墓友とは?意味や作り方も解説!おひとり様の終活

  • 投稿日:2019/06/03
  • 更新日:2020/10/06
墓友とは?意味や作り方も解説!おひとり様の終活

「おひとりさま」という言葉が流行したように、最近は一生未婚のまま生きていく、という人も増えています。

そして未婚のまま亡くなって、実家のお墓に入る人もいますが、お墓がない人、あるいは実家のお墓に入りたくない人の場合は、自分でお墓を用意する必要があります。

その際に、1人でお墓に入るのは寂しいという場合に一緒に埋葬される友が「墓友」です。
この墓友を作る、ということが今終活の中で大きなテーマになっています。

そこでここでは、墓友とは実際にどういうもので、どのように作ればよいのか、という点について解説して行きます。

終活で話題の墓友とは

「墓友」についてもう少し詳しく解説すると以下のようなことです。

お墓には親せきではなくても一緒に入れる

墓友とは、「はかとも」と読み、親しい友人や知人と費用を出しあって1つのお墓を買い、そこに一緒に入る友達関係のことです。

不特定多数の人が一緒に埋葬されるものを合祀墓と言いますが、不特定多数ではなく限定された、お互いに許しあった知人同士の小規模の合祀墓ともいえるでしょう。

最近では宗教団体や、公益法人、あるいはNPO法人などが共同墓地を経営するようになって来ていて、積極的に親戚関係や血縁関係がない人同士で、共同で埋葬されることを推奨しています。

また、高齢者住宅老人ホームなどでお墓を用意し、入居者が亡くなったとも一緒にお墓に入ることも増加しています。
これも一種の墓友だといえるでしょう。

お墓はゼロから購入すると150万円から300万円という高額な費用が必要ですが、誰かと一緒に共同で出し合えばその費用が少なくて済みます。

またどちらか片方が先に亡くなった場合、残った人が先に亡くなった人のお葬式や法要をしてくれる、というメリットもあります。

墓友を選ぶ人とは?

墓友を作り、一緒に埋葬されることを選択する人は、先ほど書いたように未婚で過ごした人、結婚していたが配偶者が先に亡くなって現在1人暮らしの人などが多いです。

一部では墓友は、いわゆる孤独な老人が増えている、現代の「無縁社会」の象徴だという見解もありますが、しかしそのようなネガティブな意味合いだけではなく、墓友は、血縁などに縛られない、自分らしい埋葬のされ方の選択肢、というポジティブな意味もあることを忘れてはなりません。

特に、熟年離婚が話題になっているように、女性は結婚後は夫の世話や子育てに追われて自分らしい人生を歩めなかったという認識を持っている人が多いです。

そのような人は夫が定年し、子育てが終わった後で、自分らしい人生を取り戻すために熟年離婚をします。
離婚まではしなくても、夫が亡くなった後、そのお墓を夫ばかりではなく、姑などの供養までしていかなければならないことに、1人になったあとも「家」に縛られるのか、と嫌気がさす人も多いのが事実です。
そのような人が、せめて夫が亡くなったあとは、しがらみから解放されて、自分らしい生き方と亡くなり方をしたいと思い、墓友を探して好きな人と一緒に埋葬されることを選択するわけです。

墓友になる相手の人は、古くから心を許しあい、同じような境遇にある親友という場合も多いですが、最初はそれほど親しくない人、あるいは知らない人でもあっても、終活の中で知り合って意気投合した人と、お互いに墓友になるという場合も多いです。

墓友の作り方は終活の中で募集

では墓友はどのように探したらよいのでしょうか。

「終活」というと、自分の財産の処分方法を決める、自分の葬儀の仕方を決める、今持っている無駄なものを処分する、などを思い浮かべるかもしれませんが、そのほかに墓友探す、ということもあるのです。具体的には以下のような終活によって墓友を探します。

終活の中で募集する

具体的は墓友を探す終活には以下のようなものがあります。

・墓地が主催する集まり
墓地を生前に購入し、墓地管理者が主催する、同じような境遇の人が入る「友の会」に入会して探す

・お寺の合同法要
お寺の合同供養に参加して同じような境遇の人と知り合う

・葬儀社が主催する勉強会
葬儀場を生前予約し、やはりその葬儀場が主催する終活の勉強会に参加して、同じような境遇と考え方の人を探す

・自治体のセミナー
自治体などが主催する終活セミナーに参加して同じような境遇の人を探す

古くからの親友で同じような考えを持った人に声をかける

だんだんと高齢になると、友人と会った時の話題が病気や終活の話になることも多いでしょう。
そういう時に、この墓友という埋葬方法の話をしてみることも墓友を探す方法の1つです。

先ほど書いたように、意外に夫の死後は自分らしく自由に暮らしたいと思っている人は多いので、話をしてみると意気投合する可能性も高いです。

一緒のサークルの仲間を誘う

墓友になってほしい人に自分から声をかける方法もありますが、サークルなどで墓友を見つけるケースもよくあります。
特に一緒の趣味のサークルに入っているような人は、年齢も近く、また趣味自体が一緒なので、話が合うことも多いでしょう。

そのようなサークルの中で、必ず雑談をする機会があるはずですから、自分が亡くなった後にお墓をどうするか悩んでいる人がいたら話しかけてみたり、自分から墓友というものがあって自分も探している、という話題を出してみても良いでしょう。

墓友サークルに入る

墓友を探すための墓友サークルや終活サークルを運営する地方自治体や、公益法人、NPO団体なども増えています。
そういう墓友サークルであれば、全員墓友を探したいという目的は一緒なので、相手を見つけやすいでしょう。

そもそも悩みが同じなので、仲良くなりやすいですから、亡くなったあともこの人と一緒であれば気が休まる、ということも多いはずです。

また先ほど書いたように、老人ホームなどで共同墓地を用意して、一緒に入る墓友を募集するケースもあるので、同じホームに入居している人と一緒に埋葬されることがOKであるならば、そのような埋葬のされ方を選択しても良いでしょう。

墓友のメリットとデメリット

墓友にはメリットもありますが、同時にデメリットもあるので、両方をしっかり考えてどうするかを決めましょう。

メリットは

墓友の最大のメリットは、墓友自体は亡くなってからの話ですが、当然墓友とは生きている間にも交友するので、非常に親しく、また深い付き合いの友人ができる、ということです。
一緒のお墓に入るということは、お互いに心の底から相手を信頼しなければできることではありません。

ですから墓友ができたら、亡くなった後でなく、生きている間にもいろいろな相談を本音でしたり、喜怒哀楽を共にできたりして、豊かな人生を送ることができるでしょう。

また墓友候補者の中には、すでにお墓についてしっかり勉強している人も多いです。
そのような人を選べば、お墓の選択や亡くなったあとの段取りを決める上で心強い相談相手になりますし、あるいは終活のほかの問題に関しても良いアドバイザーになってくれるでしょう。

また先ほど書いたように、お墓の購入費用を出し合えば、交通アクセスのよい、好立地のお墓を少ない費用で手に入れることもできます。

デメリットは

しかし墓友にはデメリットもあります。

墓友は親友以上の親友になる可能性が高い人です。
したがって選び方を間違えてしまい、お墓を共同で購入した後に、相手のことが気に食わなくなったり、喧嘩をしたりすると、お墓の所有権の行方を含め、大きなトラブルになります。

ですから墓友は安易に決めずに、自分が納得がいくまで相手と話し合ったり、あるいは一緒に旅行をしたりして、本当にこの人なら亡くなった後も一緒にいて大丈夫だという人を選びましょう。

また自分に家族や血縁者がいるのに墓友を選ぶと、家族や親族から大きなクレームが沸き上がらる可能性も高いです。
ですから墓友を選んで自分の思った通りに埋葬されることを選択するのであれば、家族の了解を事前にしっかり得るようにすることが大切です。

墓友とお墓を買うときの注意点

墓友を作るときの注意点を解説します。
お墓を買ってから後悔しないよう、以下の点に注意しましょう。

基本的に永代供養墓を選択する

墓友を選んだ場合、必ずどちらかが先に亡くなり、どちらかが残されます。
残された人がいる場合はその人が先に亡くなった人の葬儀や法要を行ってくれるでしょうが、今度は残された人が亡くなった場合、供養をする人が誰もいなくなり、そのままにしておくとお墓は無縁墓として処分され、遺骨は誰とも知らない人と一緒に合祀されてしまいます。

そうなってはせっかく墓友を作った意味がありません。
そのような事態を防ぐためには、墓友と購入するお墓は永代供養墓にしましょう。

永代供養墓にすれば法要はお墓の管理者がしてくれるので、墓友の両方ともが亡くなった後も安心です。

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永代供養には埋葬期間がある

ただし永代供養は「永久」供養ではありません。
亡くなって33年後、あるいは50年後は弔い上げと言って、故人を法要することは終了します。

そうなると、遺骨はやはりほかの人と合祀されてしまいます。
しかし仏教においては、魂は33年または50年で、個人としての人格がなくなり、祖先の霊と一体化するので、個人としての供養をしてもらわなくても大丈夫になるため、安心してください。

まとめ

日本人の死生観は今大きく変化しています。
それに伴って、埋葬の仕方も、従来の結婚したら婚家の墓を守って、自分も亡くなったらそこに埋葬され、子供や孫によって供養してもらう、ということは必ずしも絶対的なことではなくなってきています。

むしろ生き方を自由に自分らしく選択したいという人が増えているように、亡くなった後の方法も自分らしくありたいという人が増えています。

そのような人が選ぶのが墓友を探して一緒に埋葬される方法です。
もしも自分がここで挙げたような環境にあり、墓友を探したいのであれば、上の記事を参考に、ぜひ有意義な終活をしてください。

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