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自動搬送式納骨堂とは?機械式のお墓の費用と特徴を紹介

自動搬送式のイメージ1

ここ数年、自動搬送式納骨堂と呼ばれるタイプのお墓が東京都心を中心に急増しています。
お参りする場所まで機械が遺骨を運んでくる納骨堂だといわれますが、具体的にはどんなものでしょうか。

永代供養付きのお墓や、屋内墓苑を探している方は自動搬送式納骨堂が理想に合うかもしれません。
今回は、自動搬送式納骨堂の費用や特徴、メリット・デメリットについて解説します。

自動搬送式納骨堂とは何?

東京御廟本館の画像4

東京御廟本館(東京都荒川区)の参拝フロア

自動搬送式納骨堂について解説します。

自動搬送式納骨堂とは

自動搬送式納骨堂とは、参拝スペースに遺骨が機械で運ばれてくるタイプの納骨堂です。
遺骨は厨子と呼ばれる直方体の入れ物に収蔵されており、参拝スペースにあるお墓にセットされます。
受付機に専用のカードをかざすことで、遺骨が運ばれてきます。

他にも、「機械式」「カード式」などとも呼ばれます。
または、納骨堂自体がマンションのような風貌になっているため、「マンション型」と呼ばれることもあります。

自動搬送式納骨堂の特徴

自動搬送式納骨堂の特徴には、以下のようなものがあります。

屋内でお参りする室内墓

麻布十番 ゆめみどうの画像6

麻布十番 ゆめみどう(東京都港区)の参拝室

 

遺骨の安置場所、お参りする場所がともに屋内にあります。
屋内にあるため、季節や天候を問わず快適にお参りすることができます。
加えて、建物内には法要施設や会食施設が付いていることも珍しくなく、葬儀・納骨・法要・会食のすべてを一つの建物内で完結させることができます。

永代供養が付いている

自動搬送式納骨堂にはほとんどの場合で永代供養が付いています。
永代供養とは、親族に代わりお寺が故人の供養を続けてくれるというものです。
永代供養がついているお墓は、跡継ぎがいない方でも利用できます。
具体的に、供養の内容はお盆やお彼岸などの合同法要などになります。

個別の区画は、定められた期間または年間管理料を払っている期間利用できます。
期限後は、ご遺骨は合祀のお墓に移され、永代に渡り供養されます。

最大8人程度まで収蔵できる

自動搬送式納骨堂では、1区画におおむね最大8人まで収蔵できます。
遺骨は、厨子と呼ばれる直方体の入れ物に納めます。
例えば関東の場合、7寸壺で2つ納骨できる厨子が用意されますが、骨袋や専用骨壺に入れ替えることで、8名までは入ります。
永代供養墓で8人収蔵できるものは、他に仏壇式納骨堂や永代供養付きの一般墓などが考えられますが、費用はどちらと比べても自動搬送式納骨堂の方が抑えらる傾向にあります。

宗教不問のところがほとんど

6満照山 眞敬寺 蔵前陵苑の画像5

満照山 眞敬寺 蔵前陵苑(東京都台東区)の宗教不問で利用できる礼拝室

自動搬送式納骨堂はほとんどの場所で宗教不問で利用できます。
ご家族内で信仰が違ったり、あるいは無宗教の方でも安心して納骨できます。
法要施設も、本堂とは他に他宗教用のホールが設けられており、場所によっては他宗教の僧侶や神主を手配してくれます。
ただし、永代供養の内容にあたる合同法要は、そのお寺の教義に則って行われます。

なお、自動搬送式納骨堂のほとんどは寺院墓地です。
マンションのような建物自体がお寺になっており、内部に本堂や寺務所が入っていたりします。
あるいは、本堂とは別に、境内に自動搬送式納骨堂を建てることもあります。
寺院墓地ではない自動搬送式納骨堂の例としては公営のものがあります。
横浜市にある日野こもれび納骨堂などがそれにあたりますが、全国的にみてまだ数はありません。

他の納骨堂との比較

納骨堂とは、屋内に遺骨を安置するお墓です。
納骨堂には自動搬送式の他にも種類があります。
代表的なもので、ロッカー式納骨堂仏壇式納骨堂があります。

以下は、それぞれの納骨堂の比較表です。
あくまでも一般的な場合の比較ですので、参考までにご覧ください。

自動搬送式 ロッカー式 仏壇式
納骨できる数 1~8 1~4 1~10
初期費用 80~100万円 50~100万円 100~200万円
お参りスペース 共用 非共用 非共用
位牌の設置 ×
承継の可否

※管理費は、いずれも1万2千~2万円程度です。

ロッカー式納骨堂とは、名前の通りロッカーのような棚に骨壺を納める納骨堂です。
一家族につき一区画が割り当てられ、大きめの区画だと位牌や仏具を置いておけるところもあります。
どちらかと言えば少人数向けの区画が多く、1~4名程度の納骨ならロッカー式を検討してもいいでしょう。
費用は収容人数が少ない分、費用も3つの中では安めです。
代々墓よりも1~2代限りのお墓を想定している場合が多く、承継できないこともあります。

仏壇式納骨堂とは、区画が上下二段に分かれた棚になっており、上が仏壇、下が収骨棚になっている納骨堂です。
一家族につき一区画が割り当てられます。
上段は仏壇になっているので、当然仏具屋や位牌を置いておけます。
どちらかと言えば大人数向けの納骨堂で、多いところで10人以上納骨できます。
仏壇とお墓をセットで買うことになるので、3つの中では費用が一番かかります。墓石のお墓を建てる方が安く収まることもあります。
ほとんどの場合で承継できるので、代々墓としても使えます。

自動搬送式納骨堂は、お参りスペースが共用になっているので、家の仏具や位牌を置いておくことはできません。
骨壺で2霊、専用の容器で8霊まで入ることが多いので、ご夫婦やご家族で利用される方が多いです。
費用感はロッカー式よりは高く、仏壇式よりは安いくらいです。
大人数を納骨したいけど費用は抑えたいという方は、自動搬送式を検討しましょう。

他のお墓との比較

納骨堂の他にも、お墓の種類はいくつかあります。
自動搬送式納骨堂と他のお墓の比較表を見てみましょう。

あくまでも一般的な場合の比較ですので、参考までにご覧ください。

自動搬送式 墓石 樹木葬 合祀墓
納骨できる数 1~8 上限なし 1~4 1
初期費用 80~100万円 100~250万円 5~100万円 3~30万円
年間管理費 1万2千~2万円 5千~2万円 0~6千円 0円
お墓の場所 屋内 屋外 屋外 屋内/屋外
永代供養

「墓石」は、ここでは従来の墓石を建てて代々引き継いでいくタイプのお墓を指します。
一般的に、墓地の使用権と墓石で合わせて100~250万程度の費用が掛かります。
代々使用していくことを前提としているので、ほとんどの場合で永代供養はついていません。
また、お墓の掃除やお世話は親族ですることになります。
ただし、最近では少子化に合わせ、一般墓でも「永代供養制度」を採用するところが現れ始めています。
ご遺骨は物理的に納骨室に入るだけ入れられますが、もしいっぱいになったとしても、古い骨壺をまとめたり、納骨室内の土に散骨したりしてスペースを開けることができます。
また、代々で一つのお墓を使うので、家族それぞれが少人数単位のお墓を持つ場合に比べて、お参りする場所を一か所にまとめられます。
初期費用は掛かりますが、代々末永く使っていく予定なら墓石のお墓も検討していいでしょう。

樹木葬は、墓石を建てずに樹木の下に遺骨を埋葬するお墓です。
従来は土に直接埋葬して自然に還すお墓でしたが、最近では骨壺で埋葬して土には還らない樹木葬も増えています。
公営でなければ永代供養が付いており、定期的に合同法要が開催されます。
どちらかと言えば少人数向けの区画で、一般的には1~2人、多くても4~6人で一区画ということが多いです。
基本的には1~3代で使うお墓を前提としているので、代々引き継ぐことはできません。
ただし、里山の方の樹木葬だと、代々承継できて何人でも納骨できるというタイプもごくたまにあります。
人数や場所にもよりますが、納骨堂や墓石のお墓に比べて、費用は安く抑えられます。
少人数で個別の永代供養墓を持ちたい方は、樹木葬も検討しましょう。

合祀墓は、血縁など関係なく複数の遺骨を一緒くたに埋葬するお墓です。
公営でなければ永代供養が付いており、定期的に合同法要が開催されます。
お墓に納骨する方法では最も費用を抑えられ、安ければ3万円/1人で受け付けていることもあります。
ただし、一度納骨するとその後に遺骨を取り出せなくなるので、決める前に親族に相談しておきましょう。
外に大きな墓石の塔を建てたり、屋内の仏像の中に納骨するなど、スタイルは様々です。
供養の費用を抑えたい方は、合祀墓も検討しましょう。

これらのお墓に比べると、自動搬送式の特徴は屋内でお参りするということにあります
屋内にあるので、天候や季節を問わず快適にお参りできます。
ただし、屋内であるがゆえに開館時間が設けられており、それ以外の時間はお参りできません。
費用感で言えば、墓石のお墓よりは安く、樹木葬や合祀墓に比べると高くなります。

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自動搬送式納骨堂の仕組み

「遺骨が機械で運ばれてくる」とはどういうことなのでしょうか。
自動搬送式納骨堂の仕組みについて解説します。

遺骨は厨子に保管されている

千日谷浄苑レポート18

千日谷浄苑(東京都新宿区)の厨子

まず、ご遺骨は骨壺や骨袋、専用の容器で厨子(ずし)に収蔵されています。
厨子は遺骨を収蔵する直方体のような入れ物です。
自動搬送式納骨堂では、厨子を参拝ブースにあるお墓型のオブジェにセットします。
そのため厨子の前面には「○○家」などと彫刻された墓石プレートが付いています。

厨子はバックヤードの棚に保管されている

厨子は普段、参拝者からは見えないバックヤードに保管されています。
バックヤードには数千もの厨子を収蔵できる高層の収骨棚があり、厨子は一つ一つここにセットされています。

搬送の仕組みは立体駐車場のようなイメージ

厨子の搬送システムは、立体駐車場のようなイメージです。
参拝者が受付機にカードをかざすと、収骨棚に常駐しているクレーンが、カードに対応する区画の厨子を取り出します。
取り出された厨子は、そのまま参拝ブースへと運ばれます。

厨子はお墓型のオブジェにセットされる

千日谷浄苑レポート11

千日谷浄苑のお墓。中央に厨子がセットされる。

厨子は、参拝ブースに設置されているお墓型のオブジェにセットされます。
お墓の中央が厨子の設置スペースになっており、ここにプレートがついた厨子が設置されることで「○○家」などと書かれたお墓が完成します。
なお、お墓は普段自動ドアのようなもので隠れており、厨子が設置され次第扉が開きます。
なので、納骨時を除いては、中央が空洞になっているお墓を見ることはありません。

自動搬送式納骨堂のお参り

自動搬送式納骨堂のお参りがどのようになるかを解説します。

1.エントランスの受付機にカードをかざす

本駒込陵苑(東京都文京区)の参拝受付機

建物に入ったら、参拝の受付機があるので、専用のカードをかざします。
モニターで参拝ブースが指定されますので、そこに向かいます。
参拝ブースは、空いている中から自分で選べるところもあります。

2.遺骨が参拝ブースに運ばれてくる

本駒込陵苑の画像6

本駒込陵苑の参拝ブース

遺骨が指定の参拝ブースに運ばれてきて、扉が開きます。
参拝ブースはフロア内に複数設置されており、それぞれはパーテーションのようなもので区切られています。
お墓自体は共用ですが、お参りは個別のスペースを確保して行えます。

3.お供え・お参り

本駒込陵苑の画像14

お参りする様子

お墓の前にスペースがあるので、持参したお供えを置きます。
なお、多くの場合でお花とお香は常設されているので、手ぶらで来てもお参りできます。
一般のお墓と同様にお参りします。
お参りが終わったら、お供えは持ち帰ってください。
近くにあるボタンなどで、参拝ブースの扉を閉じます。

自動搬送式納骨堂の費用

自動搬送式納骨堂の費用相場は、以下の通りです。

  • 永代使用料・永代供養料:80~100万円
  • 年間管理料:1万2千~2万円

その他、納骨の都度、手数料として1~5万円程度かかる場合もあります。

自動搬送式納骨堂のメリット

自動搬送式納骨堂のメリットには、以下のようなものがあります。

駅近などアクセス便利

自動搬送式納骨堂は土地が狭くてもたくさん納骨できるお墓なので、広い土地の取得が難しい都心に建てられる傾向にあります。
そのため、駅から非常に近い立地にあることが多く、車やバスを使わずにお参りできます。
お盆やお彼岸に限らず、カード一枚でいつでもお参りに行けるので、多い方だと毎週、毎日お参りする方もいます。
日々の生活にお墓参りを組み込みたい方や、月一の命日にはお墓に行きたい方には便利なお墓です。

跡継ぎがいてもいなくても使える

多くの自動搬送式納骨堂では永代供養が付いていますが、承継をすることもできます。
跡継ぎがいなければ納骨堂を管理するお寺が供養してくれますし、跡継ぎがいればそのまま代々使いつつけることもできます。
なので、跡継ぎがいないという方の他にも、今は跡継ぎがるけどその先は分からないという方や、代々承継していきたいけど屋内墓がいいという方にもおすすめです。

季節や天候問わずお参りが快適

自動搬送式納骨堂は屋内のお墓なので、季節や天候にを気にせずいつでも快適にお参りできます。
加えて、設備も大変きれいに整えられており、空調も万全。
ほとんどの所で休憩スペースなどが設けられているので、ストレスなくお参りできます。

セキュリティが高い

自走搬送式納骨堂では、墓荒らしなどの心配がありません。
お参りはカードがない限りできない上、カードはスタッフに申し出ないと手に入りません。
この他、防犯カメラを設置している他、夜間の人がいない時間帯は建物自体が閉まっているので、侵入できません。

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自動搬送式納骨堂のデメリット

自動搬送式納骨堂のデメリットには、以下のようなものがあります。

年間管理費が高い

建物や機械のメンテナンスに費用が掛かるため、他のお墓に比べて年間管理費は高めです。
後々の負担を残したくないという観点では、他の永代供養墓の方がいいかもしれません。
所によっては管理費をまとまった期間分前納できるところもあるので、いろいろなお墓を見学して相談しながら決めましょう。

建物が老朽化したらどうなるか不安

自動搬送式は屋内にあるお墓なので、建物が老朽化したときにお墓がどうなるのかが心配です。
具体的には、修繕費を追加で要求されることはないか、遺骨はちゃんと管理されるのかという不安があります。
末永く代々お墓を引き継いでいきたいなら、現地見学に行った際、老朽化したときの対応も質問してみましょう。

墓石のデザイン設計はできない

自動搬送式納骨堂ではお墓を共有するため、お墓を自分の好きなデザインにすることはできません。
ただし、厨子に付属する「○○家」などと書かれた部分のデザインは、ある程度自由に決められます。
お墓全体のデザインも考えたい方は、永代供養付きの一般墓を検討しましょう。

閉館時間はお参りできない

屋内のお墓なので、閉館時間はお参りができません。
閉館時間は9:00-18:00くらいに設定されてていることが多く、お出かけ前やお仕事帰りに立ち寄るということは難しいかもしれません。
忙しくても足繁くお参りしたい方は、数は多くありませんが遅くまで空いている自動搬送式納骨堂を探してみましょう。
なければ、永代供養付きの一般墓を検討してもいいでしょう。

自動搬送式納骨堂はこんな人におすすめ

自動搬送式納骨堂は、以下のような方におすすめです。

大人数用の永代供養墓が欲しい

自動搬送式納骨堂ではおおむね8体まで納骨できるので、永代供養墓としては大人数を納骨できます。
跡継ぎはいないけど家族で一区画持ちたいという方は検討してもいいでしょう。
また、管理費を払い続ける限りは使い続けられるところが多いので、三代にわたって使う場合でも皆さん一緒の区画に入ることができます。

遠くのお墓を近くに引っ越したい

遠くのお墓を近くに引っ越したいという方は、お近くの一般墓と併せて自動搬送式納骨堂も検討してもいいでしょう。
引っ越したいと考える理由には、アクセスの不便さや、お墓のお世話の大変さなどがあります。
自動搬送式納骨堂ならほとんどの場合で駅からすぐなうえ、お墓のお世話も管理者がしてくれます。
ご先祖様を近くで無理なく供養したい方にはおすすめです。

代々承継できる屋内墓苑を探している

跡継ぎがいるけど屋内墓苑にお墓を持ちたいという方にも、自動搬送式納骨堂はおすすめです。
一般墓と同様に承継できるところが多く、大人数を収容できます。
ホテルさながらの設備で快適にお参りができる点もポイントです。

自動搬送式納骨堂の例

自動搬送式納骨堂には、以下のようなところがあります。

東京都

東京都には以下のような自動搬送式納骨堂があります。

港区



品川区


文京区




新宿区


渋谷区

荒川区

豊島区

台東区


墨田区


神奈川県

神奈川県には以下の自動搬送式納骨堂があります。

千葉県

千葉県には以下の自動搬送式納骨堂があります。

愛知県

愛知県には以下の自動搬送式納骨堂があります。



大阪府

大阪府には以下の自動搬送式納骨堂があります。

愛媛県

愛媛県には以下の自動搬送式納骨堂があります。

福岡県

福岡県には以下の自動搬送式納骨堂があります。

鹿児島県

鹿児島県には以下の自動搬送式納骨堂があります。

まとめ

自動搬送式納骨堂とは、遺骨が機械によって参拝ブースに運ばれてくるお墓です。
永代供養が付いており、ご遺骨は8体まで収蔵できるところが多いです。
駅近、カード1枚で手ぶらで気軽にお参りに行けるのがポイントです。
初期費用は80~100万円程度、年間管理費は1万2千~2万円程度が相場です。
遠くのお墓を近くに引っ越したい方や、家族で永代供養墓を使いたいという方にはおすすめです。

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