神道の納骨・霊祭・お墓参り


9.神道の納骨・霊祭・お墓参り
1)納骨の時期
 神道では、火葬場から遺骨を直接墓地へ移して納骨するのが本来の形です。ただし最近は、仏式の四十九日に準ずる形で、死後50日に行う「五十日祭」や1年後に行う「一年祭」に納骨することが多いようです。

2)埋葬祭
 神道では、納骨式のことを「埋葬祭」とよびます。お墓の周りに青竹(忌み竹)を立て、しめ縄をはりめぐらせて、墓石の両脇に故人の氏名や職名を記した旗(銘旗)を立てます。墓前には、小机で祭壇をつくって、榊(さかき)、花、神饌(しんせん。洗米、塩、水などの飲食物)を供えます。
 穢(けが)れを祓(はら)い清めるために神官が修祓(しゅうばつ)を行い、祭詞を奏上し、その後、遺族、参列者の順で玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。

3)霊祭
 仏式の法要は、神道では「霊祭(みたままつり)」といいます。亡くなった翌日は「翌日祭」ですが、現在はほとんど行われていません。その後は、死後10日ごとに、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続きます。

①五十日祭、清祓いの儀、合祀祭
 五十日祭は、忌明けの重要な霊祭で、仏式の四十九日にあたります。近親者や特に親しい人を招き、墓前や自宅の霊前に供物を神官に祭詞を奏上してもらい、玉串を捧げます。
 五十日祭の翌日には、「清祓い(きよはらい)の儀」を行います。神棚に張った白紙を取り去って神棚封じを解き、これで忌明けとなります。 さらに日を改めて、故人の霊璽(れいじ)を、祖先の霊を祀る御霊舎(みたまや)に移す「合祀祭(ごうしさい)」を行います。
 「清祓いの儀」や「合祀祭」は、最近では「五十日祭」と合わせて行うことが多いようです。 五十日祭のあとの霊祭は、百日祭となります。

②式年祭
 百日祭以降は、「式年祭」を行います。1年目の祥月命日に一年祭を行い、その後、三年祭、五年祭、十年祭、以後は十年ごとに営みます。五十年祭のあとは、百年祭、二百年祭と続きますが、現在は二十年祭までしか行わないことが多いようです。
 式年祭は、自宅や墓前、斎場などに神官を招いて行い、祭式のあと「直会(なおらい)」という宴席を設けます。

4)神道のお墓参り
 神道では、「式年祭」や、仏式と同じようにお盆、お彼岸にお墓参りをします。お墓参りの手順は、基本的には仏式と同様ですが、以下のようにお供え物や作法が異なるところがあります。

・お供え物は、水、洗米、塩、お神酒(おみき)が基本ですが、故人の好物を供えてもかまいません。
・線香は供えず、代わりにロウソクを使います。
・花立てには、花ではなく榊(さかき)を供えます。
・拝礼の作法は、二礼二拍手一礼です。