墓地・お墓の選び方と注意点!失敗しないお墓さがし

  • 投稿日:2019/06/19
  • 更新日:2021/07/13
墓地・お墓の選び方と注意点!失敗しないお墓さがし

お墓の購入ついて考えたとき、悩むことが多いのではないでしょうか。
お墓は一生に一度の大きな買い物です。
お墓を買ってから後悔することがないように、お墓の購入に対する疑問点や悩みは事前に解消しておきましょう。
今回の記事では、新しくお墓を購入する方のお悩みに徹底回答いたします。

墓地の種類には何がある?

墓地と一口に言っても、墓地には色々な種類があります。
それぞれに特性がありますので、自分の希望に近いものを選びましょう。

寺院墓地


寺院墓地とは、お寺が宗教活動として経営している墓地を言います。
ほとんどの場合、墓地はお寺の境内にあります。

寺院墓地にお墓を持つ場合はそのお寺の宗派に帰属し、「檀家」になります。
檀家とは、お寺に葬式・法要・お墓など仏事全般の面倒を見てもらう代わりに、お寺を経済的に支える家のことを言います。
仏事関連のことで困ったらすぐにお寺に相談すればいい点は便利ですが、お勤めしていただいたときや本堂の修繕などで都度お布施を払う必要があります。

公営墓地


公営墓地(公営霊園)は、自治体が管理・運営する墓地です。
自治体が管理しているので、恒久性については一番安心できます。

区画は広めで、1㎡あたりの墓地代(永代使用料)は安い傾向にあります。
どの石材店でも建てることができるので、相見積もりを取ると墓石代も抑えられます。
ただし、区画が広い分、石材の使用料が増えると費用も掛かるため、結果的に民営霊園の小さなお墓を買った方が安く済むこともあります。

公営墓地は安心で安いというイメージから人気があり、年に数回の抽選で使用者を募集することもよくあります。
随時申し込むことができないため、建墓を急いでいるときは他をあたった方が良いでしょう。

また、申し込み条件に「該当の自治体に居住している」「遺骨をすでにお持ちの方」などの要件がつくことが多いため、申し込む前に役所に確認しましょう。

民営霊園


民営霊園は、お寺などの宗教法人を主体として、公益事業として経営される墓地です。
実態は、ほとんどの場合で民間の石材店が出資・管理していることから、民営霊園と言われます。

サービスや設備が充実しており、宗教色が薄い傾向にあります。
水道設備や駐車場はもちろんのこと、バリアフリーや美しい植栽を取り入れているところも多く、快適に利用できるでしょう。
民営霊園ではお墓を建てられる石材店が必ず決まっており、これを指定石材店と言います。

なお、寺院墓地でも指定石材店が決められていることがあります。
民間霊園では、基本的に相見積もりを取ることはできません。
石材店を自由に選びたいなら、公営墓地を検討しましょう。

お墓の種類には何がある?

お墓と言えば墓石を建てて代々引き継いでいくものがイメージされますが、最近ではそれ以外のお墓も増えていきました。
どのような形で埋葬されたいかを考えて、比較検討してみましょう。

一般墓


従来の墓石を建てるお墓です。一般墓を建てるなら、跡継ぎがいることが前提です。
本家家族が代々引き継いで利用していくもので、一度買ってしまえば跡継ぎの人はお墓を用意しなくて済みます。

墓地、墓石を双方用意する必要があり、併せると150-300万円程度の費用がかかります。
ただし、相場は地域にもよるので、最安であれば50万円前後で建墓できることもあります。

昨今では少子化や人口の都市への集中の影響で、誰にもお世話されなくなったお墓、いわゆる「無縁墓」が問題になっています。
跡継ぎがいない場合は、「永代供養墓」を検討しましょう。

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永代供養墓

安樂寺 永代供養墓・樹木葬12
永代供養とは、身内に代わって墓地管理者が供養してくれることです。
永代供養してもらえるお墓を永代供養墓といいます。
永代供養墓が一般墓の形態をとることは少なく、樹木葬、納骨堂、合祀墓などが多いでしょう。

墓地管理者が供養するとは、具体的には管理するお寺が年に数回の合同法要で読経してくれるという内容になります。
また、お墓のメンテナンスも管理者側でしてくれるので、全くお参りに行かなくても荒れ墓や無縁墓になりません。
そのため、跡継ぎがいない人、自分や夫婦だけの一代限りのお墓を持ちたい人に選ばれます。

合祀墓以外の永代供養墓では遺骨の「個別安置期間」が定められていることがほとんどで、十三回忌や五十回忌などの弔い上げのタイミングで遺骨は合祀墓に移されて供養されます。
したがって、原則永代供養墓を購入すると最終的には合祀になると考えていいでしょう。

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樹木葬

山名霊園 樹木葬1
樹木葬とは、墓石を建てずに木の下に遺骨を埋葬するお墓です。
公営墓地の樹木葬を除いてほとんどの樹木葬には永代供養がついています。

樹木葬と言えば「土に還す」というイメージがありますが、樹下に石室を設けて骨壺で埋葬するタイプもあり、必ずしも自然に還らないことに留意しましょう。
また、樹木葬と言いつつも木ではなく花を植えていることもあります。

少人数区画が多く、故人や夫婦での利用に向いています。
ごくたまに6霊までの区画などもありますが、基本的に同じ区画に埋葬できるのは1-4霊くらいまでです。
また、樹木葬は引き継ぐことができないため、子孫にお墓を残したい場合は他のお墓を検討しましょう。

価格は、2人用であれば30-60万円程度見れば購入できます。
1人用だと5万円~、3人以上だと50-100万円程度と見ればいいでしょう。

自然に還りたい、明るい所で眠りたいという方はご検討されてはいかがでしょうか。

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納骨堂


納骨堂とは、屋内の決まった場所に遺骨を収蔵するお墓です。
樹木葬と同様、公営でなければ永代供養がついています。

屋内のお墓なので、天候を問わずにお参りができます。
納骨堂の中でも種類がいくつかあり、ロッカー式、仏壇式がメジャーです。

ロッカー式納骨堂は、ロッカーのような棚に骨壺を納めるタイプです。
ロッカー式納骨堂イラスト
仏壇式納骨堂は、区画が上下に分かれており、上に仏壇、下に骨壺を安置する棚を設置しているものです。
仏壇式納骨堂イラスト
また、最近では都心に機械式の納骨堂が多く建てられています。
マンション型とも呼ばれますが、参拝スペースに機械が遺骨を運んでくる納骨堂です。
自動搬送式納骨堂イラスト

収容できる人数は、仏壇式、機械式、ロッカー式の順に多いです。
それぞれ、人数や用途によって使い分けましょう。

納骨堂は、代々承継できるところもあります。

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合祀墓


合祀墓とは、他の遺骨と一緒に一つの納骨室に埋葬するお墓です。
遺骨は一度埋葬すると取り出すことができません。

最も費用を抑えられるお墓で、1人当たり5-30万円で埋葬できます。

お墓の値段はいくらぐらい?種類別の費用相場

お墓にかかる費用には、墓地の使用権や墓石の建立などにかかる「初期費用」「年間管理費」があります。
お墓の種類ごとの費用相場は以下の通りです。

一般墓 樹木葬 ロッカー式 仏壇式 自動搬送式 合祀墓
墓石のお墓のイラスト 樹木葬のイラスト 仏壇式のイラスト 自動搬送式納骨堂イラスト 合祀墓イラスト
初期費用 100~250万円程度 5~100万円程度 50~100万円程度 100~200万円程度 80~100万円程度 3~20万円程度
年間管理費 5千~2万円程度 0~1万円程度 5千~1万円程度 5千~2万円程度 1万2千~2万円程度 ほとんどの場合なし

お墓の種類ごとのメリット・デメリット

お墓を買ってから後悔しないように、お墓のメリット・デメリットを押さえておきましょう。

一般墓のメリット・デメリット

一般墓のメリットとデメリットを紹介します。

一般墓のメリット

  • 家族で代々使用できる
  • 建立するとき親族の同意を得やすい

一般墓のメリットは、家族で代々使用できることです。
一般墓の納骨室には、6~8霊分の遺骨が収容できます。
遺骨をパウダー状にしたり、納骨室内を整理すれば、最大10霊分の遺骨を納めることができます。

また、他の種類のお墓に比べて、建立するときに親族の同意を得やすいというメリットがあります。
中には、樹木葬や納骨堂などの歴史の浅いお墓に対して不安を抱く方もいます。
そういった方でも、一般墓であれば抵抗なく受け入れてもらえるでしょう。

一般墓のデメリット

  • 後継者がいなければならない
  • 費用が高い

一般墓のデメリットは、継承者がいなくてはお墓が無縁墓になることです。

管理費の滞納や墓地使用者と連絡が取れないとき、墓地の使用者や埋葬されている死亡者の縁故者に対して、1年以内に申し出る旨が官報にて掲載され、同様の内容が書かれた立札が無縁墓に1年間設置されます。

官報や立札に掲示されている期日を過ぎてもお墓の継承の申し出がない場合、「無縁墓」と認定され、墓地の管理者に墓所を解体され、遺骨は合祀墓に移されます。

核家族化や少子化が進む現代では、継承者が途絶えることがよくあります。
新しく一般墓を購入するときは、誰がお墓を継承するのかしっかりと確認してからにしましょう。

また、一般墓は、他のお墓に比べて費用が高い傾向にあります。
使用人数が少ない場合は、納骨堂や樹木葬などのお墓にした方が安いことが多いです。

一般墓はこんな方におすすめのお墓

  • 一般墓を選ぶ人は、お墓を家族で使用し、継承できる方
  • 定期的にお墓参りに行き、お墓の管理ができる方
  • 伝統的なお墓を持ちたいと考える方

永代供養墓のメリット・デメリット

永代供養墓のメリットとデメリットを紹介します。

永代供養墓のメリット

  • お墓の継承者や管理がいらない
  • 家族単位以外でも使用できる

永代供養墓のメリットは、家族に代わって墓地の管理者がお墓の維持管理をするため、お墓の承継者やお墓の管理が必要ないことです。
定期的にお墓参りに行かなくても、お墓が綺麗な状態で保たれます。
また、永代供養墓は一般的なお墓とは違い、家族以外の単位でお墓を持つことができます。
1人~夫婦、友達同士などで入れるお墓があります。
もちろん家族単位でも使用できます。

永代供養墓のデメリット

  • お参りスペースが共同であることがある
  • 親族の合意を得にくい

永代供養墓のデメリットは、個別安置をするタイプの永代供養墓では、個別での安置に期限が設けられていることです。
一般墓と同じように、どこで故人が眠っているのか区別がされている形で埋葬される期間が過ぎると、遺骨は合祀墓に移されます。
個別での安置の期間は、霊園によってさまざまですが、数年から50年ほどです。
個別での安置期間が長いほど、費用が高くなります。
合祀のお墓に移されることなく、ずっと同じ場所で供養してもらえる永代供養墓もありますが、数が少ないです。

また、一般墓に比べて、親族の同意を得にくいです。
特に樹木葬や納骨堂は従来のお墓とかなり異なるため、受け入れられない方もいます。

そんな方におすすめなのが、形態が伝統的なお墓に近い永代供養付きの一般墓です。

永代供養付きの一般墓は、一般墓を建立して、後継者がいなくなったときや、定められた期間が経過した後に、霊園内の合祀墓に遺骨を移す永代供養墓です。
墓地・霊園によっては、お墓を解体して合祀墓に移さず、そのままの場所で永代にわたり供養してもらえるところもあります。

永代供養付きの一般墓は、後継者への不安があっても一般のお墓を持つことができる画期的なお墓です。
永代供養のついたお墓にしたいのにどうしても親族や家族の同意が得られないときは、永代供養付きの一般墓を探してみましょう。

しかし、永代供養付きの一般墓は地方にはほとんどないので注意しましょう。

永代供養墓はこんな方におすすめのお墓

  • 定期的にお墓参りに行けない方
  • 個人や夫婦単位でお墓を買いたい方
  • 家族にお墓の世話をさせたくない方
  • 継承者がいない方
  • 個別安置期間が終わった後に合祀されても気にしない方

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬のメリットとデメリットを紹介します。

樹木葬のメリット

  • 自然に還ることができる
  • 墓地の雰囲気が明るい
  • 石のお墓に比べて安い

樹木葬は、自然や庭園の中で自然に帰ることをコンセプトにしているため、墓地の雰囲気は草木や花々に彩られいて明るいことが多いです。
シンボルの石や花壇の下に石室を設けて骨壺に入れたまま埋葬するタイプの樹木葬では、土に還ることはできません。
しかし、直接土に埋葬する樹木葬であれば、土に還ることができます。

樹木葬のデメリット

  • 改葬できないことがある

樹木葬のデメリットは、土に直接埋葬する樹木葬の場合は、遺骨が土に還ってしまうため、二度と遺骨を取り出すことができないことです。
別のお墓に改葬することができないため、引っ越しをする予定がある場合は注意しましょう。

樹木葬はこんな方におすすめのお墓

  • 自然や花が好きな方
  • 改葬できなくても問題がない方
  • 石の代わりに木や花壇がシンボルになるお墓でも、親族や家族に反対されない方
  • 死後、土や自然の中に還りたい方

納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂のメリットとデメリットを紹介します。

納骨堂のメリット

  • 交通アクセスがよくお参りが楽
  • 天候の影響を受けない
  • バリアフリーのものが多い

納骨堂のメリットは、街の中にあるので、公共交通機関でのアクセスが良好であることです。
お墓は、人生を通して付き合っていくものなので、将来的に車を運転できなくなったときのことを考えて納骨堂を選ぶ方もいます。
納骨堂は建物の中にあるお墓なので、天候の影響を受けることがありません
また、納骨堂にはバリアフリーのものも多く、高齢になっても安心してお墓参りをすることができます。

納骨堂のデメリット

  • 種類によっては費用が高い
  • 地方にない

納骨堂のデメリットは、納骨堂の種類によっては費用が高いことです。
仏壇式の納骨堂は、他の種類の納骨堂よりも立派な装飾が施されていることなどから、費用が高い傾向にあります。

納骨堂は、一般墓と比較すれば安く抑えられる埋葬方法です。
しかし、装飾や設備の立派な納骨堂は、初期費用や管理費が高くなることがあります。
また、施設の充実している納骨堂は、大都市に多く存在します。
地方に住んでいる場合は、近くで施設の整った納骨堂を見つけるのは難しいかもしれません。

納骨堂はこんな方におすすめのお墓

  • 都会に住んでいる方
  • お墓参りに公共交通機関を利用する方

合祀墓のメリット・デメリット

合祀墓のメリットとデメリットを紹介します。

合祀墓のメリット

  • 一番費用が安い
  • 管理費がかからないことが多い

合祀墓のメリットは、お墓の種類の中で一番費用が安いことです。
管理費がかからないことが多く、埋葬後にお金がかかりません。

合祀墓のデメリット

  • 一度埋葬すると取り出せない
  • 遺骨が他人のものと混ざる

合祀墓のデメリットは、赤の他人と遺骨が混ざってしまうことです。

また、一度合祀墓に遺骨を入れてしまうと二度と取り出すことができません
遠い親戚や顔も見たことのない先祖の遺骨を永代供養したい場合は、合祀墓が選ばれることが多いです。
身近な人を納骨する場合は「合祀墓に入れるなんてかわいそう」と感じる人もいます。
埋葬される本人が合祀墓で良くても、残された家族は合祀墓を嫌がることがあります。
合祀墓にする場合はひとりで決めるのではなく、相談してからにしましょう。

合祀墓はこんな方におすすめのお墓

  • とにかく費用を安く抑えたい方
  • 遠い親戚や先祖の遺骨の改葬先に困っている方

お墓の選ぶときの8つの注意点!

今お墓を持っていなくて、これから建立しようという場合は、以下8つの点に注意しましょう。

1.跡継ぎはいるか
2.予算はいくらか
3.誰がお参りに来るか
4.何人埋葬するか
5.宗教宗派は合致しているか
6.お墓の環境や設備は問題ないか
7.お墓の管理状況はどうなっているのか
8.個別安置の期間はどれくらいか

1.跡継ぎはいるか

1つ考えておかなければならないのは、自分が亡くなって埋葬された後、そのお墓を管理し、故人を供養してくれる祭祀継承者がいるかどうかです。
いない場合は上述の永代供養墓にする必要があります。
そうしないと、継承者のいなくなったお墓は墓地管理者の手によって更地に戻され、遺骨は無縁仏として処分されてしまいます。

2.予算はいくらか

また重要な点はお墓を建立するためにどの程度の予算をとっているかです。
墓地を購入して墓石を建てる形式の場合、その費用は平均して150万~300万円かかります。

それだけの予算がない場合は、もっと安い埋葬方法にする必要があります。

3.誰がお参りに来るか

お墓を建立した場合、そのお墓には通常お参りに来る遺族や親族がいます。
その際に、交通アクセスが悪いと、お参りする側にとってはとても難儀です。

ですから、だれがお墓参りに来るのか、その人たちにとって交通アクセスの良い場所はどこかということを考える必要があります。

4.何人埋葬するか

お墓の下には石やコンクリートで構築した納骨室があります。当然そこには物理的な制約があるので、納骨できる遺骨数にも限界があります。
したがって、そのお墓には将来的にどれだけの人数の人を埋葬するかということも考え、それだけの遺骨を収容できる納骨室の余裕をとっておくことが必要です。

5.宗教宗派は合致しているか

お寺が経営しているお墓では、限定された宗派の人、または、在来仏教を信じている人しかお墓を建てられないことがあります。
寺院墓地以外の墓地には、宗教宗派不問でだれでも自由にお墓を建てることができる傾向があります。
寺院墓地でも宗教自由のところがあるので、チェックしてみましょう。

6.お墓の環境や設備は問題ないか

一般の建築物には、建築基準法にて地盤の沈下や変形に対して安全なものでなくてはならないと定められていますが、お墓には明確な基準は定められていません。
そのため、地盤がゆるい場所にもお墓を建てることができてしまいます。
地震などの災害でお墓が被害を受けないように、お墓の購入前に地盤に問題がないか、しっかりとした耐震基礎工事をしているのか墓地の販売者に聞きましょう。

日当たりが悪く、水はけの悪い場所にお墓を建てると、納骨室の浸水カビなどの原因になることがあります。
墓地の見学をするときは、区画が日向にあるのか排水溝を設置するなどの水はけ対策をしているのかを確認しましょう。

また、墓地の環境以外にも設備が充実しているのかを現地で確認しましょう。
手ぶらでお参りに行けるほどに設備が整っているところもありますが、水道さえない墓地も存在します。

7.お墓の管理状況はどうなっているのか

墓地によっては、管理事務所がなく、管理人が常駐していないところもあります。
お墓の管理体制がしっかりしていない墓地では、お墓が荒れてしまうかもしれません。
管理事務所があるのか、管理人は常駐しているのかしっかり確認しましょう。

また、お墓を購入した年の管理費と2年目以降の管理費が異なる場合があります。
お墓の建立費用だけではなく、管理費についても詳しく聞いてから契約しましょう。

8.個別安置の期間はどれくらいか

先ほど書いた、弔い上げまでの期間を個別安置期間と言います。
個別安置期間は、その宗派や寺院によっても異なりますが、おおむね33年または50年です。中には10年という場合もあります。
ですから永代供養墓を購入する場合は、個別安置期間はいつまでかを確認しましょう。

お金が足りない!お墓が買えない場合はどうするか

予算などの関係でお墓が作れない場合はどうしたらよいのでしょうか。

1.メモリアルローンを利用する

1つはお墓を作るために金融機関からお金を融資してもらう方法があります。
すべてではありませんが、いくつかの金融機関ではお墓や葬儀の費用に特化したメモリアルローンという金融商品を用意していますから、相談してみるとよいでしょう。

2.費用の抑えめなお墓にする

2つ目は費用のかからないお墓にすることです。
樹木葬もその1つですし、納骨堂も費用の点ではお墓を作るよりもかなり安くなります。
またお墓そのものを作らずに、散骨するという方法もあります。

お墓選びの失敗談

お墓 選び方 失敗談
お墓選びで失敗しないために、お墓の失敗談をおさえておきましょう。

お墓が土砂崩れで流されてしまった

土砂崩れなどの災害でお墓が流されてしまうという事態が発生したケースがあります。

2018年7月に起こった西日本豪雨では、広島県三原市沼田東町の米山寺にある戦国武将小早川隆景のお墓が土砂崩れの被害を受けました。
墓所の裏山が30メートル以上にわたって崩れ、米山寺内にある20基のお墓うち15基が土砂に埋没してしまったという大規模なケースです。

他にも「地震でお墓が倒れてしまった」「豪雨によってお墓が流されてしまった」など災害でお墓が被害に遭うといったことは十分起こり得ます。

自然災害でお墓を失わないように、墓地を購入する前に自治体のハザードマップで墓地の周辺が土砂災害のおそれのある区域に指定されていないか確認しましょう。

参考:朝日新聞デジタル 広島)三原・米山寺、小早川家墓所も土砂崩れ被害

期限後は合祀になると知らないまま永代供養墓を契約してしまった

永代供養墓は、一定期間個別で安置したのちに合祀されることが一般的です。
中には、永代個別で供養してもらえるところもありますが数は少ないです。

永代供養墓を購入したときの業者の説明が不十分、または焦っていて契約書にしっかり目を通さなかったなどの原因から、期限後は合祀になると知らないまま永代供養墓を契約してしまったケースがあります。
購入後に、期限後に合祀されることに気づいても、遺骨を返してもらえないことがあるため、契約書にはきちんと目を通しましょう。

また、合祀墓に申し込んだ場合も合祀が焼骨、または遺骨を砕いた状態で他の方と一緒に納骨されることを理解しないで契約してしまうと購入後に後悔することになります。

永代供養墓は従来のお墓とは異なる新しいスタイルのお墓なので、事前に調べてから購入することが大切です。

お墓の水はけが悪く、お骨が水浸しになってしまった

お墓の水はけが悪かったり、日当たりの悪い墓地だと、湿気による結露などで骨壺に水が溜まってしまうことがあります。

お墓の水はけの悪さには様々な原因がありますが、原因の1つとして「カロートの種類」があります。
カロートとは、骨壺を納める空間を指します。
昔ながらのお墓は地下に遺骨を納める「地下カロート」であることが多く、地下カロートは通気性が悪く湿度が高くなりがちです。
一方、近年納骨堂が地面より上にある「丘カロート」のお墓が増えており、丘カロートは、通気性に優れています。

新しくお墓を建てる際に、骨壺に水が入ることが気になる場合は、「丘カロート」のお墓を検討してみてはいかがでしょうか。

お墓を建てるまでの7つの流れ

お墓の選び方から、選んだ墓地でお墓を建てるまでの流れを紹介します。

1. お墓を探す地域を絞り込む
2. 条件に優先順位をつける
3. 墓地を見学する
4. 区画を決め、契約する
5. 石材店と打ち合わせ
6. 工事
7.お墓の完成

1. お墓を探す地域を絞り込む

まずは、どの地域でお墓を探すのか決めましょう。
一般墓の場合は、お墓を管理する人の住むエリアにお墓を建てたほうが維持管理がしやすくなります。
建立されたお墓には誰が来るのか、お墓参りにくる人にとってアクセスが良いかも合わせて考えましょう。

2. 条件に優先順位をつける

どのお墓にするのか選ぶときに、希望する条件に優先順位をつけるとお墓が選びやすくなります
お墓を選ぶ上で「これだけは譲れない」という条件が何なのか考えてみましょう。
お墓のことをより詳しく知りたいときは、一度資料請求をしてみましょう。

3. 墓地を見学する

気になる墓地が見つかったら、現地を見学しましょう。
お墓を見学するときは、事前に日程の調整をする必要があります。
突然の来訪に、現地の案内人が対応できない場合があることや、法要と被ってしまうことがあるため、必ず事前に予約してから見学をしましょう。

4. 区画を決め、契約する

見学に行くと、どこの区画が空いているのか確認することができます。
気に入った区画の見積もりを出してもらいましょう。
区画が決まったら、墓所使用契約の申し込みをします。
契約をする際は、利用規約などをしっかり読みましょう。
疑問点がある場合は、管理事務所に問い合わせましょう。

5. 石材店と打ち合わせ

墓所を使用する契約が完了したら、石材店と具体的にどんなお墓にするのか詳細を詰めていきます。
一般のお墓を建てる場合は、石の種類やお墓の種類などを選びます。
一般のお墓には、「和型」「洋型」「デザイン型」の3つの種類があります。
どんなお墓が良いか事前にイメージしてから打ち合わせを行うとスムーズです。

6. 工事

どんなお墓を建てるのか決まったら、いよいよ工事が始まります。
一般的に工事を受注してからお墓の完成まで、2~3か月かかります。
お盆やお彼岸の時期は、石材店にとって繁忙期になるので、お墓の完成まで時間がかかることがあります。
悪天候により工事スケジュールが変わることがあるので、余裕をもって工事を依頼しましょう。

7.お墓の完成

お墓が完成したら、石材店から連絡があります。
そこで、お墓の引き渡しの日程を調整しましょう。
完成したお墓に遺骨を納骨する場合は、お墓の引き渡し日に合わせて納骨式や開眼供養を行います。
その場合は、事前にお寺と法要日の調整をしておきましょう。

はじめてのお墓選びの方必見!区画の選び方

墓地は決めたけれど、区画がたくさんあって何を基準に決めたらいいかわからないという声をよく聞きます。
そこで、お墓の場所や区画の選び方について解説します。

入口や管理事務所からの近さ

お墓参りをする際、お墓の場所が入口や駐車場、管理事務所から遠いと、お参りが大変です。
墓地・霊園によっては、敷地が広く移動に苦労してしまうこともあります。

そのため、入口や駐車場、管理事務所近くの区画が空いていたら、候補にいれるとよいでしょう。

水はけのよさ

同じ墓地でも区画によって水が溜まりやすい区画がないかチェックしましょう。
より水はけのよい区画のほうが、カロートに水が溜まるリスクが少ないです。
あえて雨の日に見学をして、どこに水が溜まるのか見てみましょう。

日当たりや風通しのよさ

できるだけ日向で、風通しの良い位置にある区画を押さえましょう。
日向で風通しのよい区画の方が、お参りするときも暗い気持ちにならずお墓参りのモチベーションも上がります。

お墓を持たない場合の遺骨はどうする?

お墓をあえて作らないという場合はどのようば方法があるのでしょうか。

墓じまい


すでに自分の家のお墓があって、そこに自分は埋葬されず、今後の供養をしないということであれば、墓じまいをすることになります。

墓じまいとは、埋葬されている遺骨を取り出して永代供養にするなどの手当てをしたあと、墓域を更地にして墓地管理者に返還することです。
また寺院墓地の場合はその寺院の檀家になっていますから、檀家から抜ける離檀の手続きも必要です。

墓じまいの詳細を見る >>

手元供養とは

手元供養とは、遺骨を自宅に置いて供養することです。
手元供養には、遺骨や遺灰のすべてを自宅で保管する方法と、遺骨や遺灰を分けて、自宅で保管する分と霊園やお寺に納める分を分ける方法の二つがあります。

「大切な故人を身近に感じたい」「いつも見守っていてほしい」という想いから手元供養は生まれました。
最近では、自宅用の骨壺に遺骨や遺灰を入れるだけではなく、アクセサリーに遺灰や遺骨のかけらを入れ、身に着けるという手元供養もあります。

お墓を許可された土地以外に作ることは禁止されていますが、遺骨や遺灰を埋めずに手元に置いておく分には、禁止されていません。

遺骨や遺灰を分けることやお墓に納骨しないことに抵抗を感じる方も多くいるので、手元供養は親せきと相談してから決めましょう。

散骨とは

お墓がいらなければ、散骨がおすすめです。

散骨とは火葬した遺骨を粉状にして、粉末の遺骨を海や山などの自然の中に撒く埋葬方法です。
最近はこの方法であれば本当の自然の生命の循環の中に還れるとして人気になっています。

散骨の種類には何がある?

散骨にもいろいろな方法があります。

海洋散骨


1つは粉末状の遺骨を海に撒く海洋散骨と言う方法です。
しかし単純に遺骨を持って海に行き、そこに撒くということは、自治体によっては条例違反になります。
なぜならそのように散骨してしまうと沿岸漁業の漁師、沿岸で養殖をしている業者の障害になってしまうからです。

散骨を行っている専門業者の自主規制では、海洋散骨をする場所は海岸から沖へ1.5km以上離れていて、なおかつその周辺で漁業を行っていない海域で行うことになっています。

しかし自分で船をチャーターして条例に違反しない沖を探し、その場所まで行って散骨するというのはかなりハードルの高いことです。
業者に頼むのが無難でしょう。
そのような業者は船も用意していますし、また散骨してよい海域を知っていますから、ルールに沿った方法での散骨が可能です。

また業者に頼む場合でも、遺族が一切立ち会わず散骨の全てを委託してしまう方法から、複数の遺族で合同して業者の船に乗り込み散骨をする方法、あるいは1家族だけで船に乗って散骨する方法までバリエーションがあります。

山林散骨

山
海に遺骨を撒く海洋散骨に対して、山の中に遺骨を撒く山林散骨と言う方法があります。

山林散骨も海洋散骨同様に個人では実行しにくい散骨方法です。なぜなら海洋散骨以上に、撒く場所に制限があるからです。
山林散骨の場合は自分で所有している土地か、その土地を所有している人の許可を得た土地でしか実行できません。
さらに土地を用意できても、その土地が近隣住民の目に入ったり、生活エリアと近い場合も、自治体によっては条例違反になります。
したがって山林散骨は誰の目にも触れない、山奥の許可をとった土地が必要なのです。そのような場所はなかなか用意できないでしょう。

この場合も山林散骨を行っている専門の業者に頼めば、山林散骨を行える場所を用意していますから、安心して実行ができます。
また海洋散骨と同様に、全てを委託する方法から、その場所まで業者が案内してくれて遺族の手によって散骨する方法まで選択できます。

宇宙散骨

宇宙
数は少ないですが、宇宙散骨というものもあります。
ヘリコプターやセスナ機などで海の沖の上空まで行って散骨する空中散骨や、遺骨をロケットや気球で成層圏まで飛ばしてそこで散骨します。

レンタル墓とは

レンタル墓とは、期限付きでお墓を管理者からレンタルし、レンタルしたお墓に遺骨を納骨するタイプのお墓です。

レンタル墓の費用相場は、50万円程度です。

レンタル期間が終了したあとは、自由に次の納骨先を決めることができます。
自動的に合祀墓に移動するサービスを提供しているレンタル墓もあり、跡継ぎがいなくても安心して利用できます。
レンタル期間が終了した後は、管理者の費用で墓石が撤去されるため、墓じまい費用の心配はありません。
レンタル墓は、一般のお墓を購入するよりも安く、墓じまいの心配もなく一般墓を利用できるため、人気を集めています。

これだけは押さえておきたい!お墓の常識

お墓を購入する上で最低限知っておくべきことを3つご紹介します。

公営墓地に申し込めるかは抽選で決まることが多い!

「市営」や「都立」がついた霊園は、自治体が管理・運営している公営墓地です。
公営墓地を使用できるかは、抽選で決まります。

地方の自治体では、抽選がなく随時申し込みを受け付けているところもあります。
公営墓地の利用については、市のホームページに掲載されているので、そこで確認しましょう。
都立霊園の場合は、都立霊園の公式ホームページがあります。

人気の公営墓地では、倍率が10倍を超えるところもあります。
そのため、公営墓地と合わせて空き区画があればいつでも申し込める民営や寺院の霊園を検討するのも一つの手です。

墓地の見学は要予約!

墓地の見学には事前予約が必要です。

理由としては、法要が入っている場合や同じ時間に他にも見学する人がいた場合、案内をしてくれる担当者が対応できないためです。
案内の人を付けずにただ見るだけでは、どの区画がいくらで、どのような埋葬方法なのかわかりません。

必ず事前予約をしましょう。

永代供養は「永遠」という意味ではない!

永代供養は、墓地・霊園が存続する限り供養するという意味で、「永遠に」供養してもらえるわけではありません。
もしも、霊園やお寺が倒産してしまった場合は、供養を保証してもらえません。

墓地の経営を辞めることは、お墓の使用者の許諾を得て、全てのお墓を改葬しなければ許可されません。
そのため、倒産したからといってお墓が勝手に動かされるということはありません。
しかし、墓地の管理や供養をしてもらえるという保証はなくなります。

経営が他の会社などに引き継がれるケースもありますが、その場合同様の供養をしてもらえる保証はどこにもありません。

永代供養のお墓を選ぶ際は、その墓地の経営元がどんなところなのか調べておくとよいでしょう。

お墓についてよくある質問

よくあるお墓の質問について回答します。

Q.子どものいない夫婦は、お墓をどうすればいいの?

A.お墓は、代々子ともに受け継いでいくものでしたが、お墓の多様化により、夫婦のみで入れて跡継ぎの心配のいらないお墓も存在します。
永代供養のついたお墓を検討されてみてはいかがでしょうか。

永代供養のついたお墓を探す >>

Q.お墓を継いでくれる人がいなくなってしまった

A.核家族化や少子化が進む現代では、お墓を継いでくれる人がいないというケースは珍しくありません。
墓地の管理者に相談し、墓じまいをしましょう。

墓じまいサービスの詳細を見る >>

Q.お墓を継ぎたくない!

A.お墓の承継者になると、お墓の年間管理費の支払い、寺院墓地の場合は檀家としてのお寺との付き合いが発生します。
住んでいる地域から離れたところにお墓があると、お墓の管理や掃除をするのも大変です。
お墓を継ぎたくない場合考えられる解決策は2つあります。

  • 他の人に継いでもらう
  • 墓じまいして、永代供養墓に遺骨を移す

お墓は、血縁者以外でも継ぐことができます。
血縁者以外にお墓を継いでくれそうな人を探してみてはいかがでしょうか。

他にお墓を継いでくれる人がいないときは、親せきの合意を得たうえで、墓じまいをして永代供養墓に遺骨を移しましょう。

Q.無宗教なので、お寺を介さずお墓を建てたい

A.お墓は、お寺の境内にあるイメージが強いですが、全国各地に、宗教・宗派不問の民間・公営霊園があります。
納骨の際に僧侶にお経を読んでもらうのが一般的ですが、無宗教の場合は、お墓を建ててもらった石材店に遺骨を入れてもらうだけで済みます。
宗教不問の樹木葬や納骨堂も多くあります。
宗教不問のお墓を探してみましょう。

宗教不問のお墓を探す >>

まとめ

現代におけるお墓のあり方についてご理解いただけたでしょうか。
お墓選びで失敗しないためには、事前のリサーチが大切です。
最後に触れたように埋葬の方法、お墓の形式はどんどん多様化しています。

ぜひ以上の解説を参考に、自分の価値観や条件にあったお墓の形を見つけましょう。

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