墓石の種類と石の選び方


3.墓石の種類と特徴
1)墓石として適している石材
 墓石にはこの石という決まりはありませんが、実際にお墓によいとされ、多く使用されているのは次のような石材です。

①硬度が高い(硬い)
②吸水性が低い(水を吸いにくい)
③表面に傷やムラがない
④模様が均一である
⑤磨くと光沢がでる

 石材を選ぶに当たっては、その土地にあった石材を選ぶことも必要です。雨が多い、寒暖の差が激しい、海に近いなど、その土地の気候に大きな影響を受けるからです。その地方で、長く墓石として使われてきた石材なら間違いないでしょう。

2)墓石の種類
 現在、日本で石材として使われている石は、輸入石材も含めると、約300種類にもなります。その中で、国産の石材として多く使われているのは、一般的に御影石(みかげいし)と呼ばれる「花崗岩(かこうがん)」で、次いで「安山岩(あんざんがん)」、「閃緑岩(せんりゅくがん)」「斑糲岩(はんれいがん)」などです。

石の種類 ①花崗岩(かこうがん)
 一般的に御影石(みかげいし)と呼ばれ、墓石では最も多く使われています。花崗岩は硬質で風化しにくく、磨くと美しい光沢が生まれます。瀬戸内海沿岸をはじめ、茨城県、福島県、愛知県などで産出され、各産地によって色合いや目の粗さなどが異なります。国内産地の中でも、香川県の「庵治石(あじいし)」、兵庫県の「本御影石(ほんみかげ)」が有名で最高品とされています。

②安山岩(あんざんがん)
 花崗岩に次いで使われることが多い石材で、硬度が高く耐久性に優れ、細工・加工がしやすい石です。安山岩も産地によってさまざまな種類がありますが、中でも江戸城築城に使用された神奈川県の「本小松石(ほんこまついし)」が有名で、「西の庵治、東の本小松」などと称されています。

③閃緑岩(せんりょくがん)・斑糲岩(はんれいがん)
 一般的に黒御影石と呼ばれています。同じ黒御影石でも「閃緑岩」は「斑糲岩」より薄めの黒の傾向にあります。「閃緑岩」は大阪府の「能勢石(のせいし)」、「斑糲岩」では福島県の「牡丹石(ぼたんいし)」や「浮金石(うきがねいし)」などが有名です。

3)墓石の産地
 現在、国内で墓石に使用されている石材の90%以上は輸入品となっています。 インド、北欧、南アフリカ、アメリカ、韓国など世界中から輸入されていますが、中でも最も多いのが中国産です。人件費などが安いことから加工まで中国で行われるようになっています。

 国内産に比べ中国産は安いということが魅力になっていますが、必ずしも品質的に悪いというわけではありません。海外産は加工法等が懸念された時期もありましたが、現在では加工法・品質面でも格段に向上し、製品の納期も短縮できるようにシステムが整ってきています。 一方、国内産は産出量が減りましたが、逆に希少価値が増し、高級品として一定の根強い人気があります。

4)墓石の色
 墓石は、白、黒、青、緑など、色によってイメージがずいぶんと違います。 和型の墓石では、グレー系の石がよく使われます。洋型やデザイン墓石では、赤系の色を使ったり、いくつかの色の石材を組み合わせて使ったりもします。 微妙な色の違いや石目の大きさなどを見て、好みのものをえらびましょう。
石の色

5)墓石の選び方
 数多くの墓石の中から、実際に選ぶとなると、素人にはなかなか判断できません。そこで、墓石を選ぶに当たっては、次のことを心がけましょう。
①実物を見る
 石材を決める時は、タイル台のサンプルを見ながら決めていくことになりますが、同じ石でも磨き方や加工によって色の濃淡などが変わってきますので、実際に建っているお墓をみて決めるのがよいでしょう。
 墓石には経年変化などもあり、建てて3年以上建ったお墓を見るのがよいといわれています。

②石材店と相談する
 墓石の良し悪しは、外から見ただけでは簡単にわかりません。経験上さまざまな石の特徴をよく知る石材店の説明やアドバイスを聞くことが、とても大切になってきます。 そのためには、その土地の事情にも詳しく、信頼できる石材店を選ぶことが必要です。
(「石材店の選び方」で詳しく解説しています)