神道式のお墓


7.神道式のお墓
1)墓地
 神道(しんとう)では死は穢(けが)れとされており、神社の敷地内に墓地はありません。そのため、神道の方のお墓は、公営や民営の墓地・霊園に建てることが一般的です。 (ただし、教派神道と呼ばれる黒住教、金光今日では、宗教法人として独自の墓地を持っています)。
 「宗旨・宗派不問」としている墓地・霊園は、どの宗教でもお墓を建てることはできますが、民営墓地の中には神道式のお墓が建てられないところもあるので、はじめに確認しましょう。 最近では、神社が事業主体となった神道専用墓地もできてきています。

2)お墓の構成
 神道式のお墓の構成は、仏式と同様、墓石、カロート、外柵、花立て等々で構成されていますが、線香は供えることはないので香炉は置きません。 神道独自のものとして、供物(くもつ)を供える「八足台(はつそくだい)」と呼ばれる台を置きます また、仏教式のお墓の墓誌に当たるものは、霊標(ぼひょう)と呼ばれます。

3)墓石の形
 一般には神道式と呼ばれる、三段墓が多い形です。 一見、仏式の和型三段墓と同じように見えますが、竿石の形に大きな違いがあり、神道式では、竿石を角柱型にし、上部がやや細くなっています。
 また、竿石の上部は4面を斜めに切ることで三角形に仕上げる「角兜巾(かくときん)型」になっているのも特徴です。この形状は、三種の神器のひとつ「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」の形をあらわしているといわれます。

4)刻む文字
 竿石の正面には、一般に、「○○家奥津城(おくつき)」または「○○家奥都城(おくつき)」と刻みます。「奥津城」「奥都城」はお墓を意味し、読み方も「おくつき」で同じですが、「都」は生前、神官や氏子総代などの仕事をされていたことを示し、「津」は一般信者のお墓に記されます。ただし、先祖に神官・氏子総代をされていた方がいる場合は、「都」を用いてもよいとされています。
 神道では戒名はつけずに、霊号(れいごう)が用いられ、故人の姓名に続けて、「之霊」「命(みこと)」「大人(うし)」「刀自(とじ)」など、性別や年齢でつけられる称名をつけます。 この零号を墓石の側面に刻みますが、入りきらない場合は霊標(れいびょう)に刻んだりします。