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一人暮らしの人はお墓に入れる?生前の準備で不安解消

一人暮らしのイメージ1

若い人の一人暮らしは自由気ままに暮らせると感じているのでしょうが、身寄りのない高齢者、独身の高齢者にとっての一人暮らしは、不安を感じている人は少なくありません。

「誰にも気づかれずに亡くなったら・・・」

「誰か見つけてくれるのだろうか・・」

「孤独死をしたときの葬儀や遺骨はどうなるの?」

「孤独死したら財産はどうなるのだろうか・・」

など、このような疑問や不安があるのではないでしょうか。

この記事では、孤独死したらどうなるのかを、お墓を中心に解説しています。

孤独死とは

孤独死とは、一人暮らしをしている人が自室内で突然の病気や事故が原因で、誰にも気づかれずにひっそりと亡くなってしまうことです。

特に高齢者で一人暮らしをしている方にとっては他人事ではなく、日ごろから家族の行き来やご近所さんとの付き合いが薄い人にとっては、亡くなった後の葬儀や遺骨、お墓のことや残した遺品など気になることはたくさんあります。

とはいえ、孤独死は高齢者だけに限ったことではなく、働き盛りの独身者で40歳代、50歳代の孤独死も増えていて、高齢者だけではなく、若い世代、中年世代の人も気をつけなければなりません。

孤独死しやすい人

高齢者だけではなく、若い世代、中年世代でも増加している孤独死ですが、どの世代に関わらず、孤独死する人にはある一定の特徴があります。

・家族と離れて暮らしている
・独身
・人付き合いが苦手
・ご近所さん、地域との関わり合いを嫌う
・会社ではプライベートなことは話さない
・アウトドア派ではなく、家の中で過ごすことが好き
・何らかの持病や疾患を抱えている

以上の項目で当てはまるものが多い人は、孤独死の可能性が高いと言えます。

孤独死したらどうなるの

孤独死したら自分の葬儀はどうなるのか、遺骨はどうなるのか、お墓はどうなるのかなど、死後のことが気になるのではないでしょうか。

ここからは、孤独死した後の葬儀と遺骨、お墓についてみていくことにします。

孤独死後の葬儀

孤独死をしたあとの葬儀は、会場に祭壇を用意して、僧侶が読経をあげるという一般的な葬儀を行なうのではなく、火葬のみが行われます。

孤独死が発見されるタイミングのほとんどは、孤独死から発見されるまでに時間がかかっていて、腐敗による悪臭などが原因で発見されるということが珍しくありません。

そのような状態で発見された遺体は、衛生上の問題からすぐに火葬されることがほとんどで、火葬の手配は孤独死をした地域の自治体が手配することになります。

また、火葬にかかる費用は、孤独死をした人の部屋にある金品などを充てるのですが、費用が足りない場合は、自治体が負担することになります。

孤独死後の遺骨

孤独死をしたあとに火葬された遺骨ですが、親族、身寄りがいる人の場合はその人に遺骨は返還されるのですが、中には、縁が薄い、もしくは縁が無いという理由で遺骨の引取りを拒否されることもあります。

また、孤独死をした人に、親族、身寄りがいない人の場合は、自治体が一定期間、遺骨と遺品を保管してくれます。

遺骨と遺品を保管してくれる期間は、自治体により違いはありますが、5年程度保管してくれます。

孤独死後のお墓

孤独死したら、お墓はどうなるのでしょうか

・遺族が遺骨を引き取った場合
すでにある家墓や、遺族が用意するお墓に埋葬されます。
または、本人が生前にお墓を用意しており、遺族がそれを知っていればそこに納骨してもらえるでしょう。

・遺族が遺骨の引き取りを拒否した場合
孤独死した後に誰にも遺骨が引き取られなかった場合、個別にお墓が建てられることはありません。
一定期間自治体で遺骨が保管された後は、自治体の無縁塚に埋葬されます。
無縁塚では、引き取り手が無かった遺骨が一緒くたに埋葬されます。

・死後事務委任契約をしていた場合
後述しますが、自分の死後の諸手続きを依頼する「死後事務委任」という制度があります。
納骨までを委任していれば、本人の死後、委任された人が指定の墓に納骨します。

一人暮らしの終活

身寄りがない高齢者で一人暮らしをしている人にとっては、自分が亡くなったあとのこと心配している人はたくさんいらっしゃいます。

身寄りがなく一人暮らしをしている高齢者が安心して最後の時を迎えられるようにするには、生前に終活をすることをお勧めします。

生前にお墓を用意する

身寄りがいない人がするべき終活の一つに生前にお墓を用意することがあります。

生前に用意したお墓は、「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、日本や中国では古くから、長生き、子孫繁栄など縁起が良いものとされているうえ、非課税相続財産になるので、相続税の節税対策にもなります。
生前にお墓を用意するメリットは、自分らしいお墓に入れる、税金面で負担を軽くできるということで、お墓を用意するために高額なお金がかかるというデメリットがります。

近年では、終活ブーム、孤独死の増加によって生前にお墓を用意する人は増えているようで、生前墓に対応できる墓地や霊園も増えてきているようです。

ただし、せっかくお墓を用意しても周囲がそのお墓のことを知らなければ誰にも埋葬してもらえません。
遠くに住んでいても死後の世話をしてくれそうな身内がいれば、必ず伝えておきましょう。

もし頼れる人がいなければ、弁護士や司法書士などの法律のプロに死後事務委任を依頼しましょう。

また、身寄りがいない、跡継ぎがいないといった人の場合は、「永代供養墓」を探しましょう。
普通のお墓とは異なり、納骨後は墓地の管理者がお墓のお世話や供養をしてくれます。

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エンディングノート

終活と言えばエンディングノートと言われるくらい、終活には切っても切り離せないツールのエンディングノートは、孤独死対策の手段として活用することができます。

孤独死に備えて、エンディングノートに亡くなったときの葬儀や遺骨の埋葬方法を記載して、葬儀や埋葬に必要な費用の出どころも記載しておくことで、親族や身寄りがない人でも無縁仏になることはありません。

また、普段からご近所さんや親族、友人、知人にエンディングノートに自分の死後について書いてあることを伝えるとともに、親族や友人、知人の連絡先も忘れずに記載するようにしてください。

死後事務委任契約

人が亡くなると、通夜や葬儀、納骨や埋葬などに加えて、さまざまな事務手続きが必要になります。

一人暮らしをしている身寄りのいない高齢者にとって、自分らしい最後を迎えるには、これらの手続きを誰かに依頼しなければなりません。
このような死後の手続きを自分の代わりに進めてもらう契約が、死後事務委任契約と呼びます。

死後事務委任契約は、前もって葬儀や埋葬方法など自分の希望を伝えられる、身寄りがいなくても安心して最後が迎えられるというメリットがありますが、専門家に依頼するので費用がかかるというデメリットがあります。

死後事務委任契約の代表的な内容は以下になります。

・死亡したことを親族や身寄り、友人や知人に連絡する
・死亡届などを自治体へ届出する
・通夜や葬儀、納骨や埋葬などの準備、申請
・病院や介護施設などの未払金の清算
・電気やガス、水道などの解
・自宅にある遺品などの処分

生前整理

元気なうちにやっておきたい終活に生前整理があります。

生前整理は、残された家族や親族の人が最も苦労する作業の一つになり、誰でも人に見られたくないものが1つや2つはあるのではないでしょうか。

生前整理を行うことで、自分にとって必要なものなのか、それとも不要なのかなど、自分が持っている物を見つめ直す機会にもなります。

これは、一人暮らしをしている身寄りのいない高齢者にとっても同じで、元気なうちに身辺整理をかねて、生前整理をするようにしてください。

また、大きな物で一人ではどうすることもできないようなものは、不用品改修業者などに依頼するようにしてください。

孤独死しないためにできること

孤独死とは、誰にも看取られずにひっそりと最後の時を迎えることですが、孤独死にならないためにできることは、できるだけ早い段階で発見してもらうことになります。

普段から積極的にご近所さんや地域と関わるようにして、自分の存在をアピールすることが重要になります。

ここからは、孤独死にならないためにできることを具体的にみていきます。

周囲とのコミュニケーション

孤独死にならないためにできることは、普段から周囲とコミュニケーションをとることです。

高齢者の男女を比較した場合、男性よりも女性の方がコミュニケーション能力は高いので、何かあったときはすぐに気づいてもらえる可能性は高くなります。

ご近所さん、趣味のサークルなど、様々な人と接することができるような場を持ち、孤独になるような時間はできるだけ少なるように心がけてください。

孤独死は女性よりも男性の方が多いと言われているので、特に男性の人は、積極的に周りとコミュニケーションをとるようにしてください。

一人暮らしの周知

孤独死にならないためにできることは、一人暮らしをしていることを周りに周知してもらうことです。

ご近所さんの身近なところから、友人や趣味の仲間など、自分と接する機会がある人にはできるだけ、自分が一人暮らしをしていることを伝えるようにしましょう。

一人暮らしをしていることを周知してもらうことで、あなたの存在を気にかけてくれる機会が増え、孤独死になる確率を下げることができます。

自治体によっては、一人暮らしをしている高齢者の見守りサービスを行っていますので、近くの地域包括支援センターなどに相談してみるようにしてください。

訪問系サービスの利用

孤独死にならないためにできることの1つに訪問系サービスの利用があります。

介護サービスのなかには、定期的に訪問してくれる訪問介護や訪問看護といったサービスがあり、民間でも定期的に食材を届けてくれるサービスがあるので、これらのサービスを利用することで孤独死を避ける手段にもなります。

また、新聞配達や牛乳配達などのサービスを利用すると、基本的に毎日のように自宅を訪問してくれるので、万一何かあってもすぐに気づいてもらえる環境を作ることができます。

老人ホームに入る

孤独死にならないためにできることは、老人ホームなどの介護施設に入所することです。

老人ホームに入所すると、職員の人が基本24時間管理してくれるので安心して過ごすことができ、同年代の人がいるので楽しくコミュニケーションをとることができるようになります。

孤独死に怯え不安な気持ちで人生を過ごすのではなく、思い切って老人ホームに入所して、安心して残りの人生を過ごすことも大切ではないでしょうか。

まとめ

ここまで、孤独死とは、孤独死したら葬儀や遺骨、お墓はどうなるのだろうか、身寄りがいない人の終活、孤独死を避けるためにできることなど、孤独死について解説してきました。

孤独死は年々増加している傾向にあるので、孤独死はもはや他人事という言えない状況になりつつあります。

できることなら、孤独死を避けて、最後は自分らしくその時を迎えたいと考える方がほとんどだと思いますので、こちらで解説した内容を参考に、孤独死を避けるためにも普段から周囲の人とコミュニケーションをとるようにしながら、終活も行なうようにしてみてください。