PCやスマホでお参り?ネット上にあるお墓がスゴイ!

自分が死んでしまったら、いつまで家族や友人に覚えていてもらえるんだろう・・・
そんなことを考えて、寂しい気持ちになることはありませんか?
実は、死後も自分のことを気軽に思い出してもらえる方法があります。
それがネット墓です。
ネット上にお墓を作り、そこに自分の情報を登録しておくことで、その存在を残すことができます。
ネット墓には大まかに2種類あります。
1つは実際のお墓をライブカメラからPC画面に表示するもの。
そしてもう1つはお墓の画像やアニメーションを画面に表示するものです。
後者は、ネット霊園と呼ばれるサイトにお墓が1つ1つ登録されています。
1つのお墓ごとにページを作成できるので、故人の写真やプロフィールなど、多くの情報を一緒に登録することができます。
実際のお墓に行くよりも距離的・心理的にハードルが低く、さらに故人の情報を豊富に載せられるネット墓。
ネット上に自分の存在を残しておくことで、死後も人々の心の中で生き続けられるかもしれません。
今回はそんなネット墓のサービスをまとめました。
目次
擬似お墓参りができるネット墓
・宝性寺・WEBお墓参り
宝性寺が運営する、ネットでお墓参りができるサービスです。
プロフィール、写真、音声などを登録し、死後も残しておくことができます。
データはネット霊園上のお墓に登録する形になり、訪れた人は画面上のお墓にお花や線香を供えできます。
宝性寺によって末永く管理されます。
http://www.894.or.jp/virtual
・観音院 ネット霊園
合法格物致知山 永徳寺 観音院によって運営されるネット墓です。
プロフィールや写真を登録し、故人の記録を残すことができます。
データはネット霊園上のお墓に登録され、お参りに来た人に公開できます。
お寺が存続する限りはネット墓も維持されます。
http://www.kannon-in.or.jp/cenotaph/
・ネットお墓参り
建設用仮設機材などのレンタルを手掛けるアイキャン株式会社が運営しています。
ネット墓地にお墓を建てて、故人のプロフィールや写真、音声を一緒に登録できます。
画面に表示されるお墓に水をかけたりお供えをしたりできます。
http://www.i-can.jp/sousou/nethakamairi.htm
・中国稜网(中国)
オンライン上に作成された3Dの霊園を訪れて、お参りできます。
http://www.zg05.com/
・The World Wide Cemetary(アメリカ)
アメリカ初のサイバー墓地。
故人の写真や略歴を登録できます。
訪れた人は、写真の花を供えたり、メッセージを残すことができます。
https://cemetery.org/
自分史を記録できるネット墓
・サイバーストーン
高野山真言宗功徳院によって運営されるネット墓です。
自分のページを作成し、文章、写真、動画、音声、思い出の場所の位置情報などを登録・閲覧できます。
生前から作成し、自分史として記録していくこともできます。
保存期間は30年間。オプションで期間を追加していけば半永久的に自分のデータを残しておけます。
http://www.cyber-stone.jp/HP/
・Virtual Memorials(アメリカ)
Virtual Memorials Inc.によって運営されるネット墓です。
故人の写真や文章で、生い立ちや経歴などを複数ページに渡って紹介できます。
http://www.virtual-memorials.com/
好きな場所をお墓にする最先端技術
・Spot Message
スマートフォンを使ったサービスです。
特定の場所に行くと、現実空間に重ねて故人の写真、メッセージ、動画などが表示されます。
好きな場所に故人を映し出すことができるので、好きな場所で故人を追悼できます。
場所はお墓でも良いですし、近くの公園でも、自宅でも構いません。
さらに、生前にメッセージなどを登録しておくと、死後、遺族にサプライズを仕掛けたりすることもできます。
自分の誕生日に亡父との思い出の場所に行ったら、父からのお祝い動画がスマホで再生された、というような具合です。
http://spot-message.com/
・iveneration
香港のiVeneration.comが開発中のVRやAR(格調現実)を用いたサイバー墓。
バーチャル空間上の香港で、好きな場所を選んでバーチャル墓を建てることができます。ヘッドセットを用いてお参りに行くことができます。
また、スマートフォンのアプリを使うと、現実空間に故人の遺影を重ねて表示できます。
ihttps://www.iveneration.com/index.php/page/id/40
おわりに
以上のように、ネット墓ではサイバー上に自分の記録を残せるものがあります。
ネット墓は、実際のお墓よりも故人の情報を豊富に残しておけるうえ、アクセスも簡単。
PCさえあればお参りができるので、いろいろな人が死後も自分のことを思い出してくれる機会は増えそうです。
また、Spot Messageのような位置情報や日付を利用したサービスも登場しています。
ネット霊園よりも積極的に、遺族にコミュニケーションを取りに行く計画も立てられます。
遺された側からしても、大切な人が亡くなってしまってからも、新たに動画や音声を聞けるのは支えになりそうです。
さらにはVR上のバーチャル墓も開発されているということですから、VRブームの波に乗って、利用者もぐんぐんと増えていくかもしれません。
ネット墓が広まれば、死後も生きている人と新たにコミュニケーションすることが可能になってきます。
そうすれば、死んでしまった人と生きている人の距離感は、どんどん近くなっていくはずです。
死んだらすぐに忘れられてしまうかも・・・なんて心配は不要になるかもしれません。