墓石はリサイクルされる?お墓の処分後に墓石はどうなる

  • 投稿日:2019/06/17
  • 更新日:2021/11/29
墓石はリサイクルされる?お墓の処分後に墓石はどうなる

墓じまいなどをした時、そのあと墓石がどうなるかご存知ですか。
墓石自体、購入する時には非常に高価なものなので、どこかに買い取ってもらえたり、リサイクルできたりすると考えませんでしょうか。

今回の記事では、墓石をお墓から撤去した後の、その行く末について解説します。

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墓じまいした後の墓石の処理はどうなる?売却可能?

まず墓じまいをして不要になった墓石はその後どう処理されるのか、という話です。

不要になった墓石はどうしたらいい?

墓じまいをして不要になった墓石はどうしたらよいのでしょうか。

実際のところ、多くの人にとって墓石を自分で処分することは非常に難しいでしょう。
そういう時には、廃棄物処理業者に墓石の処分を委託するのが一般的です。
しかし依頼する業者によっては、墓石をきちんと処分しないで不法投棄してしまうところもないとは言えません。
そのような業者を避けて依頼をするためには、墓石の処分費用をきちんと理解し、法外に費用が安い業者はまず避けましょう。

では墓石の処分費用はどのくらいかかるかと言うと、墓じまいの一環でお墓全体の整地、処分まで依頼する場合と、墓石の処分だけを依頼する場合とでは費用が変わってきます。
またお墓の状況によっても変わります。いずれにしても、墓石を処分する時には、複数の業者から相見積もりを取ることがおすすめです。

ではその時の相場はどの程度だと考えればよいのでしょうか。

まずお墓全体の整地を含めて墓石の処分を依頼する場合の費用相場は、墓域1平方メートルあたり10万円前後だと考えましょう。一般的なお墓の広さは1.5~2平方メートルなので、費用としては15万~20万円前後だということです。

この金額を高いと思う人もいるかもしれませんが、お墓を整地するということは単に立っている墓石を撤去してその後を更地にすればよいということではありません。

地中に埋まっている、コンクリートや石材できた納骨室まで掘り起こして粉砕し、撤去する作業が必要なので、これは結構大きな土木工事になるのです。
したがって、この程度の費用がかかるということは決して不自然なことではないと考えたほうが良いでしょう。

一方で墓石だけの処分を業者に依頼する場合はどうでしょうか。
その場合は小型の墓石で1基3500円程度、大型あるいは複数の墓石からなるお墓を処分する場合は1tあたり1万円程度が相場になります。

ただし、墓石の処分は解体工事をした石材店がそのまま処分することがほとんどで、処分費用も当初の見積金額に含まれます。

不要になった墓石の最終処分方法は?

不要になった墓石はその後、どう最終処分されるのでしょうか。

マニフェストを発行して墓石粉砕

墓石は「産業廃棄物」に該当します。
産業廃棄物を処分する場合は、まず墓石をある程度の大きさに割ったうえで、「産業廃棄物収集運搬業の許可業者」に渡し、その業者から「廃棄物管理票」、別名「マニフェスト」を発行してもらいます。
マニフェストが、正しく産業廃棄物を処分したという証明書になるので、大切に保管しましょう。

その後、自然石を加工され墓石は「鉱さい」として処分されます

マニフェストは非常に大切なものなのでもう少し詳しく説明しておきます。
マニフェストとはある意味、処理証明書といった方がよいかもしれません。
マニフェストがあることで、廃棄物が不法投棄されていないということの証明になるので、もらったら大切に保管する必要があります。
保管期限は依頼者、発行者とも5年間です。マニフェストの発行を怠った業者には罰則が適用されます。ただしあくまで発行の有無が法律で制限されるだけなので、渡された側が紛失してしまっても、罰則が科せられるということはありません。

再生、リサイクルして別の製品に

では具体的に墓石はどのように処分、再生、リサイクルされるのでしょうか。

まず行われるのは、墓石を重機によってある程度の大きさに粉砕することです。
その際に大きく粉砕するのか、小さくなるまで粉砕するのかは、その後のリサイクルの用途によって変わってきます。

粉砕された墓石は一般的な場合は、下層路盤材、つまり道路工事でアスファルトなどを撒く場合の材料として使われます。
墓石に利用される石は、質が良く経年劣化しにくいことが特徴なので、頑丈さが求められる道路の土台などに使われることが多いのです。
したがってこの用途の場合は小石になるほど小さく粉砕されます。

下層路盤材以外にも、撤去した墓石にはリサイクルの用途があります。
たとえば墓石を再加工して、お墓を装飾する燈篭などに加工する場合もあります。
この場合は墓石をそれほど小さく粉砕することはありません。

中古の墓石は新しい墓地で再利用できる?

またお墓を改葬するときなど、前の墓地で使っていた中古の墓石を新しい墓地でそのまま使えないかと考えることもあるかもしれません。
しかしそれ自体はできないことではありませんが、墓石の解体と運搬にかなりの費用がかかるため、新しいお墓には新しい墓石を買って据え付けたほうが、結局は安く済むでしょう。

御影石など高価なものは墓石買い取り制度がある?

墓じまい後の墓石の買取制度はありません。
墓石は、一度施工するときれいなまま取り外すことが非常に大変です。
取り外せたとしても、墓石には小さなひびなどの目に見えない経年劣化が起こっている可能性が高いです。
最悪の場合だと、墓石を運搬している最中に割れるということもあり得ます。

なので、一度使った墓石をそのまま売り物にすることはできません。

墓石の不法投棄問題

以上で述べたように墓石を処分するのは、意外に選択の余地がないことであり、転売して購入価格を補填するどころか、処分に費用がかかることなのです。
その処分費用を嫌って、墓石の不法投棄をする業者も後を絶ちません。

たとえば宮城県では、お墓の所有者から処分費用を受け取っていながら、実際には受け取った約13tの墓石を違法に捨てて、処分費用を浮かした業者が廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されているような事件も起きています。

またNHKの特集では不法投棄された墓石を取り上げ、その中でどの業者も墓石を不法投棄しに来る場所を紹介し視聴者に衝撃を与えました。
その場所には不法投棄された墓石が1500t以上、山になっており、不法投棄の現状のすさまじさが伝わってきたのです。

不正をしない墓じまい業者を選ぶには

では不法投棄をしない業者を選ぶには何に注意したらよいのでしょうか。

産業廃棄物収集運搬業の許可業者を選ぶ

1つの優良業者の見分け方は、産業廃棄物の収集運搬業を行うために必要な業の許可を取っているかどうかです。

ただし産業廃棄物収集運搬業の許可は非常に複雑で、廃棄物の種類ごと、該当する都道府県ごとに取得しないとならないことが特徴です。
たとえば廃プラスチック類の収集運搬業の許可を東京都で得ている業者は、東京都内でしか産業廃棄物を収集運搬できません。
かつ収集運搬できる産業廃棄物は廃プラスチック類に限ります。ですから同じ廃プラスチックを神奈川県で処分する時には神奈川県の許可が必要なのです。

同様に墓石の運搬業務を行うためには、墓石の産業廃棄物収集運搬業の許可が必要です。かつその墓地が所在する都道府県の許可でなければなりません。ほかの産業廃棄物の収集許可を持っている業者がついでに墓石を収集することも、東京都で許可を得ている業者が神奈川県で営業することも法律違反なのです。

したがって、産業廃棄物収集運搬業の許可証を確認する場合は、その廃棄物に墓石が入っているか、そして墓地のある都道府県の許可かを確認しましょう。

しかし知識がないと許可証を見ただけでは分かりませんからその場合は、業者に「産業廃棄物の許可について説明してください」と頼むことがおすすめです。
その際に、廃棄物の種類や、営業エリアについて言及しない業者の場合は、どこか怪しいと考えたほうが良いでしょう。

こう書くと産業廃棄物収集運搬業の許可はずいぶんと縦割りで時代遅れのもののような気がしますが、しかし許可が各都道府県にまたがって取れたり、どの産業廃棄物でも処分できるオールマイティの許可にしてしまったりすると、今度は不法投棄の危険性が高まってしまうのです。
逆に、この程度の許可を煩雑だからと言って取れない業者は、不法投棄をする可能性がかなりの確率であるということも言えるでしょう。

マニフェストを発行してくれる業者を選ぶ

またここまで解説してきて自明のようなことですが、墓石の処分を依頼した時にマニフェストを発行してくれない業者は不法投棄をしている可能性が高いです。
したがって、業者からの見積もりを取る際に、マニフェストの発行について確認することも、優良な業者を選ぶ上では欠かせないステップです。

まとめ

墓石を適法に処分しない場合、処分を依頼した人が法に問われることはまずありません。
しかし自分の家の墓石が不法に投棄され、そのことが新聞などで報じられてしまった場合、非常に気分が悪いでしょう。
お墓に眠っていた故人の尊厳にもかかわります。

ですから、墓石を処分する場合には、以上の解説をしっかり読んで、墓石とはどのように処分されるものなのかということを理解し、適法な処分方法を知ったうえで、優良な処分業者に依頼することが大切です。

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