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田舎のお墓は放置するとその後どうなる?無縁墓になる前に

田舎のイメージ1

少子高齢化の現代、高齢者と呼ばれる年代が増える一方で、晩婚化や少子化の影響で若い世代の人口は年々減少しています。

若い世代が減少しているということは、つまり墓守のいない家庭が増えているということになります。

この記事では、墓守がいないなどの理由により放置されたお墓がその後どうなるのか、また、どのような対処法があるのか、更にはお墓は必要なのかといったことについてご紹介したいと思います。

なぜ、お墓が放置されるのか

お墓参りにいった時に、手入れのされていない荒れ果てたお墓を見かけたことがあると思います。

実は今、日本中で問題になっているのが、このように放置され荒れ果てたお墓なのです。

お墓が放置されてしまうのには、いろいろな理由があります。

例えば、

・子どもが遠くにいて墓守を頼めない
・高齢のためお墓参りにいけない
・子供がいないため、自分の代で墓守がいなくなってしまう
・管理料が支払われない
・墓じまいをしない人が増えた

などです。

先祖代々の大切なお墓です。今はまだ関係ないと思っている方も、思い当たる節があるという方も、お墓が荒れてしまってからでは遅いのです。

荒れ果て放置された無縁墓にしない為には、どのような方法があるのか、また、今のうちから何をしておけば良いのか、しっかり考えておきましょう。

放置されたお墓はその後どうなる

放置され、荒れ果てたお墓がその後どうなるのかご存知でしょうか。

墓地管理者がお墓を強制撤去する

以前は、様々な法的な制約があり、無縁墓になったお墓の撤去はハードルの高いことでした。
そのため、無縁墓が増え、無縁墓の周りのお墓への雑草や雑木などの被害が年々増え続けました。
しかし、1999年5月1日に「墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条」が改正されて以降、墓地管理者は以前より簡単に無縁墓としてお墓の撤去が行えるようになりました。

したがって、現在墓地管理料を払わない、墓地管理者と連絡を取っていないなど、いわゆる「放っておく」状態が続いたお墓は、墓地管理者によって撤去されます。
無縁墓が撤去された土地は整地され、新たに墓地の権利を販売できますが、墓石に関しては、そのまま山積みで放置されているというのが実情です。

放置されてしまったお墓は、一定期間を過ぎると、撤去され、墓石は廃棄物になってしまうのです。

強制撤去された場合、遺骨はどうなるか

無縁墓と認定され、強制的に撤去されたお墓の遺骨は、合同で祀られるお墓、合祀墓に納骨されます。

合祀墓の場合、故人が一人一つの骨壷に収まる納骨と違い、遺骨を直接合祀墓に入れるため、後々、特定の一人の遺骨だけを取り出すと言う事ができなくなります。

気がついたらお墓は撤去され、遺骨は合祀墓に納骨されていたということにもなりかねません。
合祀墓に納骨されてしまえば、骨壷に納骨しなおすことは永久にできなくなってしまいます。

また、改葬費や合祀墓への納骨費、未払いだった管理費などが、まとめて請求されることもあります。
このようなこともありまので、お墓は絶対に放置しないようにしましょう。

荒れ墓にしないための墓じまい

放置され荒れ墓になったお墓が、どうなるのかについてはご紹介しました。

では、荒れ墓にしないためにはどのようにしたら良いのでしょう。

墓じまいとは

お墓を放置しない為の選択肢の一つとして、墓じまいと言うものがあるのをご存知でしょうか。

簡単に言うと、墓じまいとは、お墓を処分することを言います。

墓じまいの方法

墓じまいをする際に一番大切なのは、家族や親族と、墓じまいの後の遺骨の埋葬方法についてしっかりと話し合っておくという事です。

ここでは、墓じまいの方法についてご紹介します。

届出

墓じまいをする為には、現在お墓がある市区町村の役所に届出を提出しなければなりません。

届出の提出の前に、いくつかしなければいけないことがあります。

それは、家族、親族から、墓じまいをすることについて同意をとっておくこと。
そして、墓地の管理者に墓じまいをすることを伝えるということです。

また、必要な書類や手続きについても、事前にきちんと確認しておくことも大切です。

これらが完了したら、改装許可の申請手続きを行います。申請に必要なものは次の通りです。

・改葬許可申請書:墓地のある市区町村の役所で入手
・埋葬(納骨)証明書:墓地の管理者が発行
・永代使用許可証:改葬先の管理者が発行

上記の書類を揃えたら墓地のある市区町村役場に提出します。
すべて不備なく受理されると改葬許可証を発行してもらえます。

なお、改装許可証は、散骨や手元供養の場合は必要のない手続きになります。
埋葬方法もきちんと決めてから手続きを行うようにしましょう。

閉眼供養

改装をするときに必ず必要なのが閉眼供養です。
遺骨を取り出すときには、住職や僧侶にお願いして閉眼供養してもらわなければなりません。

閉眼法要とは、お墓に宿った仏様の魂を鎮めて抜き取る供養のことです。
ちなみに、閉眼供養は開眼供養と違い、一般的に親族一同が集まる必要はなく、身内だけで行うことがほとんどです。
さらに、墓地が遠方で訪ねることができないと、僧侶が単身墓前に行って閉眼供養をするということすらあります。

お墓の工事

閉眼供養が終わると、墓じまいの工事が始まります。

お墓の納骨室から骨壷を取り出したあと、墓石を撤去し更地にします。

更地にした後は、墓地の管理者に永代供養権を返却して墓じまいの作業は終了です。

移転後の墓地での納骨・法要

墓じまいの手続きや工事が完了したら、手元に戻った遺骨を新しい形で埋葬します。

様々な埋葬方法がありますが、代表的なものとしては、永代供養、散骨、納骨堂、手元供養などがあります。

墓じまいにかかる費用

墓じまいにかかる費用は一概には言えませんが、上記で紹介した流れで考えると以下のようになります。

・各種届出書類(数百円~数千円)
・閉眼供養のお布施(2万円~5万円)
・改装工事(10万円~/1㎡)
・移転後の供養費(合祀で平均10万円~/1人)

もちろん、それぞれの墓地の大きさやその後の供養方法によっても変わります。

墓じまいすると祟りがある?

まずは、仏教での観点からすると、亡くなった人というのは現世での行いによって極楽浄土あるいは地獄へと送られます。
亡くなった方やその魂が、その後、現世に戻って来て悪さをするというような教えはありません。
お葬式や法要は、亡くなった方が、無事に極楽にたどり着けるように行うもので、祟らないようにと行っているわけではありません。

また、日本古来の信仰から考えても、先祖の霊(祖霊)は守護霊的な性格を持ち、悪霊にはなりません。

現代的な考え方をしても、ご先祖様にとって荒れ墓のまま放っておかれるのか、然るべきところに供養してもらうのか、どちらが良いかと言えば後者です。

墓じまいをすると祟りがあるというのは迷信です。
荒れ墓にしておくくらいなら責任をもって墓じまいしましょう。

 

お墓を持たないという選択

お墓は、遺族の心の拠り所であり、一族の関係を強くする物でもあります。

しかし、お墓のあり方は、時代と共に変化していきます。

お墓は必要なのか?という疑問をお持ちの方も多く、現代では、お墓を持つことが難しいといった人が増えているのも実情です。

お墓は、必ずしも持たなくてはいけないものではありません。
樹木葬や散骨、納骨堂といった様々な供養方法もあります。

一番大切なことは、お墓の有無ではなく、ご先祖様への感謝の気持ちを持ち続けることではないでしょうか。

お墓を持たないことのメリットとデメリット

では、お墓を持たないということで、どのような影響があるのでしょう。

ここでは、お墓を持たないメリットとデメリットについてご紹介していきます。

お墓を持たないメリット

まず始めに、お墓を持たないことのメリットについてご紹介しましょう。

お墓の持たないことでのメリットは、つぎのことが考えられます。

・経済的な負担が軽い(永代使用料、墓石代、管理・維持費など)
・お墓の管理をしなくて済む
・子供に負担をかけなくて済む(精神的・経済的・時間的・肉体的)
・故人の希望を叶えられる(樹木葬や散骨など)
・故人に寂しいい思いをさせなくて済む(合祀)
・無縁墓になる心配がない

お墓を持たないデメリット

では、逆に、お墓を持たないことのデメリットにはどのようなことがあるでしょう。

お墓の持たないデメリットとしては、つぎのことが考えられます。

・親族や周囲からバッシングされたりトラブルになる可能性がある
・合祀を好まない人もいる(他の人と一緒になる、遺骨を取り出せない)
・散骨した場合は、遺族が祈る場所がなくなってしまう
・基本的にお供えものが出来ない

親の墓がない時・要らない時はどうする

先祖代々のお墓がある場合には、少なくとも埋葬する場所についての心配はしなくて済みます。
逆に、お墓がない場合やお墓は要らないといった場合は、何らかの埋葬方法を考えなければいけません。
一般的にはお墓を新たに購入することが多いですが、その購入費用は100万から300万円ほどかかってしまいます。
また、その後の承継者の問題もあります。

お墓がない、または要らないといった場合には、樹木葬納骨堂合祀墓に遺骨を納めるということもできます。

全くお墓は要らないということであれば、散骨という方法もあります。

急いで決めることができなければ、手元供養という方法もあります。
しかし、手元供養の場合は、いつかは遺骨を処分する必要がありますから、その後のこともしっかり考えておく必要があります。

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まとめ

以上、お墓を放置したらどうなるのか、放置しないためにはどのようにしたら良いのかなどについてご紹介してきました。

当たり前のようにお参りをしているお墓について、その後どうなるのかといったことについては、なかなか考えることはないでしょう。

しかし、いつ・何が起こるかわからないのが現実です。

そんな時、大切なお墓が放置され、無縁墓になってしまうのはとても悲しいことです。

また、無用なトラブルが起きてしまっては、故人もきっと悲しむことでしょう。

この記事をきっかけに、お墓の未来の事について、是非、親族の皆さんで話し合ってみてはいかがでしょうか。

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