お墓参り


6.お墓参り
1)お墓参りの時期
 お墓参りは、仏式では、春と秋のお彼岸、故人の祥月(しょうつき)命日、月命日、お盆やお正月などに行います。もちろん追善供養ですから、いつ行ってもかまいません。就職や結婚、出産の時などにお墓参りをする人も多いようです。
 仏教では、自分の善行(お墓参りすること)を故人に振り向け、故人を慰め、さらによいところに行けるようにするということになり、これが追善供養の意味にもなります。このように、自分の善行を他の人に振り向けることを「回向(えこう)」と言います。

2)お墓参りに持参するもの
 お墓参りに持っていく物としては、「掃除をするための物」と「お参りに必要な物」があります。

①掃除をするための物
 ほうき、スポンジ、布、たわし、雑巾、はさみ、植木ばさみ、しゃべる、タオル、ごみ袋など。お墓専用の物を用意しましょう。

②お参りに必要な物。
 線香、ろうそく、花、お供え物、着火道具、半紙、数珠、水桶、ひしゃくなど。 手桶やひしゃく、ほうきなどは寺院や墓地・霊園で借りられるところが多くなっています。線香、ローソク、花なども買い求めることができるところもあり、事前に調べておきましょう。

3)お墓参りの手順と作法
 墓地・霊園に着いたら、まず手を洗い清めます。それから手桶に水を汲み、お墓に向かいます。お墓に着いたら、合唱礼拝してから掃除をはじめましょう。

①お墓の掃除をする
〈墓石〉
 ひしゃくで墓石の上から水をかけ、布かスポンジで汚れやコケを落とします。よごれがひどいときはたわしで取り除くようにします。文字の部分は歯ブラシを利用すると便利です。ただし、彫刻の部分や角はかけやすいので、力任せにゴシゴシこすらないようにしましょう。
 汚れを落としたら水洗いし、水気が残らないよう、雑巾などの布でふき清めます。水鉢にはきれいな水をはります。

〈植木〉
 伸びすぎた植木は、短く刈り込みます。木が大きくなるにつれて根も広がり、墓石や外柵を圧迫して、ひび割れや崩れの原因になることもあります。

〈その他〉
・区画内の落ち葉や雑草、ゴミを取り除き掃き清めます。雑草の根は取りにくいので、鎌があれば簡単にとることができます。
・玉砂利が敷いてあるときは、シャベルで玉砂利を掘り起こして、目の粗いざるで水洗いしてから敷きなおすと、とてもきれいになります。
・古い卒塔婆(そとうば)は取り除き、寺院や墓地の焼却場でお炊き上げしてもらいましょう。

②お供えをする
 掃除が終わったら、花と線香をお供えします。故人が好物だったお菓子や果物などの供物は、半紙を敷いて供えます。 花は、風で倒れないように短く切って供えます。花立ては対が理想ですが、一つの場合は、墓前に向かって左側に備えます。 線香は、一般的には束のまま一度に火をつけて、線香立てに供えます。線香を墓参した人に分けて、それぞれが供える場合もあります。

③お参りする
 故人と縁の深い順にお参りします。

・墓石に水をかける
 手桶に新しく汲んだ水を、墓石にかけます。墓石に水をかけることは、故人ののどを潤すと同時に、浄化する意味もあると言われます。

・合掌する
 数珠を持ち、墓石の正面に向かい合掌します。宗派に合った念仏やお題目を唱えたり、心の中で故人に語りかけたりします。 区画内に先祖の墓が複数ある場合は、古い先祖の墓から順にお参りします。

④後始末をする
 お参りが終わったら、火の始末をします。供物は、あとで鳥などに食べ散らかされないように持ち帰るのがマナーです。線香は燃やしきるようにしましょう。