墓じまいのタイミングはいつがいい?時期や季節・日数は?

墓じまいのタイミングはいつがいい?時期や季節・日数は?

墓じまいをしようと思っても、適切なタイミング分からないと躊躇してしまうかもしれません。

実際、墓じまいに手を付け始める時期はいつでもいいのですが、解体工事や閉眼供養のタイミングは少し注意が必要です。

今回は、墓じまいのタイミングや期間について解説します。

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墓じまいとは何か

墓じまいとは、今あるお墓を撤去して墓地を返還することです。
納骨していた遺骨は必ず新たな場所で供養することになるので、「改葬」と言うこともあります。
墓じまいにあたっては、墓石の撤去に至るまでに手続きや相談、法要などを経る必要があります。

墓じまいに必要な手順・手続きを知っておこう

墓じまいのタイミングについて解説する前に、墓じまいはどのような段階を追ってするのかについて解説します。

1.親戚に相談する

まずは、墓じまいに関して親戚に相談します。
自分の家のお墓だと思っていても、お参りに来てくれている親戚がいるかもしれません。
加えて、本家の墓じまいとなると一族全体に関わる問題になります。
断りなく墓じまいをすると、後にトラブルに発展する可能性があります。

また、もし事前に相談をしておけば、親戚の中で墓守を名乗り出てくれる人が現れるかもしれません。
誰かにお墓を任せられるのであれば墓じまい自体不要になります。

いずれにしても、墓じまいを考えたらまずは家族や親戚に相談してみましょう。

2.お寺に相談する

お寺にお墓を持っている場合は、お寺にも墓じまいの相談をします。
ここで重要なのは、あくまで墓じまいが決定事項ではなく、相談としてお話することです。
以下の点などを伝えましょう。

  • 今までお世話になったお礼
  • 日頃顔を出せなくて申し訳ないという気持ち
  • いたしかたなく墓じまいをせざるを得ない理由
  • お墓を残してもお寺に迷惑をかけてしまうということ

お寺の墓じまいをするということは、お寺の檀家をやめること(離壇)に直結します。
檀家とは仏事の面倒を見てもらう代わりにお寺を経済的に支える家のことです。
離檀はお寺にとって好ましいことではないので、慎重にお話ししましょう。

もしここでお寺ともめてしまうと、檀家をやめるときのお布施(離檀料)として法外な金額を要求される可能性があります。
できるだけ穏便に話を進めましょう。

なお、お墓が公営霊園や民営霊園、共同墓地にある場合は上記の心配は不要です。
管理事務所や管理委員会に問い合わせて、墓じまいにかかる手続きを聞いてみましょう。

3.遺骨の供養先を探す

現在のお墓に納骨している遺骨の新たな供養先を探します。
供養先を探すのは親戚やお寺に相談する段階と並行して進めてもいいでしょう。

供養先で多い例としては、今お墓がある墓地の合祀墓があげられます。
お寺の場合は、墓じまいの相談を進めるにあたって供養をお願いできるか聞いてみてもいいでしょう。
この他では、他の墓地の合祀墓や散骨、自宅供養などがあげられます。
また、お参りできるお墓を残したい場合は、近くに新しくお墓を建てたり、樹木葬や納骨堂で供養することも考えられます。

4.石材店を決める

お寺と墓じまいの話がまとまったら、墓の解体工事を依頼する石材店を探しましょう。
お寺の指定業者があれば、お寺から石材店を紹介してもらいます。
指定業者がなければ、近くの石材店に問い合わせます。
いずれの場合も、まずは契約前に見積もりを取りましょう。

なお、民営霊園で墓じまいする場合はほとんどの場合で指定業者がいます。墓じまいの問い合わせをした時に紹介してもらいましょう。
逆に、公営墓地の場合は指定業者はいないので、自分で石材店を探すことになります。見積もりは管理事務所に問い合わせる前に依頼してしまっても構いません。
共同墓地の場合は、管理委員会に相談してみましょう。指定業者がいないことが多いですが、ごくたまに業者が決まっていることがあります。

5.役所で手続きをする

もろもろの段取りが整ったら、お墓のある自治体の役所で手続きをします。
役所に必要書類を確認し、もらいに行くかHPからダウンロードしましょう。
必要になる書類は、おおむね以下の通りです。

【役所から入手】

  • 改葬許可申請書(必須)
  • 承諾書(お墓の名義人と改葬許可申請者が違う場合)
  • 墓所返還届(お墓が公営墓地にある場合)

【今の墓地から入手】

  • 埋蔵証明書(改葬許可申請書への署名・捺印のみの場合もある)

【改葬先から入手】

  • 受入証明書(自治体によっては不要)

また、改葬許可申請書に記載する事項は、おおむね以下の通りです。

  • 申請者の情報・署名・捺印
  • 被葬者(お墓に入っている人)の氏名・没年月日・火葬場・申請者との続柄(「不明」で場合もあり)
  • 現在の墓地・管理者の署名・捺印(埋蔵証明書が含まれる場合)
  • 現在の墓地名
  • 新しい墓地名
  • 工事施工業者の名前(自治体によっては不要)

書類の取り寄せ自体は早い段階から行って構いませんが、必要事項を埋められるのは諸々が決まった後になるでしょう。
多くの役所では郵送でも手続きをしてくれます。
手続きが完了すると「改葬許可証」が発行され、お墓から遺骨を取り出せるようになります。

6.閉眼供養・解体工事

手続きが済んだら、閉眼供養をして遺骨を取り出します。
閉眼供養とは、お墓を霊魂が宿る神聖なものからただの石に戻すための法要で、具体的には僧侶に墓前読経をお願いすることになります。
仏式のお墓の場合はお墓を建てたときに、閉眼供養と対になる開眼供養を行っているため、原則閉眼供養は必須となります。
また、石材店に関しても、閉眼供養をしていないお墓は解体できないという所が大多数です。

閉眼供養を終えたら遺骨を取り出し、解体工事をします。
墓地を更地にして返還したら墓じまいは終了です。
遺骨をあらかじめ決めておいた方法と場所で供養しましょう。

よくある墓じまいを考え出すタイミング

墓じまいのタイミングのイメージ3

それでは、墓じまいはどういうタイミングでするものなのでしょうか。
ここでは、墓じまいを検討し出すタイミングとしてよくある例を紹介します。

お盆やお彼岸のお墓参りシーズン

墓じまいを考えるタイミングとして多いのが、お盆やお彼岸の前後です。
理由はお墓のことを考える時期だからです。

お墓が遠方にあったり山の上にあったりするなど、実際にお墓参りに行って負担に感じたら墓じまいを考えるきっかけになります。
あるいはお墓参りに行けなかった場合、お参りに行けないお墓を今後どうするかについて考えるでしょう。
あるいは別の理由にしてもお墓について考える時期ですので、お盆やお彼岸を契機に墓じまいを検討する例は多くあります。

身内が亡くなった時

身内が亡くなると、必然的に納骨先を探すことになります。
この時、お墓が遠くにあったり、跡継ぎがいないことが分かっていると、今のお墓にそのまま納骨してもいいのかと考えるようになります。
いつか面倒を見れなくなるお墓に新しく納骨するのであれば、今のお墓は墓じまいして、別に納骨先を探そうと考える人も少なくありません。

退職や還暦など人生の節目

退職や還暦など、人生の節目は終活のきっかけにもなります。
墓じまいは終活の一環としても行われるので、終活を進めるにあたって墓じまいにも手を付ける例です。
終活を始めるにあたって強力なツールが、「エンディングノート」です。
エンディングノートには相続、遺産、葬式など終活全般につい記載する欄があります。
多くの場合でお墓についての記載欄も含まれるので、ここで今あるお墓をどうするか考え出すケースです。

親戚や家族が集まる年末年始や法事

年末年始や法事で親戚や家族が集まった時に、お墓の話題が出ることがあります。
自分では考えていなかったけど、他の親戚や家族にお墓のことを聞かれて、話し合いになることもあります。

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墓じまいのタイミングはいつがいい?

それでは、実際には墓じまいのタイミングはいつがいいのでしょうか。

墓じまいのタイミングに決まりはない

墓じまいのタイミングにこれといった決まりはありません。
墓じまいを考え始めてからお墓を解体するまでの期間は読めません。親戚などへの相談は早いほうがいいでしょう。
体力が落ちてからでは、各方面への相談や書類手続きが大変になります。墓じまいは元気なうちに着手しましょう。

ただし、お墓の解体や、解体前の閉眼法要に関しては避けた方が良い時期があります。

墓じまいを避けた方がいい時期と季節

お墓の解体にあたっては、お坊さんや石材店、また、お参りに来る人の都合をそれぞれ考える必要があります。
解体工事のタイミングに決まりはありませんが、以下の時期は避けた方が無難です。

菩提寺が忙しい時期(お盆・お彼岸)

お盆やお彼岸は、どこのお寺も繁忙期です。
お墓を解体する前にはお坊さんに閉眼供養をしてもらう必要がありますので、閉眼供養の日程はこの時期を外してお願いしましょう。

お参りに来る人が増える時期(年末年始)

お盆やお彼岸の他にも、年末年始はお参りに来る人が増えます。
ちょうど親戚や故人の友人などがお参りに来た時に工事がぶつかるのは好ましくありません。
また、墓じまいをした場合は閉眼供養後に改葬先などを記載した挨拶状を出しますが、これとすれ違いでお参りに来てしまう人がいるかもしれません。
お参りシーズンの1週間以上前には挨拶状を出せるように、閉眼供養と工事の日程を調整しておくといいでしょう。

加えて、お参りシーズンということは近隣のお墓にお参りに来る人も多くいるということです。
近くに人がいる状態では工事しづらいですし、近隣にお参りに来た人も近くで工事が行われていては落ち着いてお参りできないでしょう。

解体工事は、お参りに人が増える年末年始も避けましょう。

解体工事がしづらい時期(梅雨・豪雪地帯は冬季)

雨が続く梅雨や、豪雪地帯は冬も避けましょう。

墓石の解体工事は原則晴れているときにします。
お墓を解体するときはクレーンなどで墓石を吊り上げますが、この時雨で墓石が濡れていると滑り落ちる可能性があるためです。
例えば、「○○家」などと書いてある棹石はおおむね100kg以上あります。墓石が落ちると、作業員がケガをしたり、周辺のお墓を傷つけることに繋がります。

したがって、雨の日は墓石工事ができません。
さらには、工事の途中で雨が降ると、一度作業を中断することになります。晴れるのを待った結果、数週間後に再開するということもあり得ます。
なので、梅雨時期の墓石解体工事はおすすめできません。

加えて、雪が積もる地域では冬季もおすすめできません。
根本的に、除雪の入らない墓地では墓地自体が雪に埋もれて工事ができないこともあります。
また、墓地全体が埋もれていなかったとしても、お墓や墓石の搬出ルートに積雪していると雪かきが必要になり、コストもかさみます。
解体工事は雪解けを待つことをおすすめします。

墓じまいしやすいタイミングは?

上記の墓じまいを避けた方が良いタイミングを踏まえると、解体工事や閉眼供養は以下の時期がおすすめです。

  • 1月中旬~3月上旬(正月明け~春彼岸前、積雪のない地域に限る)
  • 3月下旬~5月下旬(春彼岸後~梅雨入り前)
  • 9月下旬~12月上旬(秋彼岸後~年末前、豪雪地帯は積雪まで)

梅雨明け~お盆、お盆~秋彼岸も避けた方が良い時期には当たりませんが、天候や手続きの進捗で工事の日程がずれ込むこともあります。
少しずれると閉眼供養や工事の都合が悪くなってしまうかもしれませんので、スケジュールはゆとりを持っておくといいでしょう。

ただし、繰り返しになりますが墓じまいのタイミングに決まりはありません。
実際にはお寺や石材店などの関係者と話し合って日程を調整していくことになります。
あまり気にせず、思い立ったらまずは各方面に相談してみましょう。

墓じまいの期間・日数

墓じまいのタイミングのイメージ5

墓じまいにはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。
思い立ってすぐに墓じまいができるかと言えば、そうでもありません。
墓じまいにかかる期間について解説します。

墓じまいに必要な期間は1ヵ月から数年

墓じまいにかかる期間は、一概には言えません。
最短で1ヵ月、最長で数年かかる場合もあるでしょう。
以下に、墓じまいの各工程でかかると予想される期間について解説します。

親戚やお寺の相談にかかる日数は読めない

墓じまいの期間でコントロールしづらい要素としては、親戚やお寺との相談があげられます。
相談すべき親戚がたくさんいて、なおかつこの中で墓じまいに反対する人が現れると相談に要する期間は長くなります。
お寺に関しても、離檀に関してもめると話し合いに時間を要するでしょう。
これらの相談に関しては、うまく進まなければ数年かかる場合もあります。

逆に、お墓がお寺以外のところにある場合は管理者への相談は1日で終わります。
親戚への相談も、お墓の縁者が自分や子供、両親しかおらず、すんなり了承がとれる場合も1日あれば十分でしょう。

遺骨の供養先を探す:数日~数か月程度

遺骨の供養先に必要な期間は、遺骨の引っ越し先(改葬先)にどの程度こだわるかによっても変わります。

希望の条件に合う墓地を探すこと自体は、インターネットを使えば1日で洗い出せます。
その後、墓地の見学に行って即日契約する方もいれば、数カ月かけて色々な墓地を見てまわる人もいます。
どちらかと言えば、一般墓よりも永代供養付きの合祀墓を探している方の方が、検討期間は短い傾向にあるでしょう。

散骨などを検討している場合は、墓じまいの業者をあっせんしている仲介業者がセットで案内していることもあります。

ご先祖様の供養のことですから、無理に焦って決める必要はありません。
納得のいくご供養先を見つけましょう。

石材店を決める:数日~1ヵ月程度

墓じまいをしてもらう石材店を決めるのは、遺骨の供養先を探すのと並行して構いません。
早ければ数日で石材店を決められるでしょう。

お墓がお寺や民営霊園にあり、指定石材店がある場合石材店を探す手間が省けます。
契約前に見積もりをしてもらう必要がありますが、早いところでは即日や翌日に見積もりに行ってくれます。
費用感に納得できれば契約となりますので、早ければ数日で石材店の手配が終わります。
ただし、費用に納得できなければ価格交渉となりますので、もう少し時間がかかるでしょう。

公営霊園や共同墓地で石材店を探さなければならない場合でも、探すことは自体は1日でできます。
管理者によく出入りしている石材店を聞けば早いですし、ネットで業者をあっせんする墓じまいのサービスを利用しても構いません。
あるいは、自分で近くにある石材店を探し、直接問い合わせてもいいでしょう。
早ければ即日または翌日、遅くても2週間以内くらいには見積もりに行ってくれるところが多いです。

なお、自分で石材店を探す場合は、数社から見積もりを取る「相見積もり」ができます。
相見積もりをする場合は依頼した業者全ての見積もりが出るまで契約を待つことになるので、もう少し時間を見ましょう。
相見積もりをしても、1カ月程度で業者を決める方が多いでしょう。

役所での手続き:1~3週間程度

役所での手続きは、1週間~3週間くらい見ましょう。

現在の墓地の近くに住んでいる場合は、手続きを早く終えることができます。
まずは役所のHPや現地から必要書類を入手し、必要事項を記入します。記入自体は1時間あればできます。

次に、事前に墓地の管理者に電話で連絡した上で、書類に署名・捺印をしてもらいます。
自治体や条件によりますが、これをもって役所の窓口に行けば申請を受理してもらえます。
後は改葬の許可証が郵送されてくるまで数日~2週間程度見ればいいでしょう。

ただし、お墓のある墓地や自治体役所から遠方に住んでいる場合は、郵送でのやり取りを挟むことになります。
自分→墓地管理者、墓地管理者→自分、自分→役所の3回分郵送する回数が増えますので、それぞれ2日かかるとして、最低6日くらいは上乗せで考えましょう。
この他、遺骨の引っ越し先の「受入証明書」が必要なことや、書類の申請者とお墓の持ち主が違う時の「承諾書」が必要になることもあります。

閉眼供養:1日

閉眼供養は、遺骨を取り出す前にする墓前読経です。
閉眼供養当日に遺骨を取り出す場合は、改葬許可証が発行された以後に日程を調整してください。

閉眼供養は数十分で終わります。
閉眼供養は解体工事当日に行われることもあれば、工事の2週間前など別日に行われることもあります。

墓石解体工事:1~数日程度

墓石解体工事は、閉眼供養後に行います。
平地にある小さいお墓など、工事がしやすいお墓であれば1日で終わります。
お墓が山地にあったり、石材の量が多い場合は2~3日かけて行われることもあります。

ただし、工事の間に雨が降ると、工事が中断します。
雨が長く続いたり、日程を再調整することで、工事再開まで数週間挟むこともあります。

墓じまいの費用はどれくらい?

墓じまいの費用はどれくらいかかるのでしょうか。

お墓の解体工事費用は、20~30万程度になることが多いです。
工事費用はお墓の立地や広さによりますが、10万円/1平米が相場だといわれています。
また、山などの難所にある場合は、費用が上乗せされることもあります。

この他、閉眼供養のお布施や、遺骨の供養にかかる費用が上乗せされます。

詳しくは、こちらをご覧ください↓
参考:墓じまいとは何?費用・料金とお墓を処分する手続き・方法・流れ

遺骨の供養先は何がある?

墓じまいをした後の遺骨の供養先について解説します。

永代供養

永代供養とは、お寺などの墓地管理者が供養やお世話を続けてくれることを言います。
跡継ぎがいない方や、おひとりやご夫婦だけのお墓が欲しい方が多く検討します。

跡継ぎがいないことを理由に墓じまいする場合は、ご遺骨は永代供養墓に移すことが多いです。
中でも、他の方とご遺骨と一緒くたに埋葬する「合祀墓」が人気です。
理由は、費用が安い、年間管理費がかからないなどが挙げられます。

他には、墓石の代わりに木の下で眠る「樹木葬」、屋内に収骨スペースを用意している「納骨堂」などが挙げられます。

近くの永代供養墓を探してみる >>

散骨

散骨とは、ご遺骨を海や山などの自然環境にまくことを言います。
跡継ぎがいないことを理由に墓じまいする場合、永代供養墓と並んで検討されます。

散骨も、費用感を安く抑えることができます。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓
墓じまいから散骨するまでを解説!費用・流れ・注意点

近くのお墓

自分の近くに新しくお墓を建て、そこにご遺骨を移すこともあります。

お墓が遠いことを理由に墓じまいした場合に考えられる供養先です。
自分の跡継ぎがいてお墓を建てる場合は、そちらに先祖代々の遺骨をまとめて、供養していくことができます。
あえて別途合祀墓に遺骨をいれるとコストもかかりますので、跡継ぎがいるならこちらの方法もおすすめです。

手元供養・自宅供養

とりあえず遺骨の引っ越し先は決めず、自宅に持ち帰る方法です。
ご遺骨の供養先をじっくり時間をかけて決めたい場合は、この方法でもいいでしょう。

ただし、最終的にはどこかに埋葬するか散骨しなければならないことに注意が必要です。

詳しくは、こちらをご覧ください↓
遺骨は自宅安置しても大丈夫?お骨を保管する際の注意点

お墓の終活で他に考えておくこと

墓じまいのタイミングのイメージ4

墓じまいを、終活の一環でする人もいます。
墓じまい以外に、終活でお墓に関して考えておくべきことはあるでしょうか。

自分のお墓の準備

墓じまいをしたら、自分が入るお墓についても決めておくとのちの負担を減らすことができます。

跡継ぎがいない、あるいは跡継ぎに負担を残したくないという方には、永代供養墓が人気です。
生前申し込みができるところも多くありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

詳しくはこちらをご覧ください↓
永代供養墓の種類と選び方を徹底解説!跡継ぎがいない人必読

希望のお墓に納骨してくれる人の手配

おひとりさまや身寄りがいない人は、希望のお墓に納骨してくれる人を見つけておく必要があります。
納骨を依頼しておく先は、以下のような人が考えられます。

  • 家族・親戚
  • 友人
  • 弁護士・司法書士・行政書士などの法律家

法律家に納骨を頼む場合は、「死後事務委任契約」というものを結んでおくことになります。
死後事務委任契約では、納骨の他、葬儀や入院費の清算の他、死後に必要な多岐にわたる手続きをお願いしておくことができます。

まとめ

墓じまいのタイミングに決まりはありません。
元気なうちに、思い立ったら手を付け始めましょう。

ただし、閉眼法要や墓石の解体工事は少し時期を選びます。
お盆、お彼岸、年末年始などのお参りシーズンや、梅雨時などの工事がしづらい時期は避けた方が良いでしょう。

墓じまいにかかる期間は、1カ月から数年です。
親戚やお寺との相談にどれくらい時間がかかるかによって大きく変わるので、スケジュールは余裕をもって進めましょう。

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