古いお墓のリフォームどうする?費用や流れを解説

  • 投稿日:2021/02/05
  • 更新日:2021/11/26
古いお墓のリフォームどうする?費用や流れを解説

お墓は後世へ受け継がれ、長く使用するものです。
石は長持ちする素材ですが、雨風に何十年もさらされていてはどうしても劣化してしまいます。
お墓を建立当初のような美しい状態に戻したい、お墓参りをより便利にしたい、そんな願いを叶えるのがお墓のリフォームという選択肢です。

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お墓のリフォームとは

お墓のリフォームとは、既存のお墓を工事して作り直すことをいいます。
その点、お墓を取り壊してゼロから建築する建て替えとは異なります。

今回は、メンテナンスとも呼ばれる小さな工事から石を取り換えるような大きな工事までを含めた、お墓のリフォームについて解説します。
お墓をきれいなまま後世に託すために、ぜひ参考にしてください。

お墓のリフォームの費用相場

お墓のリフォームの費用相場を工事内容別にご紹介します。

墓石クリーニングの費用

  • 相場:10万円前後

墓石クリーニングとは、お墓についた汚れを落とすことをいいます。
墓石クリーニングでは、プロが高圧洗浄機や特殊な洗剤を使ってお墓をきれいに掃除します。
墓石クリーニングの費用の相場は、10万円前後といわれています。

長い年月雨ざらしの状態に置かれた墓石には、水垢、黒ずみ、シミ汚れ、カビなど、普段のお掃除だけでは取りきれない汚れが蓄積します。
こうした汚れを自己流のお掃除で無理に落とそうとすると、かえってお墓を傷つけてしまうことがあります。
墓石のクリーニングは、石のことがよくわかっている石材店やお墓掃除業者に依頼しましょう。

磨きなおしの費用

  • 相場:20~30万円

磨きなおしとは、石の表面を削り、磨き上げることです。
施工の流れとしては、一度お墓を解体し、石ごとに磨き上げた後、墓所で組み立てます。
磨きなおしの費用相場は、20~30万円といわれています。

クリーニングをしても取れない汚れには、石の磨きなおしがおすすめです。
墓石を磨き上げることにより、建立当初のツヤが蘇ります。

墓石コーティングの費用

  • 相場:5~15万円

墓石コーティングとは、墓石専用のコーティング剤を塗布することです。
石の表面に保護膜を張り、紫外線や雨からお墓を守り、劣化を予防します。
墓石コーティングの費用相場は5~15万円といわれています。

お墓をきれいに保ちたい方におすすめのリフォームです。
コーティングをすることによって、汚れがつきにくくなり、お参りごとのお手入れも楽になります。

墓石交換の費用

  • 相場:40万円~

古い墓石を撤去し、新しい墓石を設置します。
墓石交換の相場価格は、40万円~といわれています。

墓石の一部分のみを交換する場合は、既存の部分の墓石と新しい墓石の色が変わってしまうことがあるので注意が必要です。
お墓全体に修復の難しいひび割れや欠けがあると、部分の交換だけでは対応できず、墓石すべて建て替えになるケースがあります。

外柵のリフォームの費用

  • 相場:40万円~

外柵とは、お墓の周囲を囲っている部分を指します。
外柵は周囲のお墓との境界を示すだけでなく、現世と黄泉の仕切りの役割があるといわれています。

お墓のリフォームでは、石塔を替えずに、外柵のみ新しく作り直すこともできます。
外柵のリフォームのの費用相場は、40万円~といわれています。

古いお墓では、階段を上ってお参りするタイプが多く、お参りしづらいことがあります。
そのため、外柵をリフォームして、登り口の段差を無くし、バリアフリー化する方が増えています。
登り口の階段をスロープにすれば、車いすのままお参りすることもできます。
外柵リフォームによって、身体の不自由な方や高齢な方でも、楽にお参りができるようになります。

目地直しの費用

  • 相場:3~5万円

目地直しとは、石と石のつなぎ目の接着(目地)を直すことです。
目地直しの方法には、セメントを用いる方法とコーキング剤と呼ばれる樹脂性の接着剤を用いる方法の2種類があります。
最近はセメントよりも耐久性や耐震性に優れたコーキング剤を用いることが主流になっています。
目地直しの費用相場は、3~5万円といわれています。

目地の接着が剥がれるとそこから雨水が入り、内部にある骨壺が濡れてしまうことがあります。
目地が剥がれているのを見つけたら、石材店に修繕を依頼しましょう。

目地直しをすることによって、ご遺骨にカビが生える要因の一つである石と石の間からの浸水を防ぐことができます。

免震施工の費用

  • 相場:3~10万円

お墓のリフォームにおける免震施工とは、墓石の石と石の間に免震装置を取り付けて、地震の揺れを伝えにくくする施工方法です。

最近では、ゲル工法を用いる石材店が増えています。
ゲル工法とは、地震の揺れを吸収して逃がす特殊なゲルパットを石と石の接着面の四隅に挟む工法です。
免震施工の費用相場は3~10万円といわれています。

石塔が倒れてしまうと修復する際に多額の費用がかかります。
あらかじめ免震施工をしておくに越したことはないでしょう。
お墓は震度4から倒壊する可能性があると言われていますが、ゲル工法で免震施工したお墓は震度7の地震からもお墓を守ります。

花立て・香炉の交換の費用

  • 相場:5千~5万円

花立て・香炉の交換の費用相場は5千~5万円といわれています。
花立ては現在ステンレス製が主流になっていますが、古くはプラスチック製や陶器製の花立てが多く作られていました。
プラスチック製や陶器製の花立ては経年劣化しやすいので注意が必要です。
花立てを交換するなら、ステンレス製のものがおすすめです。
ステンレス製の花立ては、錆びにくく頑丈なため、長くお使いいただけます。

また、香炉に関しても、古い香炉はコンクリート製が多く見られます。
コンクリート製の香炉は石で作られたものに比べ劣化が早いです。
劣化してきたと感じたときは、石製の香炉に交換するのをおすすめします。
石材店は、墓石の石目に合った香炉を考えてくれるので、見栄えが良くなります。

カロート(納骨室)のリフォームの費用

  • 相場:10万円~

カロートとは、ご遺骨を安置する場所を指します。
カロートには、ご遺骨を安置するほかに墓石を支えるの基礎の役割もあります。

カロートの浸水を防ぐためやカロートを拡張するために、カロート内をリフォームする方が増えています。
地面に接して骨壺がおかれている場合があります。
骨壺が地面に接していると、カロートの中に雨水が溜まり、水位が上がった際に骨壺の中に水が入ってしまう恐れがあります。
カロート内に砂利を敷き、骨壺が地面に接しないようにしたり、カロート内に棚を設置し、その棚の上に骨壺を置くことで骨壺を守ることができます。
カロートのリフォームの費用は10万円~といわれています。

また、お墓の地下部に設置されている地下カロートを、お墓の地上部分に設置するリフォーム工事があります。
お墓の地上部分に設置されたカロートを「丘カロート」といいます。
地下カロートを丘カロートにする工事費は、お墓を1度解体し、基礎からやり直す必要があるため、高額になります。
丘カロートに変更するリフォームの費用相場は、60万円~100万円といわれています。
丘カロートにすることにより、地下からの浸水被害を防ぐことができます。

浸水や結露が原因で、骨壺の中に水が入っているお墓は実はたくさんあります。
骨壺に水が入っていないか心配な方や骨壺が入りきらない方は、石材店にリフォームの相談をしてみましょう。

墓誌の作り直し・新設の費用

  • 相場:10万円~

墓誌とは、故人の没年月日、戒名、俗名、享年などを刻んだ石碑のことをいいます。
墓石の横に設置されていることが多いです。
墓誌を交換または新設するリフォームを行うことができます。
墓誌の作り直し・新設の費用相場は10万円~といわれています。

棹石に戒名を彫るスペースがなくなったときや、墓誌が古くなり新しくしたいときに墓誌の新設・墓誌のリフォーム・交換をします。

五輪塔建立の費用

  • 相場:20~150万円

五輪塔とは、鎌倉時代にお墓として使われていた供養塔です。
現在では、50年忌以上に及ぶ御先祖を合祀するのを目的とした供養塔として、石碑と並べて建てられます。
五輪塔建立の費用相場は20~150万円といわれています。

五輪塔を建てることによって、死者が特別な修行をしなくても浄土へ往生できるという考え方があるようです。

墓所内コンクリート打ちの費用

  • 相場:3万円~

墓所内の地面にコンクリートを打つことによって、雑草が生えたり、落ち葉がたまるのを防ぐ工事があります
墓所内コンクリート打ちの費用相場は3万円~といわれています。

この工事によって、こまめにお墓の手入れができない方でも、管理が楽になります。

傾いたお墓のリフォーム費用

据え直しのみの場合の費用相場:10~20万円
基礎工事からの費用相場:40~200万円

地震やずさんな基礎工事が原因でお墓が傾くことがあります。
石碑のみが傾いている場合は、石碑を外して据え直すだけです。
ずさんな基礎工事が原因でお墓が傾いている場合は、基礎工事からやり直さなくてはいけません。
据え直しのみの費用相場は10~20万円ですが、基礎工事から傾きを直す場合の費用相場は40~200万円です。

お墓が傾いていると、お墓が倒壊する確率が高くなります。
お墓の傾きに気づいたら、石材店に相談しましょう。

お墓のリフォームの流れ

お墓のリフォームの流れについてご紹介します。

石材店を探す

まず、リフォームの施工ができる石材店を見つけましょう。

寺院墓地や民営霊園では、墓所に出入りできる指定石材店が決まっています。
墓地でお墓を修繕するときは、基本的にはお墓を建てるときにお世話になった石材店に依頼します。
お墓が古くてどこの石材店に頼んだのか分からない、あるいはお世話になった石材店が廃業していたという場合は、墓地の管理者に相談すると石材店を紹介してもらえます。

公営墓地にお墓をお持ちの場合は、指定石材店制度はないので、どこの石材店でも出入りすることができます。
しかし、公営墓地に関しても、お墓の建立に携わった石材店にリフォームをお願いしたほうがよいです。

お墓を建てた石材店にリフォームを頼めない場合は、インターネットを使って石材店を探しましょう。

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図面や見積りを提案してもらう

石材店に連絡をし、見積りを提案してもらいましょう。

公営墓地にお墓のお持ちの場合は、複数の石材店から見積りをもらい、一番信用できるところに依頼しましょう。
お客様を第一に考える石材店がほとんどですが、中には悪質な営業をする石材店もいます。
図面や見積りがなく話が進み、工事が終わったあとに法外な工事費を請求をされるというケースがあります。
図面や見積りをしっかりと作成し、わからないことには丁寧に答えてくれる石材店を選びましょう。

石材店と契約

見積りや図面が決まったら石材店と契約します。

魂抜き(閉眼供養)

魂抜き(閉眼供養)とは、お墓に宿る魂を抜く供養のことをいいます。

外柵や石碑を取り除く工事が必要な場合はご遺骨を一旦取り出すことになります。
お墓に魂が入った状態では、ご遺骨を取り出せません。
そのため、僧侶にお経を読んでいただき、

リフォームの種類によって、魂抜き(閉眼お墓に宿る仏様の魂を一回抜く必要があります。供養)をする場合としない場合があります。

お墓クリーニングや花立て・香炉の交換などであれば魂抜き(閉眼供養)をしません。

魂抜き(開眼供養)が必要な場合はお寺と法要の日程調整をしましょう。

墓所工事

石材店が墓所の工事をします。
工事の進捗などが知りたい場合は、石材店に電話すると快く教えてもらえます。

完成お引渡し・魂入れ(開眼供養)・納骨法要

魂入れ(開眼供養)とは、お墓に仏様の魂を入れる供養のことをいいます。

お墓のリフォームで閉眼供養をしている場合は、お墓のリフォームが完了したら、一度抜いた魂やご遺骨を入れる儀式が必要です。
石材店からお墓完成の連絡が来たら、お寺に連絡し、入魂れ(開眼供養)・納骨法要の日程調整をしましょう。
日程が決まったら、石材店に日時を伝えましょう。

綺麗にリフォームされても、僧侶がお経を読んで、石に魂を入れなければ、ただの石です。
開眼供養を行うことで、初めて墓石が礼拝の対象になります。
ほとんどのケースでお引き渡しと入魂れ(開眼供養)・納骨法要は同日に行われます。

リフォームのタイミング

リフォームのタイミングに関して、明確な決まりはありません。

しかし、お墓を建てて10年経ったら一度石材店にお墓の点検をしてもらいましょう。
定期的に石のプロの目線でお墓を見てもらうことによって、お墓の状態を維持できます。
お墓参りの際、雑草の手入れや階段の上り下りに不便を感じたら、リフォームを検討しましょう。

お墓をリフォームする時のお布施

お墓のリフォームの工事に入る際は閉眼供養、リフォームが完成した際は開眼供養が必要になる場合があります。

法要を行う場合、お寺にいくらお布施をすればよいのでしょうか。
地域やお寺によって金額は異なりますが、開眼供養・閉眼供養のお布施の相場は、それぞれ3~5万円といわれています。
納骨法要が開眼法要と同時に行う場合は、開眼供養の1.5倍~2倍の金額を包みます。

寺院境内の墓地以外でお坊さんが霊園や墓地に出向いてくれる場合はお布施とは別に「御車代」を包みます。
御車代の相場は5千~1万円です。

供養後の会食に僧侶が出席しない場合は「御膳料」を包みます。
御膳料の相場は5千~1万円です。

お墓をきれいに保つ方法

お墓をきれいに保つ方法をご紹介します。

お供えものは置いて帰らない

お供えものを置いたままにすると、動物に荒らされるなどして、墓所が汚れてしまいます。
また、ビールやお茶などの飲み物は、こぼれると墓石を変色させる原因になることがあります。
墓前でご先祖様と一緒に食べるか、持って帰るとよいでしょう。

お墓の掃除代行サービスを活用する

お墓の掃除を代わりに行うサービスを請け負う「お墓の掃除代行サービス」業者が増えています。
お墓の掃除代行サービスは、お墓の掃き掃除や水拭きをしてくれます。
掃除代行サービスの相場は1回のお掃除につき2万円~といわれています。
お墓のサイズや築年数、オプションの有無によって料金が変わります。

清掃後は、写真付きで報告してくれるため、お墓を直接見に行かなくても、きれいになった様子を確認できます。

掃除業者の対象外の地域にお住まいなら、地域の石材店に定期的に掃除の依頼をしましょう。

お墓のリフォームに関する注意点

お墓をリフォームする際、トラブルを避けるための注意点を2点ご紹介します。

親族に相談してからリフォームしよう

お墓の権利は、祭祀承継者が持っているため、祭祀承継者の許可なくお墓をリフォームすることはできません。

お墓や仏壇などの祭祀に関わる財産を祭祀財産といいますが、この祭祀財産を引き継いだ人を祭祀継承者と呼びます。
お墓の名義人がご存命の場合は、その人が祭祀継承者であると考えて構いません。
墓地の名義人が亡くなった場合は墓地の管理者に届け出が必要です。
したがって、墓地の管理者に問い合わせると、名義人が誰であるかわかります。

名義人がすでに故人である場合は、次の名義人になる祭祀承継者に相談します。
祭祀承継者は前の祭祀承継者からの指名で決まります。
指名がなければ、地域の慣習によって決まり、それでも決まらなければ家庭裁判所で決まります。
お墓の管理者ではない方が、状態の悪いお墓をリフォームをしてあげたいと考える場合、誰の許可を得るべきなのか確認を取りましょう。

また、名義人や祭祀承継者であっても、独断でお墓のリフォームを決めることは、後々の親戚付き合いに影響が出る恐れがあります。
親族とじっくり相談し、合意を得てからリフォームするのがよいでしょう。

見積りだけなら無料!複数の石材店から見積りを取ろう

一般的に石材店は無料でお墓を点検し、見積りを出してくれます。
指定石材店がない場合は、複数の石材店に問い合わせて一番信頼できる石材店を使いましょう。

お墓のリフォームに関するQ&A

お墓のリフォームでよくある疑問とその回答を紹介します。

工事をしている間、お骨はどうするの?

魂抜き(閉眼供養)のときにお骨を取り出します。
寺院墓地ならば、墓地を管理しているお寺が一時的にお骨を預かってくれることがあります。
また、リフォームを担当している石材店がお骨を預かってくれるケースもあります。
お寺や石材店に相談しましょう。
お骨はご自宅で管理することも可能です。
ただし、湿気の多い場所で保管するとお骨がカビてしまうことがあるので、管理には注意が必要です。
都市部にお住いであれば、お骨を一時的に預けるサービスをしている会社を頼るというのも選択肢に入ってきます。

お墓のリフォームはDIYできる?

最近ネット通販などで「DIY自作キット」が流通しています。
石塔、土台石、台石、名板、拝み石、花立の6点セットで16.5万円~販売されています。
墓誌のみだと3.9万円~文字掘り付きで購入できます。
石材店で墓石を建立する場合は130万円前後かかると言われています。
DIYキットでお墓を建てる場合はキット以外にもホームセンターでコンクリートBOXやセメントを買う必要がありますが、石材店で建てるよりは安価に済ませられるでしょう。
価格のほかにも、やりがいが得られるというメリットもあります。

しかし、お墓のDIYにはデメリットや注意点もたくさんあります。
まず、霊園やお寺によっては指定業者以外はお墓を建てられない場合があることです。
DIYでお墓を建てたい場合はまず、霊園やお寺の管理者に問い合わせる必要があります。
DIYで作ったお墓は石材店が作ったお墓に比べ小さく、強度に問題があります。
また、DIYキットを使っても、しっかりとした基礎工事や免震施工は難しいです。
DIYでお墓を作ることは可能ですが、石材店に任せたほうがよいでしょう。

まとめ

リフォーム費用の相場をご紹介しましたが、お墓の状態、区画の広さ、石の種類などによって価格は異なります。
お墓の異変に気づいたら、石材店に相談しましょう。
あまりにお墓の状態が悪いとリフォームでは直せなくなり、建て替えを検討することになります。
建て替えは100万円以上の金額がかかることも多いです。
お墓をきれいな状態に保つには日ごろのお手入れやこまめな点検が大切です。

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