お墓購入の流れを解説!購入前に知っておきたいポイント

  • 投稿日:2019/06/18
  • 更新日:2021/11/18
お墓購入の流れを解説!購入前に知っておきたいポイント

お墓を購入する機会は人生においてそう何度もありません。
ほとんどの人にとってお墓の購入は人生における最大のイベントの1つでしょう。

ですからお墓の購入に慣れる、ということはなかなかできず、流れを体験して次回に生かす、ということも不可能です。
誰にとってもお墓購入は初体験のことなのです。

今回の記事では、お墓の購入の流れについて徹底解説して行きます。

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初めてのお墓探しのための基本知識

まずお墓を購入するためには、自分の条件に合ったお墓を探す必要があります。
その時の基本知識には何があるのでしょうか。

どう違う?墓地・霊園・墓所

お墓にはどのような種類があるのでしょうか。

まずあまり区別なくお墓に関して墓地、墓所、霊園と言った言葉を使っていますが、厳密に言うとそれらは異なるのです。

・墓地
まず墓地とはお墓のある場所を指します。
したがってお墓参りをする時に利用する駐車場などは正確には墓地ではありません。
また墓地はその経営者が寺院であろうと、民間や地方自治体であろうとすべて墓地になります。

・霊園
これに対して霊園は、民営と公営の墓地を指します。
民営霊園とは、公益法人や経営母体である宗教法人から委託を受けた民間企業が管理運営しています。
公営霊園とは都道府県や市町村などの地方自治体が管理運営しています。

・墓所
墓所とは、墓地の中でも参道などを含まない、お墓の建立されている墓域だけを指す言葉です。
墓地内で区画の種類が分かれているときはガーデニング墓所、芝生墓所のように「○○墓所」と呼びます。

墓地の種類

墓地にはいくつか種類があります。
それぞれ特徴があるので、ニーズに合った墓地を選びましょう。

公営霊園

都立 青山霊園1

各自治体が運営する墓地です。宗教不問です。
墓地代である「永代使用料」は安く、区画は広い傾向にあります。
永代使用料が安いことに加え、複数石材店での相見積もりが取れるため、安価にお墓を持てるイメージがあります。
ただし、区画が広いために使用する石材の量が増え、結果的に民営霊園で小さな区画を買うよりも総額が高くなることもあります。

公営霊園は募集要件に「墓地のある自治体に居住している」「すでに遺骨を持っている」という項目を入れていることが多いです。応募する前に確認しましょう。
また、公営霊園は人気な傾向にあり、年に数回の抽選で使用者を決めることも良くあります。
希望する墓地が随時募集しているかは役所などに確認しましょう。

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寺院墓地

寺院墓地はお寺が宗教活動として経営する墓地です。ほとんどの場合で寺院の境内にあります。
その性質上、寺院墓地にお墓を持つためには、その寺の宗派に帰依しなければなりません。
寺院墓地を希望する場合は、家の宗派も確認しましょう。

立地や寺格にもよりますが、永代使用料は高めの傾向です。
また寺院墓地の場合、お墓を建てると同時に檀家になることがほとんどです。
檀家とは、お寺に葬式・法要などの仏事全般の相談・世話をしてもらう代わりに、経済的にお寺を支える家のことを言います。
仏事全般を任せることができる一方、仏事の際には必ず寺の僧侶を呼んだり、都度のお布施を求められることがあります。

お寺との付き合いが煩わしいと感じる方にはお勧めできませんが、仏事は決まったお寺に面倒を見てもらいたい、あるいは相談に乗ってほしいという方には安心の制度でしょう。

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民営霊園

民営霊園は、お寺などの宗教法人が「公益事業」として経営する墓地です。
ただし、実際のところは石材店が出資して霊園を造成し、管理も石材店などの民間企業が主体になっていることがほとんどです。
最近では寺院墓地を選ぶ人が減り、こちらの民営霊園を選ぶ人が増えています。

多くの場合で宗教不問で、宗教色も感じない明るい雰囲気の所も多いです。
サービスや設備も充実しており、バリアフリーやインターロッキングを導入していたり、植栽や管理棟、トイレに至るまできれいに手入れされていたりします。
サービスが充実している分、管理費が割高になることがあります。

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お墓の種類

お墓の形態も最近は多様化してきました。
墓石を建てる一般墓以外のお墓も知ることで、選択の幅が広がります。

一般墓

一般墓は、墓地に墓石を建てて代々引き継いでいくお墓です。
現代において定着しているお墓のイメージは一般墓でしょう。

一度建ててしまえばその後の跡継ぎは新たにお墓を建てる必要がないため、その点で言えば楽です。
ただし、同時にお墓の掃除などの世話や管理料の支払いなども代々引き継がれていくため、かえって子孫の負担になる場合もあります。

近隣に跡継ぎがおり、今後のお墓の世話も問題なさそうであれば一般墓で良いでしょう。

納骨堂

納骨堂は、屋内の専用スペースに遺骨を安置して供養する施設です。
当初は一時預かり用の施設として使われていましたが、近年では永代供養を付けてお墓として利用されます。
永代供養とは墓地の管理者が永代にわたり供養してくれることを言い、身内などでお墓の世話をする必要はありません。
また、跡継ぎがいなくなった後も決められたタイミングで遺骨は合祀墓にうつされて供養されるため、荒れ墓になるという心配はありません。

納骨堂の中でもロッカー式、仏壇式がポピュラーですが、最近では都心部でマンション型納骨堂も急増しています。

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樹木葬

自然に還ることができる供養として誕生したお墓です。
墓石の代わりに墓標となる木を植えて、その下に埋葬します。

当初は自然に還ることがコンセプトとなっていましたが、最近都心では自然に還さず、花壇に石室を設けてそこに骨壺で埋葬するタイプもあります。
納骨堂同様、ほとんどの場合で永代供養がついています。

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その他の永代供養墓

上記の他にも永代供養墓はあります。

例えば、最近では「合祀墓」も流行っています。
合祀墓とは他の遺骨と一緒くたにして大きな納骨室に埋葬するタイプのお墓で、費用は5万円程度~利用できます。
ただし、一度納骨するとその後取り出せなくなるので、慎重に決断しましょう。

他にも、一ヶ所に個別で管理する個別集合型や、期限付きでお墓を貸し出すレンタル墓もあります。

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お墓を購入するまでの流れ

ではお墓を購入する流れを簡単に紹介しましょう。

1.エリアや供養形態を決める

まず行うことはお墓を持つエリアや供養の形態を決めることです。
たとえば自宅から近くて、永代供養ではない通常の墓地、などです。

跡継ぎがいない、子供に負担を掛けたくないという場合は、樹木葬、納骨堂、合祀などの永代供養墓がおすすめです。
跡継ぎなどに問題が無ければ、従来通り一般墓で良いでしょう。

2.情報収集

方針が決まったら、情報収集です。
インターネットでそのエリアの墓地で条件に合ったものを探したり、実際に現地に行って募集中の墓地があるのかなどを調べましょう。

3.墓地の見学

墓地が決まったら見学を必ずします。実際に見てみないとネットの情報や紙面だけでは分からないことも多いのでこのステップを外すと後でトラブルの元になります。
個人で見学しても良いですが、墓地見学会があれば担当者が説明してくれるので、利用したほうが良いでしょう。

4.石材店を探し相見積もり

相見積もりは公営霊園のみでできます。
これは、他の墓地には指定の石材店が入っており、値下げ競争ができないようなルールがあるためです。

墓地に墓石を加工して建立するのは石材店の仕事です。
墓地によっては指定の石材店がありますが、それがない場合は自分で探す必要があります。
その上で、希望する墓石の種類や形態を伝えて見積もりを取りましょう。
その際にも1社に頼まず、できれば複数の石材店の相見積もりをとることが、法外な値段を請求されないで済むポイントです。

5.墓地と契約

ここまでで問題なければ墓地管理者と契約します。
その際にはどの宗派でもどの形態の墓石でも埋葬と建立が可能かを確認しましょう。

6.墓石を建てる

契約した墓域に墓石を建立します。この期間は2-3カ月は見ておきましょう。

7.引き渡し、開眼供養

完成した墓地の引き渡しを受けたら埋葬前に僧侶による開眼供養を行います。
お墓は故人の霊魂があの世からやってくる依り代なので、あの世から見えるようにするための法要です。

お墓購入の必要書類

ではお墓購入にはどのような必要書類があるのでしょうか。

埋葬許可証

埋葬許可証は、自治体に故人の死亡届を提出することと引き換えに発行してもらえる書類です。
埋葬許可証には故人の名前や住所が書かれていて、言ってみれば故人の遺骨の身分証明書です。

この埋葬許可証はまず火葬場で提出が必要です。火葬場では確かに火葬をしたという判を押してくれ、今度はそれを墓地管理者に提出することで埋葬が許可されます。
埋葬許可証はよく火葬場の担当者によって骨箱の中に骨壺と一緒に納められていますから、確認しましょう。

墓地使用許可証または永代使用書

墓地使用許可証は、墓地管理者が発行する証明書で、別名を「永代使用書」とも言います。
これは言ってみれば墓地の契約証明書で、墓地の工事をする際に石材店に示す必要があるものです。

工事届

墓地は墓地管理者が管理し、許可なく工事ができないようになっています。
したがって工事をする前に墓地管理者にいつ、どんな石材店が出入りして、どの区画にどのようなお墓を建てるのかを届け出ることが必要です。
これは石材店が発行してくれますからそのまま墓地管理者に提出しましょう。

お墓の購入時期

ではお墓には購入にふさわしい時期があるのでしょうか。

生前に購入する

お墓は公営霊園でなければ生前に購入し建立することが可能です。
これを仏教では「寿陵(じゅりょう)」といい、逆に長寿を保証するめでたい行いだとされています。

また生前にお墓を購入することは宗教上の理由だけではなく、現実的にメリットもあります。

たとえば、お金で遺族に相続しそのお金を使って遺族がお墓を建てる場合、相続財産には税金がかかります。
しかしお墓にして相続すればその分には相続税がかからず、節税になります。

またお墓を購入することには大変な手間が伴いますから、その作業を遺族にさせなくて済む、ということもメリットです。

更に最近のお墓は昔のように四角形の画一的なものではなく、自分の好みに合わせた自由なデザインのものを建立できるようになっています。
ですから生前にお墓を購入すれば、自分にふさわしいお墓にすることができます。

四十九日や一周忌をめどに購入する

故人が亡くなってお墓に埋葬するタイミングは四十九日法要の時は、一周忌です。逆に言えばその時までにお墓を建立していなければ埋葬できません。
しかしお墓は場所を選び、購入し、工事をするだけで3カ月以上かかるのが普通ですので、一般的に考えれば、亡くなってからスタートした場合は、四十九日には間に合いません。

ですから次のタイミングとして一周忌までにお墓を購入し、埋葬の準備をするのがおすすめです。

お墓を購入するときの注意点

お墓を買う時にはいろいろと注意したほうが良い点があります。以下のことを確認し、お墓購入を失敗しないようにしましょう。

ローンは組めるの?

お墓を建立する費用は墓地の購入費用も合わせると150万~300万円と非常に高額です。
そして基本は一括払いです。しかしこれだけの費用を即金で出せる人はそうは多くないでしょう。

その場合はメモリアルローンと言って、お墓購入や葬儀に使う費用を融資してくれる金融商品があります。
また、墓石とその工事代金分であれば、石材店でローンを組めることもあります。

ただしすべての金融機関が扱っているわけではなく、一部の地銀やカード会社です。
ですからメモリアルローンを組む場合には、まず融資してくれる金融機関を探しましょう。

お墓は分譲ではない

お墓を「買う」と言いますが、正式には所有権の移転ではありません。あくまでお墓は墓地管理者から借りるものです。
ただし、最初に永代使用料を支払えば、管理費を毎年納めている間は、永久的に利用できる、と言う使用権です。転売などはできませんから注意しましょう。

早く購入すると無駄な管理費がかかる

お墓の生前購入にはメリットもありますが、使っていない管理費を毎年払わなければならない、と言うデメリットもあります。
また掃除をしないと墓石は劣化してしまうので、誰も眠っていないお墓でも定期的にメンテナンスする必要があります。

工事期間を見ておく

先ほど書いたようにお墓の購入後、墓石を建てるまでには工事期間がかかります。早ければ1カ月で作業してくれる石材店もありますが、
一般的には2~3カ月かかります。これを前提に余裕をもってスケジュールを組みましょう。

家族の承諾があるか

仮に自分が自然豊かな土地に埋葬されたいとして郊外の墓地を購入した場合、残された遺族にとってはお墓参りが非常に大変になる場合もあります。
また一般的なお墓ではなく、木の下に埋める樹木葬などを選んだ場合、遺族の中には死生観に合わず違和感を持つ場合もあるでしょう。

そのようなことを防ぐためには、購入前に家族とよく話し合って承諾を取っておくことが必要です。

墓地によっては遺骨が必要

公営霊園の場合、亡くなった後でしか契約できないということも多いです。ですから、墓地を決める時には生前の購入が可能かを確認しましょう。

宗派、墓石の形に制限がある場合も

寺院墓地などの場合、埋葬できる人の宗派を限定していることがあります。
また民営霊園、公営霊園の場合でも、墓石の形に規制を設けて自由なデザインのお墓を作れないところも多いです。
ですからお墓を購入する際には、しっかりと使用規定を確認して、自分の望むお墓が建てられるかをチェックしましょう。

まとめ

お墓の購入は人生における一大事業です。ぜひ以上を参考に、失敗がないように行いましょう。

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