樹木墓とは


3.樹木墓
1)樹木墓とは
 樹木墓とは、墓石の代わりに樹木や花を植えて墓標とし、遺骨を地中に埋葬する墓地のことです。「墓地・埋葬等に関する法律」に基づき、樹木葬を行うために墓地としての許可を得た場所に造られた区域を総称して樹木墓地と呼び、「樹木葬」「樹木墓地」「樹林墓地」などとも呼ばれます。
 樹木墓は散骨ではありません。散骨と違い、墓地として許可された場所に遺骨を埋葬するので、立派な墓地の一つです。 樹木墓は、安らかに自然に帰りたいというニーズや、承継者がいない永代供養墓の新しいスタイルとして、また自然を壊さない環境にやさしい墓地などとしても、注目されています。

2)樹木墓の種類①-場所による分類
 樹木墓を場所によって分けると、大きく次の2つに分けられます。

①里山型
 自然の里山一帯を墓地として使用しているタイプです。里山へ植樹をすることから、自然環境の維持保全という社会貢献にもなります。

②樹木墓専用地型
 寺院や霊園の墓域の一画を、樹木墓の専用地として設けるタイプです。こちらのタイプが主流になっています。

3)樹木墓の種類②―樹木の植え方による分類
 樹木墓を樹木の植え方で分けると、次のような形があります。

①個別植樹型
 埋葬するご遺骨ごと(または家族ごと)に植樹する型です。

②シンボルツリー型
 既に植林されている樹木をシンボルツリーとして、その周りに遺骨を埋葬する型です。

4)樹木の種類
 樹木の種類としては、大きくならない低木が一般的で、桜や梅、つつじやハナミズキなど花が咲くもののほか、クスノキなどの常緑樹が選ばれることもあります。
 墓碑として使用される樹木は、植樹する地域で生育でき、生態系に影響を及ぼさないことなどが配慮されます。墓地によっては「大きく成長しない樹木」など、使用できる樹木を制限しているケースもあります。

5)埋葬方法
 樹木墓は、埋葬の仕方にも次のようなタイプがあります。

①直接土に埋葬か骨壺使用か
 割り当てられた区画に穴を掘り、その中に直接、あるいは布にくるんで土に埋葬するものが多くなっていますが、遺骨を骨壷に入れたまま埋葬することが可能な墓地もあります。 前者は、自然にかえるという思いにかなったものである一方、一度埋葬すると、将来、改葬したいと思っても取りだすことはできず、これが後者との違いです。

②個別埋葬か合祀か
 区画ごとに個別に納骨するタイプもあれば、ほかの人の遺骨と一緒に合祀されるタイプもあります。後者は前者より割安です。

6)供養方法
 供養は個別にお参りできるところと、管理者が側で合同供養(合同法要)を行うところ、その両方を行えるところがあります。 合同供養は、墓地管理寺院の宗教に則って行われる多くなっています。

7)樹木墓の費用・価格
 樹木墓の永代使用料は、土地の相場、立地や交通の便、開発費、施設や設備の充実度などにより5万円~300万円までと大きな幅がありますが、20~70万円くらいの需要が多いようです。
 管理費は永代使用料の中に含めているところ、別途徴収しているところがあります。徴収しているところの年間管理費は、3,000円~15,000円くらいの幅があるようです。

8)樹木墓の承継
 樹木墓は、承継者を必要とせず、墓地管理者が永代供養してくれるものがほとんどですが、承継が可能なものもあります。