墓地・霊園選びの6つのポイント


4.墓地・霊園選びの6つのポイント

 霊園・墓地を探す前に、基本となるポイントを把握しておきましょう。

1)宗旨・宗派

 霊園・墓地によっては宗旨・宗派が限定される場合があります。自分や家族の宗旨・宗派で利用できるかどうか確認しましょう。
「宗旨・宗派不問」とあっても、過去の宗旨・宗派は不問であって、お墓を建てたら特定の宗旨・宗派に所属しなければならない場合もあります。

【チェックポイント】
・「宗旨(宗教)不問」:宗教は一切問わない。
・「宗派不問」:宗旨(宗教)は仏教に限るが、宗派は問わない。宗派不問の寺院墓地でも、法要はその寺院の宗派によって執り行われるのが一般的。
・「在来仏教に限る」:昔からある日本の代表的な仏教に限る。主な宗派は13宗(法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、融通念仏宗、時宗、黄檗宗)
・「○○宗」:○○宗に限る。別の宗教や属する宗教が無い人は、その宗教に改宗(かいしゅう)する必要がある。
・「仏教以外の宗教」:神道、キリスト教、新興宗教など。

2)立地(交通アクセス)

 お墓は建てて終わりではなく、お参りすることが大切ですから、交通の便を考慮することはとても重要です。健康な時は気にならなくても、足腰が弱ってきたり、車に乗れなくなってしまった場合、お墓参りが負担になってしまうので、先々のことも考えて、立地・交通アクセスをしっかり確認しましょう。

【チェックポイント】
・自宅からの距離
・公共交通機関(電車、バス)のルートと所要時間
・最寄りのバス停からの地形・道路状況(坂道や石段の有る無し、車の往来など)
・車で行く場合のルートと所要時間
・駐車場の広さ

3)費用・価格

 お墓を購入する際には、霊園・墓地の永代使用料と管理料に加えて、墓石建立費(石材費、工事費等)、開眼法要・納骨法要の費用などがかかります。価格体系や支払方法も含めてしっかり把握しておきましょう。 (「お墓の費用・価格」で詳しく説明しています)
 広告では墓地の価格をアピールしているものが目立ちますが、墓地(販売区画)の広さはさまざまです。墓地の価格を比較する時は、1㎡当たりに換算するなど、区画の広さと価格を対応させて検討するようにしましょう。

4)環境

 墓地内の環境は、住宅を建てる場合と同様に、南向きで東南の隅、陽当たりや風通しがよく、水はけがよいところがベストです。 墓地の環境や整備状況をしっかり確認するために、天候のよい日だけでなく雨の日の見学もおすすめです。カロート(納骨室)が地下にある場合は水がたまりやすいので、排水状況を確認することができます。
 また、墓地内の環境だけでなく、周辺環境もチェックしておきましょう。山や川、海など景観は心を和ませてくれます。お墓参りがてらに立ち寄れるスポットがあれば、家族や親戚の団欒(だんらん)のひと時を過ごせます。

【チェックポイント】
・陽当たりや風通し:陽当たりや風通しがよい方が墓石は長持ちするといわれる(陽当たりが良すぎると墓石が傷むという声もある)。風通しがよいところは湿気がこもらず、お墓の手入れもしやすくなる。
・水はけ、地盤:土地や区画によって地盤がゆるいところや、水がたまりやすいところはないか。水はけが悪いと、地下にあるカロートに影響を及ぼすこともある。

5)施設・設備

 特に郊外型の墓地などでは、駐車場が狭ければ電車やバスを利用せざるを得えませんので、駐車場の広さは重要なポイントです。 また、大規模な墓地などでは水道栓が要所要所にないと、お墓の掃除などの際に苦労をしますので水道施設の充実度も重要です。 さらに、墓参する人は年々歳をとっていきますし、まして小さい子供と一緒ですと、休憩所が必要です。また、法要施設があればゆっくりとお参りすることができます。
 墓地の地形が傾斜になっている場合は、バリアフリー対応になっているかどうかも重要なポイントです。 売店、レストラン、送迎バスなどの充実設備を誇っているところもあり、自分が必要と思われる設備が整っている墓地を選びましょう。 このような設備については、パンフレットに記載されているはずですが、自分の目で確認しておくことも大事なことです。

【チェックポイント】
・駐車場:駐車場の有る無し。駐車場の広さ、駐車のしやすさなど。
・水道設備:水道栓はたくさんあるか。
・休憩所:有る無し。有る場合はスペースなど。
・法要施設(本堂、礼拝堂):寺院墓地では本堂があるところがほとんどだが、民営・公営墓地ではまちまち。
・バリアフリー(平坦設計):お年寄りや車椅子の方でも無理なくお参りできるようになっているか。
・売店:線香や生花などを売っているか。
・送迎バス:郊外の大型霊園では送迎バスを運行しているところは多いが、週末やお盆・彼岸時に限定運行している場合もある。

6)管理・運営

お墓を購入すると、その霊園・墓地と長いお付き合いになります。芝生や植え込みの手入れ、空缶や空瓶の後片付けなどが適切に行われないと、墓地全体が荒れた状態になってしまいますので、管理や運営体制が整っているかも重要です。

【チェックポイント】
・清掃状況:トイレや休憩所、歩道など
・お墓参り道具:手桶・ひしゃくなどの整理整頓
・植え込みや芝の手入れ、樹木の剪定など
・霊園スタッフや寺院の対応