遺骨を加工してできる宝石やアクセサリーには何がある?

遺骨を加工してできる宝石やアクセサリーには何がある?

遺骨アクセサリーや遺骨の加工品は、手元供養品の一つとして普及しています。
今回は、遺骨アクセサリーを始めとする遺骨の加工品について紹介します。

遺骨アクセサリーとは

遺骨アクセサリーとは遺骨を加工してアクセサリーの一部としたものです。
遺骨を砕いてアクセサリーの一部に収容するタイプと、遺骨自体を化学的に加工して宝石にするタイプがあります。
手元供養の方法として、2000年代ごろから広まりました。

遺骨アクセサリーの種類

遺骨加工品:アクセサリー
遺骨のアクセサリーには、遺骨をそのまま収容できるものと、遺骨を宝石に加工したものを用いるものがあります。
代表的なアクセサリーには、ペンダントや指輪があります。

メモリアルペンダント

遺骨加工品:ペンダント
遺骨の加工アクセサリーの中でもメジャーなのがペンダントです。遺骨を加工した宝石を用いるものと、遺骨をロケットなどに納めるものがあります。本体には、故人の名前などの文字を彫刻できるものもあります。

指輪

遺骨加工品:リング
遺骨を指輪に加工するサービスを行う会社もあります。ペンダント同様に、指輪においても遺骨を宝石に加工した製品が好まれる傾向にありますが、中には遺骨そのものを樹脂加工して指輪に埋めこむタイプの製品もあります。

手元供養製品の資料を無料配布中!

お骨壺やオブジェやアクセサリーなどの手元供養製品の資料を、無料でお送りします。まずはお気軽にご請求ください。

【無料】資料請求>>

手元供養製品のイメージ

遺骨で作れる宝石:麗石

手元供養-遺骨加工品-オブジェ

麗石は、遺骨から作る人工宝石です。
他の宝石とは異なり、透明度がないのが特徴です。

麗石の作り方

麗石の生成方法は、粉砕した遺骨を特殊な石にする成分と一緒に溶融していき、その後に冷却することで結晶かさせることで宝石にする事が出来ます。

この麗石のメリットは結晶化させ生成させるので割れてしまった場合にも再度生成する事が出来るという点にあります。
さらに、その強度もダイヤモンドと同じくらいあり、丈夫だということです。

麗石の色や加工例

麗石は透明度のない石です。
ダイヤモンドや、サファイヤといった宝石より、幅広い形のアクセサリーに活用されます。
アクセサリーとしては最近流行の数珠に加工したり、勾玉に加工したりしてブレスレッド、ペンダントとして利用されるなど、他の宝石にはない加工が目立ちます。
勿論、指輪やペンダントのようなスタンダードなアクセサリー加工も出来ます。
それ以外にも、アクセサリーとは異なりますが、クラッシュ状にしてガラスの器に入れたオブジェや、プレートにして供養するといった方法も人気です。
また、そのまま数珠として利用されることもあります。

麗石のアクセサリーの相場

麗石の相場は、加工した内容によって変わってきます。
数珠状のブレスレッドだと、組み合わせる他の石との兼ね合いもありますが、15万円前後からという相場になっています。
指輪も同様に15万円前後から石の大きさなどに合わせ値段の上乗せがあります。
ピアスやイヤリングなど麗石部分が大きい場合は30万円近くすることもあります。

【無料】麗石の資料請求はこちら>>

遺骨で作れる宝石:ダイヤモンド

遺骨を宝石に加工するときの定番と言えばダイヤモンドです。
ダイヤモンドは炭素からなるため、遺骨に含まれる炭素を用いて、かなり前から加工が行われてきました。

ダイヤモンドの作り方

遺骨をダイヤモンドに加工するには高温高圧法とよばれる特殊な加工を施すことで実現します。

まず、遺骨から科学的な物理処理を施し炭素を抽出します。これに熱加工を行うと黒鉛へと変換していきます。

その後、金属と抽出した黒鉛を封入したセルを5万気圧以上、かつ、1300度以上の高温高圧状態に置き核を投入することでやがて核に黒鉛が集まりダイヤモンドの原石が生成されるという仕組みになっています。

ここからさらにカットと研磨を行う事でアクセサリーに使用出来る綺麗なダイヤモンドに変化します。
参考:http://www.algordanza.co.jp/production.html

ダイヤモンドの色や加工例

ダイヤモンドは、その輝きの美しさを活かすアクセサリーが主流です。
特に女性の好むネックレスや、指輪、イヤリングといったアクセサリーは人気です。

カットもブリリアントカットと呼ばれる円形に近い一般的なカットから、プリンセスカットと呼ばれる正方形のカット、アッシャーカットというオランダ式のカットなど多彩です。
最近ではハートにカットする方法なども欧米では人気のようです。

ダイヤモンドの相場

ダイヤモンドの相場は0.1カラットで30万円前後、1カラットで300万、2カラットで400万円前後します。
また、同じダイヤモンドでも色や大きさ、カットの仕方で値段は変動します。
さらに、アクセサリーに加工する場合には、その加工代金もかかる為注意が必要です。
アクセサリー作成前に見積もりを出して貰える筈なのでしっかりと確認しましょう。

遺骨で作れる宝石:真珠

真珠は、アコヤ貝などの貝に核を挿入し、核に貝が生成する成分を沈着させていくことで生成されます。
遺骨から真珠を作る場合は、核に遺骨を混ぜます。

真珠の作り方

真珠を作るという方法も最近では人気のサービスのひとつです。
真珠の作り方としては特別なことはなく、貝に核を入れ養生、沖出し、監理、浜上げという養殖真珠の工程を行います。
この時に挿入する核に遺骨を含ませることでメモリアルアクセサリーとして仕上げていくことになります。

また、業者によっては真珠の生成自体には遺骨を使わず、真珠に穴を空け、その中に遺灰をローとで流し込む方法でアクセサリーを作る方法もあります。

真珠の色や加工例

真珠を使ったメモリアルアクセサリーにはブレスレット、イヤリング、ネックレスなどのスタンダードのものから、インテリアや、供養に使えるプレートなどに加工することもできます。

真珠の相場

真珠の相場は、企業によってさまざまですが、いのり真珠として真珠を生成している有限会社アッシュオンでは30万円で3粒から18粒前後を作ってくれます。
核が特殊なため、アクセサリーとして加工もしてくれます。

真珠に遺灰を詰めるタイプの大野屋ではブレスレット2万9800円、リング2万3千円、ネックレス2万円としています。

 

遺骨で作れるアクセサリーのメリット

遺骨から宝石やアクセサリーを作るメリットにはどんなものがあるでしょうか。
お墓とは異なる供養のメリットを紹介します。

手元供養ができる

自宅で供養ができるというのが、ひとつ遺骨アクセサリーにあるメリットになります。
実際にお墓を持つ持たないを別にしても、高齢化のすすむ現代において自宅で供養できるというアクセサリーや、遺骨製品の需要は高まっています。

また、お墓を持つ際、掛る費用というのは大きく、その費用が抑えられるというのも注目されているポイントであります。
宗教への関心が薄まっている中で、お墓を持たず、自分の家で供養をするという考えが広まる中で遺骨をアクセサリーにして自宅で供養するという方法は今後も拡大する傾向にあるとされています。

宗派を問わず供養出来る

宗教を問わないというのも、遺骨アクセサリーのメリットのひとつと言われています。
お墓を持つ場合、そのお寺の檀家にならなければならない場合があります。
また、供養の方法についても、檀家の方法に倣う必要があります。

実際に宗教への関心が無い場合、抵抗がないひとも多いですが、宗教への関心が薄く、自由に供養したい人も多いようです。
その場合に、宗教の枠にとらわれない、手元供養は人気が出始めている供養方法です。

ペットの供養にも人気

遺骨加工品:メモリアルクレイ
ペットの手元供養も人気です。ペットのお墓を用意するのが大変だったり、生前と同じく自宅でペットとともに過ごしたいという願いがあるという方にはおすすめです。

ペットの手元供養について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://ohaka-sagashi.net/news/pettemotokuyo/

遺骨アクサリーはよくない?

遺骨をアクセサリーにすることは、どのように捉えられるでしょうか。

精神面から考える遺骨アクセサリー

遺骨アクセサリーが良いかどうかは、人によります。
故人を身近に感じることで悲しみを乗り越えて行けると考える方もいれば、ずっと身近に感じることによって、悲しみから抜け出せないと考える方もいます。

ご自分がどのような形で故人と関わっていきたいか、じっくり考えてみましょう。

法律上の遺骨アクセサリーの立ち位置

遺骨アクセサリーの法的な立ち位置はあいまいですが、現状では黙認され広く普及しています。

遺骨を自宅に安置したり、身に付けたりすることは合法です。
遺骨の扱いに関する法律として、「墓地、埋葬等に関する法律」(以下、墓埋法)が挙げられます。
墓埋法では、行政の許可を受けた「墓地」以外に死体や焼骨を埋葬(埋蔵)することを禁止していますが、その埋葬(埋蔵)の期限などは定めがありません。
したがって、いつまでも納骨せずに自宅に置いたり、身に付けたりすることは合法です。

遺骨の加工については、形式的には刑法190条に抵触すると考えられますが、現在(2022年2月)に至るまで司法判断がなされておらず、法務省の非公式見解を機に、現状では広く黙認されています。
遺骨をアクセサリーに加工することについての直接の議論がなされている資料は発見できませんでしたが、これについては、「平成28年度厚労科研費研究に伴う『墓地の経営・管理に関するFAQ』」内での、散骨についての質問が参考になります。

Q6.[散骨と刑法第190条について]に関する質問
散骨が行われるにあたって、焼骨は粉砕されるとのことだが、その行為自体は刑法190条には抵触しないのか。 (公営墓地の管理者より)

Answer
抵触いたします。「散骨は、刑法第190条に抵触しない」とよくいわれていますが、法務省の見解(非公式)では、「散骨が節度をもって行われる限り、違法性はないとしている。」と云っているのであって、その主旨は、刑法第190条が法益(法において保護される利益)とする一般的な概念を述べているにとどまるものでしかなく、(「月刊住職」金花舎・1991年10月号における当時の担当者の発言)、そもそも、個別の事案について、これが合法、違法であるかについては、司法府の俎上にのせられるべき事柄であって、行政府である法務省が判断することではありません。現在、墓埋法に基づく行政運用の多くの部分は、地方公共団体の自治事務とされております。そうした自治事務のなかで、散骨も、適正な管理を対象として、規制する条例が次々に成立しているのが現状であります。

参考:「平成28年度厚労科研費研究に伴う『墓地の経営・管理に関するFAQ』」

まとめ

今回は遺骨で作れるアクセサリーについて紹介をしてきました。
遺骨で作れるアクセサリーについて今一度ポイントを整理しておきましょう。

  • 遺骨アクササリーは手元供養の一種である
  • 少量の遺骨を納めるタイプと、遺骨そのものを宝石に変えるタイプがある
  • 遺骨アクセサリーには、ネックレスや指輪などがある

ご自分に合った供養の形を見つけてみましょう。

手元供養製品の資料を無料配布中!

お骨壺やオブジェやアクセサリーなどの手元供養製品の資料を、無料でお送りします。まずはお気軽にご請求ください。

【無料】資料請求>>

手元供養製品のイメージ