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樹木葬で後悔しやすい事例とデメリットを紹介

樹木葬で後悔のイメージ1

近年ではお墓に対する考え方が多様化し、一般的なお墓を建て、そこに埋葬する以外の埋葬方法も受け入れられるようになりました。
この記事では、その中の1つである樹木葬を行った後に後悔しやすい事例とメリット・デメリットについて紹介します。
樹木葬を行う前に知っておく事で、予期せぬ出来事を回避出来ると思います。

樹木葬とは

樹木葬とは、墓石の代わりにシンボルツリーと呼ばれる樹木を使い、その周囲に遺骨を埋葬する葬送方法です。
永代供養の1種で、自然葬に分類されます。
以下では樹木葬について詳しく解説します。

永代供養墓とは

永代供養とは、お墓の管理や供養が難しい遺族に代わり、寺院や霊園が管理と供養を行ってくれる埋葬方法です。
永代とは無期限という意味ではなく、管理する寺院や霊園が続く限り供養を行うということになります。
一般的には三十三回忌を弔い上げとし、合祀へ移行します。
一般的なお墓を建て、そこに埋葬する場合は永代使用と言いますが、永代使用と永代供養は全く別の物となるので注意が必要です。

樹木葬の埋葬の種類【合祀・集合・個別】

樹木葬には、大きく分けて3種類の埋葬方法があります。
以下にそれぞれ分けて解説します。

合祀型

合祀型の場合は、大きなシンボルツリーの元に、他の家族の遺骨と共に埋葬を行います。
埋葬後に遺骨を取り出す事や、個別に供養する事は出来ません。
必要な場所と管理の手間がかからず、他2種類よりも費用が抑えられるのが特徴です。

集合型

集合型の場合も、大きなシンボルツリーの元に遺骨を埋葬します。
合祀型との違いは、埋葬する地下区画を個別に分けていることです。
そのため、他の遺骨と一緒になることがなく、個別に供養を行えます。

個別型

個別型の場合は、シンボルツリーをそれぞれ用意し、その元に遺骨を埋葬します。
合祀・集合型との大きな違いは、ご自身でシンボルツリーを選ぶ事ができ、個別に区画が用意されるため一般的な形での墓参りや法事を行うことができる点です。
合祀・集合型よりも費用がかかります。

樹木葬を行える墓地の種類【里山・都市】

樹木葬を行える墓地は里山型と都市型に分かれます。
それぞれの特徴をタイプ別に紹介します。

里山型

里山型の場合は、自然の山一帯を墓地とし、より自然に近い形で遺骨を埋葬することができます。
自然葬は、死後に遺骨を自然の循環に還す事を目的として行われます。
そのため、より自然葬の意義を尊重した墓地が里山型です。
土地が広いこともあり、都市近郊にはあまりありません。

都市型

都市型は公園型とも呼ばれ、都市部に多く見られます。
整備された墓地が多く、華やかな雰囲気のもとで故人を供養することができます。
一般的な墓地と併設されていることもあり、利便性が高いことが特徴です。

樹木葬で使う木の種類

樹木葬で使う樹木の種類に明確な決まりはありません。

合祀・集合型の場合は、あらかじめ墓地にあるシンボルツリーを使うことになります。
この場合多く使われるのは、サクラ・ハナミズキ・ヤマツツジになります。
多くの方に親しみがあり、決まった時期に花を咲かせることで年間法要に適していることから選ばれる場合が多いです。

個人型の場合は、ある程度ご自身の好みで樹木を選ぶことができます。
一般的に多く使われるのはバラなどの低木です。
墓地によっては、周囲との調和をとるためにシンボルツリーが指定される場合があります。
その地域では生育できない樹木を選ぶことはできないので、事前に確認をしましょう。

樹木葬で後悔しやすい事例

樹木葬はまだあまり一般的ではなく、ご自身と親族・墓地の認識の違いから後で後悔する事例もあります。
以下では後悔しやすい事例を紹介します、実際に樹木葬を行う前に一度確認をしましょう。

樹木の手入れ:樹木が枯れたら

樹木葬の場合、樹木の手入れや清掃などの管理は、霊園や寺院が行ってくれます。
そのため基本的にご自身で手入れを行う必要はありませんし、ご自身でガーデニングを行ったり、新たに花を植えたりすることはできない場合が多くあります。
管理者によって手入れの頻度や行い方が様々で、ご自身の希望した管理方法とは違い後悔する事例があります。
樹木が枯れてしまった場合、多くの墓地は新たに植樹を行います。
しかし墓地によっては、自然葬の意義に合わせ、枯れた後もそのままにする場合もあります。
そのためにご自身の希望と、墓地の方針が違い、後悔する事例もあります。
契約前に確認をすることが重要です。

遺骨の管理

合祀型の場合は最初から、個別型の場合は弔い上げ後に合祀され、遺骨を取り出すことができなくなります。
そのため、樹木葬後に改葬することができずに後悔する事例があります。
合祀型の場合は行う前に親族とよく相談し、改葬することが出来ないと伝える必要があります。
個別型の場合は、契約内容によって弔い上げの周忌が変わるので、事前に確認しましょう。

管理費の問題

樹木葬を行った場合、基本的にその後の管理と供養は墓地管理者によって行ってもらえます。
そのため年間の管理費がかからず、契約時の支払いに含まれる墓地がほとんどですが、一部の墓地では年間数千円~1万円程度の管理費が必要になります。
管理費を払わずに滞納した場合は、一般的に3年間を期限にお墓が撤去されることになります。
管理費の確認を行わず、後から請求され後悔する事例もあるので気を付けましょう。

交通の便が悪い

樹木葬は性質上、都市部から少し離れている場合や、里山型の場合は公共交通機関が使えない場所に墓地がある場合も珍しくはありません。
ご自身や親族が年を取り、外出が難しくなる場合があります。
そのため契約時は墓地まで通えると思っていても、後々交通の便の悪さから負担となり後悔する事例があります。
樹木葬の場合は、墓地まで通うことが難しくなったとしても、近場の墓地に改葬することはできない場合があります。
契約前に今後のことも考え、どのような交通機関が使えるのか確認が必要です。

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬はまだ一般的ではないため、故人の遺志を尊重しつつ親族の理解を得ることは難しい場合があります。
樹木葬のメリット・デメリットを理解すると、本当に樹木葬を行うべきなのか、親族を説得することができるのか判断する材料になります。
以下では樹木葬のメリット・デメリットと、他の葬送方法との比較を解説します。

樹木葬のメリット

樹木葬のメリットについて解説します。

遺骨が自然に還る

樹木葬は、自然葬の一種です。
死後は自然に還りたい、美しい自然の中で安らかに眠りたい。
こんな考えであれば樹木葬は最適です。

遺族の負担が軽減できる

樹木葬は永代供養で行うため、埋葬後の管理と供養は墓地が行ってくれます。
そのため一般的なお墓のように、法事などで遺族の負担になることはありません。
樹木葬を行う墓地も、一般的な墓地よりも華やかな雰囲気の場合が多く、故人を亡くした悲しみを和らげることができます。

一般的なお墓を建てるよりも費用がかからない

一般的なお墓を建てる場合の相場は100万円~300万円ほどです。
樹木葬の場合は、5万円~80万円ほどが相場で、費用を半分以下に抑えることができます。

シンボルツリーの成長と共に歳月を実感できる

個別型の場合は新たに植樹したシンボルツリーの成長を通し、合祀・集合型の場合はサクラなどの花が咲く度に個人を亡くしてからの歳月を実感できます。
そのため、より充実した供養を行うことができます。

樹木葬のデメリット

樹木葬のデメリットについて解説します。

親族の理解を得にくい

樹木葬は歴史が浅く、人間の樹木葬が行われるようになってからは、まだ20年程しか経っていません。
そのためあまり一般的ではなく、親族の理解を得られない場合があります。

一般的な墓参りや法事ができない場合がある

消防や景観の観点から、線香やロウソクを供えて供養を行うことができない場合があります。
虫や動物を呼び寄せてしまうため、お供えを禁止している墓地もあり、一般的な墓参りを行えない場合があります。

交通の便が悪い墓地も多い

里山型の場合は、公共交通機関が使えない場所にある場合があります。
中には墓地の近くまで車で近付けない場合もあり、山中を歩くことが難しくなった場合は墓地に通えなくなる場合があります。

他の葬送方法との比較

樹木葬と他の葬送方法との違いについて、費用・葬送までの準備・葬送後の手間の3点で比較します。

費用

樹木葬にかかる費用の相場は5万円~80万円で、樹木葬ではない場合の永代供養墓も費用の相場は同じです。
一般的なお墓を建てた場合の相場は100万円~300万円です。
樹木葬以外の自然葬、海洋散骨などの相場は1万円~40万円です。
宇宙葬など特殊な散骨方法を行った場合は、最高で250万円ほどかかります。
手元供養を行った場合は、数千円~50万円が相場です。

葬送までの準備

樹木葬・永代供養・一般的なお墓の場合は納骨式までの準備は同じです。
散骨を行う場合は、遺骨を細かく砕く必要があり、どこに散骨を行うかで準備方法が変わります。
手元供養を行う場合も、火葬後にどこまで法事を行うかは個人と遺族の方針で変わります。

葬送後の手間

一般的なお墓を建てた場合は、墓石の清掃・敷地の清掃・献花などのお供えを定期的に行う必要があります。
樹木葬・永代供養の場合は、管理と供養を墓地が行ってくれるため、遺族の手間はほとんどありません。
散骨・手元供養の場合は、その後の法要の決まりがありません。
全く行わないこともできます。

まとめ

樹木葬とは、墓石の代わりにシンボルツリーと呼ばれる樹木を使い、その周囲に遺骨を埋葬する葬送方法です。
合祀型・集合型・個別型の3種類あり、それぞれ埋葬方法と費用が違います。
墓地のタイプは里山型と都市型の2種類です。
埋葬後の管理と供養は墓地に任せることができますが、墓地によって頻度や方法が異なるので事前に確認が必要です。
樹木葬の相場は、一般的なお墓を建てるよりも安く、半分以下に抑えることができます。

樹木葬を行った後に後悔する事例は
・管理方法と樹木が枯れた時の対処方法について
・遺骨が取り出せず改葬出来ない
・管理費がかかる場合がある
・交通の便が悪い場合がある
この4点です

以上樹木葬についてと、メリット・デメリットの解説でした。

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