マンション型のお墓・納骨堂を写真で解説!費用やメリット・デメリット

  • 投稿日:2018/11/12
  • 更新日:2021/07/12
マンション型のお墓・納骨堂を写真で解説!費用やメリット・デメリット

マンション型のお墓は、お墓の跡継ぎの問題、墓地不足の問題などから都心部で注目を集めています。
現在では東京都心を中心に急増しています。

今回の記事では、マンション型のお墓について細かく解説していきます。
メリットやデメリット、他のお墓との違いも紹介していきますので、検討している方はぜひ参考にしてください。

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マンション型のお墓とは何か?

マンション型のお墓の画像1
仙行寺 沙羅浄苑(東京都)

それでは、マンション型のお墓の大まかなイメージを掴んでいきます。

マンション型のお墓は「自動搬送式納骨堂」が正式名称

マンション型のお墓は、正式には自動搬送式納骨堂と言います。機械式納骨堂とも呼ばれることもあります。
自動搬送式納骨堂は、納骨堂の中でも機械が自動的に遺骨をお墓まで運んでくるタイプのものを言います。

この他、「ビル型納骨堂」「マンション型納骨堂」「マンション納骨堂」「マンションタイプ」などの俗称もあります。
また、ほとんどの場合はお参りに専用のカードを使うため、「カード式」と言う方もいるようです。

納骨堂とは何か?

納骨堂とは、屋内の専用スペースに遺骨を安置する施設のことです。
かつては遺骨の一時預かりを目的にお寺などが設けていました。
しかし、現在では多くの納骨堂に永代供養がついており、跡継ぎのいらないお墓の一つとしての認識が広まっています。

マンションのような外観なので「マンション型」

浦安 月の廟庭の外観
浦安 月の廟庭の外観(千葉県)

自動搬送式納骨堂(マンション型のお墓)のほとんどは、都心部にあります。
自動搬送式納骨堂は、都心部の土地不足に対応して造られる場合が多く、少ない土地で多くのご遺骨を収蔵するため、一般的には縦に高い設計になります。
これによって、自動搬送式納骨堂一つで、数千基~数万基の区画(納骨する入れ物)を収納できるようになります。

結果的に、自動搬送式納骨堂の外観がマンションのようになったため、「マンション型のお墓」「マンションタイプのお墓」と呼ばれるようになったと考えられます。

なお、自動搬送式納骨堂の全てがマンションのようになっているわけではなく、比較的郊外にあるものや、都心でももともと広い土地を持っているお寺などでは、和風建築ので設置する場合もあります。

和風建築の自動搬送式納骨堂(上野さくら浄苑)
和風建築の自動搬送式納骨堂(上野さくら浄苑 東京都)

マンション型のお墓の内部

マンション型の納骨堂のデザインは内外ともに凝ったものが多く、エントランスやロビーはホテルさながらの内装が施されています。
机やいすなどが設置され、休憩や待合スペースに利用できます。

本駒込陵苑のエントランス
本駒込陵苑のエントランス(東京都)

数階ある中のいくつかが参拝フロアとなっており、参拝フロアには数か所にお墓が設置されています。

マンション型のお墓の画像3
赤坂一ツ木浄苑の参拝フロア(東京都)
マンション型のお墓の画像4
赤坂一ツ木浄苑の参拝ブース(東京都)

カードをかざすなどの操作で、お墓に遺骨を呼び出し、お参りします。

マンション型のお墓が一つあれば何千基もの厨子(骨壺を納める入れ物)が収容できるため、墓地不足の問題からも関心が高まっています。
また、管理するお寺が末永く供養してくれる「永代供養」がついており、跡継ぎのいない人が利用することも少なくありません。

永代供養とは何か?

マンション型のお墓の画像9
伝燈院 赤坂浄苑の合祀墓

マンション型のお墓には「永代供養」がついています。

永代供養とは、簡単に言うとお墓の承継者が絶えた後も、墓地や霊園の管理者が供養し続けることを言います。
具体的には、お盆やお彼岸の合同法要などで、定期的にお経をあげてくれます。

ただし、遺骨を個別で管理してくれる期間には限りがあります。
多くは「最後の納骨から33回忌」などの期限が明示されています
期限を設けられていなければ、管理料を支払った分の期間個別管理されます。
期限後、遺骨は合祀のお墓に埋葬されます。
合祀墓とは、他の人の遺骨と一緒くたになって埋葬するお墓のことです。
大きなお墓の中に納骨スペースがあり、そこに遺骨を入れていくイメージです。

管理料を払った分は個別で管理、その後は合祀で供養してくれると考えてください。

マンション型のお墓の費用・価格

マンション型のお墓の費用イメージ

【マンション型のお墓の価格相場】

収容人数 永代供養料 納骨料 年間管理料
1-4人 50-60万円 2-3万円 1-2万円
8人 80-100万円 2-5万円 1-2万円

マンション型のお墓の価格は、スタンダードなプランだと、8体収蔵できるもので永代供養料は80~100万円程度が相場です。
数は少ないですが、収容人数が少ない個人墓などの場合は、価格は50-60万円前後で抑えられることもあります。
なお、この場合の永代供養料は、区画を使う料金と、永代供養をしてもらう料金と考えてください。

同様に8体収蔵できるものでも、プランをグレードアップすると永代供養料だけで200万円以上かかる場合もあります。
ハイグレードなプランにすると、デザインに高級感がある、参拝フロアにラウンジがついている、最上階で見晴らしが良いなどの特典がつきます。

年間管理料などの別途かかる費用

最初に払う費用の他、別途年間管理費が1~2万円かかります。
管理料については一括払いで前納すると割引になることもあります。
この他、納骨の際に別途納骨手数料が2~5万円程度かかる場合があります。

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マンション型のお墓のメリット6つ

マンション型のお墓のメリット
マンション型のお墓を買うとどんないいことがあるのでしょうか。
マンション型のお墓のメリットには、以下のようなものがあります。

  • 屋内墓所なのでお参りが快適
  • 跡継ぎがいなくても無縁にならない
  • 手ぶらでお参りに来れる
  • 都市型のお墓だから交通アクセスが良い
  • お墓を建てるより費用を抑えられる

メリット1.屋内墓所なのでお参りが快適

屋内のお墓なので、季節や天候を気にせずにお参りすることができます。
設備も充実していることが多いので、温度管理もしっかりとなされ、いつでも快適にお参りできます。

メリット2.跡継ぎがいなくても無縁にならない

マンション型のお墓には永代供養がついています。
もし跡継ぎに不安があっても、主体となっているお寺さんが供養してくれるため安心です。

なお、マンション型のお墓ではおおむね使用者の承継が認めてられています。
跡継ぎはいるけど単純に屋内のお墓がいいという方は、一般のお墓のように代々引き継ぐこともできるこでしょう。

メリット3.手ぶらでお参りに来れる

お香や花などが常に供えられているため、何も持参しなくてもお参りに来れます。
マンション型のお墓にはスタッフが常駐しており、掃除やお花のお供えなど、常に施設を手入れしてくれています。
そのため、お墓の掃除や、まして雑草の駆除など、一般のお墓で考えらえる手入れが必要ありません。
気が向いた時にふらっと足を運んでお参りができる気軽さがあります。

メリット4.都市型のお墓だから交通アクセスが良い

マンション型のお墓は、人口が多い東京などの都心部で急増しています。
車よりも交通機関での来園を想定していることが多く、駅から歩いて5分程度などの極めて交通の便が良い所に多くあります。
足繁く通うにも負担になりません。

メリット5.お墓を建てるより初期費用を抑えられる

屋外に一般的な石のお墓を建てるよりは、初期費用を安く抑えることができます。
一般的なお墓を建てる場合は、墓地と墓石を合わせて150~300万円かかるのが相場とされています。

一方、マンション型のお墓であれば、100万円以下で購入できます。
もし1人しか納骨しないなら、40万円程度で購入できます。

ただし、「跡継ぎがいらないお墓」ということで考えた場合は、樹木葬や合祀墓の方が費用を抑えられます。
大人数で永代供養墓を使用したい、子供が墓を継ぐかどうか分からないといった場合は、おすすめです。

メリット6.お墓以外の設備も充実している

場所によって差はあるものの、設備がとても充実しています。
お葬式や法要に対応できる部屋や、ホテルのようなラウンジやロビーが供えられているところも数多くあります。
一度契約をするとお葬式、お墓、法要までワンストップで対応できるところも多く、便利です。
なお、立地によってはお葬式や会食に対応していない場合もあります。

マンション型のお墓の画像18
左:東京御廟本館のロビー/右:蔵前陵苑の法要室

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マンション型のお墓のデメリット5つ

マンション型のお墓のデメリット
それでは、マンション型のお墓をかうにあたって、不安なことは何でしょうか。
マンション型のお墓のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 建物の改修などが心配
  • 機械が故障するとお参りできない
  • 最終的には合祀になる
  • 普通のお墓に比べて年間管理費が高い
  • 普通のお墓に比べて年間管理費が高い

デメリット1.建物の改修などが心配

建物には必ず耐用年数があります。
建物の工事や建て替えが必要になると、遺骨の管理が心配です。
建て替えや改修の時の対応は、見学などをした際に聞いておきましょう。

デメリット2.機械が故障するとお参りできない

マンション型のお墓は機械に依存しています。
機械が故障したり、停電になった時にはお参りができないというのは、マンション型特有のデメリットです。

デメリット3.最終的には合祀になる

マンション型のお墓では、遺骨を厨子に収蔵して個別に管理してくれる期間が定められている場合があります。
期限を過ぎると、遺骨は厨子から取り出され、合祀のお墓で他の遺骨と一緒に埋葬されます。

期間の決め方には2通りあります。
一つは、最初から、「最後の納骨から33年」などと期間を提示する方法です。
ただし、管理料を新たに払うことで、期間の延長に対応してくれるところもあります。

もう一つは、個別の安置期間を「期限なし」としている場合です。
この場合は、管理料を払い続ける限りは個別で管理してくれます。
ただし、跡継ぎが不在になって管理料が支払われなくなると、遺骨は合祀のお墓に埋葬されます。
なお、これは年間管理料を支払うお墓ではどの形態も一緒で、一般のお墓でも管理料が滞れば一定の手続きを経た後に墓を撤去されて合祀にされます。

まとめると、管理料を払った年数分は個別で管理をしてくれるが、それ以降は合祀になると考えておいていいでしょう。

デメリット4.普通のお墓に比べて年間管理費が高い

屋内で施設の手入れに手間がかかること、機械のメンテナンスが必要なことで、管理料がやや高くなる傾向にあります。
年間10,000~20,000程度が相場でしょう。

格式の高いお寺の墓地であれば別ですが、一般のお墓では、年間管理料は数千円から10,000程度が相場です。
子供に管理料の負担を残したくないと考える方なら、管理料を一括払いで前納できるかを相談してみましょう。

デメリット5.混雑時には待ち時間ができる

参拝ブースはプライベートを確保したゆとりのある設計となっており、一つのマンション型のお墓の中に何十個もの区画を設けていることは極めてまれです。
また、契約したプランによっては使用できる参拝フロアが限られるため、実質数個の参拝ブースから、お参りする場所を選択することになります。
そのため、お盆やお彼岸の時期にはブースが埋まってしまうことも珍しくありません。
繁忙期にはブースが埋まってしまい、ロビーなどで待つということもあり得ます。

マンション型のお墓を選ぶときの注意点3つ

マンション型のお墓の購入を検討している方は、以下の点に注意してお墓を選びましょう。

マンション型のお墓を選ぶときの注意点3つ

  • 法要の制限はあるか
  • 契約以降の費用は何がかかるか
  • 併設の駐車場や付近に有料駐車場はあるか

注意点1.法要の制限はあるか

マンション型のお墓は原則宗教自由ですが、法要に関して制限が付くことがあります。
具体的には、以下のような条件が付く場合があります。

  • 納骨法要だけは経営するお寺に頼む必要がある
  • 他寺の僧侶や他宗教の宗教者を同伴することができない
  • 本堂は門徒や檀家のみが使用できる

特に、キリスト教徒の方などは、納骨の際にお経をあげられることに抵抗があるかもしれません。

契約の前に、法要や宗派については確認しておきましょう。

注意点2.契約以降の費用は何がかかるか

マンション型のお墓でも、一般墓と同様、契約後に管理費などの費用が発生します。
契約以降に発生する可能性のある費用には、以下のようなものがあります。

  • 年間管理費
  • 納骨手数料・納骨法要のお布施

事前に契約以降に発生する費用は確認しておき、ランニングコストをイメージして、生活に負担がかからないかを考えましょう。

注意点3.併設の駐車場や付近に有料駐車場はあるか

マンション型のお墓は駅から近くにある分、駐車場はないことの方が多いです。
もし自分や縁者が車でお参りに行く可能性があるなら、駐車場についても確認しましょう。

一部のマンション型のお墓では、参拝者も利用できる駐車場を用意しています。
駐車場がない場合は、付近の有料駐車場を確認しておきましょう。

マンション型のお墓の仕組み

マンション型のお墓の仕組みイラスト

「機械によって遺骨が自動で運ばれてくる」とは具体的にどういう状態なのでしょうか。
マンション型のお墓の仕組みについて詳しく解説します。

遺骨はどこで保管される?

遺骨は、骨壺や骨袋に入れられ、専用の厨子に収蔵されます。
関東で一般的な7寸壺のものであれば2体、骨袋やスリムな骨壺などに入れ替えると8体まで入るものが多いようです。

マンション型のお墓の画像7
稲毛御廟の厨子サンプル(千葉県)

遺骨を収蔵した厨子は、利用者の目には触れないバックヤードに保管されます。

遺骨はどこに運ばれる?

マンション型の納骨堂には、参拝フロアと呼ばれるお参り専用フロアがあります。
参拝フロアにはいくつかブースがあり、それぞれにお墓が設置されています。
遺骨はこちらのお墓に運ばれてきます。

お墓の中央が厨子になっており、この部分が利用者によって入れ替わります。
なので、自分のお参りの時だけ、自分のお墓として使えるようなイメージです。
実際に機械で搬送されてくるときはお墓の奥側から差し込まれる形で運ばれてきます。

マンション型のお墓の画像24
厨子が入っていない状態のお墓(小石川墓陵 東京都)
厨子が設置されている状態のお墓(久保山清苑 神奈川県)

厨子にはあらかじめ名板が付けられており、「○○家」「やすらかに」など好きな言葉を彫刻できます。
場所によっては名板の色や種類も選べるようです。

マンション型のお墓の画像6
目黒御廟の銘板サンプル(東京都)

納骨の方法

遺骨を収蔵した厨子を、指定の参拝ブースにて、お墓の正面から入れていきます。
厨子を乗せた代からお墓にかけて専用の板のような器具で坂を造り、厨子を滑らせるようにして入れていきます。
納骨の法要も合わせて参拝ブースで行います。

マンション型のお墓の画像8
納骨専用ブース(小石川墓陵 東京都)

マンション型のお墓参りの方法

普通のお墓とはかなり違う様子ですが、お参りはどのようになるのでしょうか。
お参りの方法は、おおむねどこのマンション型のお墓でも同じです。
お参りの方法について解説します。

1.受付で参拝ブースを選択する

マンション型のお墓の多くは、エントランスかまたは参拝フロアに、お参りする参拝ブースを選ぶ受付機があります。

マンション型のお墓の画像25
千日谷淨苑のエントランス。受付機が設置されている。(東京都)

多くの場合、利用者にはお参りをするための専用のカードが渡されます。
受付機にカードをかざすと、参拝ブースの選択画面が表示されます。

マンション型のお墓の画像26
受付機のリーダーに参拝カードをタッチする。
マンション型のお墓の画像27
カードをかざすと、参拝ブースが選べるようになる。自動選択の所もある。

エントランスには各ブースの参拝状況を確認できるモニターがあり、自分で選択した参拝ブースも、こちらで確認できます。

マンション型のお墓の画像28
エントランスに設置されている参拝状況の確認モニター

なお、受付機はエントランスではなく参拝フロアに設置されている場合もあります。
あるいは、受付機を設けず、参拝ブースで直接カードをかざすところもあります。

2.参拝ブースに行く

参拝フロアには、参拝ブースが複数設置されています。

マンション型のお墓の画像29
月の廟庭の参拝フロア(千葉県)

受付機で決定した参拝ブースに向かってください。

マンション型のお墓の画像30
指定した番号の参拝ブースへ

お墓の準備ができたら、ブースの扉が開きます。
エントランスで受付をせず、ここでカードをかざすこともあります。

マンション型のお墓の画像31
お墓の準備ができたら扉が開く。もう一度ブースでカードをかざすこともある。

3.お参りする

参拝ブースには、お花やお香などのお供えが常備されています。
お供えを置けるスペースなども確保されているので、持参したお供えはこちらに置きます。

マンション型のお墓の画像31
小石川墓陵のお墓。基本的なお供えは常備されている。(東京都)

屋内墓苑は火気厳禁のため、線香ではなく電気香炉で焼香でお参りします。

マンション型のお墓の画像32
電気香炉で焼香をする様子。

お墓の隣にディスプレイが付いている場合も多く、遺影や戒名などを表示できます。

マンション型のお墓の画像33
表示する家族の選択画面
マンション型のお墓の画像34
遺影や戒名を表示できる。

4.ブースを閉じる

お参りが終わったら、ボタンを押すなどしてブースの扉を閉じます。
これでお参りの一連の流れが終わります。

マンション型のお墓と他のお墓とはどう違う?

それでは、他のお墓ではなく、マンション型のお墓を選ぶ理由はあるのでしょうか。
他のお墓と比べて、マンション型のお墓にはどんな特徴があるのかを解説します。

マンション型のお墓と他のお墓の違い

自動搬送式 一般墓 樹木葬 その他の納骨堂
自動搬送式納骨堂イラスト 墓石のお墓のイラスト 樹木葬のイラスト 納骨堂のイラスト
特徴
  • 屋内でお参り
  • 管理者がお墓を手入れする
  • 原則永代供養が付いている

 

  • 屋外でお参り
  • お墓の手入れは自分でする
  • 原則永代供養はついていない
  • 屋外でお参り
  • 原則承継できない
  • 管理者がお墓を手入れする
  • 原則永代供養が付いている
  • 遺骨が運ばれてこない
  • お参りスペースが狭い
  • 管理者がお墓を手入れする
  • 原則永代供養が付いている
初期費用 80~100万円程度 100~250万円程度 5~100万円程度 10~200万円程度
年間管理費 1万2千~2万円程度 5千~2万円程度 0~1万円程度 5千~2万円程度

マンション型のお墓と一般墓との違い

マンション型のお墓の画像17
都立青山霊園(東京都)

マンション型のお墓と普通のお墓がかなり違うということはこれまで述べた通りです。
では、実際に比較検討するとなった時には何がポイントになるのでしょうか。

なお、ここで一般墓とは、屋外の墓地に墓石を建てる家墓のことと考えてください。

お参りをする場所

何度も述べてきたように、一般墓は例外を除いて屋外マンション型のお墓は屋内でお参りします。
マンション型のお墓では、雨の日でも問題なくお参りができます。

お墓の手入れは誰がする?

基本的に、一般墓の手入れはお墓の所有者や縁者がします。
墓地や霊園の手入れが整っているといっても、墓地の管理者が区画の中に立ち入って石を拭いたり植栽を整えたりはしません。
自分のお墓は自分できれいにするのが基本です。

一方、マンション型のお墓は施設の管理者が掃除やお供えなどの手入れをします。
極端に言えば、全くお墓参りに行かなくてもお墓が荒廃することはありません。

永代供養がついているか

一般墓は、所有者が代々引き継がれていることを前提としているので、永代供養はついていません。
もし跡継ぎがいなくなり管理費が滞納された場合は、所定の手続きを経た後にお墓は解体され、墓地は更地にされます。
遺骨は、管理している墓地に合祀のお墓があればそこに入れられます。

ただし、ない場合は公共の無縁塚に埋葬されます。
公共のお墓は宗教を選ぶことができないため、自治体が僧侶を読んでお経をあげてもらう言ったことはできません。
無縁塚に入れたが最後、供養されなくなります。

また、本来であれば、お墓を管理する人がいなくなると分かった時点で、所有者は自らお墓を撤去しなければなりません。
お墓を撤去することを「墓じまい」と言います。
墓じまいをするには、当然ですが費用が掛かります。
立地などの条件によりますが、1平米10万円程度が相場でしょう。

一方、マンション型のお墓には永代供養がついているため跡継ぎがいなくなってもお墓が荒廃する心配はありません。
跡継ぎが絶えたのちは、施設側で合祀のお墓に移動されるため、新たに費用を払って墓じまいもしなくて済みます。
合祀に移された後も定期的にお坊さんがお経をあげてくれるため、供養してくれる人がいるという安心感があります。

永代供養付きの一般墓

最近では、一般墓に永代供養が付いている「永代供養付き墓所」「有期限墓所」などが登場しています。

永代供養付き墓所には、以下の2タイプがあります。

  • 承継者が途絶えて以降に墓じまいをする
  • 契約時に永代管理料を支払い、将来にわたってお墓が残る

いずれも供養や墓じまいに関する費用を初期費用で払っておくため、承継者が途絶えた場合も追加料金なしで対応してもらえます。

有期限墓所は、あらかじめ使用年数が決まっている墓所です。
墓地によっては、期限が来るごとに更新することもできます。
例えば、50年の有期限墓所なら、承継の有無にかかわらず50年間はそのお墓を残し、それ以降は撤去します。
遺骨はその他の永代供養墓同様、合葬墓移されて供養されます。

マンション型のお墓と樹木葬との違い

樹木葬の画像18
左:鎌倉やすらぎの杜/右:小平メモリアルガーデン

樹木葬とは、石を建てる代わりに木を植えて、その下に遺骨を埋葬する方法です。
樹木葬には大きく2種類あります。
一つは、土に直接遺骨を埋葬して、土に還すタイプです。
もう一つは、木の下の納骨室に骨壺などで一定期間埋葬し、その後は別なお墓に移され合祀されるタイプです。

いずれにしても永代供養がついているお墓です。
マンション型のお墓と比べたときに、何がポイントになるのでしょうか。

お参りをする場所

当然ですが、樹木葬は屋外にあります。
「自然に囲まれて眠りたい」「自然に還りたい」「明るいがいい」といった趣向の方に向いています。
一般のお墓と同様、雨の日など天候によってお参りのしやすさが左右されるので、その点を気にするのであればマンション型のお墓が良いでしょう。

代々引き継いでいけるか

樹木葬のお墓は、ほとんどの場合一代や二代限り、せいぜい三代までの利用を想定しています。
申し込みの時に所定の人数の区画を買い、生前購入の場合でも、利用者を生前に登録しておくことが多いようです。
期間の延長は難しいことが多く、基本的には代々引き継いでいけないと考えた方が良いでしょう。

一方マンション型のお墓は、永代供養が付いているといっても、管理費を払っている以上は使い続けられる傾向にあります。
使用者の承継もできるため、代々引き継いでいく家墓としても利用できます。
もちろん跡継ぎがいない方も利用できます。

あくまでも、樹木葬は期間の延長が難しい場合が多い、マンション型のお墓は延長できる場合が多い、という傾向の話ですので、例外はあります。

マンション型のお墓と他の納骨堂との違い

納骨堂とは、屋内にある遺骨を収蔵する場所を言います。
実は納骨堂には、マンション型以外にも以下のようなタイプのものがあります。

・ロッカー式
棚が同じサイズの区画に区切られており、そこに納骨します。
まさにロッカーに骨壺を納骨するような形になります。

・仏壇式
屋内にお仏壇が並べられており、それぞれ一つの家で使用します。
下部が納骨スペースになっています。

・位牌式
位牌の下部に設けられた納骨スペースにお骨を入れます。
粉骨などが必要になることもあります。

・棚式
ロッカー式のように区画の区切りがなく、数段の棚に骨壺を並べていきます。

コラムお墓の形式の画像2-1
ロッカー式
コラムお墓の形式の画像2-4
仏壇式
コラムお墓の形式の画像2-2
位牌式
コラムお墓の形式の画像2-2
棚式

これら納骨堂とマンション型の納骨堂では何が違うのでしょうか。

固定式か搬送式か

マンション型の納骨堂では、遺骨は利用者の目につかないバックヤードに保管されています。
利用者がお参りするときだけお墓に搬送されてきます。
したがって、厨子だけが利用者ごとに異なり、その他のお墓の部分は他の利用者と共有になります。

一方その他の納骨堂では、常に遺骨が一定の場所に安置されています。
区画が利用者ごとに異なるため、常にお参りする場所が決まっています。

お参りの環境

マンション型のお墓は、他のどの納骨堂と比べてもお墓の形がしっかりとしていることが特徴です。
お墓には屋外と同じように墓石を使っている場合が多く、見た目は私たちがイメージするお墓と近いです。

また、参拝ブースはそれぞれすりガラスなどで仕切られており、プライベートが確保された空間でお参りできます。
椅子などが設置されているところでは、集まった家族で少し団らんしていくこともできます。

対して他の納骨堂は、棚に並べる・しまう、仏壇に収納する、位牌に収納するといった形態になりますので、一見「お墓らしさ」はありません。
また、共有のワンフロアに棚のような区画が並んでいるため、プライベートな空間を確保することは難しいでしょう。
家族でゆったりとお参りしていくというイメージとは、少し違うかもしれません。

安い納骨堂が良ければ検討の余地あり

マンション型の納骨堂は、安めの区画だと100万以下で購入できます。
また、多くの場合は8体まで納骨できます。

仮に8体納骨する場合、1体辺りの納骨費用は、12.5万円弱に納骨手数料数万円を乗せた金額になります。
この他に年間1~2万円の年間管理料が乗ってきます。

ですが、もし1人、あるいは2人しか納骨しない場合は、他の納骨堂にすることで費用を抑えられます。
棚式や位牌式では、1体10万円以下で納骨できるところもあります。
また、ロッカー式でも、2体50万円程度で区画を購入できます。
管理料もマンション型に比べると数千円~1万円代が相場となり、少し安めになります。

なので、「いきなり合祀になるのでなければ納骨堂の形態にはこだわらない」とお考えの方は、納骨する人数や費用を考慮して検討して良いでしょう。

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マンション型のお墓はどこにある?

マンション型のお墓の場所イメージ

マンション型のお墓は、都心部を中心に作られています。

ここでは、お墓さがしで紹介しているマンション型のお墓をエリアごとに紹介します。
近くに目当てのお墓はあるでしょうか。

東京都にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
麻布十番 ゆめみどう 港区 「麻布十番」「六本木」
赤坂一ツ木陵苑 港区 「赤坂見附」「赤坂」
伝燈院 赤坂浄苑 港区 「赤坂見附」「赤坂」
ひかり陵苑 品川区 「不動前」
應慶寺 光の華 目黒御廟 品川区 「目黒」
小石川墓陵 文京区 「後楽園」「春日」
白山御廟 文京区 「白山」
本駒込陵苑 文京区 「本駒込」「白山」「千駄木」
林泉寺 縁の園 文京区 「茗荷谷」
一行院 千日谷浄苑(和風建築) 新宿区 「信濃町」「国立競技場」
新宿瑠璃光院 白蓮華堂 渋谷区 「新宿駅」
東京御廟本館 荒川 「町屋」
仙行寺 沙羅浄苑 豊島区 「池袋」「東池袋」
満照山 眞敬寺 蔵前陵苑 台東区  「蔵前」「新御徒町」「田原町」
上野さくら浄苑(和風建築) 台東区  「鶯谷」「日暮里」「上野」
浅草浄苑 台東区  「田原町」「浅草」
たから陵苑 墨田区 「東向島」
吾妻橋天空陵苑 墨田区  「本所吾妻橋」

神奈川県にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
久保山清苑 横浜市 「保土ヶ谷」「南太田」
横浜市営 日野こもれび納骨堂 横浜市 「洋光台」
駅前納骨堂 眞應殿 川崎市 「川崎」「六郷土手」「京急川崎」

千葉県にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
稲毛御廟(和風建築) 千葉市 「天台」「穴川」「スポーツセンター」
浦安 月の廟庭 浦安市 「浦安」

大阪府にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
寿命寺 池田龍聖御廟 池田市 「池田」

愛知県にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
大須陵苑 名古屋市 「上前津」「鶴舞」
妙見寺 納骨堂 思親閣 名古屋市 「亀島」「浄心」「浅間町」
熱田の杜 最勝殿 名古屋市 「熱田」「神宮前」
万松寺納骨堂 名古屋市 「上前津」

福岡県にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
さくら陵苑 北九州市 「城野」

鹿児島県にあるマンション型のお墓

霊園名 エリア
妙円寺 武霊廟 妙寿庵 鹿児島市 「鹿児島中央」

近くにマンション型のお墓がないときは

マンション型のお墓は、東京都を中心とした都心で急激に増えています。
逆に言えば、あまり人口が密集していない地方には、まだそれほど作られていません。
ご希望のエリアにマンション型の納骨堂がなかった場合は、別のタイプの納骨堂や、樹木葬も検討してみましょう。

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マンション型のお墓の新型コロナウイルス対策

昨今の情勢にかんがみ、マンション型のお墓では、それぞれで感染症対策を行っています。

マンション型のお墓で行われている感染症対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • スタッフの勤務前の検温・体調確認
  • スタッフの出社前の手洗い・うがい
  • スタッフのマスク・手袋着用
  • 手すりなどの手が触れる部分の定期的な消毒
  • 飛沫防止パネルの設置
  • 徹底的な換気
  • アルコール等消毒液の設置・配布
  • ご焼香の中止
  • 参拝所のお客様同士の間隔の確保
  • 見学時の組数制限・web見学の対応

施設によって対策の内容は異なりますので、詳しい感染症対策については、それぞれの施設にお問合せください。
お参りやご見学をする方も、各施設の指針に合わせて、マスクの着用や人との間隔の確保などを行いましょう。

また、マンション型のお墓では、新型コロナウイルスの流行を受けて営業時間を短縮している場合があります。
加えて、一部でご焼香の中止など、サービス内容が変更になっている場合があります。
お参りや見学の前には、webサイトや電話などで営業時間を確認しましょう。

まとめ

マンション型のお墓は、正式には自動搬送式納骨堂と言います。
屋内のお墓に、厨子に収蔵した遺骨を呼び出してお参りするタイプのお墓です。
設備がきれいに整えられていること、アクセスが良いことが特徴として挙げられ、手ぶらで気軽にお参りに来れることも魅力です。

また、ほとんどの場合、お寺が末永く供養してくれる「永代供養」がついているため、跡継ぎの無い方が多く検討されます。
代々引き継ぐこともできるため、跡継ぎはいるけど単純に屋内のお墓がいいということで検討する方もいます。

普通のお墓や樹木葬、他のタイプの納骨堂とも比較検討して、いいお墓選びの参考にしていただければ幸いです。

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