墓地購入で失敗しない6つのポイント!費用や手順も解説します

一生のうちにお墓はそう何度も買うものではありません。
墓地購入をするにあたっては、ほとんどの人が初めての経験になるでしょう。
今回の記事では、初めて墓地を購入する方向けに、墓地購入の基礎知識やポイントを解説します。
目次
はじめての墓地購入のための基礎知識4つ
始めて墓地を購入する方が知っておきたい、以下の基礎知識を紹介します。
墓地購入のための基礎知識
- 購入できるのは土地ではなく「永代使用権」
- 墓地を契約した後の墓石の「建墓期間」に注意
- お墓の完成は四十九日に間に合わなくても大丈夫
- お墓を買うお金がない場合はローンや安価なお墓を検討する
1.購入できるのは土地ではなく「永代使用権」
「墓地を購入する」と言いますが、実際に購入するのは土地ではありません。
購入できるのは、家が続く限り墓地を使用できるという「権利」です。
この権利のことを、「永代使用権」(えいたいしようけん)と言い、永代使用権を取得する料金のことを「永代使用料」(えいたいしようりょう)と言います。
土地を購入するわけではないので、登記の変更は不要です。
また、墓地は賃貸のように「借りている」状態なので、売却したり、転貸しすることはできません。
永代使用料は、一度支払うと返還されません。
契約した後に墓地を返還しても永代使用料は戻ってこないので、注意しましょう。
2.墓地を契約した後の墓石の「建墓期間」に注意
多くの墓地では、墓所を契約した後、一定の期間内に墓石も建てることとする「建墓期間」が設けられています。
墓所だけを取得して、墓石はまだ建てない、ということができる墓地は、少数です。
例えば、公営墓地の場合、墓地の取得から3年以内に墓標を設置することが使用の条件となっていることが一般的です。
民営霊園の場合は、ほとんどの場合で墓地の取得から1年以内に墓石を建てるという契約内容になっています。
ただし、墓地の種類を問わず、ごくたまに建墓期限を設けていない墓地もあります。
どうしても墓地だけ取得したい場合は、お近くの墓地に問い合わせて、建墓期限について相談しましょう。
3.お墓の完成は四十九日に間に合わなくても大丈夫
お墓の完成は、無理に四十九日に合わせる必要はありません。
そもそも、墓石のお墓を建てる場合、工事から引き渡しまでには2~3か月かかります。
葬儀後にお墓を探し始めても、四十九日までにお墓を完成させることはできません。
納骨は一般的には四十九日に合わせて行いますが、納骨の期限などは法律で定められているわけではありません。
四十九日に間に合わない場合は、一周忌や三回忌に合わせて納骨しても構いません。
さらに言えば、気持ちの区切りがつくまで、ずっとご遺骨を家に置いていても大丈夫です。
4.お墓を買うお金がない場合はローンや安価なお墓を検討する
お墓を買うお金がない場合は、以下のような対応が考えられます。
お墓を買うお金がない時の対応
- ローンを組む
- 資金を調達できるまで自宅で保管する
- 低価格なお墓や葬法を検討する
一つは、石材店のローンや、銀行などのメモリアルローンを利用する方法です。
収入が年金だけでも借りれることが多いので、検討してみましょう。
次に、お墓を建てる資金ができるまで、お墓を建てないということも考えられます。
納骨に期限はないので、ゆっくり検討しても大丈夫です。
最後に、墓石のお墓ではなく、安価なお墓に納骨するという方法もあります。
例えば、不特定多数の遺骨を一緒くたに埋葬する「合葬墓」(がっそうぼ)なら、安価な所で3万円~/1人で納骨してもらえます。
個別のお墓を持つ場合も、樹木葬などの永代供養墓にすれば、墓石のお墓を持つよりは費用を抑えることができます。
加えて、遺骨を自然環境にまく「散骨」や、遺骨をお寺に郵送して合葬墓に入れてもらう「送骨」では、安価な所で1~5万円/1人で供養してもらえます。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
参照:お墓を買うお金がない!困った時の3つの方法
墓地購入の4つの手順
墓地の購入に必要な手順は、以下の4ステップです。
墓地購入のための4つの手順
- 1.希望墓地の条件について考える
- 2.墓地の情報収集をする
- 3.現地に見学に行く
- 4.契約する
1.希望墓地の条件について考える
まずは、どんなお墓が欲しいのかを考えます。
イメージがつかない方は、以下のリストをチェックしてみてください。
アクセスについて
- お参りは車と交通機関どちらを使うか
- 自分がお参りに行きやすいエリアはどこか
- 跡継ぎになる子どもがお参りに行きやすいエリアはどこか
お墓の種類について
- 墓石のお墓、永代供養墓、合葬墓、樹木葬、納骨堂ではどれを希望するか
- 墓石のお墓を建てたとして後を継げる人はいるか
- 永代供養墓なら最終的に何人納骨したいか
費用について
- お墓に掛けられる費用はどれくらいか
- 年間管理費はどれくらいかかっても良いか
- 費用感に見合う墓地、お墓の種類には何があるか
信仰について
- 自分の宗教や宗派は何か
- 信仰が異なる人が同じお墓に入る可能性はあるか
2.墓地の情報収集をする
墓地に希望する条件を洗い出したら、条件に当てはまる墓地の情報収集をします。
情報収集の方法はネットでの検索や、ポスティングされたチラシ、地域に強い石材店に相談しに行くなどの方法が考えられます。
どの方法でネットにしてもチラシでも、必ず相談窓口の問い合わせが記載されています。
実際に電話して詳細を聞いたり、資料請求して内容を精査しましょう。
3.現地に見学に行く
気に入った墓地があったら、実際に足を運んで見学します。
墓地自体が開かれていれば予約なしでも様子だけ見ることができますが、実際に詳しい説明を聞くためには電話やネットなどで予約した方が確実です。
その際、墓地購入の契約内容が希望の条件に合致するかを確認します。
その他、実際に現地を見て気になった点があればためらわずに質問しましょう。
4.契約する
墓地を決めたら、いよいよ契約します。
墓地見学に行った際に名刺をもらっているはずなので、担当に連絡します。
必要書類などを教えてもらうので、用意しましょう。
契約前に必ず契約書を一読して、気になる点があればくまなく質問します。
墓地選びで大切な6つのポイント
- 1.自分や子どもがアクセスしやすいか
- 2.宗教や宗派の制限はどうなっているか
- 3.陽当たりはいいか
- 4.墓石のデザインに制限はないか
- 5.誰が承継・埋葬できるか
- 6.設備は何があるか
墓地を選ぶ際のポイントについて解説します。
実際に墓地を契約してから後悔しないよう、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
1.自分や子どもがアクセスしやすいか
墓地選びで最も重要なポイントの一つとして、アクセスが挙げられます。
墓地を選ぶ際は、自分がお参りしやすいかだけでなく、跡継ぎとなる子供が定期的にお参りできるかどうかも考えましょう。
結局子供がお参りに行けないところにお墓を建ててしまうと、その後お墓の面倒が見れなくなることもあります。
せっかくの希望のお墓を建てても後々に取り壊すことになりかねないので、注意しましょう。
2.宗教や宗派の制限はどうなっているか
墓地の宗教や宗派の制限について確認しましょう。
寺院墓地では、原則そのお寺の宗派の人しか利用できません。
民営霊園は一般的に宗教不問ですが、在来仏教のみOKということもあります。
加えて、異なる信仰を持っている人が同じお墓に入る可能性があるかも検討しましょう。
この場合は宗教の縛りがある墓地は利用できません。
宗教不問の民営霊園か、公営墓地を検討します。
お寺の墓地でも、納骨堂や樹木葬などの永代供養墓であれば、宗教不問で利用できることも多くあります。
3.陽当たりはいいか
現地に見学に行ったら、陽当たりも確認しましょう。
特に、今後お参りに行くことが多いと思われる午前中の陽当たりは重要です。
周辺に高い建物が無い限り、東向き、南向きのお墓は陽当たりが良いです。
気持ちよくお参りするためにも、陽当たりの他に周辺環境もチェックしておきましょう。
4.墓石のデザインに制限はないか
お墓の形状や彫刻にこだわりがある場合は、墓石のデザインの制限について確認します。
大きく分けて墓所には規格墓所と自由墓所があります。
規格墓所の場合は、形状を自由に変えることはできません。
形状や石種に至るまで指定されていることが多いので、希望する形状がある方は自由墓所のある墓地を検討しましょう。
自由墓所は、原則自分の好みの石材や形状でお墓を建てることができます。
ただし、高さや幅の制限が設けられていることもあるので、確認します。
この他、宗教的な文言を刻めないなど彫刻のルールが設けられていることもあるので、デザインについての制限は契約前に一通りさらっておきましょう。
5.誰が承継・埋葬できるか
多くの墓地では、お墓を承継できる人、お墓に埋葬できる人の範囲に制限を設けています。
例えば、使用者の親族三親等以内の人は納骨できる、といった具合です。
また、苗字が違うと埋葬できないといったケースもあります。
特に、妻の実家の両親を埋葬したい場合、嫁いだ娘を実家のお墓に埋葬したい場合などは苗字が違う人同士を埋葬することになるので、注意しましょう。
6.設備は何があるか
この他、トイレ、管理事務所、水場、法要室、駐車場など、各設備について確認します。
設備に何があるかだけでなく、どの程度手入れされているかもチェックしましょう。
例えば、車でお参りする方は駐車場が必須です。
体の不自由な身内がいる場合は、段差の少ないバリアフリー墓地がいいでしょう。
法事とお墓参りを一か所にまとめたいなら、法要施設と会食施設が併設されている墓地がおすすめです。
僧侶や会食の手配を管理棟で行ってくれることもあるので、サービスも確認してみましょう。
墓地の種類には何がある
墓地と一口に言っても、種類がいくつかに分かれます。
墓地の種類を知って、墓地選びに役立てましょう。
公営霊園

公営霊園は、地方自治体が経営している霊園です。
自治体が経営しているので、倒産リスクは限りなくゼロに近いでしょう。
比較的墓地の区画は広めで、面積あたりの費用は安めになります。
ただし、区画面積が広い分、使用する石材が多くなり、総額が高くなることがあるので注意が必要です。
公営霊園には石材店の指定業者がいないので、相見積もりを取ることができます。
公営霊園の近くには石材店が多く店舗を構えています。何社か当たって、見積もりを出してもらいましょう。
都心に行くほど公営霊園は人気が高く、いつでも墓地を取得できるとは限りません。
1年に1回の抽選で墓地の使用者を募集したり、墓地が返還され次第募集をかけるといった場合も多くあります。
また多くの場合、使用者の要件として、当該の自治体に居住している、すでに焼骨を持っているという条件が設定されています。
設備の面ではその霊園によって差があり、区画がきれいに整備されておりトイレや水場、休憩場が完備されているところもあれば、古くからの墓地で区画が雑然としていたり、水場の無い所もあります。
墓地の永続性が心配な方、広い墓所を費用を抑えて購入したい方に向いていると言えます。
寺院墓地

寺院墓地は、お寺が境内で宗教活動のために経営している墓地です。
ほとんどの場合でお寺の宗派と同じ家のみが使うことができる墓所で、使用にあたっては檀家になる必要があります。
檀家とは、お寺に仏事全般の面倒を見てもらう代わりに、経済的にお寺を支える家のことを言います。
具体的には、お葬式や法事、またその他ご供養の相談などはそのお寺にお願いすれば対応してくれます。
つまり、お葬式から、お墓、法事まで供養をワンストップで面倒を見てもらえるので、その点は安心してお願いできるでしょう。
ただし、逆に言えば、仏事の際は必ずそのお寺にお願いする必要があり、お布施の相場が高いお寺だと費用負担になります。
また、檀家の年会費のようなものがあったり、本堂の修繕など都度お寺に資金が必要になった場合、寄付をお願いされることもあります。
お寺の場合は指定石材店が決まっている場合が多く、お寺に相談すればお墓を建てる業者を相談してくれるでしょう
寺院墓地はお寺の住職がいつもすぐ近くでお墓を見守ってくれている安心感があり、宗派や信仰にこだわりがある方におすすめ勧めできます。
民営霊園

民営霊園は、公益法人やお寺などの宗教法人が公益活動のために経営する墓地です。
ほとんどの場合で実際の管理・運営は石材店などの民間企業が行っています。
民営霊園は墓地形態としては新しく、宗教や国籍の制限が少なく、最近では多くの人に選ばれています。
設備に力を入れていることが多く、バリアフリーや美しい植栽、きれいな水場やトイレなど、特色は様々です。
設備に力を入れている分、年間管理費がやや高めになることがあります。
また、民営霊園では指定石材店があるため、自分で自由に石材店を選ぶことができません。
指定石材店制度と呼ばれるルールがあり、見学の対応などは指定石材店が順番に対応しており、一度見学に行くとしばらくは他の石材店に乗り換えができなくなります。
複数ある指定石材店の中でも特定の会社を選びたい場合は、霊園ではなく、希望の石材店に連絡しましょう。
都会のど真ん中では他の墓地と同様費用が高くなりますが、少し郊外に行けば小さな区画を安く買うこともできます。
条件から公営墓地に申し込めない、宗教のしがらみにとらわれたくない方は民営霊園がおすすめです。
共同墓地

共同墓地は、自然発生的にできて古くから地域にあるお墓です。
管理は名目上自治体になっていることもありますが、多くの場合で地域の墓地管理委員会が担っています。
村墓地、集落墓地などと呼ばれることもあります。
なお、「共同墓地」と言った場合、民営霊園のような宗派関係なくお墓が同居する墓地や、合祀墓のことを指すこともあります。
自然発生的にできた墓地なので、区画が雑然としていることも珍しくありません。
お墓も新旧入り乱れて立ち並び、地域と歴史を共にしてきた様子の墓地も多くあります。
地域が維持・管理している性質上、ことさらに設備に力を入れているということもありません。
住宅街など住民の生活の場に位置することが多く、周辺に住んでいる人であれば毎日でも週に1回でもお参りに行けるでしょう。
費用も寺院墓地や民営霊園に比べれば安く、近くに住んでいる人にとっては便利です。
墓石のお墓以外のお墓の種類
これまで、経営主体ごとに墓地の種類を解説してきましたが、どんなお墓が欲しいかによっても墓地の選び方が変わります。
一般の墓石を建てるお墓ではなく、最近流行りの樹木葬や納骨堂などを検討している人は、希望のお墓を供えている墓地を買いましょう。
![]() |
![]() |
![]() |
樹木葬 | 納骨堂 | 合葬墓・合祀墓 |
樹木葬

樹木葬は、墓石ではなく樹木を墓標とするお墓です。
1区画に樹木を1つ植えるとは限らず、1本のシンボルツリーの周りに複数区画を設けてそれぞれ埋葬することもあります。
里山や山林にある樹木葬は墓地全体が樹木葬専用の墓地になっている場合が多く、一般墓と同居することは少ないでしょう。
対して、都会や都心で販売される樹木葬は、一般墓地の片隅に樹木葬区画が設けられ、一般墓と同じ空間に樹木葬があります。
いずれにしても、樹木葬を探すときは、「墓地」ではなく「樹木葬」などで検索することをおすすめします。
納骨堂

納骨堂とは、屋内に設けられた専用スペースに遺骨を収蔵するタイプのお墓です。
納骨堂にも種類がいくつかあり、ロッカー式、仏壇式、自動搬送式(マンション型)などがあります。
納骨堂は、多くの場合で寺院墓地にあります。
お寺の外には墓石の檀家墓地があり、本堂など建物の中には納骨檀が設けられるといった形です。
また、マンション型のお墓の場合、マンションのような建物の中に納骨スペース、参拝スペース、本堂が同居しています。
納骨堂の場合も「墓地」よりは「納骨堂」というキーワードで探すことをおすすめします。
ただし、ネット上で公開していなくても、実は納骨堂を持っているお寺もあります。
近くのお寺に問い合わせて、納骨堂を持っているか確認してみても良いでしょう。
合葬墓・合祀墓

合葬墓(がっそうぼ)は血縁関係なく複数人の遺骨を一緒くたに埋葬するお墓です。
「霊を合わせて祀る」という宗教的な意味合いから、「合祀墓」(ごうしぼ)と言うこともあります。
お墓を持つ供養の方法としては最も費用を抑えられますが、一度埋葬したら二度と取り出せなくなる点に注意しましょう。
合葬墓は、墓地の種類問わず、設置されている可能性があります。
ただし、公営墓地の合祀墓の場合は永代供養が付いていない点に注意しましょう。
永代供養とは、墓地を管理するお寺が存続する限り供養を続けてくれることを言います。
具体的には、年に1~3回の合同法要でお経をあげてもらえたりしてくれます。
公共団体の場合は宗教や宗派を選ぶことができないので、遺骨はお墓にいれたらそのままで、そのあと特段に供養が手配されることはありません。
合葬墓の費用はお寺の方が高くなる傾向にあり、10~30万円/1体程度です。
ただし、遺骨をお寺に郵送して合祀墓に入れてもらう「送骨サービス」を利用すると、安い所で1万円/1体で受け付けているところもあります。
民営霊園で合祀墓を使用する場合、相場は5~20万円/1体程度です。
墓地の購入費用はどれくらい?
それでは、実際に墓地を購入しようとするとどの程度費用が掛かるのでしょうか。
墓地購入の費用について解説します。
墓地購入の費用は60~80万円程度
墓地購入にかかる費用は、「永代使用料(えいたいしようりょう)」と言います。
永代使用料とは、永代使用権を購入する権利です。永代使用権とは、跡継ぎがいる限り墓地を使用できる権利のことを言います。
あくまでも墓地自体を購入するのではなく、墓地の使用権を購入するという点に注意しましょう。
永代使用料の相場はおおむね60~80万円程度です。
ただし、永代使用料は立地や墓地の種類によって大きく異なります。
例えば、東京都心の寺院墓地で区画を買う場合、0.6㎡以下の小さな区画でも100万円以上します。
対して、地方の公営霊園などでは、1㎡あたり10万円以下で販売されていることも珍しくありません。
永代使用料の相場は地方によって大きく変わるので、相場感を知るには周辺の墓地を調べたり、地域の石材店に聞いてみましょう。
墓石を合わせたお墓の購入費用は150~300万円程度
お墓の購入費用は、永代使用料と他に墓石・工事代金がかかります。
双方を合わせたお墓の購入費用の相場は、おおむね150~300万円程度です。
少し郊外に行って、場所や区画を選べば総額100万円以下でおさえることもできます。
逆に費用の上限はというと、立地や墓石を限りなく良くしていくと、いくらでも高くできます。
顕著な例でいえば、都立青山霊園で言うと永代使用料だけで1千万円以上の区画も売られています。
費用を抑えるポイントとしては、以下が挙げられます。
お墓の費用を安く抑えるポイント
- 区画を小さくする
- 少し郊外に行く
- 墓石を最低限のものにする
小さな区画は民営霊園で多くみられるので、近場にある場合はまず民営霊園で探してみましょう。
墓地購入にローンは使える?
「墓地」の購入に限って言えば、原則支払いは現金または振り込みの一括払いになります。
ローンを検討する場合は、カードローンなど他の窓口で資金を調達する必要があります。
ただし、「墓石」の購入については石材店で独自のローンを持っていることがあります。
墓石工事代金については一度石材店に相談してみましょう。
この他、銀行などが「メモリアルローン」と銘打って、お墓や葬儀のためのプランを用意していることがあります。
収入が年金のみでも利用できるので、メモリアルローンのプランを持っているところに相談するのも良いでしょう。
墓地購入の費用は確定申告で控除される?
墓地の購入費用は確定申告でも控除されません。
住宅とは異なる点に留意しましょう。
墓地の購入時期はいつ頃がいい?
墓地購入のタイミングとして考えらえるのは、終活で自分のお墓を準備するタイミングと、身内が亡くなったタイミングが考えられます。
終活のタイミングで購入
墓地購入のタイミングとして、自分や親が高齢になってきたのでお墓の準備をしたいというタイミングがあります。
場合によるので一概に何歳で購入すればいいということは言えませんが、お墓選びは以下の条件がそろっている状態ですることをおすすめします。
- 体力があり、判断力が衰えていない
- 跡継ぎになる子供が今後どこに定住するかが決まっている
墓地選びには見学が必須になります。
墓地をいくつか比較検討したい場合は、数か所見て回る必要があります。
車にしても電車にしても移動するには意外と体力がいるので、お墓選びは元気なうちにしておいた方が良いでしょう。
また、手近に墓地を購入したものの、その後跡継ぎとなる子供が遠方に転勤し、そこで定住することもあります。
そうなると代が子供に移った時にお墓参りに行けなくなり、結局引っ越すことになることも考えられます。
自分の次の代がどこに住むことになるかも考えてお墓を選びましょう。
なお、墓地は買った時点から年間管理費が掛かります。
年間管理費の相場は5千~2万円と墓地によって異なりますが、毎年の累積で考えると結構な額になります。
生前購入は老後の資金の兼ね合いも考えて、タイミングを見ましょう。
納骨の前に購入
墓地購入のタイミングとして多く挙げられるのは、身内が亡くなったタイミングです。
納骨のためにお墓を用意するので、生前の年間管理費のコストはカットできます。
ただし、一般墓を用意しようとすると、契約掛から引き渡しまで2~3カ月程度かかるので、四十九日に間に合いません。
この場合、納骨は一周忌や三回忌に合わせてすることになります。
お墓は生前に購入できる?
公営墓地でなければおおむねどの墓地でも生前購入することができます。
公営墓地の場合は焼骨を持っていないと申し込めないことが多いので、自治体に問い合わせてみましょう。
生前に建てるお墓のことは「寿陵」と言い、縁起がいいとも言われます。
また、建墓の費用は相続税から控除の対象になるので、節税になるともいわれます。
ただし、寿陵に関しては単に縁起なので気にしない人には関係ありませんし、相続税に関しても遺産総額が3000万+法定相続人の人数×600万円以上ある場合のみに発生するので、関係ない人には関係ありません。
実質的な生前購入のメリットとしては、自分で納得のいくお墓を持てること、子供など後々に負担を残さないことが挙げられます。
まとめ
墓地には、公営霊園、寺院墓地、民営霊園、共同墓地があり、それぞれ特徴があります。
自分が墓地に希望する条件には何があるかを考えて選びましょう。
お墓を建てる費用は墓地と墓石を合わせて概ね150~300万円程度です。
墓地は生前購入しておくと自分の納得できるお墓を持てる上、跡継ぎにも迷惑をかけません。ただし、墓地を取得した時点で年間管理費が掛かる点に注意が必要です。
墓地・霊園をお探しですか?
お墓さがしでは、全国にある樹木葬、納骨堂、永代供養墓、墓石のお墓を建てられる霊園などを掲載しています。
ご希望のエリアや条件に合ったところがないか、こちらからぜひ一度ご覧ください。
墓地購入で失敗しない6つのポイント!費用や手順も解説しますに関する記事
-
【写真付き】お墓の種類を解説!墓地・霊園の特徴とメリット・デメリット
現在のお墓には、様々な種類があります。お墓を建ててしまってから「そんなお墓もあったなんて!」と後悔しないよう、事前にお墓の種類…
2025年2月7日
-
永代供養とは?費用や種類・選び方・仕組みをわかりやすく解説
こちらの記事では、「永代供養」について調べ始めたという方向けに、永代供養付きのお墓の種類や費用相場、選び方などについて分かりや…
2025年2月6日
-
夫婦墓には何がある?夫婦だけで入れる永代供養のお墓を紹介
近年ではお墓の種類が多様化し、跡継ぎやお世話の心配なく、夫婦だけで入れるお墓も増えています。この記事では、夫婦だけで入るお墓…
2025年2月6日