失敗しない墓石の選び方!ポイントやおすすめの石種について解説

失敗しない墓石の選び方!ポイントやおすすめの石種について解説

現在、日本で墓石として使われている石の種類は約300種類といわれています。中国産・インド産など海外から輸入された石材が多くを占めるようになっていますが、国産石材も高級品として根強い人気があります。

お墓は将来にわたって長く引き継いでいくものですから、墓石は耐久性のあるものでなければいけません。風雨や強い日差し、寒暖の差に耐え、長く良い状態を保つ石材を選びたいものです。

墓石の選び方8つのポイント

耐久性があって、自分に合った墓石を選ぶためにチェックしておくべき8つのポイントについて解説します。

  • ポイント1.硬度が高い
  • ポイント2.吸水率が低い
  • ポイント3.石の産地はどこか
  • ポイント4.石のキメの細やかさ
  • ポイント5.石の色は何色がいいのか
  • ポイント6.石材の加工はどこで行うのか
  • ポイント7.墓石のランクはいくつか
  • ポイント8.自分にとって一番大事な条件は何か

ポイント1.硬度が高い

硬度が高いほど耐久性があります
墓石は、代々受け継いでいくものなので、見栄えの美しさだけでなく、風化・劣化に強い石を選ぶことが大切です。
墓石の硬度は圧縮強度見かけ比重によって決まります。

圧縮強度

圧縮強度とは、どれだけの力に砕けず耐えられるか示したものです。
圧縮強度の単位は、N/cm2(ニュートンパー平方センチ)で表します。

圧縮強度が高い石としては、御影石が有名で、多くの方に選ばれています。
通常、硬度が高い石ほど光沢を出すために手間がかかりますが、一度磨き上げると風化しにくく、艶が長持ちします。逆に硬度の低い石は光沢を出すのに手間がかかりませんが、風化しやすくなります。

見かけ比重

見かけ比重とは、一定体積あたりの質量です。
重い石の方が強度があり、長持ちするといわれています。

ポイント2.吸水率が低い

吸水率とは、石がどれだけ水を吸い込むかということを示します。吸水率が低いほど耐久性があります
石の表面には目に見えない小さな隙間が無数にあり、そこから水分が浸透します。石の中に入った水分は艶落ち・色落ちなどを引き起こします。鉄分を多く含んだ石では錆が出ることもあります。
寒冷地などでは、石の中に残った水分が凍り、ひび割れなどの原因となることがあります。そのため、吸水率の高い墓石は破損、劣化しやすくなります。

ポイント3.石の産地はどこか

石の産地は、国産だけでなく、中国・南アフリカ・インド・韓国・フィンランドなどの外国産のものからも選ぶことができます。
国産の墓石は、大島石や本小松石などの高級石材と呼ばれるブランドの石があり、その分高価です。
それに対して、外国産の石は、ものによりますが比較的安価とされています。
外国産だから国産よりも質が悪いということはなく、外国産の墓石を選ぶ方も多くいらっしゃいます。
国産の墓石は自国の風土に合っているという考え方もあり、そのブランド力から国産に石も人気です。

ポイント4.石のキメの細やかさ

石は、キメの細かいものが美しいとされています
高級国産石材の庵治石や本小松石は、そのキメが細かい石肌から人気があります。

ポイント5.石の色は何色がいいのか

墓石の色は、黒や灰色がイメージされやすいですが、実は様々な色の選択肢があります。
近年では、白・赤・青・緑・茶色などのカラフルな墓石も珍しくありません。
どんな色のお墓がいいのか、家族・親族内で話してみるとよいでしょう。

ポイント6.石材の加工はどこで行うのか

石材の加工を国内で行う場合と、中国を始めとした国外で行う場合があります。
実は、石材の加工はコスト削減のためにほとんど国外工場で行われています。
国外加工だからすべて質が悪いということはなく、工場の方針によって品質は異なります。
例えば、賃金の安い工場だと、技術者が集まらず質が悪くなります。

どのような環境で加工された石材を、どのような基準で検査しているのかは大切なチェックポイントです。
また、あまり公にはなっていない石材の加工場所や検査の基準について丁寧に説明してくれるかは、誠実な石材店かどうかを判断する一つの基準にもなります。

ポイント7.墓石のランクはいくつか

A5ランクなどの等級がある牛肉のように、石材でもランク分けがされていることがあります。
例えば、国産ブランド墓石材として名高い大島石は、色の濃さや石目の細かさなどの違いによって「特級」「1級」「2割」「カレイ」「2級」に分かれています。
ランクが高いほど品質が良いとされており、価格も高くなります。
石材のランクは採石業者が決めるもので、第三者による審査で決められたものではありません。
そのため、ランクは1つの参考程度にとどめておきましょう。

ポイント8.自分にとって一番大事な条件は何か

墓石を選ぶ上で、自分にとって一番大事な条件は何かあらかじめ考えておくとより選びやすくなります。

予算があまりなく、価格を抑えることを優先するのであれば、高額な石材に比べ、耐久性の面で劣ってしまいます。
耐久性を優先するなら、その分購入金額は高くなりますが、お墓は長持ちするでしょう。

費用と耐久性のどちらを優先するのかをあらかじめ決めてから墓石を選びましょう。

信頼できる石材店選びの7つのポイント

お墓を建てる上で大切なのは、墓石の選び方だけではありません。
石材店選びも重要です。
お墓を建てる石材店が悪質なところだと、石材のランクを偽って販売していたり、質の悪い工場で石材を加工していることがあります。
そのため、「霊園に近いから」「価格が安いから」などの理由だけで選んではいけません。
信頼できる石材店を選ぶためには、7つのポイントに注意して選びましょう。

  • ポイント1.見積もりを迅速・明確に出してくれるか
  • ポイント2.アフターサービスはしっかりしているか
  • ポイント3.担当者は話を聞いてくれるか
  • ポイント4.完成予想図を事前に見せてくれるか
  • ポイント5.その石材店が作ったお墓を実際に見る
  • ポイント6.歴史ある石材店なのか
  • ポイント7.複数の石材店から相見積もりを取る

ポイント1.見積もりを迅速・明確に出してくれるか

見積もりを出すまでに時間がかかりすぎていたり、不明な点が多い石材店は信頼できるとはいえません。
費用の詳細を明確に出し、質問に誠実に答えてくれるところを選びましょう。

ポイント2.アフターサービスはしっかりしているか

お墓を建てたときに、保証書を発行してくれる石材店を選びましょう。
新しくお墓を建てても、天候などの影響で小さな傷や目地のひび割れが起こる可能性があります。
小さな傷や目地のひび割れでも、お墓の劣化を早める原因になります。
保証期間を設けておらず、アフターフォローをしてくれない、売りっぱなしの石材店は誠実ではありません。
見積もりの段階で、保証書を発行してくれるのか、保証期間はいつまでかを確認しましょう。

ポイント3.担当者は話を聞いてくれるか

担当者が要望をきちんと聞いてくれなければ、望むようなお墓は建ててもらえません。
どんなお墓にしたいのか、家族と故人の関係、悩みなどをきちんと丁寧にヒアリングしてくれる石材店を選びましょう。
話を聞いてくれない悪質な石材店だと、出来上がったお墓が要望したものとまったく違うなんてこともあり得ます。

また、お墓ディレクターなどの有資格者がいるかも、石材店を選ぶ上で大切です。
お墓ディレクターとは、日本石材産業協会が「お墓に関する幅広い知識と教養を兼ね備えた人」に与える資格で、1級と2級があります。
お墓ディレクターの資格がなければ信用してはいけないということはありませんが、質問を投げかけてもすぐに答えてくれるほどの知識がある担当者の方が信用できます。

ポイント4.完成予想図を事前に見せてくれるか

ほとんどの石材店では、工事に入る前にお墓の完成予想図を渡してくれます。
依頼者のイメージと完成予想図が合っているか確認してから工事に入ります。
しかし、中には完成予想図を見せてもくれない悪質な石材店がいます。
完成予想図を作成し、依頼者のイメージに合うお墓を作ってくれる石材店を選びましょう。

ポイント5.その石材店が作ったお墓を実際に見る

石材店が作ったお墓を見ることは、その石材店が信用できるかの判断材料になります。
時間が経過したものの劣化が激しい場合は、注意が必要です。

また、展示場を持っている石材店だと、石のサンプルだけでなく実際のデザインを見て決めることができるため、おすすめです。

ポイント6.歴史ある石材店なのか

依頼する石材店のHPなどを事前に調べ、どんな歴史がある石材店なのか調べましょう。
長く経営しているのは、それだけ信頼できると判断する材料になります。

ポイント7.複数の石材店から相見積もりを取る

自治体が運営する公営墓地や、村に古くからある共同墓地は、複数の石材店から相見積もりを取ることが可能です。
長く付き合っていく石材店だからこそ、1社の話を鵜呑みにせず、比較して判断しましょう。

お墓さがしでは、最大3社の石材店からお墓の一括見積もりを取ることができます。

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お墓に使われる石材の分類と特徴

墓石として使われている石材を大きく分類すると、「花崗岩」「安山岩」「斑レイ岩」「閃緑岩」の4種類になります。その中で最も多く使われているのが「花崗岩」です。

花崗岩は「御影石」ともいいますが、本来は神戸市の御影地区で産出した花崗岩の通称でした。現在では花崗岩をはじめ安山岩・閃緑岩・斑レイ岩の石材を「御影石」と総称するようになっています。因みに、御影地区で採石される御影石は「本御影石」と呼ばれています。

花崗岩

地下深いところでマグマが高圧を受け、数十万年から数百万年かけてゆっくりと冷え固まってできた岩石です。固く、磨くと美しいことから広く石材として利用され、墓石としても最も多く使われています。

国産の花崗岩としては、最高級石材として知られる香川県の「庵治石」をはじめ、茨城県の「稲田石」「真壁石」、愛媛県の「大島石」などが有名です。

安山岩

マグマが急激に冷え固まった火山岩の一種で、石質は硬く、雨や紫外線に強いため、墓石としては花崗岩に次いで使われています。

国産の安山岩としては、「西の庵治、東の本小松」と称される神奈川県の「本小松石」や山梨県の「甲州小松」などが有名です。

斑レイ岩

マグマが冷え固まった深成岩の一種で、有色鉱物の角閃石や輝石を多く含むため、色は黒系もしくはグレー系で、閃緑岩とともに「黒御影石」と通称されます。石に含まれている斜長石の灰長石成分の割合により閃緑岩と区別されます。磨くと光沢が出やすく、風化に強く光沢が長持ちするのが特徴です。
お墓などの建築に用いる際は、「黒御影」とも呼ばれます。

国産の主な石材としては福島県の「浮金石」や「中山石」が有名です。輸入石材としてはスウェーデンの「ファイングレー」やインドの「クンナム」が高級石材として知られています。

閃緑岩

深成岩の一種で、有色鉱物の輝石・角閃石などを比較的多く含み、花崗岩より黒っぽいものの、斑レイ岩ほど黒くはありません。斑レイ岩とともに「黒御影石」と呼ばれ、やはり磨くと光沢が出ること、風化に強いことが特徴です。
お墓などの建築に用いる際は、「黒御影」とも呼ばれます。

国産の閃緑岩の墓石では、「備中青御影」と呼ばれる岡山県の「矢掛青石」が知られています。

おすすめの墓石の種類

おすすめの墓石を解説します。

石種名 画像 種類 産地 硬度 給水率 備考
浮金石 庵治細目_R 斑れい岩 福島県 高い 低い 金色の斑点がある。
稲田石 稲田_R 花崗岩 茨城県 高い 低い 艶が良く出るが、サビが出やすい
羽黒青糠目石 青糠目_R 花崗岩 茨城県 高い 高い 水はけがよく、目が細かい
本小松石 庵治細目_R 安山岩 神奈川県 高い 高い 関東産の代表的な高級石材
万成石 庵治細目_R 花崗岩 岡山県 高い 低い 淡紅色の色合いが美しい
庵治石 庵治細目_R 花崗岩 香川県 高い 高い 高級石材の代表格、斑と呼ばれる二重のかすり模様がある
大島石 庵治細目_R 花崗岩 愛媛県 高い 低い 高級石材の代表格、艶持ちが良い

浮金石(うきがねいし)

庵治細目_R
浮金石は、福島県の田村郡小野町の黒石山から採石されている斑レイ岩です。
日本の代表的な黒御影石で、黒の中に金粉がきらきらと浮いて見えることから「浮金石」と名付けられたといわれています。
キメが細かく、硬度が高いため、長持ちする石です。

稲田石(いなだいし)

稲田_R
稲田石は、茨城県笠間市稲田地区を中心に採石されている花崗岩です。
「白い貴婦人」とも呼ばれる程、白が際立つ上品な石です。
硬度が高く、磨きあげると艶が良く出ます。

しかし、稲田石には鉄分が入っており、時が経つとサビがついて茶色くなってしまうことがあります。
サビが出てしまったときは、石材店にクリーニングを依頼するか、サビ取り用の洗剤で取り除きましょう。

羽黒青糠目石(はぐろあおぬかめいし)

青糠目_R
羽黒青糠目石は、茨城県桜川市羽黒地区で採掘されている花崗岩です。
キメの細かさと青みがかった深みのある色合いが特徴です。
丈夫で水はけがよく、劣化しにくいため、長く美しい姿を保ちます。
日本の三大最高級銘石の1つとされています。

本小松石(ほんこまついし)

本小松_R
本小松石は、神奈川県真鶴町で採掘されている安山岩です。
キメの細かい石肌は、上品でやさしさを感じます。
その上、硬度が高く、耐久性に優れています。
しかし、水を吸いやすく、特に赤みの強い本小松石は色が変わりやすいです。
日本の三大最高級銘石の1つとされ、香川県で採石される高級石材庵治石と並んで「東の横綱」とも呼ばれています。

万成石(まんなりいし)

庵治細目_R
万成石は、岡山県西武の谷万成で採石される花崗岩です。
桜のような淡紅色の美しい色合いから、「桜みかげ」と呼ばれます。
国産の石材の中でも特に、硬度が高く、吸水率が低いです。
石彫家のイサムノグチが、パリのユネスコ本部の彫刻品を万成石で制作しており、芸術家にも愛されている石種です。

庵治石(あじいいし)

庵治細目_R
庵治石は、香川県北東部の庵治地方で採石される花崗岩です。
石の表面の「斑(ふ)」と呼ばれる二重のかすり模様が美しく、優美で上品な石です。
石を構成する鉱物が小さく、それらの結合が強いため、硬度が高く耐久性があります。
また、成分中に鉄分が少ないため、サビも出にくく変色しにくいです。
磨けば磨くほど増す美しい艶は、世界で高く評価されています。
日本を代表する最高級石材です。

大島石(おおしまいし)

庵治細目_R
大島石は、愛媛県今治市の伊予大島や宮窪町で採石される花崗岩です。
年月を経ることによって、青みがかった輝きを放つようになることから「青みかげ」とも呼ばれます。
花崗岩の中でも群を抜く硬度の高さと、キメの細かさを誇る高級石材です。

おすすめの国外産墓石

石種名 画像 産地 硬度 給水率 備考
G623 G623_R 中国 低め 高め 稲田石に似ている、比較的安価
G654 G654_R 中国 低め 高い 吸水率が高いが、水はけが良い
G663 G663_R 中国 低め 高め やさしいピンク色、女性に人気
G688 G688_R 中国 高め 低め 比較的硬度が高く、吸水率が低い
AG98 AG98_R 中国 低め 高め キズ、色ムラ、スジが少ない
河北山崎 河北山崎_R 中国 低め 高め 落ち着きのあるグレーの色合い、比較的安価
ファイングレイン ファイングレイン_R スウェーデン 高い 低い 吸水性・硬度ともに世界一といわれる高級石材
インパラブルー インパラ_R 南アフリカ 高い 低い 所々に青い結晶(ブルーチップ)が入っている
クンナム クンナム_R インド 高い 低い インドの高級ブランド石
M1-H M1-H_R インド 高い 低い グリーン系の代表的な高級石材
アーバングレー アーバングレー_R インド 高い 低い 優れた耐久性を誇る
銀河 銀河_R インド 高い 低い 光沢が落ちにくく、劣化・変色しにくい

G623

G623_R
G623は、中国福建省で採石される石です。
中国産の石材の中で最もポピュラーに使用されています。
高級石材に比べると硬度や吸水率は劣りますが、サビが出ないと言われいます。
見た目は、国産石材の稲田石に似ており、「新稲田」「稲桜」などと呼ばれることもあります。
価格を抑えてお墓を建てたい方におすすめの石種です。

G654

G654_R
G654は、中国福建省で採石される石です。
採掘する帳場によって色の濃さや色味の違いがあり、「長泰(ちょうたい)」「角美(かくび)」「平和(へいわ )」「甫田(ほてん)」「屏南(ぴんなん)」と呼び名が変わります。
吸水率は高いですが、水はけが良いことが特徴です。

G663

G663_R
G663は、中国福建省で採石される石です。
可愛らしいピンク色の石で、洋型のお墓を建てる際や女性に人気の石です。
ただし、石に鉄分が含まれているため、サビが出ることがしばしばあります。
吸水率が高いため、高級石材に比べて劣化や色褪せが目立ちます。

G688

G688_R
G688は、中国福建省で採石される石です。
中国石材の中では比較的硬度が高く、吸水性が低いため人気があります。
彫刻が目立ちにくいため、外柵材として使われることが多いようです。

AG98

AG98_R
AG98は、中国福建省で採石される石です。
吸水率は比較的高いですが、キズ・色ムラ・スジ等がほとんどないことが特徴です。
国産の大島石と見た目が似ていて上品なことから、人気の石です。

河北山崎

河北山崎_R
河北山崎は、中国河北省で採石される石です。
艶持ちが良く、落ち着きのあるグレーの色合いが特徴です。
比較的安価な石として親しまれてきましたが、近年では産出量が減少しています。

ファイングレイン

ファイングレイン_R
ファイングレインは、スウェーデンで採石される石です。
吸水性・比重・硬度ともに世界一で、年月が経ってもほとんど変色しないといわれています。

インパラブルー

インパラ_R
インパラブルーは、南アフリカで採石される石です。
黒い石目の中に黒い石目の中に所々青い結晶(ブルーチップ)が入っていることが特徴です。
石材業界では「宝石」と呼ばれる程美しい石です。
吸水率が低く、硬さに優れた高級石材です。

クンナム

クンナム_R
クンナムは、インドで採石される石です。
「永遠の黒」と称賛されるインド産の黒御影石の代表的な石です。
極めて高度が高く、劣化に強いです。

M1-H

M1-H_R
M1-H(エムワンエイチ)は、インドで採石される石です。
黒地に淡い緑系の小目がたくさん入っているきれいな石目が特徴です。
品質は安定しており、吸水率・硬さ・艶持ちどの面においても優秀な石です。

アーバングレー

アーバングレー_R
アーバングレーは、インドで採石される石です。
キメの細かいグリーン系のグレーの色合いが特徴です。
硬度が高く、吸水率が低いため、優れた耐久性を誇ります。

銀河

銀河_R
銀河は、インドで採石される石です。
キメの細かいきれいなグレーの石肌に、銀河の星くずのような白い玉模様が入っています。
光沢が落ちにくく、劣化・変色しにくいため人気があります。

墓石の3種類の形

墓石の形には、3種類あります。

和型墓石

和型墓石 イラスト
和型墓石は、最もよく見られる形のお墓です。
上から「棹石(石碑)」「上台」「中台」「芝台」の四段構造、または芝台を置かない三段構造になっています。

棹石(石碑)の正面に、家名や宗旨の題目などを彫刻します。

和型墓石は、比較的寺院や地方の墓地に多く建てられています。
伝統的なお墓を持ちたいという方には、おすすめな形です。

洋型墓石

洋型墓石は、公園墓地や芝生墓地で多く見かける欧米風のお墓です。
和型のお墓を横長に変形したような形をしており、「棹石」「上台」「芝台」もしくは「棹石」「芝台」で構成されます。

洋型墓石は、比較的民営の霊園や都市部の墓地で多く建てられています。

洋型墓石は、「オルガン型」「ストレート型」「プレート型」などに分けることができます。

オルガン型

オルガン型 イラスト
オルガン型は、棹石に角度があるもので、オルガンのような見た目をしています。
洋型墓石の中で、多いタイプです。

ストレート型

ストレート型 イラスト
ストレート型は、棹石に角度がない、または斜度が少ないものです。
斜めになっていないので、彫刻部分に雨水やほこりがたまりにくいです。

プレート型

プレート型 イラスト
プレート型は、文字が彫刻された石碑が上を向いているタイプです。
石の量が少ないため、比較的費用が安いですが、雨水やほこりが彫刻の部分にたまりやすいのが短所です。

デザイン墓石

デザイン墓 イラスト
デザイン墓は、従来の形のお墓ではなく、要望に合わせて墓石の形をデザインしたお墓です。
例えば、ピアノの形のお墓や、サッカーボールの形をしたお墓があります。

霊園ごとに、お墓の形の規定や制限があるため、全ての墓地でデザイン墓を建立できるというわけではありません。
デザイン墓を検討している場合は、墓地・霊園の管理者にデザイン墓を建てられるか確認しましょう。

墓石を選んでお墓を建てるまでの流れ

墓石を選んでお墓を建てるまでの流れについて解説します。

  • 1.石材店を選ぶ
  • 2.石材店に要望を伝える
  • 3.石材店が現地調査やデザイン案を作成する
  • 4.打ち合わせを行い、石材店の提案に納得したら契約をする
  • 5.墓所工事
  • 6.完成報告
  • 7.お墓の引き渡し 開眼法要(納骨法要)

1.石材店を選ぶ

まず、依頼する石材店を選びます。
公営の墓地では、自由に石材店を選ぶことができます。
民営・寺院の墓地には、指定石材店制度というルールがある場合があり、指定業者以外は墓地に入れないことがあります。
お墓のポータルサイトを利用し、実績のある石材店を紹介してもらうのもよいでしょう。
お墓さがしでは、最大3社の石材店からお墓の一括見積もりを取ることができます。
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2.石材店に要望を伝える

石材店にどのようなお墓を建てたいのか、予算や納期など要望を伝えます。
建てたいお墓の想像図などを書いて持っていくと、要望が伝わりやすくなります。

3.石材店が現地調査やデザイン案を作成する

石材店が区画を確認し、要望に沿ってデザイン案をCAD図面などを作成します。

4.打ち合わせを行い、石材店の提案に納得したら契約をする

石材店と打ち合わせを行い、提案に納得したら契約します。

5.墓所工事

石材店が工事を行います。

6.完成報告

工事が完了したら、石材店から完了報告の連絡があります。
多くの場合では、お墓の引き渡しを行う日に開眼法要を行うため、お寺と調整して開眼法要の日程を決めましょう。
日程が決まったら、石材店に日時を伝えましょう。

7.お墓の引き渡し 開眼法要(納骨法要)

お墓の引き渡しを行い、開眼法要(納骨法要)をして、お墓に遺骨を納めます。

墓石選びの失敗2つ

墓石選びで後悔しないために、墓石選びでよくある失敗を2つご紹介します。

石材店が一方的に話をしてきて、要望とは違う石種になった

石材店がお客様に寄り添ったヒアリングをせず、石材店のペースで話を勧めてしまい、お墓が完成した後に「もっと違う色の石が良かった」と後悔してしまうケースがあります。
そうならないためには、きちんとヒアリングしてくれる石材店を選ぶことが大切です。
また、事前に石種について調べ、気になる石種の名前を控えてから、石材店に相談するのもひとつの手です。

見本石と実際のお墓の模様が違った

石種を選ぶときは、石見本と呼ばれる小さな石のプレートを見て決めることが多くあります。
しかし、石は自然のものなので、山から切り出した石の面によって模様が異なります。
そのため、お墓を建てたときに石見本と石の模様が異なるということはあり得ます。
石見本だけで決めるのではなく、実際に墓地・霊園に建っているお墓の模様も見て判断しましょう。

まとめ

良い墓石を選ぶには、硬度が高く、吸水率の低い石を選ぶことが大切です。
しかし、墓石選びよりも大切なのは「石材店選び」です。
良い石を使っていても、施工する石材店がお客様の要望を無視したお墓を作ってしまうと意味がありません。
複数の石材店から相見積もりがとれる場合は、費用以外に担当者がきちんとヒアリングをしてくれているのか、対応はしっかりしているのかを比較しましょう。

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