お墓の種類と費用を解説!墓地や墓所の形式とメリット・デメリット

  • 投稿日:2018/07/13
  • 更新日:2021/07/14
お墓の種類と費用を解説!墓地や墓所の形式とメリット・デメリット

終活でお墓のことを考えると、費用や今後の管理のことが心配になりませんか?

現在、お墓には様々な種類があります。
費用を抑えられるお墓、跡継ぎがいなくてもいいお墓、ひとりで入るお墓、そもそもお墓を持たない供養の形も知られるようになってきました。

お墓を建ててしまってから「そんなお墓もあったなんて!」と後悔しないよう、今回の記事ではお墓の形式や種類を網羅してご紹介します。

形式で考えるお墓の種類

現在では、代々引き継いでいく家墓の他、一代限りのお墓や、墓石を建てないお墓もあります。
また、お墓を持たず、散骨したり手元に置いておくということもあります。
ここでは、一般的な家墓とは違うお墓や供養の方法をご紹介します。

昔ながらの「一般墓」

一般墓は、現在一般的になっている、墓石を建てて代々引き継いでいくお墓のことです。
一般墓を購入する際、墓所は土地自体を購入するのではなく、使用権を購入することになります。
墓地の取得の際は「永代使用料」という費用が掛かりますが、これは、「自分の家が続く限り使用する権利を取得する費用」のことです。
あくまでも使用権があるだけなので、墓地を転売したり転貸しできない点に注意しましょう。

一般墓は、本家で引き継いでいく場合が多いので、長男がお墓を引き継ぐケースが一般的です。
次男以降、分家は原則同じお墓に入りませんが、子供がいない、未婚であるなどの場合は、一緒に遺骨を埋葬することもあります。
娘も基本的には婚家の墓に入ると想定されるので本家と同じお墓には入りませんが、分家と同様、未婚である場合は一緒に埋葬することもあります。

なお、お墓は長男が引き継ぐという明文規定はないため、お墓は長男でなくても引き継ぐことができます。
現状のお墓の持ち主が、生前のうちに次の承継者を指定しておけば、その人がお墓を引き継ぐことになります。
ただし、墓地の管理規程上、お墓を引き継げる人の範囲が決まっている場合が多く、全くの他人が引き継ぐということはほぼ無いでしょう。

●一般墓のメリット/デメリット

メリット ・一度購入すれば代々末永くお墓を使用できる
・広く普及している形式で、親族や参拝者が受け入れやすい
デメリット ・跡継ぎがいなくなった時に墓じまいの必要がある
・原則年間管理費などの維持費が必要になる

ロッカー式やマンション型などの「納骨堂」

納骨堂は遺骨を建物内の納骨スペースに収蔵します。
屋内にあるので、天候を気にせずお参りや納骨ができます。
墓石を建てるよりも安いお墓で、都心に持つこともできるため最近非常に増えています。

1人用、夫婦用、家族用のものがあり、ほとんどの場合永代供養付きです。
最後の納骨から17年、33年など、一定期間個別で管理されたのちは合祀されるものが多いです。
納骨堂の種類は様々で、ロッカー式、棚式、仏壇式、位牌式、マンション型などがあります。

●納骨堂のメリット/デメリット

メリット ・ほとんどの場合で跡継ぎを心配しなくていい
・屋内なので天候を問わずお参りや納骨ができる
デメリット ・建物の耐用年数が来たときの対応が不安
・個別安置に期限があるところは最終的に合祀される

 

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ロッカー式


棚が同じサイズの区画に区切られており、そこに納骨します。
まさにロッカーに骨壺を納骨するような形になります。

マンション型

本来は自動搬送式納骨堂と言いますが、その見た目から広くマンションタイプなどと呼ばれています。
多くの場合参拝者にはICカードが割り当てられており、それを参拝ブースの機械にかざすと骨壺が搬送されてきます。

棚式

ロッカー式のように区画の区切りがなく、数段の棚に骨壺を並べていきます。

位牌式

位牌の下部に設けられた納骨スペースにお骨を入れます。
粉骨などが必要になることもあります。

仏壇式

屋内にお仏壇が並べられており、それぞれ一つの家で使用します。
下部が納骨スペースになっています。

墓石を建てない「樹木葬」

コラムお墓の形式の画像3-2
樹木葬
は、木を墓標として、その下に遺骨を埋葬するお墓です。
霊園での樹木葬のパターンも様々で、遺骨単位に植樹する場合や、1本の樹木の周囲に複数の遺骨を合祀する場合などがあります。
いずれの場合も墓石を建立するよりも値段は安価です。

樹木葬には、様々な見方で種類分けすることができます。

立地で考える樹木葬の種類

里山型樹木葬 都市型樹木葬

樹木葬の種類は、立地で分けることができます。

里山型樹木葬

里山型樹木葬は、里山や山林に造られる樹木葬です。
ご遺骨を土に還すタイプが多く、いわゆる「自然に還る樹木葬」というイメージにマッチします。日本で初めての樹木葬の形態も里山型樹木葬です。
また、自分の区画に自分専用の樹木を植えたいと考えている人にも、里山型樹木葬はおすすめです。
ほとんどの場合でアクセスが悪いのが難点です。

都市型樹木葬(公園型樹木葬)

都市型樹木葬は、都市部に造られる樹木葬です。公園型樹木葬とも言います。
都市部の霊園の一角に、樹木葬区画として設けられることがほとんどです。
基本的に1区画に1本の樹木を植えることはせず、複数人で1~数本の樹木をシンボルツリーとして共有します。
また、都市型樹木葬では、ご遺骨は土に還さず骨壺で埋葬し、一定期間後に取り出して合葬するというプランが主流です。
ご遺骨を土に還したいと考えている方は注意しましょう。

埋葬区画で考える樹木葬の種類

個別型樹木葬 集合型樹木葬 合葬型樹木葬
※埋葬する穴は個別の場合もある

樹木葬の種類は、区画の形態によっても分けることができます。

個別型樹木葬

個別型樹木葬は、1区画につき1本の樹木を植える樹木葬です。
里山型樹木葬で多く見られます。

集合型樹木葬

集合型樹木葬は、複数の区画で1~数本の樹木葬をシンボルツリーとして共有する樹木葬です。区画自体は、個人や家族ごとに個別に用意されています。
立地を問わずにみられるタイプです。

合葬型樹木葬

合葬型樹木葬は、1区画を血縁などに関係なく複数人で使用する樹木葬です。
ご遺骨が他の人と混ざるタイプと、1区画内に個別の穴を設けて個別に埋葬するタイプがあります。
いずれの場合も、埋葬後はどこに故人が眠っているのか分からなくなります。

埋葬方法で考える樹木葬の種類

また、樹木葬には、遺骨が自然に還るものと、還らないものの2通りあります。

自然に還るタイプ

土に還る骨袋などで納骨したり、土に直に遺骨を埋めます。
樹木葬は山林散骨のように、自己所有の土地や許可を受けた個人所有の土地を使ってはいけません。
法律上、遺骨を埋めることが出来るのは「墓地」と認定されている土地のみです。
遺骨を自然に還すとしても、樹木葬に対応している霊園にお願いしましょう。

遺骨が残るタイプ

骨壺や専用の容器に遺骨をいれて埋葬します。
こちらのタイプは一定期間個別で供養されたのち、合祀されるものが主流です。

●樹木葬のメリット/デメリット

メリット ・ほとんどの場合で跡継ぎを心配しなくていい
・一般のお墓より安価
・場所によっては樹木のもと遺骨が自然に還される
デメリット ・個別安置に期限があるところは最終的に合祀される


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他人と遺骨が一緒になる「合葬墓(合祀墓)」

合葬墓(合祀墓)は、1つの埋葬施設に他の人の遺骨と一緒に納骨されるお墓です。
「合祀墓」という言い方には、「合わせて祀る」という宗教的な意味合いを含みます。

お寺や民営霊園の永代供養塔や、公営墓地の合葬施設があります。
お骨は、骨袋に入れられるか、そのまま直に埋葬される場合が多いです。
一度合祀にするとそのあと取り出すことはできなくなるので、注意が必要です。

●合葬墓(合祀墓)のメリット/デメリット

メリット ・跡継ぎを気にしなくていい
・値段が安価
デメリット ・全くの他人と遺骨が一緒くたになる
・個別にお参りできる場所がなくなる

形式で考えるお墓の種類別の費用

形式で考えたときのお墓の種類別の費用相場は、おおむね以下の通りです。

  • 一般墓:80万~300万円
  • 納骨堂:10万~250万円
  • 樹木葬:5万~150万円
  • 合祀墓:3万~30万円

お墓にかかる費用は、条件によって大きく変わります。
一般墓の場合は、立地や墓石の種類、墓所の広さ、設備や管理の充実度などが変動の要因になります。
その他の永代供養墓の場合は、立地の他、使用する人数、個別安置期間などが変動の要因に加わります。

誰と入るかで考えるお墓の種類

お墓と聞いてまず思いつくのが、本家の一族が埋葬される先祖代々の墓ではないでしょうか。
しかし、最近では色々なお墓が登場し、必ずしも一族で入るものではなくなってきています。
ここでは、埋葬される人によって変わるお墓の形式を紹介します。

本家の一族と眠る「家墓(累代墓)」


家墓
とは、いわゆる「先祖代々の墓」で、最もポピュラーなお墓です。
家墓には本家の一族が埋葬され、祖父母から両親、両親から自分、自分から子・・・というように代々引き継がれていきます

棹石の正面には「~家之墓」、「先祖代々之墓」あるいは「南無阿弥陀仏」などの称名が彫刻されるのが一般的です。
棹石の側面または裏面、あるいは墓誌に納骨された故人の戒名や法名、俗名などを彫刻していきます。

家墓の代表的な施工例としては、かつては2~3畳の面積に名刺受けや灯篭なども建立しましたが、現在は1~2㎡の区画に墓石だけ、あるいは墓石と墓碑を建てるのが一般的です。

 ●家墓のメリット/デメリット

メリット ・跡継ぎが改めてお墓を探さなくていい
デメリット ・跡継ぎが必要
・遠方からのお参りや管理費が子供の負担になる

  

嫁の一族も入る「両家墓」

両家墓は家墓とは異なり、姓の違う親族も含めて埋葬するお墓です。
たとえば、1人娘が結婚し、実家のお墓を継承していく人がいなくなった場合などに建立します。

両家墓の形式には以下の2つがあります。

1.1区画に2つ石碑を建てる両家墓
2.1つの墓石に2つの家の姓を彫って「同居」する形の両家墓

1は区画や墓石工事に費用がかかるため、新たにこのタイプで建立する人はあまり多くありません。
現在は2のタイプで両家墓が建てられることが多いです。
2は墓石に両家の名前を彫刻し、一つの納骨室に両家一族を埋葬します。
和型墓石の場合は、表面に両家の家名を縦に2つ記載するものが大半です。
横型の洋型墓石の場合は、真ん中に何らかの言葉を彫り、その左右に両家の家名を彫刻します。

●両家墓のメリット/デメリット

メリット ・両家の墓を1ヶ所で管理できる
デメリット ・墓所によっては両家墓が建てられない
・別に墓を建てるとお参りが大変になる

  

ひとりで眠る「個人墓」

同じ区画内にある夫婦墓・個人墓

 

個人墓個人1人だけを埋葬するお墓です。著名人や有名人の場合に比較的多い形式です。
かつては故人の功績などを記載するだけの四角い墓石ばかりでしたが、現代で個人墓を建立する場合は、自分の好きな自由な形の墓石を用意し、そこに好きな文言などを入れるパターンが多いようです。

また建立場所も2通りあり、家墓と同じ区域に並べて建てる場合と、全く別の区域に建てる場合があります。

この他、近年では樹木葬や納骨堂などの形式で、気軽に自分一人専用のお墓が持てるようになりました。

●個人墓のメリット/デメリット

メリット ・家制度にとらわれない自分らしいお墓が持てる
デメリット ・永代供養付きでなければ後々誰にもお世話されなくなる可能性がある
・永代供養付きなら後々合祀になる可能性が高い

  

ふたりで入る「夫婦墓」

夫婦墓は、一族のお墓には入らず、夫婦だけが入るお墓です。
こちらも個人墓と形式が似ており、家墓の区画内に建てる場合と、全く別の区域に建てる場合があります。

家墓とは違う区画に夫婦墓を建てる場合は、代々引き継いでいくことを前提としない、永代供養付きのお墓を購入することになります。
大半は、三十三回忌や五十回忌などのタイミングで遺骨が取り出され、そのあとは合祀されます。

夫婦墓が建てられるかどうかは霊園の使用規則によるので、確認しましょう。

なお、夫婦墓と言っても入るのは必ずしも2人とは限りません。
妻に先立たれた夫が後妻を取った場合、妻、夫、後妻の3人がお墓に入ります。

個人墓と同様、樹木葬や納骨堂などの形式で夫婦のお墓を持つこともできます。
(参照:夫婦墓には何がある?夫婦だけで入れる永代供養のお墓を紹介
●夫婦墓のメリット/デメリット

メリット ・永代供養付きであれば跡継ぎの心配をしなくていい
・煩わしく思っている親戚と同じ墓に入らなくて済む
デメリット ・永代供養付きでなければ後々誰にもお世話されなくなる可能性がある
・永代供養付きなら後々合祀になる可能性が高い

 

血縁ではない人と入る「共同墓」

共同墓とは友人同士や同じ信仰を持つ人を一緒に埋葬するお墓です。
たとえば教会の墓所や信者、信徒専用のお墓などで例が見られます。

また、最近では「墓友」という言葉も聞くようになりました。
一緒のお墓に入る友だちのことで、友だち同士の共同墓を持ちます。
ひとり暮らしの高齢者が墓友になることが多く、老人ホームなどで共同墓を用意するところもあります。
ただし、使用規則で、同じ墓地に入れる者は同一の苗字、あるいは使用者の三親等以内などと定めていることが多いのため、お友達同士のお墓を持ちたい場合はまず霊園の規則を確認しましょう。

なお、共同墓は「共同墓地」と呼ばれることもあります。
共同墓地というと、1つの大きな敷地内を共有して個々の家墓を建立する、民営霊園のような敷地のことを指すこともあります。こちらが本来の意味なのですが、近年では共同墓と混同されて使われるようになりました。

●共同墓のメリット/デメリット

メリット ・ひとり身の人が生前から仲間づくりができる
・同じ信仰を持つ人たちや友達同士で一緒の墓に入れる
デメリット ・共同墓を設立した団体が解散するとお墓の維持が難しくなる

墓石の形で考えるお墓の種類

これまで紹介してきたお墓のうち、最もなじみのある一般墓では墓石のデザインが多様化しています。
墓石の形式は大きく分けて「和型」「洋型」「デザイン墓」の3つがあります。

和型墓石

和型墓石は最もポピュラーなものです。
元は古代インドの「ストゥーパ」(卒塔婆)に起原を発する供養塔や五輪塔として建立され、それが簡略化されて現在のような四角い墓石になっています。基本構造は竿石、上台、中台、芝台による4段のものです。

●和型墓石のメリット/デメリット

メリット ・宗教の考えに基づいたデザインになっている
・馴染みがあり、どの世代にも受けれられやすい

・おおむねどの墓所でも建てることができる。
デメリット ・縦長な構造のため、洋型に比べて地震に弱い
・「心」など一字の彫刻ができない

  

洋型墓石

いかにも「墓石」と言う和型墓石を嫌って、洋風の墓石を選ぶ人も増えています。
特に古くからの墓地ではなく、新たに開発された公園墓地や芝生墓地などではこの形の方がむしろ多いでしょう。

洋型墓石の特徴は、横に幅広く高さが低いということです。また墓石に刻む文字も、和型墓石と違って家名だけでなく、好きな言葉や文字などを刻むなど、故人や施主の意思や趣味が反映されているものが多いです。

●洋型墓石のメリット/デメリット

メリット ・宗教色を感じない
・外柵が不要な場合が多く、費用が抑えられる
・彫刻などデザインの自由度が高い
デメリット ・デザインによっては背面に文字彫りができない
・高さがないので外柵などがある広い区画だとやや寂しい

 

デザイン墓石

近年では、更に洋型墓石が発展して、現代彫刻やオブジェのような、自由な形の墓石も増えています。
最近ではデザイン墓を商品化している石材店も増えてきました。
お店によっては、施工主が考えたデザインを編集して、墓石を設計してくれるところもあります。

●デザイン墓石のメリット/デメリット

メリット ・自分らしい好きなデザインのお墓が持てる
デメリット ・代々のお墓に個人の趣向を反映させすぎると、後に使用する人が違和感を感じることがある
・オーダーメイドで作ると費用がかかる

永代供養とは?

コラムお墓の形式の画像5
昨今では、信仰意識の変化や、核家族化、少子化、未婚高齢者の増加、イエ意識から個人主義への変化などによって、先祖を継続的に祭祀していくことが一般的ではなくなりつつあります。

お墓を継ぐ人がいない時は、永代供養墓の利用がおすすめです。
ここでは永代供養墓について説明します。

親族の代わりにお寺や霊園が供養

永代供養とは、親族に代わりお寺や霊園の管理者が永代に渡り供養してくれるものです。
永代供養がついているお墓を「永代供養墓」と言います。
お坊さんが定期的にお経をあげてくれるなどの供養をしてくれます。

お墓を継ぐ人がいない、家墓に入りたくない、1人あるいは2人だけの一代限りのお墓が欲しいといった場合に利用されます。

永代供養墓では、個別で遺骨を管理する期限が設けられているものがあります。

個別安置の期限は13年~50年と霊園によって異なります。
期限後は、ほかの他人の遺骨と一緒に合祀塔などに納骨され、定期的に寺院や霊園管理者によって供養、祭祀が行われます。
また、期限を設けていないところでも、管理料が数年滞納されるとやはり合祀墓に入れられます。

永代供養と言っても永久に個別のお墓が維持されるわけではないので、霊園を選ぶ際は個別安置の期限なども注意して選びましょう。

樹木葬、納骨堂の大半は「永代供養墓」

具体的に永代供養墓にはどんなものがあるのでしょうか。

例えば、公営墓地以外の樹木葬や納骨堂はほとんどが永代供養墓です
先述のように個別安置の期間が定められているところが多いです。
ただし、樹木葬でご遺骨を土に還してしまう場合は、この限りでないこともあります。

この他、最近では、見た目は一般的な家墓と変わらないレンタル墓というものもあります。
レンタル墓はお墓を期限付きで使用できるもので、期限後は永代供養塔などに合祀されます。

なお、公営墓地の樹木葬や納骨堂の場合は、自治体が特定の宗教を選ぶことはできないため、お経などの供養はありません。
ですが管理は霊園が存続する限り続けてくれるので、お墓をお世話する人がいなくてもいいという点では永代供養墓と変わりません。

「永代供養」と「永代使用」は違う

永代供養と似た言葉に永代使用というものがあります。
永代供養は、墓地や霊園の管理者が存続する限り、供養してくれるという意味です。

対して、永代使用権は墓地の使用権のことであり、永代供養とは全く異なる言葉です。
永代使用権とは、その家の代が存続する限り墓地を使用し続けられる権利のことを言います。
一般の人が「墓地を購入する」という場合は、所有権が譲渡されるわけではなく「永代使用権を購入する」という意味になります。
また、永代使用権も永久ではなく「その家の代が存続する限り」という意味になります。
なので、縁者がいなくなったお墓は無縁墓として撤去され、これまでの使用者名義の永代使用権はなくなります。

永代供養墓の値段

永代供養墓は、一般的な家墓を建てるよりは費用を抑えられます。

価格は立地や埋葬方法によってかなり異なります。

最も価格が抑えられるものは合祀の永代供養塔などで、価格帯は1体につき数万~数十万円程度です。
かなり安いところですと、1体3万円程度で納骨できます。

樹木葬もやはり1体につき数万~数十万円程度で、合祀タイプの方が費用を抑えられます。

納骨堂はタイプによってかなり異なりますが、数万円から百万円を超すこともあります。
一般的には数十万円のものが多いです。
マンション型や立派な仏壇式のファミリータイプのものですと、一般のお墓を建てた方が安い場合もあります。
また、屋内のお墓は空調や設備の維持がありますので、管理費がやや高くなる傾向にあります。

●永代供養のメリット/デメリット

メリット ・跡継ぎを気にする必要がない
・墓石を建てるより安価な場合が多い
デメリット ・いずれは合祀になる可能性が高い
・子供は改めてお墓を探す必要がある

 

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墓地や霊園の種類

次に埋葬する場所、すなわちどこに墓石や墓誌を用意するのか、ということでの区別があります。
墓所の種類には大きく分けて3種類あり、寺院墓地民営霊園公営墓地があります。

お寺が見守る「寺院墓地」

寺院墓地は、お寺の境内にある墓地のことです。
基本的には宗教や宗派が限定されるのですが、最近では生前の宗教は問わないお寺も増えてきました。
お寺は駅近などのアクセスが良いところにあるものが多く、気軽に行けます。
また、お坊さんがいるので、お墓のこと以外の相談にも乗ってもらえます。

ただし、一般的にお寺にお墓を持つ際には檀家になる必要があります
檀家とは、お寺を経済的に支える家のことを言います。
お墓の他お葬式や仏事のお世話をしてもらう代わりに、檀家はお布施を払ったり集会に出席したりします。

●寺院墓地のメリット/デメリット

メリット ・お寺がお世話しているので、安心できる
・お墓以外の仏事の相談もできる
デメリット ・檀家条件があることが多い
・宗教に縛りがある

 

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サービスが充実の「民営霊園」

民営霊園は、宗教法人が経営主体となり、石材店などが出資して造られた霊園です。
管理は指定の管理会社が行います。
基本的には宗教や国籍不問で、様々な人に開かれています。
バリアフリー、休憩所、売店など、快適にお参りできる設備が充実しているところが多いです。

寺に隣接している場合もありますが、そうでなければお参りに行きがてらお坊さんに相談することはできません。
仏事の相談は、お寺などの窓口に改めて行く必要があります。

●民営霊園のメリット/デメリット

メリット ・サービスや設備が充実している
・基本的には宗教や国籍を問わない
デメリット ・宗教者が常駐していない

 

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自治体が管理する「公営墓地」

公営墓地は、道府県や市町村などの自治体が管理する墓地です。
民営霊園の場合や新興宗教などを受け入れない場所もありますが、公営墓地は完全に宗教不問です。
多くの場合、お墓を建てる人がその自治体に居住している必要があります。

随時募集している所と、年に1~2回の抽選を行う所があります。
都市部など人気の公営墓地は抽選の倍率が高く、数年応募しても受からないこともあります。

●公営墓地のメリット/デメリット

メリット ・宗教を問わない
・永代使用料は安価な傾向がある
デメリット ・随時募集していない所は、抽選に受からないと使用できない
・墓地と同じ自治体に住んでいないと使用できないことが多い

 

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お墓がいらない葬送のスタイル

近年では様々な葬法が広まり、遺骨をお墓に納骨する以外の追悼の方法も広まってきました。

遺骨を自然に還す「散骨」

コラムお墓の形式の画像3-3
散骨
は、遺骨を海や川、山など本人が希望した自然環境に遺骨をまく方法です。
散骨に際し、遺骨は特別な粉砕機で直径2mm以下の粉末にされます(粉骨)。
遺骨は全てをまくのではなく、一部を手元で保管したり、お墓に埋葬することもできます。

最近では認知度も上がり、散骨を希望する人が増えてきています。

散骨は多くの場合海や山で行われますが、現代ではいろいろな趣向の散骨が登場しています。

海洋散骨

海洋散骨は日本で行われている散骨の中で最も多く、方法は遺灰を海にまいて供養します。
希望に沿った散骨ができるよう、業者のサービスを調べておきましょう。
海洋散骨では以下の3種類があります。

・委託散骨
業者に遺灰を預け、散骨してもらいます。散骨が完了したら散骨証明書や写真を渡してくれます。
最も安価に海洋散骨ができます。

・合同散骨
複数の遺族が同じ船に乗り、一緒の場所で散骨します。
日時の指定、場所の指定はできませんが、遺族の手で散骨できます。
費用も10万円程度からできます。

・個人散骨
1組の遺族だけで船をチャーターして、希望日時、原則として希望場所で、遺族の手によってゆっくりと散骨できます。費用は25万円程度です。

山林散骨

山林に遺灰をまきます山林は自己所有または所有者の許可を得ているところであればできます。
ただし、公有の山林で散骨が許可されることはほぼありません。
散骨できる山林を用意するのが難しければ、民間業者依頼します。
業者が所有する山林で散骨してもらえます。

空中散骨

ヘリコプターやセスナ機などで上空から海に遺灰をまきます。
海洋散骨や山林散骨に比べるとマイナーな方法です。
多くの場合は、故人の故郷や自宅の上空を旋回して別れを告げ、そのあと海上に移動して空から散骨します。

宇宙散骨

さらに少ないケースですが一部で人気なのが宇宙散骨です。
これは、遺灰を専用カプセルに入れて、人工衛星打ち上げ用のロケットで、あるいは成層圏まで届く気球で宇宙に打ち上げ、自動でその場で機体からカプセルを離脱させる方法です。
カプセルは地球を数周まわり、最後は大気圏に突入して流れ星のように燃えつきます。

海外散骨

日本国内ではなく、故人の希望でインドや思い出の地などの海外で散骨をすることも不可能ではありません。
しかしその場合は海外によって法律や規制が異なりますので、事前確認が必要です。
個人で行うにはハードルが高すぎるので、業者に散骨を委託するか、散骨の手配をしてもらってから遺族が散骨する形がいいでしょう。

現在、海外散骨で最も人気なのがハワイです。
ハワイには散骨に関する州法があり、禁止区域外の3マイル以上の海域であれば散骨ができるためです。
ただし、散骨を行うにはライセンスが必要なので、これもコーディネートを業者に委託する必要があります。

なお、遺骨の航空機への持ち込みは問題なくできます。

●散骨のメリット/デメリット

メリット ・お墓を維持やお参りする負担がなくなる
・費用を抑えられる
・遺骨を自然に還すことが出来る
デメリット ・お参りできる場所がなくなる

  

納骨しない「手元供養」

コラムお墓の形式の画像3-4
手元供養
とは、遺骨や遺灰を埋葬せずに、自宅で管理する供養の方法です。
身近な人が亡くなって心の整理がつかない、自分が死ぬまで手元に置いておきたい、お墓をもつ金銭的な余裕がない、などの理由で納骨できない方がとる供養の方法です。

手元供養のグッズは様々で、インテリアになじむ骨壺や、遺骨を収蔵できるお仏壇などがあります。
ですが、火葬の際にお骨を入れた骨壺のままでも手元供養はあるので、金銭的な負担はほぼありません。

また、中には散骨や樹木葬をした後、一部の遺骨を自宅で保管する人もいます。
その場合は、遺骨や遺灰をアクセサリーや小さなペンダント容器に収納したり、遺骨そのものをアクセサリーやプレートに加工して持ち歩くこともできます。

●手元供養のメリット/デメリット

メリット ・手元に遺骨を置いておくことで寂しさが緩和される
・お墓参りが自宅でできる
・費用を抑えられる
デメリット ・いずれは遺骨をどこかに納めるか散骨しなければならない
・まれに遺骨がカビが生えてしまうことがある

まとめ

お墓を持つときに、希望することや不安なことは人によって違います。

最近では、費用を抑えたい、跡継ぎがいない、遺骨を自然に還したい、ひとりでお墓に入りたい・・・など、様々な要望に応えるお墓が増えてきました。

お墓の種類を知ることで、自分の要望にもぴったりとくるお墓が見つかるかもしれません。
今回の記事を参考に、ぜひとも納得できるようなお墓を探してみてください。

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