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墓地の区画はどう選ぶ?面積・費用の相場や墓所の種類

墓地の区画のイメージ1

お墓を新たに建てる場合、まだ霊園が決まっておらず、霊園選びから始めることもあるでしょう。
その際に、一斉に分譲される霊園で、墓地の区画を選んで取得できる場合もあるはずです。

そのような場合に、墓地の区画を選ぶ基準はあるのでしょうか。
そこでここでは墓地の区画を選ぶ際に考えたいポイントをご紹介します。

墓地の区画を選ぶ基準は

お墓はどのよう基準でその区画を選べば良いのでしょうか。

費用の面では

墓地の区画は建売住宅の区画や、分譲マンションの部屋の階数や位置と同様に、区画によって費用が異なります。
この費用についてはどの程度が適切なのでしょうか。

お墓を建てるのに必要な費用相場は150-300万円程度と言われています。
この費用には、以下のものが含まれます。

・永代使用料
・墓石・工事代
・初年度管理費

このうち、区画にかかる費用は「永代使用料」です。
永代使用料とは、お墓の承継者が存続する限りその区画を使ってもいいという権利にかかる料金です。
永代使用権とはあくまでも期限なしの借地権のようなものであり、土地を購入するわけではないという点に注意しましょう。

それでは、このうち永代使用料はどのくらいが相場なのでしょうか。
永代使用料の相場は、地域によってかなり異なります。

例えば、都内の一等地のお寺であれば、0.5㎡程度で100万円以上ということも良くあります。
首都圏の、それなりにアクセスがいい墓地などであれば、1㎡で30-70万円程度でしょう。
さらに地方に行くと、1㎡10-20万円程度で購入できます。

いずれにしてもその地域によって相場は異なるので、周辺の霊園をいくつか見て情報を集めてみましょう。

区画の面積はどれくらいが適切?

墓地の価格は区画の場所にもよりますが、当然その墓域の面積に左右されます。
この点でも不動産と同様です。その墓域の区画面積はどの程度が適切なのでしょうか。

残念ながら区画面積の相場についても一概には言えません。

都内23区内の都心部であれば、0.81㎡前後がポピュラーです。
外柵がなく、小さなお墓が所狭しと並んでいるようなタイプです。
2㎡を超えると少し広めのお墓といった印象になります。
昔ながらの灯篭や植木のあるお墓があるのは歴史あるお寺か都立霊園くらいでしょう。

首都圏で見ても区画面積は1㎡-2㎡前後が多いです。
都心の一等地からするとややゆとりを感じますが、やはり外柵付きのお墓は少数派です。

さらに地方に行くと、2-6㎡くらいの区画が多くなります。
そもそも墓地自体が3㎡以上の区画しか設けていない場合も多く、当然外柵付きのお墓が多いです。

お墓を購入している地域ではどれくらいの広さなのが妥当なのかは、実際に現地に行ったりネットで調べてみるのが一番確実です。

お墓のデザインとの関係

またお墓の大きさやデザインによっても、必要な墓域の区画面積は異なります。

・和型墓石の場合
まず墓石の標準サイズは東日本であれば幅が27cmの9寸、西日本では24cmの8寸です。
特に法律や一般的なルールで墓石と区画面積に関するものはありませんが、狭い敷地に大きな墓石があるのは不自然ですし逆も同様です。

ではどの程度のバランスが良いのかというと、8寸墓石の場合は区画面積が2㎡程度であり、9寸墓石の場合は3㎡程度です。
この他、墓所内に灯篭を建てたい、植木を取り入れたいとなってくるとより広い面積が必要です。

・洋型墓石の場合
洋型墓石は比較的狭い区画に向いているデザインです。
外柵がなくても違和感がないため、1㎡以下の区画であればほとんどの場合洋型墓石になります。
逆に区画が広すぎて洋型墓石に外柵を付けると、全体的に平たい印象になります。
外柵を付ける程度の広さであれば、バランスとしては和型の方が取りやすいでしょう。

・デザイン墓石の場合
和型でも洋型でもない、自分独自のデザインにしたい場合はどうでしょうか。
デザインに強い思い入れがある場合は、まず先にデザインのイメージを具体的に固めてから、必要な広さを逆算しましょう。
また、1㎡以下の小さなお墓が多い墓所の場合は、墓石の形がすべて決まっている規格墓所であることが多いです。
これは同じ形状の方が隙間を詰めて並べやすいためです。
独自の形状にこだわるのであれば、やや広めの自由墓所を探してみましょう。

納骨人数との関係

またお墓は故人の遺骨を埋葬する施設ですから、埋葬する故人が多ければ区画面積の広さも必要になります。
この点も、大規模家族であれば広い家が必要であることと同様です。
ではどのように考えればよいのかというと、まず骨壺の一般的なサイズは直径21.7cm、高さ25.5cmです。ただし、これは東日本の、火葬した遺骨をすべて骨壺に納める習俗のエリアの場合です。これに対して西日本では火葬した遺骨の一部し骨壺に納めないのが一般的なので、骨壺はこれよりも一回り小さくなります。

したがって、この骨壺の大きさによって、必要な区画面積は異なります。
だいたい目安で言えば1㎡あたり3-4つ程度ですが、ただし納骨室の形状によっても、この目安は異なってきます。
細かい点は石材店に問い合わせることが1番です。

ただし、納骨室がいっぱいになってしまった時は古い遺骨を土に還したり、一つの骨壺にまとめるということもできるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫でしょう。

お墓の位置と陽当たりの関係も考慮

さらに墓地の区画には方角の問題があります。
もし吉相墓にこだわるのであれば、気にしてもいいかもしれません。

日本に古くから伝わり、現在でも日本人の価値観を潜在的に左右している考えに陰陽道があります。
この陰陽道では陽当たりが良いということ、じめじめと湿気が高くないことが吉相だとされています。

したがって、お墓の陽当たりが良い場所にあって、さらに陽当たりが良い方角に向けて墓石が建っている方が、その家に幸運がもたらされるとしているのです。

ですから、墓地の区画を選ぶ場合には、陽当たりが良い場所にしましょう。

さらに、区画には向きもあります。向きとはどの方角に向かって墓石を建てられるかということです。
これも吉相墓にするには重要です。
この点に関しても、陽当たりという要素が重要で、具体的にはお墓の正面を東向き、南東向き、南向きのどれかで設置できるような区画が望ましいとされています。

また特に仏教の場合は。極楽は現世に対して西の方角にあるという「西方浄土」の思想があります。この点で言えば、埋葬されている先祖が極楽の方向を向いている」西向きで墓石を建てられる区画もベターだと言えるでしょう。

墓地のお参りのしやすさも重要

さらにお墓を購入した後は定期的にお参りをすることになります。その際のお参りする側にとって便利かどうかということも考えておく必要があります。具体的には以下の点です。

霊園の入口から近い

自動車で霊園まで行ったとしても、入口から中は歩く必要があります。
その際に歩く距離が長くなると、お墓参り自体が苦痛になる可能性があり、結果的に足が遠のいてしまうかもしれません。

そうならないようにするには、霊園の入口から近い場所の区画を選択したほうが良いでしょう。

区画に行くまで坂や階段がない

若くて足腰がしっかりしている時には、お墓まで坂があったり階段があっても苦になりませんが、年をとってからのお参りには、坂や階段は苦痛です。
ましてや車いす生活などになった場合に、坂や階段があったら、お墓参り自体困難になるでしょう。

そのような先を見越して、お墓に行くまでの通路に坂や階段がない区画を選びましょう。

角地である

建売住宅の場合もそうですが、お墓を建てた後に周囲の環境がどう変化するかはわかりません。
もしかすると、建物が建って、陽当たりが悪くなる可能性もあります。そのようなことを防ぐには、角地の区画を選んでおいたほうが良いでしょう。

霊園自体ののお参りのしやすさはどうか?

また区画の問題ではありませんが、霊園自体が都心から遠隔地にあったり、最寄りの交通機関からのアクセスが長い距離の徒歩しかなかったりすると、やはり若いうちは良くても、年を取るとお墓参りができなくなります。

その点を考慮して、交通アクセスのよい霊園を選んだほうがベターです。

墓地の区画の種類には何がある?

墓地の区画にはいろいろな種類が増えてきています。
その点も選択の際には考慮しましょう。具体的には以下の通りです。

規格墓所

お墓の形状が決まっている区画です。
寸法や形状の他、石種まで指定されていることもあります。
他のお墓との優劣を気にしたくないという方は安心して利用できる区画です。
また、彫刻の内容まで指定されていることは極めてまれなので、表面のデザインはある程度自由にできます。

自由墓所

お墓のデザインなどの制約がきわめて緩い墓所です。
オリジナリティのあるお墓を建てたい場合は、自由墓所を選びましょう。
ただし、高さの制限などがある場合もあるので、デザインにこだわる場合は、事前にそのデザインが実現できるかを担当の石材店に確認しておきましょう。

芝生墓所

「墓地」のイメージは区画の周辺が砂利道やコンクリートで固められた通路ということではないでしょうか。
このような周辺環境は雨が降ってぬかるまないなど、お参りをするには便利である反面、少し無味乾燥で冷たい印象もあります。

その点で芝生墓地は、お墓の区画を芝生で覆い、芝生の中に墓石を建てるタイプの区画なので、自然に囲まれている印象があり、とても明るく温かいイメージを与えてくれます。

さらに芝生墓地にもいくつかの形式があります。
例えば地下に納骨室がある西洋式や、納骨室が地上に出ている日本式などです。

どちらの場合でも芝生墓地であれば、全体的に墓石が低くなるので、墓地全体が明るく、陽当たりが良くなります。
この点で現在、芝生墓地が増えてきています。

ガーデニング墓所

ガーデニング墓地とは、庭園のように墓域の周囲に多くの花や草木が植栽されている墓地のことです。

ガーデニング墓所は、芝生墓地よりもさらに、霊園全体が自然環境の中にあるような雰囲気なので、非常に開放的でお参りした場合でも気持ちが良いことが特徴です。

お墓参りというと、死にまつわる儀式のようで少し暗いイメージがありますが、ガーデニング墓所であれば、ハイキングのようなつもりでお参りでできるでしょう。

墓地の設計も霊園の専門家ではなく、造園家やフラワーコディネーターなどの園芸の専門家が行っている場合も多いです。

ゆとり墓所

ゆとり墓地とは、隣接している墓域にある墓石と自家の墓石との間隔が広く空いたタイプの墓地です。
空いた場所には小石を敷き詰めたり、植栽する場合もあります。

このように考えるとゆとり墓所には広い区画は必要な気もしますが、そうではありません。

ゆとり墓所はそれぞれの墓石のサイズを小さくするように設計され、規約で決められているので、狭い区画でもゆとりの空間を作ることができるのです。
さらに墓石が小さくなるということはその分費用も抑えられるので、結果的にお墓の値段も安くなるというメリットもあります。

ペット共葬区画

近年では、ペットを家族と同様に考え、扱う人が増えています。ペット同伴可能なレストランや宿泊施設が増加していることがその証しです。またかつてはペットは屋外で飼うことが一般的でしたが、現在は室内犬のように、人間と一緒に屋内で暮らすことも増えています。

この延長で亡くなったペットを自分の家のお墓に埋葬し、自分も死んだらペットと一緒に埋葬されたいという人も増加しています。

しかし仏教の考えでは、ペットがいくら家族と同様と言っても、それは「畜生」という人間よりも1段低い位置づけの生き物なので、一緒に扱うことは基本的にはあり得ません。仏教を心の底から信心している人は減っていますが、しかしこの考え方は日本人の深層心理に根強く残っています。

したがってペットを人間と同じお墓に埋葬することを拒否する人も依然として多いのが実情です。親族に1人でもそのような人がいたら、ペットを自家のお墓に埋葬することは困難です。

仮に新たにお墓を入手して、そこには自分とペットしか埋葬されないようにするとしても、寺院霊園の場合では先ほどの仏教の考え方から言って、ほぼ100%NGです。

しかし民間霊園の中にはこのようなペットに対する人間の考え方や価値観の変化に対応して、ペットを一緒に埋葬してもよいという規約のところも少しづつ増えてきています。

また、霊園全体ではペットと一緒に埋葬するのはできなくても、霊園の一部区画だけをペットと人間を一緒に埋葬できるエリアにしているところもあります。

そのような区画をペット共葬区画と言います。

まとめ

お墓を選択する上で区画の検討は重要です。
今後のお参りのしやすさや、墓石のデザインなどを考えて、後悔の無い区画選びをしましょう。