個別型永代供養墓「日月花苑」(東京都江戸川区)【見学レポート】

個別型永代供養墓「日月花苑」(東京都江戸川区)【見学レポート】

東京都江戸川区の寿光院墓地内にある個別型永代供養墓「日月花苑」を見学しました。
現地の様子をレポート形式でお伝えします。

日月花苑の詳細はこちら >>

見学レポート

寿光院 日月花苑
寿光院施設の2階から見た墓域

寿光院は、江戸川区東小松川にある浄土宗寺院です。
最寄り駅の都営新宿線「船堀駅」からバスでアクセスでき、「東小松川2丁目」バス停から歩いて約5分の場所にあります。
住宅街の中にあるので、東小松川周辺にお住いの方なら徒歩や自転車で気軽にお参りにいらっしゃるそうです。

墓地利用者の宗旨宗派国籍は不問で、友人、パートナー、ペットとも一緒のお墓に入ることができます
従来のお墓の他に、個別型永代供養墓「日月花苑」があり、お墓の承継に不安がある方にも人気のある寺院墓地です。

個別型永代供養墓「日月花苑」第2期

「日月花苑」の第2期区画
日月花苑の第2期区画

こちらは、個別型永代供養墓「日月花苑」の第2期区画です。
下段が骨壺で1~2霊、骨袋で最大6霊まで埋葬できる「へ区画」、上段が骨壺で1~3霊、骨袋で最大8霊まで埋葬できる「ほ区画」です。

通常のお墓と同じように護持会費を支払いつづける方がいる限りお墓を利用できます。お墓の面倒をみる方がいなくなって護持会費の支払いが途絶えてから6年後に墓石を撤去し、ご遺骨を合祀墓へ移し永代供養されます。
墓石の撤去費用やご遺骨の永代供養料は初期費用に含まれているので、後の代に墓じまいの負担をかけることはありません。

「子どもにお墓のことで迷惑をかけたくない」「お墓を継ぐ人がいない」という方が増えている現代に合ったお墓だと感じました。

日月花苑の墓石
区画ごとにコンパクトな墓石を設置します

区画ごとに小さな墓石を設置するので、従来のお墓と同じように墓石に手を合わせてお参りすることができるのも魅力的です。
正面に好きな言葉や動物の形を彫っている墓石もあり、彫刻で自分自身や故人を表現することができるようです。

一般的に永代供養墓は、埋葬スペースが限られるために、最初からご遺骨を粉末状して骨袋に入れた状態で埋葬するケースが多い傾向にあります。
日月花苑では、最大3霊まで骨壺に入れた状態でそのまま埋葬できるので、遺骨を粉末にされることに抵抗があるという方でも安心です。

日月花苑
第2期の正面には完売した第1期

ご好評につき2021年3月に開園した日月花苑の第1期は完売し、現在は第2期区画のみ販売しています。
訪問時の残り区画は10区画程度でしたので、お早めのお問い合わせをおすすめします。

永代供養をつけるか選択できる一般墓

寿光院一般区画
様々な形のお墓が並ぶ一般区画

寿光院の一般墓地では、将来承継が途絶えた場合の墓石撤去費用やご遺骨の永代供養料を含めた価格でお墓を購入することができます。
この場合、日月花苑と同じように護持会費のお支払いが途絶えてから6年後に、墓石の撤去やご遺骨の移動が行われます。

もちろん、途中から別途費用をお支払いいただいて永代供養をつけることも可能ですし、永代供養をつけないまま通常のお墓と同じようにご利用いただくことも可能です。

合祀墓 ストゥーパ供養塔

合祀墓 ストゥーパ供養塔
合祀墓 ストゥーパ供養塔

こちらは、合祀墓 ストゥーパ供養塔です。

合祀墓とは、1つのお墓に血縁に関係なく複数の方を埋葬するお墓を指します。
個々のお墓を持ちたくない、管理費などの維持費をかけたくないとお考えの方には合祀墓がおすすめです。

日月花苑や一般墓の承継者が途絶えた場合も、ストゥーパ供養塔に埋葬されます。

合祀墓の共同花立
鮮やかなお花でいっぱいの共同花立

お参りの際には、共同の花立や香炉にお供えをします。
訪問時には、花立に入りきらず手桶に入れてお供えするほどたくさんのお花が供えられていました。
日月花苑や一般墓も含めて、頻繁にお参りに来る方が多いそうです。

モダンなデザインの施設・設備

水道設備や手桶
水道設備や手桶などのお墓参りの必需品

こちらは、手桶やお墓のお掃除道具を備えた水道設備です。
墓域の入口付近にあるので、立ち寄りやすく便利です。

寿光院の建物外観
廣川明氏設計の洗練されたデザインの伽藍

こちらは伽藍(がらん)の外観です。
建築家 廣川明氏設計の伽藍は、石油を原料とした化学建材を避け、環境に配慮した素材のみで造られています。

寿光院施設内部
神殿のような内装

神殿に来たかのような神聖さを感じさせる伽藍の内部です。
写真手前の階段の先が本堂です。

寿光院施設内部
自然光を多く取り入れた設計

こちらは、先ほどの階段を上がった2階から見た伽藍の内部です。
円状の小窓が多く配されており、太陽の光を感じることができるようになっています。
写真左側にはピアノ、右側にはご住職の蔵書が置かれています。

寿光院の本堂
寿光院 本堂

こちらが本堂、そしてご本尊の阿弥陀如来です。
100名程度収容できるので、大人数での法事や葬儀にも対応しています。
仏事だけでなく、結婚式や講演会・音楽会などの催しもこちらの本堂で行われているそうです。

寿光院の書院
寿光院 書院

こちらは、法事後の会食や葬儀後の精進落しの際にご利用いただける伽藍の1階の書院です。
お写真は洋室のものですが、この他に和室もあります。

寿光院廊下のベンチ
お参りの後はベンチでひと休み

伽藍の外廊下にあるベンチです。
ただお参りをして帰るだけでなく、緑豊かな庭園を見ながらベンチでひと休みしたくなるような、ゆったりとした時間が流れるお寺だと感じました。

寿光院の駐車場
寿光院 駐車場

駐車場もありますので、お車でも気軽に立ち寄れます。

里山のような緑美しい庭園

寿光院の梅
豊かな緑と梅

寿光院の敷地の約1/3は緑豊かな庭園になっています。
里山のような自然景観を残したような印象のお庭でした。

季節の花が楽しめるよう植樹されているそうで、訪問時には早咲きの梅が出迎えてくれました。

寿光院の藤棚
初夏には藤棚が楽しめます

初夏には藤棚が見頃を迎えるそうです。

個別型永代供養墓「日月花苑」の価格

個別型永代供養墓「日月花苑」ではコンパクトな墓石を建てるため、一般墓に比べてお求めやすい価格でお墓を持つことができます。
初期費用に墓石の撤去費用や承継が途絶えた場合の永代供養料が含まれているので、将来的な安心を購入できるというのも魅力的です。

永代供養墓 ペットと一緒区画あり

プラン名 写真 総額(A+B) 永代使用料(A) 石材工事費(B) 遺骨安置方法 年間護持費
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第3期
区画と

+拡大

778,000円~
(税込)
580,000円~
(非課税)
180,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
2霊
5,000円
(非課税)
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第3期
区画ち

+拡大

978,000円~
(税込)
780,000円~
(非課税)
180,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
3霊
5,000円
(非課税)
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第3期
区画り

+拡大

1,048,000円~
(税込)
850,000円~
(非課税)
180,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
4霊
5,000円
(非課税)
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第3期
区画ぬ

+拡大

1,078,000円~
(税込)
880,000円~
(非課税)
180,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
4霊
5,000円
(非課税)
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第2期
区画ほ

+拡大

915,000円~
(税込)
750,000円~
(非課税)
165,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
骨壺1~2霊
骨袋最大6霊
5,000円
(非課税)
個別型永代供養墓
「日月花苑」
第2期
区画へ

+拡大

1,015,000円~
(税込)
850,000円~
(非課税)
165,000円~
(税込)
個別
期間:無期限
骨壺1~3霊
骨袋最大8霊
5,000円
(非課税)
合祀墓
ストゥーパ供養塔

+拡大

100,000円
(税込)
- - 合祀
1体
なし
永代供養付
一般墓
和型限定
0.250㎡
(50×50)

+拡大

1,188,000円~
(税込)
550,000円
(非課税)
638,000円~
(税込)
- 12,000円
(非課税)
永代供養付
一般墓
洋・和型
0.360㎡
(60×60)

+拡大

1,530,000円~
(税込)
650,000円
(非課税)
880,000円~
(税込)
- 15,000円
(非課税)
永代供養付
一般墓
洋・和型
0.945㎡
(90×105)

+拡大

3,180,000円~
(税込)
1,750,000円
(非課税)
1,430,000円 ~
(税込
- 24,000円
(非課税)

個別型永代供養墓「日月花苑」のアクセス

最寄りの「船堀駅」から寿光院までは1.7km程度距離があるため、バスの利用をおすすめします。
遠方からお車でお越しになる場合は、首都高速7号小松川線「小松川ランプ」の利用が便利です。

「船堀駅」「西葛西駅」「葛西駅」からバスでお越しの場合

  • 都営新宿線「船堀駅」1番バス乗り場より 「新小岩駅前」行き[21番]バスに乗車、「東小松川2丁目」バス停下車徒歩約5分
  • 都営新宿線「船堀駅」6番バス乗り場より 「錦糸町駅前」行き[25番]バスに乗車、「東小松川2丁目」バス停下車徒歩約5分
  • 地下鉄東西線「西葛西駅」3番乗り場より「新小岩駅前」行き[21番]バスに乗車、「東小松川2丁目」バス停下車徒歩約5分
  • 地下鉄東西線「葛西駅」12番乗り場より「錦糸町駅前」行き[25番]バスに乗車、「東小松川2丁目」バス停下車徒歩約5分

お車でお越しの場合

  • 箱崎方面から首都高速7号小松川線「小松川ランプ」から約2分
  • 京葉道路方面から堀口街道「小松川ランプ入口」交差点から約2分

日月花苑の担当者インタビュー

個別型永代供養墓「日月花苑」の企画・プロデュース・販売を行う株式会社 石のあすかの前川さんにお話を伺いました。

前川さん

株式会社 石のあすか
所在地:東京都墨田区菊川3-8-9
会社説明:東京23区をはじめ千葉や埼玉など関東一円の寺院墓地や公営霊園にて、お墓の建立、リフォーム、墓じまいに対応。日月花苑などの永代供養墓の企画も手掛ける。

日月花苑の成り立ち・コンセプト

―日月花苑ができた経緯について教えてください

前川さん:やっぱり時代の流れが一般墓よりも樹木葬や永代供養墓の方へ急激に変わってきているので、そういったお墓も造っていかないといけないということで、3年ほど前から永代供養墓の企画を立て始めました。江戸川区は人口が増えている場所であって、お寺さんも何百件と多いけれども、まだ永代供養墓の少ない区である、だとすれば江戸川区には永代供養墓が欲しい方が絶対にいるはず!と考えて、江戸川区のお寺さんに永代供養墓を提案しようと決めました。

それに、江戸川区では一軒家も多いし、ペットを飼っている方も多いだろうと見立てて、ペットと一緒に入れる永代供養墓にしようと考えました。江戸川区で最初にできたペットと一緒に入れる永代供養墓は日月花苑なんですよ。

私たちの企画をやってくださるお寺さんがいないかということで半年くらい探して、寿光院を見つけました。私自身伽藍のデザインやご住職の思想に惚れてしまって、絶対ここにしようと思ったんです。そこから寿光院さんに通って、プレオープンまで8か月くらいかかりました。

―2019年2月にプレオープンしてからお客様の反応はどうでしたか?

前川さん:最初はコロナもあって、お客さんが全然来なかった(笑)全然見立てと違う!って思ったんだけれども、2019年の春彼岸が過ぎてからお客さんがどんどん来るようになりました。今第1期と第2期合わせて55区画あって、残りが10区画なので、2年間で45区画売れたことになります。

ペットちゃんと一緒に入るという方が10件くらいいらっしゃるので、やっぱりペットと一緒に入りたいという人たちにフィットしたんだと思います。

他の永代供養墓との違い

―日月花苑は骨壺のまま入れるという埋葬方法も特徴的です。どのようなコンセプトで企画されたのでしょうか?

前川さん:私たちの永代供養墓は、お墓のいいところ、永代供養墓のいいところを合わせた「良いとこ取り」のつくり方をしているんです。永代供養墓では最初から骨袋にいれたり、専用の容器に入れ直しをしたりする場合が多いですが、日月花苑では新しい仏様ができたときにそのままお墓のように埋葬できるように、カロートの部分の大きさを骨壺に合わせて作っています。

段々となっているのも、段が高いほど多くの骨壺を入れられるようにするのと、皆さんが自分のお墓を見やすいようにするという理由があります。墓石は自分でお掃除ができるくらいのコンパクトな大きさで、お墓がどこにあるのかわからない、届かない、ということがないように意識してサイズ感やデザインを決めました。

―確かに日月花苑は平面的ではなく立体的に区画が造られているので、自分のお墓が一目でわかりますよね。

日月花苑を購入したお客様の声

―お客様からはどのようなお声をいただいていますか?

前川さん:お客様からは「デザイン」「ペットと一緒に入れる」「骨壺のまま入れられる」という3点が良いと言われます。「安心を買う」じゃないけど、寿光院にワンストップで葬儀から法事までお願いできるから、生前のうちにお墓を用意したい方にも好評です。

運営寺院「寿光院」の魅力

―寿光院はどのようなお寺ですか?

前川さん:ここはアットホームなお寺さん。お寺さんは敷居が高いってイメージもお客さんの中にはあると思います。行くたびお菓子をもっていかなくちゃいけないんじゃないか、とか気を遣ってしまう。ここはそんな気を遣わないでなんでも聞けて、それで気軽にお参りに行けるんです。

―私もお参りに来た方がご住職や奥様と会話をしてから帰る様子を見て、素敵だなと感じました。

前川さん:樹木が多い関係上、その辺で持ってきたものに火をつけられると万が一火事になったとき困るから、お寺さんでお線香を買ってくださいねっておすすめしているんです。お参りに来て、最初に奥様がお線香に火をつけてくださるんですが、奥様は今日何時に誰が来たってすべて帳面につけているんです。書かないと檀家さんを覚えきれないから。

お墓を買った人も名前で呼ばれて、「覚えたんだ」って嬉しくなりますよね。お寺さんと「最近寒いですね」「最近どうですか」ってコミュニケーションができるし、そのあたりがお参りをして帰るだけの霊園とは違うところだと思います。

―お寺のお墓を購入するということは、お寺の檀家になるということですが、そのあたりはどうなんでしょうか?

前川さん:皆さんが気にするのは寄付ですよね。実は「ご使用にあたって」というご住職の考えをご住職が一枚にまとめた紙があるんですよ。そこには寄付に関して、「寺院・建設・記念事項に関わらず、墓地使用者に対し、割り当て的な寄付を募ることは致しません。少なくとも過去50年以上はそのようなことはなく、方針として今後もその予定はありません。」と書かれていて、僕がお客様に説明するときは必ずここを読み上げるんです。

あとはお布施に関してですね、書かれていることを要約すると、お布施っていうのは、もちろんお寺さんお布施で成り立っているのは事実ですけど、みなさんを困らせるようでは本末転倒です。そして、布施とはお金やモノだけではありません。色んな人にやさしくしてあげる、笑顔で対応する、そういう人にやさしくすることもお布施なんですよという風にご住職は考えているんです。

―「檀家は大変」という世間のイメージとはまた違っていて、事情や気持ちに応じた無理のない金額でよいというのは安心できますね。

前川さん:そうです。皆さん「とってもいいお寺さんね」とか「そんなお寺さんいるの!?」といった反応をされます。私は檀家とはなんだ、お寺さんとはなんだ、霊園とはどう違うのかということをちゃんとお客様に伝えて不安を取り除き、永代供養墓を売るということよりも、その前の段階でお寺さんを好きなってもらうということを心がけています。そうすると遠方の大型民営霊園よりもお寺さんの方が近いんだからここでいいじゃないとなる。私はこれがベストだと思っています。

実際に訪問して

素晴らしい伽藍と本堂のデザインや、境内の緑の多さに江戸川区内にこのような場所があったのかと驚きました。
季節によってさまざまな植物や花が楽しめる庭園が見事でした。
秋彼岸の頃には合祀墓一帯を赤く染め上げるように彼岸花が咲くそうです。

個別型永代供養墓「日月花苑」は、どの位置の区画でもお参りしやすいデザインで、各区画にしっかりとした大きさの墓石を設置するため、「自分の家のお墓がここにある」という感じがしました。
一般墓地に永代供養をつけることもできるので、一般墓を建てたいけれど承継に不安があるという方でもお求めいただけます。

江戸川区周辺でお墓や永代供養墓をお探しの方にぜひご検討いただきたいおすすめの墓苑です。
日月花苑の残り区画は2023年1月の訪問時でわずか10区画程度と大変少なくなってきています。生前でのご予約も可能ですのでぜひお早めにお問合せ下さい。

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また、現地をご覧になりたい方は、必ず事前に見学のご予約をされてからお出かけください。
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お墓さがし相談窓口:0120-207-012

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執筆者情報

お墓ディレクター

馬淵

経歴

石材店勤務を経験後、現在はお墓さがしのライターとして、皆様のお墓に対する不安や疑問を解消できるコンテンツ作りを心掛けています。

保有資格

お墓ディレクター(認定番号 21-200042-00)