墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの費用は?納骨堂のメリット・デメリット

  • 投稿日:2022/01/06
  • 更新日:2022/04/01
墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの費用は?納骨堂のメリット・デメリット

今あるお墓を墓じまいしたいと考えている方は、遺骨の引っ越し先の候補として納骨堂を検討しているかもしれません。
今回の記事では、墓じまいをして遺骨を納骨堂に引っ越すとどれくらいの費用が掛かるのか、どういうステップを踏むのかなどを解説します。
納骨堂以外の引っ越し先も紹介しますので、ぜひご覧ください。

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墓じまいの費用相場

墓じまいの費用は、おおむね20~30万円程度に落ち着くことが一般的です。
費用の内訳は、以下のようになります。

墓じまいの費用内訳

  • 墓石解体工事:8~10万/1㎡程度
  • 魂抜きのお布施:1~5万円程度
  • 離檀料:1~20万円程度(寺院墓地の場合のみ)

これらの数字はあくまでも相場です。墓石解体工事は、墓所の広さや立地などによって費用が変動します。工事が難しい立地で機材が入らない場合は、相場の倍の費用が掛かることもあります。
「魂抜き」は遺骨を取り出す前に行う墓前法要ですが、これにかかるお布施や、お寺の檀家を辞めるときに納めるお布施(いわゆる「離檀料」)は、地域やそのお寺の寺格などによっても大きく変わります。

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納骨堂の費用相場

納骨堂の費用相場は、10~200万円程度です。
納骨堂の費用は、種類や収容できる人数などによって左右されます。
種類ごとの費用相場は、以下のようになります。

種類 位牌式 ロッカー式 自動搬送式 仏壇式
画像 妙力寺 仏壇付納骨壇の画像1
人数目安 1人 1~4人 2~8人 4~10人以上
費用相場 10~50万円 30~180万円 80~200万円 100~200万円

納骨堂の種類

納骨堂のそれぞれの種類について、簡単に説明します。

位牌式納骨堂

位牌式納骨堂は、位牌型の容器にご遺骨を納骨して位牌壇に安置したり、位牌壇の下に収骨スペースを設けたりする納骨堂です。
一人ずつ使用できるので、個人用の納骨堂をお探しの方におすすめです。少人数用のため、費用も比較的安価です。

ロッカー式納骨堂

ロッカー式納骨堂は、ロッカーのような棚にご遺骨を安置する納骨堂です。
よく見られるのはお一人用や夫婦用区画ですが、3~4人などで使用できる家族用区画を用意している所もたまにあります。少人数で使用したい方におすすめです。

自動搬送式納骨堂

自動搬送式納骨堂は、参拝室のお墓に機械が遺骨を運んでくる納骨堂です。「マンション型納骨堂」などとも呼ばれます。
都心を中心に開発されている新しいタイプの納骨堂で、内装はホテルさながらにきれいな所が多く見られます。
専用の厨子に納骨しますが、最大8体程度まで対応できることが多く、入りきらなければ合祀墓(他の方と一緒に入るお墓)も利用できることがあります。大人数で使用したい方にもおすすめです。

仏壇式納骨堂

妙力寺 仏壇付納骨壇の画像1
仏壇式納骨堂は、仏壇と収骨棚がセットになっている納骨堂です。
区画を上下二段に分けて、上段を仏壇、下段を収骨棚とすることが一般的です。
お墓と仏壇がセットになっているため、他の納骨堂に比べて費用感は高めです。
一方、代々承継して大人数を納骨できることが多いので、末永く使用していきたい方におすすめです。

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墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの費用相場

墓じまいの費用相場と納骨堂の費用相場を単純に合わせると、墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの費用相場は、30~240万円程度になります。
加えて、以下の費用が掛かることがあります。

他にかかる可能性がある費用

  • 納骨手数料・納骨法要:1~5万円程度
  • 年間管理費:5千~2万円程度

費用を安く抑えるポイント

墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの費用を安く抑えるポイントを紹介します。

ポイント1.工事見積もりに疑問があるうちは契約しない

墓じまいをするにあたっては、墓石解体工事をする石材店に見積もりを取ってもらいます。その墓地で工事できる石材店が決まっている場合でも、見積もりは必ず取ってください。
見積もりが相場からあまりに外れている場合は、すぐには契約せずに、どうしてその値段になるのかを石材店に確認しましょう。また、公営墓地や共同墓地などで、石材店が自由に出入りできる場合は、複数社で見積りを取る「相見積もり」をすることで適当な相場感を調べることができます。

ポイント2.遺骨を再火葬してまとめられるかを調べる

自治体によっては、改葬遺骨(現在のお墓から取り出した遺骨)を、火葬場で再火葬し、一つの骨壺にまとめてくれる所があります。
埋葬されていた人数が多くても、骨壺の数が減れば少人数用の納骨堂でも対応できるので、納骨堂にかかる費用を抑えることができます。
現在のお墓のある自治体役所に問い合わせて、遺骨を再火葬してまとめられるか聞いてみましょう。

ポイント3.近親者以外の遺骨は合祀墓で供養してもらう

両親などの近親者のご遺骨のみを納骨堂に移し、それ以外のご遺骨をは合祀墓に埋葬するという方法もあります。
合祀墓とは、血縁など関係なく複数の遺骨を一か所に埋葬して供養するお墓です。
合祀墓は、安い所で3~5万円/1体程度で埋葬できます。
希望エリアにあるお墓の様子によっては、合祀墓と少人数用の納骨堂を組み合わせることで、大人数用の納骨堂を一区画契約するよりも費用を抑えることができます。

納骨堂と永代供養墓との違い

納骨堂はお墓の形の種類の一つ、永代供養墓はお墓のシステムの種類の一つと言えます。
一般的に、納骨堂とは、屋内で遺骨を安置する施設のことを言います。
一方、永代供養墓とは、お寺などの墓地の管理者が遺骨の供養をしてくれるお墓を言います。

永代供養が付いている納骨堂は、納骨堂であると同時に、永代供養墓であるとも言えます。
逆に、一時預かり専用や公営墓地などの永代供養が付いていない納骨堂は、永代供養墓とは言えません。

永代供養は、納骨堂の他にも様々な種類のお墓につくことがあります。

納骨堂以外の永代供養墓の種類

永代供養墓として募集されている、納骨堂以外のお墓を紹介します。

合祀墓

サニープレイス松戸 樹木葬・永代供養墓の画像13
費用相場:3~50万円/1人程度
合祀墓は、血縁関係や契約者などの枠に関係なく、複数の遺骨を一つの納骨室に埋葬するお墓です。
基本的には遺骨は骨壺から出されるので、他の方とご遺骨が混ざります。

合祀墓の納骨堂との違い

  • 安価で、安い所では3~5万円/1体程度で埋葬できる
  • 個別でお参りすることはできず、埋葬後は遺骨を取り出せない

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樹木葬

さがみ野霊園樹木葬の画像3
費用相場:3~200万円程度
樹木葬は、樹木や草花を墓標とするお墓です。
山林の木の下に埋葬して遺骨を土に還すものもあれば、花壇のような区画に骨壺で埋蔵するタイプもあります。

樹木葬の納骨堂との違い

  • 遺骨を土に還せるものもある
  • 納骨堂に比べると比較的安価
  • 原則代々引き継ぐことはできない

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集合個別墓

費用相場:10~200万円程度
集合個別墓は、個別の納骨室が集合して一つの大きな区画になっているようなお墓です。
よく見られるのは1~2人用区画ですが、家族で使用できる区画を用意している所もあります。

集合個別墓の納骨堂との違い

  • 屋外にある
  • 納骨堂に比べると比較的安価
  • お参りは共用の供物台で行うことが多い

永代供養付き墓所

費用相場:80~200万円程度
永代供養付き墓所は、従来の墓石のお墓に永代供養が付いている墓所です。
使い勝手やお参りも従来のお墓と変わりません。
跡継ぎに不安があるけどお墓は墓石を建てたいという方におすすめです。

永代供養付き墓所の納骨堂との違い

  • 従来通りのお墓を持つことができる
  • 納骨堂に比べると比較的高価
  • デザイン自由度が高い

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納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂のメリットとデメリットを解説します。

納骨堂のメリット3つ

メリットのイラスト

納骨堂のメリットには、以下のようなものがあります。

季節や天候を問わず快適

納骨堂は屋内のお墓なので、季節や天候に関係なく快適にお参りできます。
特に雪の降る地域では冬季にお参りができなくなることも多くありますが、納骨堂であればオールシーズンでお参りに行くことができます。

大人数の使用や承継に対応できることも多い

永代供養墓の中でも、納骨堂は承継もしやすいお墓です。
自動搬送式納骨堂や仏壇式納骨堂など、大人数で使用できる納骨堂は承継できる場合が多く、跡継ぎがどうなるか分からない方でも利用しやすいお墓です。

掃除などの管理の手間がかからない

管理や基本的な清掃などは納骨堂の管理者が行うので、従来のお墓のような掃除や草むしりはしなくて済みます。
極端なことを言えばほとんどお参りに行かなくてもお墓が荒れることはないので、なかなかお参りに時間が取れない方にもおすすめです。

納骨堂のデメリット2つ

デメリットのイラスト

納骨堂のデメリットには、以下のようなものがあります。

永代供養墓の中では価格帯が高い

永代供養墓としては、納骨堂は他に比べて価格帯が高い傾向にあります。
特に1人や2人などの少人数の使用だと割高になることが多く、コストを抑えることを考えれば、樹木葬や合祀墓などの方が希望に合うかもしれません。

基本的にはいずれ合祀になる

多くの納骨堂では、区画に使用期限を設けるか、使用期限を支払い続ける限り区画を使用できるというシステムを採用しています。
使用期限が過ぎたり、跡継ぎがおらず年間管理費の支払いが途絶えたりした場合、遺骨は合祀墓に埋葬されます。
将来的にわたってずっと他の方とのご遺骨と混ぜられたくないという方は、土に還る樹木葬や、永代個別で管理してくれるお墓の方が希望に合うでしょう。
なお、数は多くありませんが、納骨堂でも将来にわたってずっと合祀しない所はあります。

墓じまいから納骨堂で永代供養にするまでの流れ

墓じまいを始める所から納骨堂に納骨するまでの流れは、以下のようになります。

墓じまいから納骨堂に納骨するまでの流れ

  • 1.親族に相談する
  • 2.お寺などの墓地管理者に相談する
  • 3.引っ越し先の納骨堂を決める
  • 4.墓石の解体工事を依頼する石材店を決める
  • 5.現在のお墓がある自治体役所で手続きをする
  • 6.魂抜きと工事の日程を決める
  • 7.墓石解体工事・更地返還
  • 8.納骨堂に納骨する

1.親族に墓じまいの相談をする

まずは、今のお墓をたたんで良いか、ご遺骨を納骨堂に移して良いかについて、親族に相談します。
特に、お墓に入っている方の親兄弟や子ども、あるいは本家の墓であれば分家の一族などが、定期的にお参りしているかもしれません。無断でお墓をなくすことはトラブルに繋がります。相談することでお墓の承継をしてくれる人が見つかることもあります。

2.お寺などの墓地管理者に墓じまいの相談をする

親族の合意が取れたら、墓地の管理者に墓じまいの相談をします。
原則、寺院墓地ならお寺公営墓地なら管理事務所や役所民営霊園なら管理事務所共同墓地なら地域の墓地管理委員会が管理者です。

お寺の墓地でなければ、墓じまいをしたい旨を伝えるだけで構いません。
お寺の墓地の場合は、まずは墓じまいを決定事項ではなく、相談という形でお話しします。
寺院墓地で墓じまいをすることは檀家を辞めることにも繋がります。ここでお寺との関係がこじれると、高額な離檀料を要求されるなどのトラブルに繋がりやすくなります。お寺の態度を硬化させないよう、丁寧にお話ししましょう。

3.引っ越し先の納骨堂を決める

墓じまいをすることが決まったら、お墓に入っている遺骨の引っ越し先を決めます。
解体工事の費用を見てから墓じまいするかどうかを決めたい場合は、先に石材店から見積もりを取ってください。
お近くの納骨堂は、ポスティングのチラシや、新聞や電車の広告などで知ることができるかもしれません。あるいは、インターネットの検索サイトなどで探すこともできます。

お近くの納骨堂をお探しの方は、こちらから検索できます。

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4.墓石の解体工事を依頼する石材店を決める

実際に兵庫県で行われた墓じまいの見積書

お墓の解体は、石材店が行います。契約する前に、必ず先に見積もりをとります。

その墓地で工事できる業者(指定業者)が決まっている場合は、そこで見積りを取ります。
指定業者は、管理事務所やお寺などの墓地管理者に尋ねると教えてくれます。
指定業者が決まっていない場合は、自分で石材店を探します。

民営霊園では、ほぼ確実に指定業者がいます。
寺院墓地では、指定業者が決まっている場合と決まっていないことがあります。お寺に墓じまいの了承を得たら、指定業者がいるかどうかも聞いてみましょう。
公営墓地とほとんどの共同墓地では、指定業者がいません。

「お墓さがし」でも墓じまいに対応する石材店をご紹介しているので、お気軽にご連絡ください。

墓じまいの無料見積り・相談はこちら >>

5.現在のお墓がある自治体役所で手続きをする

東京都品川区の改葬許可申請書の記入例
墓じまいの手筈が整ったら、現在のお墓がある自治体の役所「改葬許可申請」という行政手続きをします。
おおむねどこの役所でも郵送での手続きに対応してくれるので、まずは役所の「改葬(かいそう)」の担当者に問い合わせて、必要書類や手続きについて教えてもらいましょう。
手続きを経て「改葬許可証」が交付されたら、ご遺骨を今の墓所から動かすことができます。
「改葬許可証」は次の納骨先に遺骨を納骨する際に必要なので、大切に保管してください。

6.魂抜きの法要

お墓を解体する前に、「魂抜き」あるいは「閉眼供養」などと呼ばれる墓前法要をします。
魂抜きをしていないと解体工事ができないという石材店が多いため、仏式のお墓ではほぼ必須のステップになります。
今お世話になっているお寺があればそこに、なければ墓地管理者に相談して紹介してもらったり、墓地近くのお寺を探してみましょう。

7.墓石解体工事・更地返還

法要を終えたらご遺骨を取り出し、石材店にお墓の解体工事をしてもらいます。
法要と解体工事は、必ずしも同じ日でなくても構いません。
墓所を更地にして、墓地管理者に返還します。

8.納骨堂に納骨して完了

取り出した遺骨を、あらかじめ決めておいた納骨堂に運んで納骨します。
遠方で工事に立ち会えない場合、地域柄によっては、石材店に遺骨を郵送してもらえることもあります。
一般的には納骨法要をしてから納骨します。

おすすめの納骨堂3選

墓じまいをした後のご遺骨の引っ越し先におすすめの納骨堂をご紹介します。

南麻布「了聞」~アフターライフレジデンス~

南麻布「了聞」~アフターライフレジデンス~(東京都港区)

南麻布「了聞」~アフターライフレジデンス~
東京都港区南麻布5-1-4
東京メトロ日比谷線「広尾駅」4 番出口から西麻布方面へ徒歩3分

納骨堂192万円~
寺院墓地宗教不問

南麻布「了聞」~アフターライフレジデンス~は、東京都港区にある自動搬送式納骨堂です。
美しい意匠と上質な素材にこだわった贅沢な空間の中、完全個室の参拝室でゆったりとお参りできます。
葬儀や法事に対応する施設の他にラウンジも用意するなど、設備の充実度は類を見ません。

万松寺納骨堂(愛知県名古屋市)

万松寺納骨堂

万松寺納骨堂
愛知県名古屋市中区大須三丁目29-12
地下鉄舞鶴線・名城線「上前津駅」より徒歩3分

納骨堂30万円~
寺院墓地宗教不問

万松寺納骨堂は、様々な区画を用意する名古屋市中区の納骨堂です。
位牌式、ロッカー式、自動搬送式、仏壇式の各区画を取り揃え、価格や人数などのご要望に幅広く対応します。
年間管理費がかからない区画も多く、後に負担を残したくない方にはおすすめです。

海泉寺 納骨堂 永代供養墓(大阪府大阪市)

海泉寺 納骨堂 永代供養墓

海泉寺 納骨堂 永代供養墓
大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-15
南海本線「今宮戎駅」から徒歩約0分、地下鉄御堂筋線「大国町駅」…

納骨堂28万円~
寺院墓地宗教不問

海泉寺 納骨堂 永代供養墓は、大阪市浪速区にある跡継ぎ不要のお墓です。
納骨堂は供養壇、ロッカー式、仏壇式を用意しており、幅広い人数に対応します。
納骨堂の他、樹木葬や合祀墓もあります。

この他の納骨堂はこちら

この他の納骨堂は、こちらからご覧ください。

全国の納骨堂一覧 >>

まとめ

墓じまいをしてから納骨堂に納骨するまでの費用相場は、30~240万円程度です。
費用は、墓じまいするお墓の広さや立地、納骨堂のタイプや納骨人数などによって変動します。

納骨堂は屋内のお墓なので、季節や天候を気にせずにお参りできます。
区画を承継したい人も探しやすいので、跡継ぎがいる方もいない方も検討しやすいお墓です。
一方、跡継ぎ不要の「永代供養墓」としては少し価格帯が高めなので、費用を抑えたい方は樹木葬や合祀墓も検討することをおすすめします。

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執筆者情報

お墓さがしスタッフ

佐野

経歴

2018年より、お墓マガジンのコラムを執筆しています。適切な情報をお届けできるよう努めて参ります。