キリスト教の埋葬・追悼儀礼・お墓参り


10.キリスト教の埋葬・追悼儀礼・お墓参り
1)埋葬(納骨)の時期
 キリスト教では本来が土葬なので、お墓がある場合は、葬儀の日の火葬直後に墓地に埋葬することもあります。 現在では後日に埋葬することが多くなっており、一般的には以下の日に行うことが多いようです。

・カトリックでは、7日目の「追悼(ついとう)ミサ」の翌日か1ヵ月後
・プロテスタントでは、1ヵ月後の「昇天記念日」

2)埋葬式(納骨式)
 墓前に参列者が集まり、カトリックでは神父、プロテスタントでは牧師が聖書を朗読し、祈ります。そして、参列者が聖歌(讃美歌)を合唱する中で遺骨を埋葬(納骨)します。 その後、献花や献香(けんこう)を行う場合もあります。

3)追悼儀礼
 仏式の法要にあたるものを、キリスト教では追悼儀礼といい、カトリックとプロテスタントでは異なります。仏式や神式のように細かく決められていませんが、日本独自の形式で仏式や神式にならって行われることもあります。

①カトリック(追悼ミサ)
 カトリックでは特に決まりはありませんが、一般的には、死後3日目、7日目、30日目などに、教会で「追悼ミサ」が営まれます。遺族、近親者、友人などが参列し、ミサ終了後は、教会の一室か自宅で茶話会など開いて故人を偲びます。
 11月2日は死者の記念日の「万霊節(オールソウルズデー)」で、仏教のお彼岸にあたります。教会では死者のための特別なミサが行われます。教会によっては、この日や翌日の文化の日に共同お墓参りを行います。
 8月15日は「聖母の被昇天の日」とされており、仏教の旧盆に合わせてお墓参りなどをすることもあるようです。

②プロテスタント(記念式)
 プロテスタントでは、死後1ヵ月目の昇天記念日に「記念式」を行います。牧師を招いて自宅か教会堂で開催します。自宅で行う場合は、小さな祭壇を設け、故人の遺影や花を飾り、牧師に祈りと説教をしてもらいます。式典の後は、お茶や会食の席を設け、出席者をもてなします。
 それ以降は特に決まりはありませんが、亡くなってから数年間は、毎年、昇天記念日に記念式を行う人が多いようです。

4)キリスト教のお墓参り
 特に決まりはなく、故人の命日にお墓参りをする人が多いようです。 ただし、先述したように、カトリックでは11月2日の万霊節には、お墓参りをする習慣があります。