墓じまいをしてから永代供養にするまでの方法と費用を解説!

  • 投稿日:2019/02/13
  • 更新日:2021/11/29
墓じまいをしてから永代供養にするまでの方法と費用を解説!

「先祖代々のお墓があるが、将来お墓を管理する人がいない」「先祖代々のお墓が遠いため、ほとんどお参りができない。」という話を最近よく耳にします。

永代供養という言葉を聞いたことはありますか?
最近では、後継者がいないという方や、遺族にかかる負担を少なくしたいという方が、永代供養を選択するケースが多くなっています。
この記事では、先祖代々のお墓を永代供養に移す方法について、ご紹介していきたいと思います。

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墓じまいと永代供養の違い

お墓を撤去することを「墓じまい」、お墓から取り出した遺骨の葬送の方法として「永代供養」があります。

「墓じまい」と「永代供養」はセットで扱われることが多いため混同されることもありますが、それぞれ別な段階を指しています。
ここでは、墓じまいと永代供養についてそれぞれ解説します。

墓じまいとは

墓じまいとは、お墓を撤去して更地にし、お寺などの墓地管理者に敷地を返すことを指します。

お墓は地面に石が乗っているだけではなく、基礎や納骨室などの頑丈な構造物があります。
墓石自体もかなりの重量になるため、墓じまいをする場合は業者に解体工事を依頼することになります。

墓碑や外柵、納骨室などがすべて取り除かれた後、敷地を更地に戻します。
撤去された墓石は砕石場に運ばれ、砕かれて処分されます。
取り出された遺骨は遺族に返還されるか、次の納骨先に配送されます。

業者は、公営墓地や一部のお寺では業者を好きに選べるので相見積もりを取ることができます。
共同墓地もほとんど業者の指定はありません。
民営霊園では確実に指定業者がいるので、お墓を建ててもらった石材店に依頼することになるでしょう。

永代供養とは

永泉寺 永代供養墓4

永代供養とは、お寺などの墓地管理者が存続する限り故人の供養を続けてくれることを言います。
お墓の面倒を見てくれる身内や親せきなどがいなくても、お寺に供養を任せることができるので安心です。
こういったことから永代供養墓は、跡継ぎがいない人や、1人あるいは2人だけのお墓が欲しい人などに選ばれます。

一般的な墓石を建てるお墓に永代供養がついていることもたまにありますが、多くの場合永代供養墓と言えば樹木葬納骨堂合祀・合葬墓などが挙げられます。

なお、遺骨を骨壺ごとに安置する永代供養墓の場合は「個別の安置期間」が設けられていることがほとんどです。
33回忌や50回忌を機に遺骨は合祀墓に移され、他の遺骨と一緒に合同で供養されます。

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墓じまいの費用

墓じまいにかかる費用相場は、以下の通りです。

  • 墓石解体工事費:8~10万円/㎡程度
  • 閉眼供養(魂抜き)のお布施:1~5万円程度
  • 離檀料(墓が寺院墓地にある場合のみ):1~20万円程度

墓石解体工事費

墓じまいとは?費用相場・手続きの流れ・時期・トラブル対策を解説

墓石解体工事費は、結果的に20~30万円程度に落ち着くことが多いようです。
ただし、墓所が山の上や細道など、工事が難しい場合は、大きく相場を上回ることもあります。

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閉眼供養(魂抜き)とは

閉眼供養(魂抜き)とは、お墓から遺骨を取り出す前に行う墓前法要です。
閉眼供養には、お墓が霊魂が宿る神聖なものから、ただの石に戻すという意味合いがあります。
閉眼供養をしていないお墓は解体できないという石材店が多いため、仏式のお墓であれば閉眼供養はほぼ必須ステップになります。

離檀料とは

離檀料とは、お寺の檀家を辞める際、今までお世話になった感謝を込めてお渡しするお布施の俗称です。
離檀料は、墓じまいをするお墓がお寺にある場合のみ必要です。
地域やお寺によっては離檀料がない所もありますし、逆に相場が高額な所もあります。

墓じまいの費用の詳細については、以下の記事もご覧ください。

参考:墓じまいとは?費用相場・手続きの流れ・時期・トラブル対策を解説

永代供養墓の費用と種類

永代供養墓の費用相場は、お墓の形態や人数によって大きく異なります。
永代供養墓の費用相場は、以下の通りです。

  • 合葬墓・合祀墓: 3~30万円/1人
  • 集合個別墓:10~150万円/1区画
  • 樹木葬: 10~150万円/1区画
  • 納骨堂: 30~200万円/1区画

合葬墓・合祀墓

合葬墓・合祀墓のイラスト

他の遺骨と併せて埋葬されるお墓のことを合葬墓(がっそうぼ)と言います。
「複数の霊や仏をあわせて祀る」という宗教的な意味合いを伴って、「合祀墓(ごうしぼ)」とも言います。

費用相場は、1人あたり3~30万円程度です。
特にお寺では永代供養塔などと呼ばれることもあります。

また、共同の納骨スペースの周りに巨大な墓石の棚のようなものを設け、一定期間は遺骨を棚で安置してから共同スペースに散骨するタイプもあります。

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集合個別墓

集合個別式永代供養墓のイラスト
集合個別墓は、個別区画が集まって構成されるお墓です。
屋外に墓石の棚のようなものを設置することもあれば、平面的に石室を整列させたものなどもあります。
合葬墓のようにすぐに遺骨が混ざるわけではなく、予定の期限内、または無期限に個別で供養されます。

樹木葬

樹木葬のイラスト

樹木葬は、墓石の代わりに樹木を植えて墓標にします。
形式や埋葬人数などによって費用に幅があり、5-100万円程度です。

最も安いのは合祀タイプで、一本の木の周りや地下に埋葬していくものです。
ファミリー区画など区画が分かれており、かつ個別の安置期間が長いものだと1区画100万円以上することもあります。
なお、樹木葬には遺骨が土に還るタイプと還らないタイプがあるので、注意が必要です。

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納骨堂

納骨堂のイラスト

納骨堂は、屋内に特定のスペースを設け、遺骨を安置するタイプのお墓です。
納骨堂にも様々な種類があり、ロッカー式、自動搬送式(マンション型)、仏壇式、位牌式、棚式などがあります。
費用は種類によって異なり、10-200万円程度です。

位牌式や棚式は1人での利用を想定しており、費用も10万程度と安価です。

ロッカー式は1人でも複数人でも利用できるタイプで、30-80万円程度が相場です。

自動搬送式(マンション型)は複数人数での利用を想定しており、費用は70-100万円程度。おおむね8人収容できます。

仏壇式も家族での利用を前提としていますが、そもそも仏壇とお墓を合わせて買うようなことになるので、費用も100-200万円程度と高価です。

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墓じまいから遺骨を永代供養墓に改葬するまでの流れ

では、一般的なお墓を永代供養墓に入れるにはどのようにしたらよいのでしょう。
ここでは、先祖代々のお墓を永代供養墓に入れるまでの手順について順を追ってご説明します。

1.親族やお寺に墓じまいの相談をする

お墓は一族全体に関わる問題なので、墓じまいをするときは独断ではなく、必ず親戚に相談しておきましょう。
他の親戚がお墓参りに行ったらお墓がなくなっていたとなると、トラブルは免れません。

また、お墓がお寺にある場合も注意が必要です。
お寺にお墓があるお家はほとんどお寺の檀家になっています。檀家とは、お寺に仏事の面倒を見てもらう代わりに経済的援助をする家を言います。
お寺にあるお墓を撤去するということは、自然と檀家をやめる(離檀)ことになります。
お寺からすると檀家は収入減なので、ごくたまに離檀を阻止するために高額な離檀料を要求されることがあります。
こういったトラブルを招かないためには、お寺に突然「離檀します」と言ってはいけません。
まずは決定事項ではなく、相談という形で話を始めて、相手に態度を硬化させないようにしましょう。

なお、お墓がお寺ではなく、共同墓地、民営霊園、公営墓地にある場合は、墓地管理者に事前に相談せずとも構いません。
書類などを用意してもらう必要はあるのですが、それは遺骨の引っ越し先が決まってからでもいいでしょう。

2.永代供養墓を決める

墓じまいの目処がついたら遺骨の引っ越し先を決めます。
相談と並行して調査は進めておいた方がスムーズです。
今回は遺骨を永代供養のお墓に入れるまでの流れを解説するので、引越し先は永代供養墓です。
役所に墓じまいの申請(改葬許可申請)をするときに、引越し先の「受入れ証明書」が必要な自治体もあるので、あらかじめ見当をつけておきましょう。

引越し先には、樹木葬、納骨堂、合祀墓などが考えられます。

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3.今のお墓がある墓地と自治体で手続きをする

墓地から遺骨を移動する際には、自治体が発行する「改葬許可証」が必要です。

改葬許可証を発行してもらうには、現在のお墓がある自治体の役所に「改葬許可申請書」を提出します。
改葬許可申請書は役所や役所のHPで入手できます。

改葬許可申請書の提出にあわせて、「埋蔵(埋葬)証明書」「受入れ証明書」「承諾書」が必要になります。

・埋蔵(埋葬)証明書
現在の墓地管理者に発行してもらいます。
改葬許可申請書への署名捺印で代用される場合もあります。

・受入証明書
遺骨の引っ越し先の墓地管理者に発行してもらいます。
自治体によってはいらないこともあります。

・承諾書
現在のお墓の所有者に書いてもらいます。
改葬申請者とお墓の所有者が同じ場合は不要です。

4.お墓を撤去する業者を決める

次にお墓を撤去する業者を決めます。

民営霊園一部の寺院では指定業者がいるので、事前に管理者に確認しましょう。
民営霊園なら管理事務所、寺院墓地ではお寺に問い合わせればいいでしょう。

公営墓地や共同墓地、一部の寺院では業者を好きに選べるので、複数の業者に見積もりを取ってもらう(相見積もり)こともできます。
ただし、あまり金額が安すぎる場合は悪質業者であることも考えられるので、注意しましょう。

5.閉眼法要をして遺骨を取り出す

お墓を撤去する際は、先祖代々のお墓から遺骨を取り出す前に、魂抜きという法要を行うのが一般的です。
魂抜きは、お墓から魂を抜くための法要です。
別名、閉眼供養(へいがんくよう)・お性根抜き(おしょうねぬき)ともいわれています。
魂抜きは、先祖代々のお墓があるお寺にお願いします。

その際、長年の供養に対する感謝の気持ちを示すため、お世話になった親族にも列席するよう声をかけるようにしましょう。
魂抜きの法要の費用は、通常の法要1回分が主流であり、おおよそ1万円~5万円が目安です。
お車代や御膳料を足してもこれに2万円程度が乗るくらいでしょう。

なお、お寺で墓じまいする際は離檀料と併せてお布施を納めることもあるようです。

6.お墓の解体工事をして墓地を返還する

先祖代々のお墓があった区画は、お墓を解体し更地にして管理者に返します。
ただし、区画を分けるブロックなどは最初から設置されていた可能性もあるので、撤去するか分からないものはお寺や管理事務所に聞いておきましょう。
お墓の解体費用は1㎡あたり10万円が相場と言われています。
ただし、費用は立地条件、道幅、基礎の作りなどによって変わります。
墓石を解体する重機が入れない所だと全て手作業になるので、費用はもっと高くなります。

7.遺骨を永代供養墓に納骨する

以上の各行程を済ませたら、いよいよ永代供養墓への納骨になります。
永代供養墓へ納骨する際は、一般的に永代供養料・納骨費用・初年度分の管理料が必要になります。
管理料はまとまった期間分前納することもできます。また、合祀墓の場合管理料は不要です。

先祖代々の墓を永代供養墓に引っ越す際の注意点

次に、先祖代々の墓を永代供養墓に引っ越す際の注意点についてご紹介します。
墓じまいや永代供養墓への引越しに際してはトラブルも起きやすくなります。
ここでは、具体例をあげてご紹介しますので、トライブルを起こさないための参考にしてください。

親族間のトラブル

墓じまいでよくあるのが親族間のトラブルです。
一般的に、墓は喪主を務めた人が受け継ぐケースが多いのですが、その人の一存で墓じまいを行ってしまうと、トラブルが起こりやすくなります。「墓じまいなんてとんでもない」「なぜ相談もしないで勝手に」「最後まで責任を持って管理するのが当たり前」と言われたりするケースが多いようです。
墓じまいをした後に意外なところからクレームを受けることもあるので、相談は幅広くしておいた方が無難です。
また、親族に墓じまいの相談をすることで、墓守を引き継いでくれる人が名乗り出てくれることもあります。

また、永代供養墓、特に合祀墓に入れるときは注意が必要です。
合祀墓に入れてしまうとその後遺骨を取り出すことはできません。
「合祀墓に入れるくらいなら引き取ったのに」とクレームを受けても対処の仕様がありません。

親戚に相談するときは、墓じまいとあわせてどこに遺骨を移すかも伝えておきましょう。

お寺とのトラブル

檀家となっている場合、お寺にとっての墓じまいは「檀家が減る」ことを意味します。
そのため、お寺が墓じまいをスムーズに受け入れてくれないケースがあります。
やっと墓じまいを許可してもらっても、今度は離壇料でもめることもあります。
離檀料は、数万円~10万円程度、多くても20万円程度が相場と言われていますが、お寺との関係が古いほど高額になったり、墓じまいの許可を得る際にスムーズに運ばなかった場合に高額になったりなど、感情的な面も大きく影響してしまいます。
お寺との良好な関係をいかに築けるかというところが大きなポイントになります。

石材店とのトラブル

石材店から予想以上に高額の撤去費用を請求される場合があります。
特に寺院が石材店を指定する場合は相見積もりが取れないので、言い値になってしまいます。
業者が指定されている場合も、事前に費用がどれくらいかかるか確認しておきましょう。
あまりに高額だと感じた場合は他の業者に相場を聞くなどして、交渉する必要があります。

また、逆に費用が安すぎる場合も悪質業者の可能性があるので注意が必要です。
基礎や納骨室を解体せずに埋めてしまったり、墓石を山などに不法投棄してしまうような業者もいます。

お墓の跡継ぎがいないときの対処法

お墓の跡継ぎがいないときの対処は、大きく分けて以下の2つが考えられます。

お墓の跡継ぎがいないときの対処法2通り

  • 親族にお墓を継いでくれる人がいないか相談する
  • 墓じまいをして、遺骨は永代供養や散骨などで供養する

まずは、お墓について親族に相談しましょう。
墓じまいをするにしても親族には相談しておいた方が良いので、あわせて、お墓を引き続き使ってくれる人がいないかも聞いていましょう。
それでもやはり墓守が見つからなければ、お墓は解体(墓じまい)し、遺骨は永代供養や散骨などで改めて供養する必要があります。

跡継ぎがいないときの対処法については、詳しくは以下の記事もご覧ください。

参考:跡継ぎがいない墓をどうする?対処法や永代供養について解説!

まとめ

今あるお墓を墓じまいして、遺骨を永代供養墓に移したいと考えているなら、まずは親族やお寺に相談しましょう。
墓じまいの目処が立ったら遺骨をどの永代供養墓にするか決めます。
予算なども考えて、納得できる供養の方法を選びましょう。
なお、墓じまいをする際は役所から「改葬許可証」を発行してもらう必要があるので、注意してください。

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