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墓石の色と種類を紹介!人気・おすすめは何色のお墓?

墓石の色のイメージ1

お墓の建てようと考える時、お墓のデザインなどとともに選ぶ要素になるのが墓石の色です。
墓石の色の種類には、どんなものがあり、その色にはどのような意味があるのでしょうか。
今回の記事では、気になる墓石の色についてご紹介していきます。

墓石の色と代表的な墓石

お墓選びの重要な要素のひとつが墓石の色です。
墓石の色には、昔から用いられてきた、灰色・白色・黒色や、最近人気の赤色・青色・緑色・茶色といった特徴的な色まで沢山あります。

ここでは、墓石の色ごとに、その意味や代表的な石種についてご紹介していきましょう。

灰色(グレー)

墓石の色で、一番人気が高いのが灰色です。
最もスタンダードな灰色系は全国的にも一般的な色です。
石種に関しても最もラインナップが多いです。

灰色の墓石は落ち着いた風情があり、昔から変わらず人気があります。
そのため、殆どの墓石用石材は灰色を基調としています。
灰色の墓石は汚れが傷が目立ちにくいのも人気の理由といえます。

岡崎御影

愛知県岡崎市の小呂町、箱柳町で採掘される白雲母黒雲母花崗岩です。
白雲母を含む希少な御影石です。

グレーまたは白色で、比較的細粒から中粒、均質で美しい石材です。
灯篭が代表的な石製品ですが、墓石にも使用されます。
無数に含んでいる小さな粒子(白雲母)が夕日をうけて輝く様は、ため息の出るほどの美しさであるとも言われています。
岡崎御影は、1452年に構築が始まった岡崎城の石垣にも使用されています。

小松石

神奈川県真鶴でしか採れない、希少性の高い石で、400年前に噴火した箱根火山の熔岩からできています。
その繊細な色合いと気品が、日本の風土に調和して古く鎌倉時代から墓石として用いられて来ました。

小松石は、小松山から採れる石材という意味で、「本小松石」と「新小松石」に分類されています。
「本小松」は緻密で灰色、青味はありませんが、「新小松」は「本小松」に比べて、一般に組織が粗く、灰色ですが、青味があります。
「小松石」は、建築土木、墓石、造園用材に使用されますが、「本小松石」は墓石・間知石・砕石・割栗石にも使用されています。

白色

白色の墓石は関西で多い色で、縁起の良い色として古くから好まれています。
白色と言っても白っぽいグレーなのですが、雰囲気も明るく高級感も出しやすい事からも根強い人気があります。
白色の墓石は、昔から縁起が良いとされ、広い地域で使用されてきました。
また、仏教の五色では、白色は仏陀の歯の色で悪業や煩悩を浄める清浄を表現しています。

庵治石

庵治石(あじいし)と読みます。
庵治石(細目特上)は、日本産御影石の最高峰で、斑(ふ)という独特な模様が特徴です。
青みがかったうろこ状の石目に黒雲母が入ることで、微小なまだらに見えます。
庵治石は白口と黒口に分けられることもあり、黒っぽいものもあります。
六本木ヒルズや、成田山新勝寺の寺名の石碑、源平合戦800年祭供養碑、大阪城・後姫路城にも使用されました。

インド銀河

インド銀河は、代表的なインド白御影石で、白っぽいお墓を建てたい人に人気があります。
銀河の星くずを思わせる白い玉の模様が入ります。
石質は固さ・吸水率も低いことから、和型墓石として人気があります。
白手・青手の石材の中では、最高峰の硬度を誇っています。

黒色

かつては縁起が悪いと言われていた黒色の墓石ですが、最近では人気があります。
黒色の墓石は水を吸いにくいという点で
しかし、仏教の五色(ごしき)では、黒色は極楽浄土に必要な色とされ、仏陀の袈裟の色でもあり、様々な怒りを抑えて耐え忍ぶ忍辱を表しています。

スウェーデン産のファイングレー

黒色の墓石で有名なのは、ファイングレーというスウェーデン産の黒御影石です。
キメの細かい雲母が散りばめられた黒い表情がとても美しく、硬度があり、吸水率も低いことから耐久性にも優れています。
硬い石のため艶を出すことが難しいですが、一度綺麗に磨くとその艶が長持ちするという特徴があります。

福島産の浮金石

福島県で採掘される浮金石(うきがねいし)は、国産の最高級黒御影石です。
硬質で吸水率も低く、黒い石に散りばめられたような金の斑点は、まるで金粉のようにも見える美しさです。
硬度がありながら加工もしやすいという特徴があります。
近年採掘量が減っていることから希少価値も加わっていますが、その美しさは根強い人気で、現在でも多くの方に墓石として選ばれています。
平成天皇がご成婚された際の記念噴水として使用されたことでも有名です。

赤色

赤色の墓石は、昔は血や炎を連想させるので良くないといわれてきましたが、最近ではあまり気にされなくなりました。
ガーデニング霊園の洋型のお墓で見かけることが多く、オシャレな雰囲気です。
仏教の五色では、赤色は仏陀の血液の色で、あらゆる人を救済して慈悲心がたえまない精進を表しています。

ニューインペリアルレッド

赤色で人気があるのは、インドデカン高原の赤御影石、ニューインペリアルレッドです。
最もポピュラーな石種といえます。
「世界でもっとも赤い石」とも言われ、もともとは建築石材として数多く使用されてきた石ですが、1980年代に急に有名になり、モニュメントなど世界中の多くの建設物に使用されました。
現在も、建物の外壁に明るい色の石を使いたい場合に、幅広く使用されています。
近年では、墓石用に利用されるようになり、主に洋型墓石やデザイン墓石に使用されています。
墓地内で、迷わずに自分の家のお墓を見つけることができるというメリットもあります。

青色

青色の墓石は特に関西で人気があり、デザイン墓石にもよく使用されます。
仏教の五色では、青色は仏陀の頭髪の色で、心を落ち着かせた状態の禅定を表しています。
青色の墓石では、福島県で採石される「吹雪石(ふぶきいし)」が有名です。

緑色

緑色の墓石では、中国の最高級の緑色の石である「万年青(まんねんあお)」が有名です。
仏教の五色では、緑色は青色同様に仏陀の頭髪の色で、心を落ち着かせた状態の禅定を表しています。

茶色

茶色の墓石は、洋型墓石としてよく使用されます。
茶色の墓石は温かみがあり、派手すぎず落ち着いた親しみのある色として人気があります。
茶色の墓石では、グレーの地にかすかに茶色がかった石目が美しい、インド産の「ロイヤルブラウン」が有名です。

墓石の文字色の種類

墓石に彫刻する文字の色は、一般的には黒、白、あるいは色を入れないのどれかです。
九州の長崎を中心とした地方では、文字は金色は圧倒的に多いです。
その他の地方では青や紺で文字入れすることもあるようです。
また、生前戒名は赤色で墓誌や棹石に彫刻します。

ただし、文字色に関する決まりはないので、実際には好きな色を入れて構いません。

例えば、仏教における五色などは宗教上の観点からみても使用して問題ないでしょう。
五色とは、仏教においてお釈迦様の体や教えを象徴するもので、白・黒(紫)・赤・青(緑)・黄の5つです。
仏教の五色において、白色は仏陀の歯の色、黒色は仏陀の袈裟の色、黄色は仏陀の体の色、赤色は仏陀の血液の色、青色(緑色)は仏陀の頭髪の色と言われています。

最近では墓石にイラストを彫刻することもあり、カラフルに色付けしているものも見られます。

地域ごとの墓石の色の違い

墓石の色は、関東・東北圏では黒色関西圏では白色を好む傾向があります。
これは、お墓に使われる石材に、その地域で多く採られるものを使用する傾向があるからです。
昔から、関東・東北圏では、黒色の石材である黒御影石が、関西圏など西日本では、白色の石材である白御影石が多く産出されたため、このように地域によって違いが生まれました。

黒い墓石はだめ?墓石の色と墓相学

黒という色に対し、暗い・闇・怖いといったイメージがある方にとって、大切な家族が安らかに眠るお墓の色を黒にすることは、なかなか受け入れにくいことかもしれません。
黒が与える強い印象は、その存在感ゆえに、どうしても心に掛かってしまうものです。

黒いお墓って縁起が悪いの?

すでにご紹介したように、仏教で縁起が良いとされる五色とは、極楽浄土を作るのに必要とされている色のことで、基本となっているのは赤・青・黄・白・黒の五色です。
基本となる色に黒も入っています。
このことから、仏教的な考えでは、決して黒は縁起が悪いということはありません。
では、なぜ黒いお墓は縁起が悪いと言われるようになったのでしょうか。
実は、これには墓相学と呼ばれるものが関係しています。

墓相学とはお墓の佇まいで運気を占うもの

墓相学という言葉にあまり馴染みがない人も多いと思います。
そもそも墓相とは、手相や家相などといった種類と同じく、お墓の佇まいで運気を占うものです。
墓相の歴史は古く、江戸時代に書物として出版され、多くの人に浸透しました。
その中の一節に、「お墓に黒い石を使うと災難や災害を招く」とあります。
墓相には諸説あるため、根拠としては曖昧ではありますが、普段から風水や手相といったものに気を配っている方からすると見過ごせないものなのかもしれません。
しかし、どれだけ墓相に気を配ってお墓を建てたとしても、そのお墓を大切にしてお世話をしなければ、結局は荒れ果てたお墓になってしまいます。
色や形といった見える部分ではなく、お墓のお手入れや先祖のご供養といった見えない部分で大切にする心が一番重要なのではないでしょうか。

墓石の色の選び方

ここでは、お墓のタイプごとに、おすすめの墓石の色をご紹介していきます。

和型墓石の場合

和型墓石の場合は、高級感がありシャープな質感で人気の黒色、落ち着きのある灰色、明るく清潔感のある白色がおすすめです。
好みにもよりますが、和型墓石は背が高くなるため、赤などのカラフルな色にすると威圧的な印象になります。

和型墓石でお墓を建てるときは外柵もつけることが多いですが、石塔と外柵の色は異なっても構いません。
石塔が黒、外柵が白というお墓もままあります。

洋型墓石の場合

洋型墓石の場合は、和型墓石と同じく、メジャーな黒色、白色、灰色がよく見られます。

ただし、洋型墓石は和型墓石より自由にデザインしやすく、赤や茶色など、カラフルなお墓も珍しくありません。
華やかな雰囲気のお墓にしたければ、色味の付いた墓石も良いでしょう。

デザイン型墓石の場合

デザイン型墓石の場合は、自由な発想で個性のある墓石にするために、赤色や青色など特徴的な色を使用する傾向にあります。
墓石のデザインに合う色や、故人の好きだった色など、個性を活かした墓石の色がおすすめです。

まとめ

以上、墓石の色にはどのようなものがあるのか、墓石の色ごとに人気のある石種はどれなのか、墓石に刻む文字の色は何色が良いのかなどについてご紹介してきました。
この記事が、お墓のデザインを考えている人の参考になれば幸いです。