遺骨を後飾り祭壇に祀る方法を解説!いつまでどこに飾る?

  • 投稿日:2018/12/17
  • 更新日:2018/12/17
遺骨を後飾り祭壇に祀る方法を解説!いつまでどこに飾る?

あっという間に葬儀が終わった後、遺骨を自宅に安置しますが、その時に使うものが後飾り祭壇です。

葬儀の祭壇は葬儀社に任せておけばすべてしてくれますが、後飾り祭壇は自分で用意し、飾って、遺骨を祀る必要があります。
しかしどのようにして、そしていつまで祀ればいいのかということについて知っている人は少ないでしょう。

そこでここでは、後飾り祭壇には遺骨をどのようにして、そしていつまで飾るのか、後飾り祭壇自体はどのようにして入手するのかという点につて解説します。

1.後飾り祭壇とは

葬儀が終了してからお墓に納骨するまでの間、遺骨は自宅に安置します。後飾りとは、その時に遺骨を安置する祭壇のことです。

後飾り祭壇には自宅に遺骨を安置する、保管する、という目的だけではなく、自宅でゆっくりと故人を偲ぶ場所を設けるという目的もあります。
さらには、葬儀に参列できなかった人が弔問してくれる場合に、お参りする場という目的も存在します。

ですから後飾りは自己流ではなく、葬送儀礼の形式に則った方法で祀る必要があるのです。

ちなみに、仏式では飾り祭壇のことを、中陰檀(ちゅういんだん)とも呼びます。

2.49日までの祭壇の飾り方

後飾り祭壇は遺骨を納骨するまでの間設置します。

一般的に納骨は四十九日の法要時に行うことが多いので、ここでは仮に四十九日法要までの間、どのように後飾り祭壇を祀るかということについて解説します。

2-1.後飾り祭壇を設置する場所

まず後飾り祭壇を祀る場所です。

自宅に仏壇がある場合は、後飾り祭壇を設置するのは仏壇の前です。仏壇がない場合には、部屋の北または西の壁際に祀ります。しかし、絶対に北または西でなければならないということはないので、北や西に後飾り祭壇を祀れない場合は、お参りしやすい場所に設置しましょう。

ただし、直射日光の当たる窓際や、台所など水を扱う場所に設置すると、高温多湿になるため、位牌や遺骨が劣化する恐れがありますので避けましょう。

葬儀社の葬儀プランの中に後飾りも入っている場合は、葬儀社のスタッフが後飾り祭壇の設置や飾り付けをしてくれますので任せておきましょう。

2-2.遺骨の祀り方

後飾り祭壇は通常3段づくりになっています。この3段のうち、遺骨はどこに祀ればよいのでしょうか。それは宗教によって異なります。

2-2-1.仏式の場合

上段:遺骨、遺影
中段:位牌
下段:香炉、線香立て、ろうそく立て、花立て、おりん、茶器、仏飯器、焼香台

2-2-2.神式の飾り方

上段:遺骨、遺影
中段:霊璽(れいじ)、榊立て
下段:火立、徳利、水玉、皿を置いた三方、玉串

2-2-3.キリスト教式の場合

上段:十字架
中段:遺骨、遺影
下段:花立て、ろうそく立て、聖書、パンを載せた皿

2-3.遺骨以外のお供えは?

遺骨と遺影以外には以下のものを後飾り祭壇には供えます。遺骨と遺影以外のお供え物も宗教によって異なります。

2-3-1.どの宗教でも同じように供えるもの

どの宗教の場合も次のものは供えます。

それはご飯、水、お茶、焼き菓子、果物、生花です。

ご飯は基本的に炊きたてが好ましいので、ご飯が炊けたらまずは後飾り祭壇に供え、毎日盛替えましょう。ただし、ご飯、水、お茶は供えたらそれっきりにはせず、数時間したら下げます。そのほか、供えた食べ物のうち果物や生菓子など傷むものは適当なタイミングで下げ、家族でいただけばOKです。

またお供えにする食べ物には故人の好物を追加してもよいのですが、一般的に殺生に関連する魚や肉を避けます。

花は生花にし、枯れたら活け替えます。生花の種類は棘のあるバラ、匂いの強い花、毒のある曼殊沙華のなどは避けましょう。

2-3-2.仏式の後飾り

以上に加えて、仏式の後飾りでは、位牌、一輪挿し、香炉、おりん、ろうそく立て、線香立てを飾ります。正式にはさらに、蓮華、屏風、灯りなども飾りますが、こだわらなくてもよいでしょう。

納骨するまでは毎日ろうそくを灯し、線香をあげて故人を供養します。線香は火が長持ちする渦巻き状の巻き線香を使うと便利です。

浄土真宗では、ご飯やお茶は供えないことになっています。

2-3-3.神式の後飾り

神式では、霊璽(れいじ)、洗米、水、酒、塩、榊、灯明などが後飾りになります。

2-3-4.キリスト教式の後飾り

キリスト教式では十字架、生花、ろうそく台、聖書などが後飾りです。

3.祭壇にはどんな種類がある?

宗教別に後飾り祭壇の種類は異なります。また後飾り祭壇も最近は非常に多様化してきてもいます。

3-1.宗教別の後飾りの種類は

一般的な仏式の後飾り祭壇は、白木の板を2~3段組んで作ります。白木ではない時には、板の上から白布をかけます。

神式の後飾り祭壇は、白木の八足の祭壇を使います。ただし神式の葬送儀礼では自宅に遺骨を安置する前に、帰家祭を実施し、そのあとに八足を設置します。したがって、帰家祭時に使う仮霊舎も必要です。

キリスト教式の後飾り祭壇には特に決まりはありません。ですから小さなテーブルに白布をかけて後飾り祭壇にしてもよいでしょう。

3-2.最近は段ボール製の後飾り祭壇も

最近は後飾り後の処分の問題や、できるだけ葬送儀礼にはお金をかけたくないという価値観が生まれたことで、段ボール製の後飾り祭壇を使う人も増えています。
段ボール製の後飾り祭壇であれば価格は1万円程度で、後飾り後は普通ゴミで処分することが可能です。

4.祭壇はどこで販売している?

後飾り祭壇はどのように入手すればよいのでしょうか。

4-1.後飾り祭壇が葬儀費用とセットになっていることも

一般的な葬儀プランでは、葬儀費用の中に後飾り祭壇の準備と、そこに供える葬具が含まれていることが多いです。ただしオプションの場合もあるので、事前に確認しましょう。

4-2.自分で用意するなら後飾りセットが便利

葬儀プランに含まれておらず、自分で後飾り祭壇を準備する場合は、最近ではAmazonや楽天などのインターネットのショッピングモールで後飾り祭壇を購入することが可能です。

ミニ祭壇と基本的な仏具をセットにしたもので、1万円以下で販売されていますし、後飾り祭壇だけあれば5,000円程度で購入できるでしょう。

4-3.レンタルという方法も

葬儀社によっては本格的な後飾り祭壇をレンタルで用意しているところもあります。レンタルを四十九日の法要まで利用して、費用は3万円程度ですので、後飾り祭壇が葬儀プランに含まれている場合の費用と比較してみましょう。

5.後飾り祭壇はいつまで飾る?

後飾り祭壇はいつまで祀ればよいのでしょうか。

5-1.仏式の場合は基本的に四十九日の納骨まで

仏式の場合一般的には、納骨を四十九日の法要時に行います。この理由は、故人の霊魂は四十九日の間はまだ極楽に行かずにこの世にいて、四十九日が経つと浄化されて極楽へ向かうという、古来からの日本の民俗的な考え方があるからです。この考えに則って四十九日法要まで後飾り祭壇は飾ることになります。

神式の場合は四十九日法要の代わりに五十日祭になるので、それまでの間、後飾りを行います。

キリスト教式の場合は、埋葬はカトリックでは亡くなって7日目の追悼ミサの翌日、または1ヶ月後の昇天記念日に納骨を行ういますから、それまでの間、後飾り祭壇を祀ります。プロテスタントの場合は特に埋葬をいつ行うかという決まりはありませんので、自分で後飾りを行う期間を決めれば大丈夫です。

5-2.四十九日を過ぎた後の祭壇の処分方法

四十九日法要が済んで納骨を終えたら後飾り祭壇は不要になります。
処分方法は、花立、香炉、ろうそく立て、線香立てなどは割った上で、自治体のルールに則ってゴミに出します。
おりんは処分しても、すでに仏壇におりんがある場合は交換しても問題ありません。

しかし故人を祀っていたものをゴミとして処分するのことに心理的な抵抗がある場合は、葬儀社のプランで入手した後飾り祭壇であれば、葬儀社に依頼して回収してもらうことも可能です。

後飾り祭壇やお供え物は仮のものなので、処分前に閉眼供養などをする必要はありません。

5-3.四十九日を過ぎても納骨できない場合、遺骨はどこに安置する?

四十九日法要をしてもお墓の手配などができていないために納骨できない場合は、遺骨はどのように安置し続けたらよいのでしょうか。

5-3-1.遺骨は自宅安置しても法律には反しない

墓地に関して「墓地埋葬法」という法律があり、遺骨を埋葬する場合はこの法律で認可された墓地を選ぶ必要があります。
しかし墓地埋葬法では自宅に遺骨を安置してはならないということは定めていません。
ですから、遺骨を納骨しないでそのまま自宅で安置し、故人の冥福を祈っても問題ないのです。

実際に最近は「手元供養」という名称で、遺骨を身近に置いて供養する方法が非常に増えてきています。

5-3-2.自宅安置の場合は湿気に注意

火葬した遺骨は水分を吸収しやすい性質を持っているため、放っておくとカビが生えてしまいます。ですから遺骨は湿気の多い場所を避けて安置しましょう。

それでもカビが繁殖してしまいそうな場合は、パウダー状に粉砕し、真空パックにすることがベターです。

粉砕するのは、自分で遺骨をビニール袋などに入れ、上からハンマーなどで叩いても可能です。しかしこの方法には心理的な抵抗もありますし、作業的にも大変なので、業者に依頼してもよいでしょう。遺骨の粉砕業者であれば、1万円程度でパウダー状にしてくれます。

5-3-3.遺骨はどこに安置するのがよいか

自宅に仏間があれば遺骨は仏間に安置するのが1番自然です。しかし現代の住宅で仏間がある場合は少ないのも事実です。また仏間以外に安置する場合も、骨箱は意外に場所をとるので、限られた住宅スペースで確保するのは難しいかもしれません。

その場合はお参りしやすい場所であればどこに安置してもOKです。適当なスペースがなければ、寝室やリビングの棚に安置したり、本棚の一角を遺骨用にしてもよいでしょう。

6.まとめ

後飾り祭壇は、故人が安心して納骨されるまで遺骨を安置する大切な場所です。
すっきりとした気持ちで供養するためにも、祀り方は知っておいて損はないでしょう。