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納骨堂はお墓と何が違うの?種類やメリットを解説

納骨堂の種類の画像2

お墓の引越し先や、代々のお墓を望まない人が検討するお墓として挙げられるのが、「納骨堂」です。

その名の通り遺骨を納める場所のことですが、外に石を建てる一般的なお墓とは何が違うのでしょうか。
また納骨堂を選択する場合、失敗しない選び方にはどような点があるのでしょう。

今回の記事では、納骨堂の特徴や費用など、お墓選びの参考になる情報をお届けします。

目次

1.納骨堂とは何か

2.納骨堂とお墓の違い
2-1.納骨堂には永代供養がついている
2-2.納骨堂は屋内にある
2-3.費用の違い

3.納骨堂とお墓はどちらがいいか
3-1.納骨堂のメリット
3-1-1.管理の手間がかからない
3-1-2.お墓と比べて料金が安い
3-1-3.交通の便が良い
3-1-4.雨天でも快適に墓参りがしやすい
3-1-5.宗教・宗派不問のものが多い
3-1-6.家族代々で利用できるものもある
3-2.納骨堂のデメリット
3-2-1「お墓参り」がしにくい場合も
3-2-2.期限後は遺骨の移動ができない
3-2-3.建物の老朽化や災害時が心配

4.永代供養とは何か
4-1.永代供養の意味
4-2.永代供養の費用
4-3.永年使用権とは違う
4-4.永代供養にも期限がある
4-5.永代供養が向いている場合、向かない場合

5.納骨堂の種類・費用・仕組み
5-1.納骨堂は遺骨の収蔵方法で種類が分かれる
5-1-1.ロッカー式
5-1-2.自動搬送式(マンション型)
5-1-3.仏壇式
5-1-4.棚式
5-1-5.位牌式
5-2.納骨堂が選択されるケース
5-2-1.お墓を建てるまでの一時預かり
5-2-2.お墓の継承者がいない場合
5-3.納骨堂の費用はどれくらい?

6.まとめ

1.納骨堂とは何か

納骨堂の種類の画像1
納骨堂とはいったいどういうものなのでしょうか。

納骨堂」とは、文字通り故人の遺骨を納める建築物であり施設のことです。
難しい言い方をする場合は、霊廟とも呼ばれます。

「墓地、埋葬に関する法律」によれば、納骨堂は「他人の委託を受け焼骨を収蔵するために納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設」となっています。
(参考:厚生労働省 墓地、埋葬等に関する法律

納骨堂は一般的には寺院や霊園の敷地内に建てられますが、中には自治体によって建立、運営されている納骨堂もあります。
また寺院によってはビルなどを建てて独立した納骨堂を経営している場合もあります。

2.納骨堂とお墓の違い

納骨堂の種類の画像3
納骨するという意味においては納骨堂もお墓の一種なのです。
では、一般的な墓石を建てるお墓とは何が違うのでしょうか。

2-1.納骨堂には永代供養がついている

最大の違いとしては、納骨堂にはほとんどの場合、永代供養がついているということです。
永代供養とは、お墓の持ち主の跡継ぎが絶えてしまった後でも、管理しているお寺がその後も供養し続けてくれるという意味です。
一定期間、または跡継ぎが途絶えない限り購入した区画を使うことができ、その後は合祀のお墓などに遺骨を移動して供養されます。

一般のお墓は、代々家で引き次いで行くことが前提となるので、跡継ぎがいなくなった場合のフォローはありません。
跡継ぎがいなくなった場合は、お墓を撤去する「墓じまい」が必要になります。
もし、墓じまいがされなければ誰もお世話をしない無縁墓となります。
無縁墓は官報や墓所の立て札で撤去の撤去の告知をした後、一定期間連絡が取れなくなると管理者に撤去されます。

お寺で合祀のお墓があれば取り出された遺骨はそちらに入れられますが、それ以外では自治体の無縁塚に入れられ、誰にも供養されなくなってしまします。

2-2.納骨堂は屋内にある

屋内にお墓を設けられるのが納骨堂です。
屋外にある一般のお墓と異なり、天候を問わずお参りできます。
また、掃除などのメンテナンスは管理者がしますので、掃除をしなくて済みます。

2-3.費用の違い

費用面でも相違点があります。
お墓を建てる場合は墓石代、工事費用、永代使用料、維持管理料などがかかりますが、納骨堂では墓石建立の費用がかかりません。
そのためお墓を建立する場合、一般的に150万円~300万円の費用がかかりますが、納骨堂に遺骨を納めるのであれば安ければ30万円前後から可能です。

3.納骨堂とお墓はどちらがいいか

納骨堂の種類の画像4
このようにお墓と納骨堂は遺骨を納めるという点では同じですが、そのほかの点では大きく異なります。

ではどちらを選んだ方がよいのでしょうか。

ここでは、納骨堂を選択した場合のメリットとデメリットを整理して挙げていきます。

3-1.納骨堂のメリット

納骨堂には以下のようなメリットがあります。

3-1-1.管理の手間がかからない

納骨堂は屋内にありますから、風雨にさらされて汚れたり劣化したりすることがありません。
そのため、お墓のリフォームや建て直しの心配がありません。
また、掃除やメンテナンスは納骨堂の管理者がするため、自分では掃除しなくて済みます。

焼香台や花がセットされているタイプの納骨堂なら、手ぶらでお参りに行くこともできます。

3-1-2.お墓と比べて料金が安い

お墓を建立する費用の総額の相場は150~約300万円と言われます。
対して納骨堂では、30万円程度から利用できます。
ただし納骨堂のタイプによってその費用は大きく変わります。

3-1-3.交通の便が良い

一般的なお墓の場合は、交通機関でのアクセスを前提としない立地にあるところもありますが、対して納骨堂は駅から近くなどのアクセス至便な立地にあることが多いです。
アクセスはお参りのしやすさに直結するので、足繁くお参りしたい人にはおすすめです。

3-1-4.雨天でも快適に墓参りがしやすい

納骨堂は室内なので、酷寒、酷暑や雨などの天候にかかわらず快適に墓参ができます。
また、特に新しいものですとバリアフリーを採用していたり、多目的トイレが完備されているなど設備も非常に快適です。

3-1-5.宗教・宗派不問のものが多い

納骨堂は、お寺の一般のお墓に比べると宗教や宗派を問わないで利用できるものが多いです。
特にマンション型のものはほとんど宗教不問です。

また、一般の墓地は宗派を限定したり檀家条件があるが、納骨堂は宗派を問わないというお寺も多く見られます。

なので、家族で信仰が違う場合でも同じお墓を利用できます。

3-1-6.家族代々で利用できるものもある

納骨堂は跡継ぎがいない人が使うイメージが強いのですが、代々引き継いで行けるところもあります。
個別の安置期間に期限がないものや、期限があっても延長できるものは、管理料を払い続ける限り承継できます。
また、もし跡継ぎがいなくなった場合も墓じまいの費用も心配がありませんし、その後も管理者に供養してもらえます。

自分の子供まではいるけど、その先はどうなるか分からない。
でも家族のお墓が欲しいという方には向いているでしょう。

3-2.納骨堂のデメリット

一方で納骨堂にはデメリットはあるのでしょうか。

3-2-1「お墓参り」がしにくい場合も

一般的なお墓はいつでも自分の都合の良い時に墓参ができますが、納骨堂の場合は開いている時間に制限があり、早朝などの墓参ができにくいという点があります。
さらに納骨堂のタイプによっては、共同参拝所でしか墓参ができないため、故人の墓に線香や花を手向けて墓参するという形式が取れない場合が多いです。

3-2-2.期限後は遺骨の移動ができない

納骨堂では、個別安置期間の期限を設けているいるところが多くあります。
こちらの期限を過ぎると、管理するお寺などの永代供養塔に合祀されます。
合祀になった場合は他の遺骨と一緒くたにされますので、再び遺骨を取り出すということはできません。

なお、期限を設けていない所や期限を延長できる場合もあるので、確認しましょう。
ただし、いずれの場合も個別で管理してもらえるのは管理料を納めている期間であることには変わりません。

3-2-3.建物の老朽化や災害時が心配

納骨堂は必ず屋内にありますが、建物は建ててから段々と劣化していきます。
もし建て替えする場合、遺骨はどのように保管されるのでしょうか。
また、補修や建て替えの際の費用は誰が持つのかも確認しましょう。

さらに、地震などの災害で万が一建物が倒壊してしまった場合、遺骨が回収できなくなる可能性もあります。
改修や災害などの対策がなされているかも確認しておいた方が良いでしょう。

4.永代供養とは何か

納骨堂の種類の画像5
納骨堂とセットで出てくる言葉に「永代供養」というものがあります。
納骨堂はほとんどの場合で永代供養がついており、これを目的に納骨堂を選ぶ人はかなり多くいます。

それでは、永代供養とはどういうものなのでしょうか。

4-1.永代供養の意味

永代供養とは、お墓の跡継ぎがいなくなった場合も、寺院などの墓地の管理者が定期的な法要や供養を代行するというものです。
そのため、定期的な墓参りやお墓の承継者がいなくなった後も、供養してもらうことができます。

4-2.永代供養の費用

永代供養の費用は、納骨場所や納骨方法、そしてそのエリアの相場などによって非常に幅広くなっています。
安い場合は数万円、高い場合は数百万円です。

4-3.永年使用権とは違う

永代供養とよく似た言葉に「永代使用」というものがありますが、永代供養はそれとも異なります。
永代供養とは寺院や霊園が遺骨を預かって永代に渡り供養してくれるという意味です。

永代使用は、その墓地を家が途絶えるまでは無期限に使用する意味です。
一般的な外のお墓を買う際は、墓地に対して永代使用料を払い、永代使用権を得ることで代々墓地を引き継いでいきます。
跡継ぎがいなくなった場合や管理料が払えなくなった場合は永代使用権を失い、墓地を使用できなくなります。

つまり、永代供養は管理者に供養し続けてもらう制度です。
対して、永代使用とは単に墓地を使い続けられるという意味になります。

4-4.永代供養にも期限がある

また、永代供養は「永久」ではありません。

正確に言うなら、「墓地(納骨堂の管理者)が存続し続ける限り」となります。
これは納骨堂に限らず一般的な墓地でも同様ですが、墓地の管理母体がなくなった場合は公共の無縁塚に合祀されます。
公共のお墓は宗教を選ぶことができませんので、無縁塚に入れられると、供養をしてくれる人がいなくなります。

さらに、「個別で供養してもらえる」期間についても期限が設けられています。
つまり、他のお骨と個別の状態で供養してもらえるのは限られた期間です。
期限は場所によりますが、13回忌、33回忌、50回忌までなどと様々です。
期限が具体的に定められていない場合は、管理費を納め続ける限りは個別で安置してもらえます。

期限には日本の習俗が関係しています。
日本古来の信仰では、故人の霊魂は33年間または50年間は「個人」として存在しますが、それ以降は「祖霊」となって、祖先の霊の中の1人となって「個性」が消えると考えられています。
したがって、故人である間は七回忌や三十三回忌などの年忌法要をその個人に対しておこないますが、それ以降は法要を行わず、祖霊としてまとめて供養することになります。

個別の安置期間が終了した遺骨や霊魂はどうなるのかというと、他人の遺骨と一緒に永代供養塔などに合祀され、定期的に寺院や霊園管理者によって法要が営まれます。
なお、合祀墓の形式はさまざまで、遺骨を土に埋葬する場合や、遺骨の一部を骨壺に入れて管理する場合などがあります。

4-5.永代供養が向いている場合、向かない場合

永代供養墓は、お墓の相続人がいなかったり、子どもなど後代に手間をかけさせたくない場合はとても安心です。
跡継ぎがいなくなった後も供養が続けられるのはもちろんのこと、掃除などの手間もありません。
また、管理費が前納できる場合は、自分が生きているうちに必要な費用をすべて納められ、後代に金銭的負担を残さずに済みます。

逆に、跡継ぎがいて、代々引き継いでいくにはあまり向いていません。
永代供養墓(樹木葬や永代供養塔等を含む)はほとんどの場合、一代、または二代限りの使用を前提としています。
納骨堂の場合は代々承継していける所もありますが、こちらもほとんどの場合は収骨数に上限があります。
一般のお墓では納骨スペース内に土がむき出しになっている箇所があり、いっぱいになった時点で土に返していくということもできます。
ですが、納骨堂の場合はそういったスペースはないので、全身のお骨を納めていくといつか限界が来ます。

また、先述の通り、永代供養墓のほとんどは最終的に合祀に行きつくため、他の方と遺骨を一緒にしてほしくないという場合も向いていません。

跡継ぎもいないけど他の遺骨と一緒になりたくない方は、自然に還す形の樹木葬などを検討することになるでしょう。
また、ごくたまに管理料を一度払うと、維持費無し・無期限で個別管理してくれる永代供養墓もあるので、探してみるのも良いでしょう。

5.納骨堂の種類・費用・仕組み

コラムお墓の形式の画像2-1
ロッカー式
コラムお墓の形式の画像2-5
マンション型
コラムお墓の形式の画像2-2
棚式
コラムお墓の形式の画像2-2
位牌式
コラムお墓の形式の画像2-4
仏壇式

納骨堂にはどのような種類があり、費用はどのようになっているのでしょうか。

5-1.納骨堂は遺骨の収蔵方法で種類が分かれる

まず納骨堂は、遺骨の埋葬方法によって種類が分かれます。

その方法は以下の通りです。

5-1-1.ロッカー式

棚が同じサイズの区画に区切られており、そこに納骨します。
まさにロッカーに骨壺を納骨するような形になります。

5-1-2.自動搬送式(マンション型)

自動搬送式とは、倉庫のようなところに遺骨を安置しておき、お参りの時だけ墓前に骨壺を運ぶ方式の納骨堂です。
参拝者にはICカードかまたはID番号が割り当てられており、参拝ブースで操作すると、遺骨を収蔵する厨子が運ばれてきます。

5-1-3.仏壇式

寺院納骨堂で多く見られるのは仏壇式の納骨堂です。
屋内にお仏壇が並べられており、それぞれ一つの家で使用します。
仏壇と同様に、上段に位牌、下段に遺骨を納骨します。
焼香具、花入れ、燭台なども用意されているので、通常の墓参と同様のつもりでお参りできます。

5-1-4.棚式

棚式は古くからある納骨堂のタイプです。
ロッカー式のように区画の区切りがなく、数段の棚に骨壺を並べていきます。

5-1-5.位牌式

位牌の下部に設けられた納骨スペースにお骨を入れます。
粉骨などが必要になることもあります。

5-2.納骨堂が選択されるケース

このような納骨堂が選択されるケースは主に以下の2つです。

5-2-1.お墓を建てるまでの一時預かり

お墓の建て直しや移動のために一時的に遺骨を預かってもらう場合です。
霊園や寺院で納骨堂を持っている所であれば、お願いできることがあります。
永代供養で申し込む場合とは異なり、費用は基本料金や保証金を支払い、更新の際は使用料を上乗せしていきます。

5-2-2.お墓の継承者がいない場合

もう1つは先述の通り、お墓の継承者がいないため、法要や供養を寺院や霊園管理者に委託する場合です。

5-3.納骨堂の費用はどれくらい?

納骨堂の費用は、お墓を建立することに比べて非常に安くなっています、

一般的にお墓を建立する場合は、永代使用料と墓石の購入で150~300万円程度はかかるのに対し、納骨堂への埋葬を選択するとそれが30万円から100万円程度で済みます。

ただしこれも納骨堂のタイプや所在地によって大きく上下します。
至便な場所にあって施設が完備されている納骨堂の場合は、一般のお墓より費用がかかることもあります。

それらを踏まえて、一般的な納骨堂の永代使用料を挙げると以下のようになります。

1人用納骨堂 30万円~50万円
家族用納骨堂 90万円~200万円
年間管理費 0円~1万8千円

つまりごく標準的な納骨堂への埋葬の場合は、最低で30万円、最高で200万円程度に、管理費分を見ておけばいいでしょう。

6.まとめ

納骨堂は墓参するにも便利ですし、また費用もお墓に比べれば相当安く済みます。
そこに永代供養をつければ、後々の法要の煩雑さからも逃れることもできます。
しかし一方で好きな時に墓参ができなかったり、永代供養の場合は年忌法要期限が切れれば合祀されて赤の他人と一緒に埋葬されてしまったりなどのデメリットもあります。

納骨堂を選択する場合は、メリットとデメリットをよく検討してから行いましょう。

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