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墓じまいとは?費用・料金はどれくらい?お墓を処分する方法

お墓が遠い、跡継ぎがいないなどの理由でお墓の面倒が見られなくなってしまうことがあります。
面倒を見られなくなったお墓は、通常の場合だとお墓を撤去する「墓じまい」が必要になります。

しかし、墓じまいをするといっても、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか。
また、何から手を付ければいいのでしょうか。

今回の記事では、墓じまいを考えている方のために墓じまいに必要な情報をお伝えします。

墓じまいの意味

そもそも、墓じまいとは何をすることをいうのでしょうか。

墓じまいとは何か

墓じまいとは、お墓を解体・撤去し、墓地を更地にして管理者に返還するまでの一連の流れを指します。

墓じまいに伴い、遺骨をどこかで改めて供養する必要があります。
遺骨の移動に重点を置いて、「改葬(かいそう)」と言われることもあります。

墓じまいをするには、墓地の使用者、墓地の管理者、親戚など方々の関係者に相談する必要があります。

墓じまいは増えている

少子化や都市部への人口流出に伴い、墓じまいの件数は年々増加しています。
2017年の改葬件数は10万件を突破しました。

改葬件数の推移グラフ

参考:e-Stat 政府統計の総合窓口

お墓の面倒が見られないと思ったら、無理せず、放置もせずに墓じまいを検討しましょう。

墓じまいの費用・料金

墓じまいの費用のイメージ

墓じまいをするにはどれくらいの費用や料金がかかるのでしょうか。
墓じまいに必要な費用について詳しく解説します。

墓じまいの費用総額

墓じまいに必要な費用には大まかに以下のようなものがあります。

  • 墓石解体工事費
  • 遺骨の改葬費用
  • 魂抜きのお布施
  • 離檀料(寺院墓地のみ)

費用総額はおおむね30万~80万円程度が多いでしょう。
ただし、費用はお墓の広さや場所、遺骨の数、遺骨の引っ越し先をどうするかによって大きく変わります。

例えば、公営墓地に2平米のお墓を持っており、遺骨が2体入っている場合を考えてみましょう。
この場合、墓石撤去費用は約20万円です。
さらに、魂抜きのお布施のために僧侶を呼ぶと、法要で3~10万円、車代に1万円つつみます。
改葬先を5万円/1人合祀墓にすると、遺骨2体の改葬費用は10万円です。この場合の総額費用は、34~41万円です。
ですが、改葬先を近くの一般墓にした場合、新しいお墓を持つだけで100~250万円程度かかります。この場合の総額費用は、124~281万円です。

このように、状況によってかかる費用が違います。
以下に墓じまい費用の内訳と相場を紹介しますので、参考にしてみてください。

墓じまい費用の内訳

墓じまいにかかる費用についてそれぞれ詳しく解説していきます。

墓石解体工事費

墓じまいの解体工事

墓石解体工事の様子

墓石の解体工事費用は、墓石を撤去してから墓地を更地にし、さらに墓石をしかるべき形で処分するまでの費用です。
墓石解体工事費の費用相場は10万円/1㎡です。
参考までに、たたみ一畳分で1.44~1.82㎡です(地域による)。

したがって、墓石の撤去費用は、1平米のお墓なら10万円、2平米のお墓なら20万円・・・となります。
ただし、広い墓所に対して構造物が少ない場合は、広いほど単価が下がる傾向にあります。

遺骨の改葬費用

墓じまいをしたら、中に入っている遺骨をどこかで供養しなければなりません。
改葬先で供養する費用相場は、以下のようになります。

改葬先 費用相場
墓石のお墓 100~250万円
永代供養(納骨堂) 30~100万円
永代供養(樹木葬) 10~70万円
永代供養(合祀) 5~30万円/1人
散骨 3~30万円/1人
送骨 1~10万円/1人

 

墓石を近くに移してまた代々引き継いでいきたいなら、費用は通常のお墓の購入と同様です。
墓地と墓石代を合わせて100万~250万円程度は見ておきましょう。加えて、年間管理費が5千~2万円程度かかります。

代々引き継ぐ人がいないけど、しばらくは個別のお墓で供養したい場合永代供養墓を検討します。
納骨堂や樹木葬の個別区画を探してみましょう。

できるだけ安く供養するのであれば、合祀墓、散骨、送骨が費用を抑えられます。
送骨とは、お寺にゆうパックで遺骨を送り、そのまま合祀墓に遺骨を入れてもらう方法です。
ただし、地域や人数によっては、樹木葬の複数人区画を購入した方が安く抑えられることもあります。

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魂抜きのお布施

墓じまいの閉眼法要

墓じまい前の魂抜きの法要の様子

仏式のお墓では、お墓を解体する前に「魂抜き」という法要をします。
「閉眼法要」「性根抜き」などと呼ばれることもあります。また、浄土真宗では「遷仏法要」という法要をします。

魂抜きのお布施の相場は、3~10万円程度です。

魂抜きは、お墓を故人の霊が宿る霊験あらたかな物から、ただの墓石に戻すための法要です。
お寺にある墓地の場合、そこの僧侶に魂抜きをしてもらう必要があります。
寺墓地でない場合も、魂抜きをしないと解体できないという業者が多く、基本的に必要になるものと考えましょう。

離檀料

お寺の墓地

お寺の墓地

離檀料は、お寺にお墓がある場合のみ必要です。
離檀料の相場は3~20万円程度です。

「離檀料」とは、檀家をやめるにあたり、これまでお世話になった感謝を伝えるためにお包みするお布施です。
墓地内のお墓を撤去するということは、ほぼ檀家をやめることを意味しますので、墓じまいをするにあたっては離檀料が必要になります。

離檀料の目安として、法要1回分のお布施程度と言われています。
寺格や地域によっては離檀料がない、あるいはもっと高い金額で要求されることもあります。
事前に親戚や檀家総代、近所の石材店、親戚などに確認しましょう。

なお、離檀料で法外な金額を要求されたためにトラブルになるケースもありますが、基本的に離檀料とは気持ちであることを念頭に、根気強く話し合いましょう。法的には支払い義務はないとする見方が強いようです。
どうしても折り合いがつかなければ自治体や弁護士に相談することになります。

 

墓じまいの費用が高くなるケース

墓じまいの費用は、以下のような場合に相場より高くなることがあります。

お墓が山などの難所にある

山の上のお墓の墓じまい

山の上のお墓

お墓が山にあったり、車で近くまで入っていけないような所にあると墓石工事代が高くなります。

墓石解体工事費用の相場は、小型のクレーン車が横付けできる場合を想定しています。
ですが、お墓が山の上など機材が入っていけないところにあると、人力で解体して運び出すことになります。
人力で運ぶ距離が長かったり坂になっているなど、環境が厳しければ厳しいほど費用は上乗せされます。

費用相場の倍になることもあるので、留意しましょう。

石塔がたくさんある

石塔がたくさんあるお墓の墓じまい

一つの区画に石碑がたくさん並んでいる墓所

墓所内に石塔が複数個あると、墓石の処分代の分、費用が上乗せされます。
例えば、本家の墓の隣に分家の墓や夫婦墓、故人墓、水子地蔵が建っている場合などがこれに相当します。

墓じまいの費用負担は誰がする?

墓じまいの費用は誰が負担するかについては、特段の決まりはありません。
ただし、お墓の処分に関しては現在のお墓の所有者にあり、逆に言えば所有者の許可なく墓じまいをすることはできません。

したがって、通常の場合は現在のお墓の持ち主が墓じまいを決定し、費用も負担することが多いでしょう。
ただし、親が亡くなって墓を誰も継げないとなった場合は、兄弟で負担することもあり得ます。
結局は決まりがない以上、関係者の話し合いで決めるしかありません。

墓じまいの費用を抑える方法

墓じまいの費用をできるだけ抑えるにはどのような方法があるでしょうか。
墓じまいの費用を節約するコツを解説します。

相見積もりを取る

墓じまいをする際には、必ず着工してもらう前に業者に見積もりを取ってもらいます。
見積もりが少し高いと感じたら、他の業者にも見てもらいましょう。

ただし、墓地の指定業者がいる場合は相見積もりができません。
民営霊園では確実に指定業者がいます。お寺の場合も指定業者がいることがあります。
対して、公営霊園ならして業者はいませんので、相見積もりができます。昔から地域にあるような共同墓地の場合もほとんどの場合で大丈夫です。

遺骨の供養の費用を抑える

遺骨の供養先を変えることで墓じまいの費用を抑えることができます。

最も費用を抑えられる供養の方法としては、送骨散骨が考えられます。
送骨は、お寺に遺骨をゆうパックで送って合祀墓に入れてもらう方法です。
全国に送骨を受け付けている寺院がいくつかあり、最安値で1万円/1人程度です。

散骨は、山や海に遺骨をまいて自然に還す方法です。
遺骨を粉砕するところからまくところまで全て業者に委託するプランだと、最安値で3万円/1人程度です。

人数にもよりますが、樹木葬や納骨堂を買うよりもさらに費用を抑えられます。

墓じまいの費用を払えない場合は

ただで墓じまいができることはありません。
どうしても墓じまいしなければならない事情があるなら、なんとかして費用を工面しなければなりません。
墓じまいの費用はどのように工面すればいいでしょうか。

家族や親戚に相談する

家族や親族に協力してもらえないか相談してみましょう。
お墓は個人の物ではなく、家や親族に関わる物です。
墓じまいしなければならない理由を伝えて相談すれば、協力してくれる人が現れるかもしれません。

例えば、墓じまいせずにお墓を放置しておくと、最終的には墓地の管理者がお墓を撤去し、遺骨は墓地内の合祀墓か自治体の無縁塚に入れられます。
埋葬されている人の縁者であれば、それは忍びないと思う人もいるでしょう。
また、お墓は手入れをしないで放っておくと傷んでいきます。
お墓をお世話しないで放置した結果、朽ちた植え込みや墓石が周辺の区画に倒れ、最悪の場合では他人にけがをさせることも考えられます。

墓じまいの必要性を伝え、お墓に関わりそうな親族に声をかけましょう。

メモリアルローンを使う

お墓や葬祭のための「メモリアルローン」を取り扱っている金融機関に相談してみます。
通常はお墓を建てる時に使われるローンですが、条件によっては審査が通るかもしれません。
また、一般のローンとは違い、おおむね年金のみの収入でも利用できます。

この他、石材店が独自のローンを持っていることがあります。
墓石の解体工事をお願いする業者を選ぶ際に、ローンを組めるところを探すのも一つです。

墓じまいの作業と流れ

墓じまいでは、具体的に何をすることになるのでしょうか。
墓じまいで必要になる作業と流れを解説します。

1.親族に相談する

まず、お墓の撤去に関して家族や親族に相談しましょう。
気づいていないだけで、定期的にお参りに来てくれている親戚がいるかもしれません。
特に本家の場合は一族全体に関わる問題なので、注意しましょう。

親戚に相談することで、お墓を引き継いでも良いという人が現れることもあります。
こうなると墓じまい自体しなくて良くなります。

断りなくお墓を撤去してしまうと、何も知らずにお参りに来た親族が発見した時にもめごとは免れません。
必ず事前の相談をしておきましょう。

2.墓地管理者に相談する

墓じまいする旨を墓地管理者に伝えます。
それぞれ、以下に問い合わせてください。

  • 公営霊園→管理事務所(なければ墓地のある自治体役所)
  • 民営霊園→管理事務所
  • 共同墓地→墓地管理委員会(なければ墓地のある自治体役所)
  • 寺院墓地→寺院

公営霊園、民営霊園、共同墓地の場合は、そのまま「墓じまいをします」と伝えて大丈夫です。

寺院墓地の場合は、墓じまいを決定事項としてではなく、相談という形でお話しします。
寺院墓地で墓じまいをするということは、檀家をやめることに直結します。
寺院にとって檀家が減ることは収入が減ることと同義ですので、態度を硬化させないためにも、丁寧にお話します。
どうしてもお墓の面倒が見れず墓じまいしなければならない事、今までお世話になったお礼などを伝えましょう。

3.遺骨の引っ越し先を決める

親族とお寺に相談したら、取り出した遺骨をどうするかを決めます。
公営霊園や民営霊園、共同墓地からの改葬の場合は先に引っ越し先を決めておいた方がスムーズです。

単にお墓が遠くてお墓参りに行けなっかったという場合は、近くの霊園や墓地を探します。
跡継ぎがいないという理由で墓じまいする場合は、永代供養や散骨・送骨を検討しましょう。

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4.解体工事の業者を決める

墓地管理者の許可が出たら墓石解体業者を探します。
遺骨の引っ越し先を探す作業と並行しておくとスムーズです。

業者は、基本的には墓地近くの石材店にお願いします。
民営霊園の場合は指定業者がいるので、管理事務所に墓じまいを相談した段階で紹介してもらいましょう。
寺院墓地の場合は指定業者がいるのか、業者は自分で選ぶのかを確認しておきます。
公営霊園の場合は必ず自分で業者を探すことになります。

石材店と解体工事の契約をする前に、必ず現地で見積もりを取ってもらいます。
指定業者がいなければ、相見積もりも取れます。
指定業者がいる場合でも、あまりに相場から外れている場合は内訳を見せてもらって一度相談しましょう。

5.役所で改葬の手続きをする

墓じまいの際は、墓地がある自治体の役所での手続きが必要です。
役所の窓口または自治体HPから「改葬許可申請書」などの必要書類を入手しましょう。

改葬許可申請書には、埋葬されている人の情報を記入します。また、現在の墓地管理者の署名・捺印が必要です。
この他、自治体によっては、遺骨の引っ越し先や、解体を請け負う業者についての記載欄を設けていることもあります。

改葬許可申請書が受理されると、「改葬許可証」が発行されます。
改葬許可証が発行された時点で、遺骨を今の墓地から動かせるようになります。

遠方に住んでいる場合は郵送での手続きに対応してくれることが多いので、一度役所に電話で問い合わせてみましょう。

参考:品川区の改葬許可申請書

品川区の改葬許可申請書
東京都品川区の改葬許可申請書 東京都品川区の改葬許可申請書記入例

6.工事と法要の日程を調整する

改葬許可が出たら、工事と魂抜きの法要の日程を組みましょう
魂抜きの法要は工事当日である必要はなく、一週間前などに済ませてしまっても構いません。

墓地管理者と石材店の都合を聞いて、工事日程を調整します。

7.墓石解体工事・更地返還

日程を決めたら、業者に墓石を解体・撤去してもらいます。
更地にして管理者に墓地が返還できたら墓じまい完了です。

遺骨は、直接引き取りに行くか、改葬先や自宅に郵送してもらいましょう。

墓じまいのトラブルを避けるには

墓じまいが増えるに伴い、墓じまいのトラブルの事例も聞かれるようになりました。
巷のニュースでは離檀料について取沙汰されることが多いですが、お寺以外でも注意することがあります。

親戚とのトラブルを避けるには

墓じまいの意向は、必ず事前に親族に伝えておきましょう。
お墓は、家族や親族に関わることです。
墓じまいの意向を伝えると、思ってもみなかった親族から反対されることがあります。
事前に伝えず、事後に発覚した場合はより揉めるでしょう。

親戚となると葬式や結婚式などで顔を合わせる機会は何かとあります。
無用なトラブルを避けるためにも、事前の相談は忘れないようにします。

特に本家の墓を撤去する場合は一族全体に関わります。
手間だと思うかもしれませんが、思い当たった所は広範に声をかけておきましょう。

もし事前の相談で反対を受けても、真っ向から反発しないようにします。
相手の意見を一度肯定した上で、それでもやむを得ず墓じまいしなければならない事情を丁寧に説明しましょう。

寺院とのトラブルを避けるには

お寺で墓じまいをしたい場合、墓じまいは決定事項としてではなく、まずは相談として話に行きましょう
最初から「離檀」というワードを出すのは相手の態度の効果を招くおそれがあるのでNGです。

最初の段階でお寺との関係が悪くなると、離檀を引き留めたいお寺が法外な離檀料を要求してくるという例もごくたまにあります。
全てのお寺でそうなる訳ではありませんが、気持ちよく墓じまいするためにも最初の相談は丁寧にしましょう。

お寺にとっても、面倒を見る人がいなくなったお墓が放置されるのは困るはずです。
どうしてもお墓の面倒を見れない事情があり、ご迷惑をかけないためにも墓じまいをしたいという意向を伝えます。

もし法外な離檀料を要求されてしまった場合は、すぐに受け入れてはいけません。
離檀料はあくまでも気持ちであることを念頭に、冷静に話し合いましょう。
どうしても折り合いがつかない場合は、役所に相談することで改葬許可を出してもらえることもあります。
また、離檀料については裁判になると不利との見方が強いため、弁護士を呼ぶ言えばおおむねお寺も強く出られないでしょう。

ですが、理想的なのは二者間での解決です。
感情的にならず、冷静に根気強く話し合いましょう。

解体業者とのトラブルを避けるには

ごくたまに、悪質な業者が撤去した墓石を不法投棄してしまうという場合があります。
また、お墓の基礎や納骨室を解体せずに、そのまま埋めてしまうというケースもあります。

基本的には、解体業者ではなく石材店に依頼するのが無難です。
加えて、あまりにも費用が安すぎる場合も注意しましょう。

墓石の廃棄に関しては「マニフェスト」という廃棄物管理に関する書類を出してもらえるか確認しましょう。
お墓の地下部分についても、地元で長く実績のある石材店であればほとんどの場合で問題ないでしょう。
お寺など管理者と知り合いであったり、よく墓地に出入りしている石材店だとより安心です。

墓じまい後の遺骨の供養

墓じまいをしたら、遺骨をどうするか考えなければなりません。
遺骨の引っ越し先について解説します。

近くの墓地・霊園にお墓を移す

お墓が遠くて面倒が見られなかった場合は、近くの霊園や墓地に新たにお墓を設けましょう。
代々引き継いでいきたい場合は、墓石のお墓がおすすめです。

将来的に車が運転できなくなった時のことを考えて、交通機関でアクセスできるところが無難です。
加えて、跡継ぎになる子供が遠くに住んでいる場合は、そのエリアでお墓を建てた方が良いでしょう。

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永代供養墓に遺骨を埋葬する

お墓の跡継ぎがいないけどお参りはしたいという場合は、永代供養墓を検討しましょう。
永代供養墓は、墓地を管理するお寺が存続する限り故人の供養をしてくれるお墓で、跡継ぎが不要です。
永代供養墓には、合祀墓、樹木葬、納骨堂などがあります。

人数にもよりますが、費用は合祀墓、樹木葬、納骨堂の順に抑えられます。
合祀墓は血縁関係なく他の遺骨も一緒くたに埋葬するお墓なので、個別にお参りしたい場合は樹木葬か納骨堂を検討します。

樹木葬は墓石の代わりに樹下に遺骨を埋葬するお墓で、種類によってはそのまま土に還ります。
納骨堂は屋内の専用スペースに遺骨を安置するお墓で、天候問わずお参りができます。

近くの永代供養墓を探してみる >>

市原南霊園の画像15

樹木葬墓地(市原南霊園)

神楽坂真清浄寺納骨堂の画像3

納骨堂(神楽坂真清浄寺納骨堂)

散骨する

散骨は、海や山などに遺骨を巻いて自然に還すという供養の方法です。

散骨は自力でできなくはありませんが、原則業者に依頼します。
散骨にあたっては、遺骨をパウダー状に砕く「粉骨」という作業が必要になります。
また、散骨地の選定は、条例に違反しないか、近隣に迷惑をかけないかなどを考える必要があります。
これらの事情から、散骨は業者にお願いした方が無難です。

散骨のすべてを業者に任せれば3万円/1人程度から受付けているサービスもあります。
また、船をチャーターして遺族の手で遺骨をまくプランになると、費用は10~30万円程度です。
チャーター船での散骨で遺骨が複数ある場合は、2体目から1~3万円程度加算されていきます。

送骨する

遺骨を郵送することを送骨と言います。

送骨サービスを受けているお寺に遺骨を送ると、そのまま合祀墓に遺骨を入れて供養してもらえます。
費用は1万円~10万円くらいで請け負ってくれます。

送骨サービスを受けているお寺は全国にありますが、数はまだ多くありません。
必ずしも希望するエリアに送骨できるお寺が無いかもしれない点に留意しましょう。

墓じまいをしないでお墓を放置するとどうなる?

面倒を見られないお墓を放置しておくとお墓はどうなるでしょうか。
墓じまいしないでお墓をそのままにしておくと何が起こるかについて解説します。

お墓の手入れをしないとどうなる

お参りに行かず、お墓の手入れをしないと、墓石が朽ちたり墓所内に雑草が伸び放題になったりします。
最悪の場合、墓石が倒れて隣のお墓に傷がついたり、他人にけがをさせるなど、近隣に迷惑をかけることになります。

特に、20年以上前に作られたお墓だと、外柵に大谷石が使われているお墓が多くあります。
大谷石は耐火性には優れていますが、軟らかい石のため経年変化に弱く、表面が崩れたり、欠けたり、割れたりします。
墓石のひびや割れを放置すると、墓石が倒壊する可能性もあります。

また、区画内に植え込みがある場合は、手入れしないと伸び放題になります。
また、植え込みが無い場合でも、古いお墓ですと墓石の継ぎ目から雑草が茂っていることもあります。
伸び放題になった草木が周辺の区画にかかり迷惑になるばかりか、草木の根が成長して地盤を動かし、墓石が傾くこともあります。

石でできているといってもお墓も傷みますので、長年放置しておくのは危険です。

管理費を支払わないでいるとどうなる

一般墓を維持するには、ほとんどの場合で墓地に年間管理費を支払い続ける必要があります。
年間管理費を滞納すると、最終的には墓地や霊園の管理者側でお墓が撤去されます。

墓地や霊園側によるお墓の撤去の手続きは、管理費の滞納が3年続いた時点で開始されます。
まず、官報や墓所の立て札で、お墓の使用者や被埋葬者の情報が掲載され、使用者は1年以内に申し出るように呼びかけられます。
1年以内に連絡が無かった場合、墓地の管理者は役所に改葬許可の書類を提出します。
墓地に対して改葬許可が出ると、墓石は撤去され、遺骨は墓地内の合祀墓や自治体の無縁塚に移動されます。
参考:電子政府の総合窓口e-Gov 墓地、埋葬等に関する法律施行規則 第三条

なお、管理費を滞納した場合、支払い義務の発生から10年は時効が消滅しません。
(霊園の管理費が「定期給付債権」にあたると判断されれば5年で消滅しますが、墓地の年間管理費に関する判例は見当たりませんでした。)
墓地が撤去された後も管理費を請求される可能性は十分にあるので、お墓を維持できないと思ったら早めに墓じまいをしましょう。
参考:電子政府の総合窓口e-Gov 民法第166条、167条、169条

まとめ

墓じまいとは、今あるお墓を撤去し墓地を更地にして返還することです。
墓じまいをすると必然的に遺骨を他の所で供養することになります。

墓じまいにかかる費用は、遺骨の供養の含めて概ね30~80万円程度です。
ただし、新たに墓石のお墓を近くに持つ場合は、それだけで100-250万円かかります。
この他、お墓の立地や面積、遺骨の数などによって費用は変わりますので、それぞれにかかる費用の相場を参照してください。

墓じまいをする前に親戚には前もって相談しておきましょう。
お墓がお寺にある場合は、お寺への相談も重要です。

費用や今後のことを考えて、納得できる形でお墓の管理を決めましょう。

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その他、墓じまいのことで不安なことがあれば、なんでもご相談ください。
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