共同墓地って何?合同で入るお墓のメリット・デメリット

  • 投稿日:2018/10/29
  • 更新日:2021/11/26
共同墓地って何?合同で入るお墓のメリット・デメリット

現代のお墓はとても多様化しています。
そんな中、お墓の面倒を見る人がいない、お墓を建てたいがお金がない、墓じまいをして中の遺骨を他の場所に納骨したいといった人もいます。
今回はそのような人に向けて、共同墓地をご紹介していきます。
共同墓地を良く知らない人や、埋葬のことで悩みを抱えている人はこの記事を参考のひとつにしてください。

近くの共同墓地(合祀墓)を探してみる >>

「お墓」にまつわる言葉を整理

共同墓地の画像2
お墓に関する言葉は似通ったものが沢山あって混乱してしまいますよね。
まずは最初に、

・墓地(ぼち)
・霊園(れいえん)
・墳墓(ふんぼ)
・墓所(はかしょ、ぼしょ)
・集合墓(しゅうごうぼ)

について、言葉の整理をしておきましょう。

墓地

墓地とは、墓埋法の第二条にて、以下のように定められています。

墓地、埋葬等に関する法律
第2条
5 この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域をいう。

第3条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

つまり、法律上の「墓地」とは、遺体や遺骨を納めるために行政の許可を受けた土地全般を指します。

ただし、普段慣例的に「墓地」という場合は、寺院の境内にあるお墓を指すことが多いです。

霊園

寺院墓地を指すことが多い「墓地」に対して、民営の墓地は「霊園」と呼ばれることが多いです。
「墓地」はお寺の墓地ではないものも含める場合がありますが、「霊園」といって寺院墓地を指す場合は稀です。

「霊園」には大きく分けて「民営霊園」と「公営霊園」があります。
民営霊園は公益法人、宗教法人から委託を受けた民間企業が管理・運営を行う霊園です。
公営霊園は都道府県・市町村などの自治体が運営しています。

墳墓

墳墓(ふんぼ)とは、もともとは「墳丘すなわち盛土のある墓」のことを言いますが、現在では、「一般のお墓」のことを指します。

墓所

墓所(ぼしょ、はかしょ)は、特に墓地の中にある墓域を区切った単位です。
実際にお墓を建てるところ、あるいはその中の一区画などを指すときに主に使われます。

集合墓、合祀墓、合葬墓

これらは、複数の人の遺体や遺骨を一カ所にまとめて埋葬するお墓のことです。
寺院や霊園によって「集合墓(しゅうごうぼ)」「合祀墓(ごうしぼ、ごうしばか)」「合葬墓(がっそうぼ)」などさまざまな呼び方をします。

お墓の一般的な形式としては「合葬墓」と言いますが、「合わせて祀る」という宗教的な意味合いが付与されると、「合祀墓」と言います。
また、この二つに比べて「集合墓」の方が使う頻度が少ないですが、意味合いとしては「合葬墓」と同じです。ただし、「個別集合墓」など、遺骨が混ざらないお墓でも、集合墓の名前を使う場合があります。

共同墓地とは何か

共同墓地の画像3
「共同墓地」には、大きく分けて2通りの意味があります。
ここでは、

・共同墓地のもともとの意味
・最近の共同墓地の意味

についてご紹介します。

昔ながらの共同墓地とは

昔ながらの共同墓地とは、「地域で自然発生的に生まれた墓地」「個人あるいは地域の方の共有名義の墓地で一般的に販売されることはない場所」で、具体的には村落など地域の共同体によって使用・管理・運営されていた墓地のことをいいます。
「集落墓地」「部落墓地」「村墓地」「みなし墓地」などと呼ばれることもあります。
それぞれの地域での生活に根差したある意味、自然発生的な墓地のことを共同墓地と呼んでいました。

最近の共同墓地の意味

最近では、共同墓地と言えば、「大きなお墓を血縁も関係ない複数人が使うお墓」のことを指すことが多いようです。
いわゆる「合祀墓」「合葬墓」というもので、ここ15年ほどで全国に広まってきました。
ここで言う共同墓地とは、元来の「自然発生的に生まれた墓地」とは全く違うものです。

骨壺で内部の地下納骨スペースや棚のような所に納めていくものや、遺骨を袋に入れて土に返していくもの、内部の土にそのまま散骨するものなど、様々なタイプがあります。

現在日本で一般的な家ごとのお墓とはことなり、全くの他人と納骨されます。
代々引き継いでいく必要がないため、跡継ぎがいない人が利用することが多いです。
この他、家に縛られたくない人、お墓を建てる費用が捻出できない方が利用します。

最近の共同墓地は、昔ながらの共同墓地とは異なり、冒頭でご紹介したように墓所のような個々のお墓ではなく石碑や供養塔など、広い地下納骨スペースなどに共同で骨壺を納める新しいタイプのお墓のことを指します。

合祀墓という意味での共同墓地は、寺院墓地、民営霊園、公営霊園で設置していることがあります。
寺院墓地や民営霊園の場合は「永代供養(えいたいくよう)」が付いています。
利用者の跡継ぎがいなくなって以降も墓地の管理者が定期的に供養してくれます。
ほとんどの場合は墓地の主体となっているお寺が、お盆やお彼岸の時期にお経をあげることで供養されます。
ただし、公営霊園の場合は特定の宗教に供養をしてもらうことはできませんので、永代供養はついていません。

共同墓地(合祀墓)と一般のお墓の違い

共同墓地の画像4
ここでは、合祀墓などと同義の共同墓地について解説していきます。
共同墓地と一般のお墓の違いは費用面と供養の形式にあります。
大きく分けて下記4点が違います。

・墓石を建てるか建てないか
・家族以外の人と一緒に埋葬されるかどうか
・個別の法要ができるかどうか
・無縁墓になるかどうか

それでは、それぞれについてご紹介しましょう。

墓石が要らないため一般のお墓より費用が安い

共同墓地(合祀墓)の場合、お墓にかかわる費用が一般のお墓とは比べ物にならないほど安価です。
一般のお墓を買う場合、相場は約200万円ほどで他に年間管理費もかかります。
それに対し共同墓地は、10万円ほどからあり高くても50万円ほどです。

家族ではない人と一緒に埋葬される

共同墓地(合祀墓)は、家族ではない人と一緒に埋葬されます。
それに対し一般のお墓は、基本的には家族が一緒に埋葬されるお墓です。

個別の法要は希望がなければやらない

共同墓地(合祀墓)は、お寺などが一括して管理するお墓です。
そのため、お盆やお彼岸の供養祭でまとめて供養が行われることが多いです。
多くの共同墓地では、一般のお墓と違い希望がなければ個別の法要は行いません。
なお、公営霊園の場合は、行政が特定の宗教を選ぶことはできないので、定期的な供養もありません。

無縁墓にならない

共同墓地は、公営の場合でなければほとんどの場合お寺がまとめて供養します。
また、常に誰かの遺族が手向けた供物があるため無縁墓にはなりません。
それに対し一般のお墓は、家族がお墓参りをしなければ草が生え荒れ地となり無縁墓と呼ばれる状態になってしまいます。

近くの共同墓地(合祀墓)を探してみる >>

共同墓地(合祀墓)納骨する費用

共同墓地の画像6

共同墓地(合祀墓)に納骨する際には、大きく次の5つの費用が必要です。

・埋葬料
・永代使用料
・管理料
・永代供養料
・刻字料

それでは、それぞれの内容についてご紹介します。
なお、実際の費用については、共同墓地を管理しているお寺などによって大きく異なりますので事前に確認するようにしてください。

共同墓地(合祀墓)の費用相場

共同墓地(合祀墓)の費用は、3~30万円/1体程度です。
費用は、地域やお寺によって異なります。

費用を抑えて供養したいけど近くに合祀墓がないという場合は「送骨」によって供養してもらう方法もあります。
「送骨」とは、遺骨を郵送することです。
お寺によっては郵送で遺骨を受け付けており、受け取った遺骨はそのまま合祀墓に埋葬されます。
送骨の場合は、費用は1~10万円/1体程度です。

埋葬料

埋葬料とは、お骨を埋葬するための費用です。
納骨手数料などと呼ばれることもあります。
永代使用料や永代供養料とセットになっていることも多いです。
別途でかかる場合は、1人当たり2-5万程度が相場です。

永代使用料

永代使用料とは、共同墓地の所有者と契約して代々使用する権利を得るための代金です。
公営<民営<寺院の順に高くなります。
共同墓地(合祀墓)の場合は、あえて「永代使用料」として費用がかかることは少ないでしょう。

永代供養料

寺院墓地や民営霊園の共同墓地(合祀墓)のほとんどには、永代供養がついています。
永代供養とは、利用者の跡継ぎがいなくなった後も、墓地の主体となるお寺などが定期的にお経などを上げて供養してくれるものです。
永代供養料とは、一度支払えば、跡継ぎがいなくなった後も永代に渡り供養してもらうための費用です。
契約した際に払うもので、合祀墓の費用と言えばほとんどが永代供養料になります。
非常に安いもので5万円程度のものから、高いもので50万円程度と費用には幅があります。

管理料

管理料とは、共同墓地を利用する人たちが共同で使う墓地や霊園の水汲み場・トイレなどの清掃や補修などの維持管理に必要な費用です。
合祀墓の場合ほとんどのところで管理料はかかりません。

ただし、骨壺などで一定期間個別に安置してもらう場合には、その間年間管理料が発生する場合もあります。
年間数千円~1万円程度が相場です。

彫刻料

刻字料とは、共同墓地に納骨されたことを墓誌に刻印するための費用です。
各霊園やお寺によって、どのような板に刻印をおこなうのか違いがあります。
石の板や鉄の板など永代供養墓のデザインや材質によって金額が変わります。
別途で彫刻料がかかる場合は、2万円前後が相場です。

共同墓地(合祀墓)のメリット/デメリット

共同墓地の画像5
共同墓地はすべてが良いことばかりではありません。
ここでは、共同墓地のメリットとデメリットについてご紹介します。

共同墓地のメリット

共同墓地のメリットは次の点があげられます。

・費用を低く抑えられる
・お寺や霊園が半永久的に管理や供養をしてくれる(公営霊園を除く)
・お彼岸やお盆には合同で供養が行われる
・寺院以外の共同墓地であれば宗派を問わず申し込むことができる
・多くの方が合祀されているため寂しさがない
・比較的交通の便が良い立地であることが多い

それでは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。

共同墓地は、費用を低く抑えられることが大きなメリットです。
通常、お墓の購入には約200万円前後必要になり、その他に年間の管理費もかかります。
その一方で共同墓地は、約10万円ほど高くても50万円ほどあれば利用でき永代供養料としてまとめて支払いをすれば管理費を納める必要もありません。

また、一般的なお墓の場合、家族が誰もお参りをしないと雑草が繁殖し無縁墓と呼ばれる荒れ地のような状態になってしまうことが問題になります。
しかし共同墓地では、草むしりや掃除などは不要でお寺や霊園が半永久的に管理や供養をしてくれます。
お彼岸やお盆には合同で供養が行われるため、家族の方の都合が悪く自分達では供養できなかったとしても安心できます。

寺院以外の共同墓地であれば宗派を問わず申し込むことができ、他にも多くの方が合祀されているため寂しさもなく、お墓には常にお花が手向けられていることも多いです。
また共同墓地は、比較的交通の便が良い立地であることが多いのでお墓参りに行きやすいのも魅力です。

共同墓地のデメリット

共同墓地のデメリットとしては次のことがあげられます。

・血縁は関係なく全くの他人と一緒に埋葬される
・遺骨が合祀されると、以後遺骨を取り出すことができない
・多くの共同墓地では個別の法要は希望がなければ行わない
・個別のお墓ではないので従来のお墓参りとは異なる
・お墓の掃除ができない

それでは、それぞれのデメリットについてご紹介します。

共同墓地は、お墓に一緒に埋葬される中には家族でない人も含まれます。
そのため、一般的なお墓のように家族と一緒に供養してほしいと故人が望んでいた場合は、共同墓地の利用はやめた方が良いでしょう。

納骨されている方とゆっくりと語り合うといった従来のお墓参りイメージからもかけ離れたものになるかもしれません。
共同墓地には石碑や供養塔はありますが個別のお墓はありませんので、お墓の掃除もできません。
また、一定期間が経過し遺骨が合祀されてしまうと、それ以後は遺骨を取り出すことができません。

骨壺のまま供養する共同墓地もありますが、大抵の場合は最後に他の人の遺骨とまとめて埋葬されてしまいます。
そのため、後々家族のお墓などに納骨し直したくてもできなくなります。
先ほどメリットで、お彼岸やお盆などには合同の供養をするとご紹介しましたが、その反面多くの共同墓地では個別の法要は希望がなければ行いません。

共同墓地(合祀墓)をおすすめできる人

共同のお墓は、どんな人にお勧めできるでしょうか。

ご遺骨をできるだけ安く供養したい人

合祀墓の良いところは、なんといっても安い所です。
供養の形にはこだわらない、死後のことにお金を使うなら生きている今のためにお金を使いたいという方は、合祀墓がおすすめです。

墓じまいでたくさんの遺骨を供養する人

墓じまいとは、今あるお墓を撤去することです。
跡継ぎがいなくなったり、遠方でお参りに行けなくなったりすると、墓じまいをします。
歴史の長いお墓だと、先祖代々たくさんの遺骨が埋蔵されています。
跡継ぎがいない場合、これらの遺骨をすべて供養するのは費用がかさむため、顔が分かる両親や祖父母は個別の永代供養墓に移し、代々の遺骨は共同のお墓で供養する方も多くいます。

年間管理費などのお墓の維持費を後に残したくない人

共同のお墓は基本的に年間管理費がかかりません。
ほとんどの所で、支払いは契約か埋葬する時の一回きりです。

子どもたちのためにお墓の維持費を残したくない方はもちろん、終活でお墓を決めておきたい方にもおすすめです。
一般的なお墓では、生前予約の場合も、土地や個別区画をおさえているじてんで、年間管理費が発生します。
ですが、共同のお墓は年間管理費がかからないので、前もって契約していたとしても費用がそれ以上にかさむことはありません。

まとめ

これまでご紹介してきたように、お墓の面倒を見る人がいない、お墓を建てたいがお金がない、墓じまいをして中の遺骨を納骨したいといった人には共同墓地は大きな魅力です。

納骨をお考えの場合は、共同墓地も候補のひとつと考えてみてはいかがでしょうか。

共同墓地(合祀墓)のお墓をお探しの方へ

お墓さがしでは全国のお墓を紹介しています。
全国には樹木葬、納骨堂を含む様々な永代供養があります。
ぜひお近くの永代供養墓をチェックしてみてください。

近くの合祀墓を探してみる >>