墓石に刻む文字


4.墓石に刻む文字
1)墓石に刻むこと
 家族を合祀(ごうし)する一般的な家墓なら、次のような内容の文字を刻みます。

・「竿石の正面」には家名など
・「竿石の右側面」には埋葬者の戒名(かいみょう)、没年月日、享年(きょうねん)など
・「台石の左側面」や「竿石の左側面、裏面」には、建立(こんりゅう)年月日、建立者名など

2)竿石の正面に刻む文字
 竿石の正面にどのような文字を刻むかは特別な決まりはありませんが、よく見られるのは次の4つのタイプです。

①家名
 一般的な家墓には、家名を刻んだものが多く見られます。家名の刻み方にも、「○○家」「○○家先祖代々」「○○家代々」「○○家累代」や、これらの下に「之墓」をつけたものなどがあります。
 また、家名の上に仏をあらわす梵字(ぼんじ)などを入れる場合や、家紋(かもん)を入れる場合もあります。梵字などは宗派によってことなりますので、どんな文字をどのように入れるのかお寺に相談しましょう。

②戒名(かいみょう)や俗名(ぞくみょう)
 その人ひとりの墓石や、夫婦一組だけの墓石では、個人の戒名や、俗名が刻まれたものが多く見られます。戒名を刻む場合は、宗派によって上部に梵字などを入れることもあります。

③名号(みょうごう)・題目(だいもく)・経文(きょうもん)
 仏教式のお墓の伝統的な形として、信仰する宗派の名号や題目、経文などの言葉を刻んだものもあります。「南無阿弥陀仏」(浄土宗、浄土真宗など)、南無法蓮華経(日蓮宗など)など、宗派によって違いがあるので、間違いのないようにしましょう。

④好きな文字や言葉
 墓石と同様に、墓石に刻む文字も宗教にとらわれない個性的なものが増えています。「愛」「絆」「和」など一文字のものや、「やすらぎ」「慈愛」といった言葉や、俳句や死、文章の一節などを刻んだものもみられます。 寺院墓地などでは、自由に文字を刻むことができないところもあるので、確認が必要です。