孤独死したらお墓はどうなる?希望の墓に入るための生前準備

  • 投稿日:2019/06/14
  • 更新日:2021/11/26
孤独死したらお墓はどうなる?希望の墓に入るための生前準備

現代の日本では核家族化や高齢化が進み、家族の形の変化と共に一人暮らしの人が増えてきました。

孤独死(こどくし)(孤立死(こりつし)や独居死(どっきょし)も同じ意味です)とは、主に一人暮らしの人が、誰にも看取られることなく、その人の住居内などで亡くなることをいいます。

「平成30年版高齢社会白書」によると、60歳以上の高齢者で、現在住んでいる地域での付き合いの程度について、「あまり付き合っていない」「全く付き合っていない」とする人は、女性が19.8%なのに対して男性は25.3%となっています。
また、孤独死を身近な問題だと感じる人の割合は、60歳以上の高齢者全体では17.3%ですが、一人暮らしの場合は45.4%と4割を超えている状況です。
つまり、一人暮らしの高齢者の4割超が孤独死を身近な問題と感じているのです。
(参考:平成30年版高齢社会白書 6 高齢者の生活環境 

孤独死の不安を抱えるのは、高齢者だけではありません。
生涯未婚率が高いゆとり世代や団塊ジュニア世代では、孤独死の不安を持つ人も多くいます。

このような現代、もし孤独死した場合に遺骨はどうなってしまうのでしょう。
この記事では、孤独死した場合にお墓はどこに入れられるのか。また、孤独死した場合への備えについてご紹介していきたいと思います。

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孤独死をしたらお墓はどこに入れられる?

孤独死してしまった場合、いったいお墓には入れるのでしょうか。

身内がいる場合

身内がいて、身内に引き取りが決まった場合は、遺体を引き取ってもらいます。
火葬や葬儀、納骨は引き取った遺族が行うことになります。

身内がいない場合

遺体を引き取る身内がいない場合や身元不明である孤独死の場合は、「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律によって地元自治体が火葬をすることになります。
遺骨は、誰も引き取り手がない場合は、火葬後一定の保管期間(一般的には5年程度)を経て、「無縁塚」に埋葬されます。

無縁塚とは

無縁塚とは弔う縁者のいない死者のためのお墓のことを言います。
万人塚や無縁塔、無縁墓とも言われます。

孤独死の発見から葬儀・火葬までの流れ

孤独死してしまった場合、葬儀や火葬がどうなるのかご紹介しましょう。

孤独死の発見

孤独死が発見されるきっかけは、遺体が腐敗する匂いで近所の人が気づいたり、家族が訪問した際に発見されるのがほとんどです。

孤独死と思われる状況が発見されるとすぐに救急車が呼ばれ、救急隊員が生死を確認し、生きていれば病院に搬送し、事件などの可能性があれば警察へ通報します。

借家に住んでいる人が孤独死した場合は、大家さんが家族や保証人などに連絡します。

警察による現場検証

警察が到着した場合は、まず検死課による現場検証が行われます。
家宅捜索も行われて金品などは一時的に没収されます。
この時、部外者は現場検証が終わるまで現場に立ち入ることはできません。

警察から遺族への連絡

検死によって身元が判明した場合は、すぐに死体検案書と遺体を遺族に引き渡されます。
警察は、公的書類や契約書などから遺族関係を調べ、親子、兄弟、そして親戚などへ血縁関係の近い順に連絡をします。
すぐに身元が分からない場合はDNA鑑定なども行います。
身元がすぐに判別しない場合は遺体は専用の保管庫にて保管されます。
保管料は有料で、一泊2,000円程度が相場となり、その保管料は遺族に請求されます。

遺族が見つからないケースも

孤独死の場合は、親族が見つからないケースや、親族が引き取りを拒否するケースもあります。

遺族が遺体を引き取る場合

遺族が引き取ることになった場合は、遺族の手によって葬儀や納骨が行われます。
遺族は、警察から状況説明を受け、現場検証の際に一時没収されていた金品などを受け取れます。
また、遺体を保管してある葬儀社などの情報も受け取れます。

火葬から帰郷まで

孤独死した時の状況にもよりますが、孤独死した遺体はすぐに現地で火葬することが多く、お骨の状態で遺族に引き渡されるのが一般的です。
公営の火葬施設を使用した場合、住民登録している自治体の方が費用が安く、他の地域に搬入すると割高になるという事情があるからです。

また、遺体を搬送する場合は一般車両で行うことができないため霊柩車を手配する必要がありますが、遠距離になればその費用も大きくなります。
このように霊柩車の費用や、発見までに時間がかかった場合は腐敗が進んでしまっていることから、衛生上すぐに火葬することになるわけです。

孤独死の対策でできること

自分が亡くなった後のことはなかなか想像することはできません。
しかし、それでは間違いなく周りの多くの人たちに迷惑をかけてしまうことになります。
また、残された遺族は間違いなく大変な思いをすることでしょう。
それでは、孤独死した場合に周りの人に迷惑をかけず、希望するお墓にも入れるようにするにはどのようにしたら良いのでしょう。
ここでは、生前にしておいた方が良いことについてご紹介します。

終活をしましょう

終活は、自分の死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備のことを言います。
人生の終わりをより良いものにするための事前準備とも言えます。
終活をしっかりと行い、残された遺族の方々への負担を減らすことが大切です。

お墓を事前に予約しておく生前予約

最近では、本人が生前に、自分の葬儀について葬儀社を選び、支払い方法や墓地などを決めておく「生前予約」が普及してきています。
生前予約することで、遺志を反映することができ、何よりも残された遺族への負担軽減に確実に繋がることになります。

跡継ぎがいない、身寄りがないといった場合は永代供養墓を選びましょう。
永代供養墓とはお墓のお世話や供養がお寺が行ってくれるお墓のことで、個人墓や夫婦墓として使うことができます。

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死後事務委任契約を結んでおく

折角お墓を生前購入していても、誰かが納骨してくれなければ希望のお墓に入ることはできません。
「死後事務委任契約」を結んでおくことで、埋葬を含める死後の手続きを希望通りにしてもらいましょう。

死後事務委任契約とは死後の事務手続きを委任するための契約です。
委任する内容としては、以下のようなものがあります。

・葬祭、埋葬の手続き
・死亡についての周知
・遺品整理
・生前での未払い分費用の生産 など

依頼する相手は親戚や友人などでもできますが、司法書士や弁護士など法律のプロに依頼することもできます。

エンディングノートを作る

お墓の生前予約に加え、エンディングノートもしっかり作成しておくことで遺族や周りの人への負担を大きく減らすことができます。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、その名のとおり「人生の終末」を記した「ノート」のことを言います。

遺言書や遺書との違い

エンディングノートは、遺言書や遺書とは異なるものです。

遺言書とは、自分に万一のことがあった場合に、財産(遺産)を誰にどれだけ渡すか、事業や不動産などの管理を誰に託すかといったことを生前に取り決めた意思表示を、民法の規定に従って書面に残したものを言います。
遺言書の内容は、法的効力があるため、相続をスムーズに進め、加えて、相続トラブルを防止するために作成されることが多いです。

遺書とは、死を前提に、自分の気持ちを家族や関係者に記したものを言います。
主に、故人の心情について書かれた最後のメッセージです。
遺言書のような遺産については書きませんし、また書いてあったとしても法的効力は発生しません。

遺言書が「死後の財産分与」、遺書が「最後のメッセージ」だとすれば、エンディングノートとは「人生の記録」といえるでしょう。
そのため、遺言書のように法的効力はありませんし、遺書のように死に特化した内容である必要もありません。

これまでの人生を振り返ることができる

人生は必ずしも平たんなものではありません。辛いことや悲しいことを乗り越えてきたからこそ、今日があります。
エンディングノートを書き、これまでの人生を振り返ることで、見過ごしていた幸せに気づくこともできます。
また、これまでの人生を振り返ることにより、これからどう生きていきたいのかを考えるきっかけにもなります。

家族に思いを託すことができる

自分の希望を書き残すことができるのがエンディングノートの最大のメリットです。
遺産相続など金銭的なことは、法的根拠のある遺言書に記しますが、どのように葬儀を行ってほしいのか、誰を呼んでほしいのかといったことだけでなく、家族に向けて感謝の言葉を綴ることもできます。

エンディングノートに書く内容

「エンディングノートはこのように書く」といったような決まりは特にありません。
しかし、それでは何を書いてよいのか迷います。
最近では、エンディングノート(終活ノート)も販売されていますのでそれを使うのも良いでしょう。
エンディングノートに書く内容は、その性格上、最初に終末期医療についての対応や葬儀への希望、友人や知人などへの連絡先、貯蓄・保険・年金・その他の貴重品の情報など、突然死亡したときにでも家族が困惑しないための情報を書いておきましょう。
それらを書き終えたらその後は何を書いても自由です。
公式な書類ではありませんので、死後に伝えたいことや今の気持ちなどを、気持ちを楽にして書いておきましょう。

生前整理も行っておく

生前整理とは、残された遺族が遺品整理に苦労しないために、身辺整理を生きているうちに行うことを言います。
不用品が大量に残されては遺族も処分するのに大変ですし、必要な書類などを探し出すのに苦労してしまいます。
また、生前整理を行うことで、本当に自分に必要なものは何なのかを見つめ直すこともできます。
生前整理を行っておくことも大切なことのひとつと言えます。

まとめ

今後、孤独死は残念ながら増えてしまうことが予想されています。
孤独死をしてしまった場合の対策を事前に立てておくことが重要なことであることはご理解いただけたと思います。
特に、お墓の生前予約についてはまだまだ知らない人も多いので、ご家族の方はご高齢の方に、エンディングノートを作ることをそれとなく勧めてみてください。
エンディングノートには、財産・お墓・供養などの遺族になってしまったら高い確率で悩んでしまう部分について触れていくことになるので、お墓に関するトラブルも減らすことができるようになります。

以上、孤独死したらお墓はどこに入れられるかに始まり、孤独死への対策までご紹介してきました。
人生の最後に希望するお墓に入ることができるよう、この記事がその参考になれば幸いです。

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