水子供養とは何をするの?方法・依頼先・費用相場を解説

  • 投稿日:2019/06/14
  • 更新日:2019/06/14
水子供養とは何をするの?方法・依頼先・費用相場を解説

昔は、生まれてあまり日の経たない乳児や幼児期に亡くなった子供のことも「水子」と呼んでいました。
しかし現在は、出生する前に亡くなった子のことを「水子」と言います。
仏教の戒名のひとつに水子(すいじ)があり,これも同じく、月が満たないで死産した未熟児や死産児を言います。

赤ちゃんを望んでいた方にとって、妊娠はとても嬉しいことです。
しかし、残念ながら妊娠を継続することができず、流産や死産となってしまうこともあります。
これは、とても悲しい出来事ですが、その時に家族が思うことは、お腹の中に宿りながらこの世に生を受けて生まれてくることができなかった赤ちゃんを供養したいということです。

この記事では、そんな赤ちゃんの供養の方法や供養するための費用についてご紹介しますので、是非、お役立てください。

水子供養とは何か?

ここでは、水子供養についてご紹介します。

流産や死産したときにする供養

水子供養とは、日本独特の慣習で、この世に生を受けることができなかった胎児の冥福を祈ることを指します。

気持ちの整理がつかないなどさまざまな理由で、亡くなった時に供養ができず、時間が経ってしまったけれども水子の供養をしたいという場合もあるでしょう。
それでも問題はありません。供養に早い遅いはないのです。

しかし、水子供養は流産した時に必ず行わなくてはならないというものではありません。
水子供養が行われるようになったのは比較的近年のことです。
お寺でも、水子供養として法要を行っていないところが多くあります。

「産めなかった赤ちゃんを供養してあげたい」と思った時には、是非、水子供養をしてあげましょう。

水子地蔵が天に導く

水子は、亡くなった後、「水子地蔵」というお地蔵様に導びかれ天に召されます。
また、水子地蔵は、水子があの世(天国)で幸せに暮らせるようにお世話をしてくれます。

お地蔵様が天国に連れて行ってくれるという考え方は、仏教によるものだとされています。
水子地蔵にお参りするということは、赤ちゃんに会いに行くということになるのです。

また、水子地蔵には種類があります。ここでは、3つの地蔵についてご紹介します。

錫杖を持っている地蔵菩薩

錫杖(しゃくじょう)を持っている水子地蔵は子どもたちを鬼から救ってくれる地蔵菩薩です。

合掌している慈母地蔵尊

合掌している水子地蔵は子どもたちの母親代わりの慈母地蔵尊です。

赤ちゃんを抱っこしている子安地蔵

赤ちゃんを抱っこしている水子地蔵は子安地蔵と呼ばれ、妊婦の安産を守ってくれる地蔵尊です。

水子供養はどこに頼む?

水子供養はどこに頼んだら良いのでしょう。

気持ちのある寺院に頼みましょう

水子供養をする際、亡くなってしまった水子に対して心からお経をあげてくれるお寺を見極めることが大切です。
まったく知らないお寺に相談するよりも、まずは、今まで信仰していたお寺に相談してみましょう。
また、水子供養を専門に行なっているお寺もあります。
そのようなお寺は、水子供養に関しては絶対的な信頼度があるので任せてみても良いでしょう。

神社では供養しない

神社でも供養できるのでしょうか?
実は、基本的に神社では水子供養は行いません。
それは水子供養に対する死の宗教観という問題ではなく、神道では死そのものに対する捉え方が違うからです。
そもそも、供養という言葉自体が神道の言葉ではなく仏教の言葉なのです。
同じく、水子供養という概念も神道にはありません。

宗派によっては水子供養を行わないことも

お寺であっても、宗派によっては水子供養をおこなわない場合も多くあります。
例えば浄土真宗では水子供養は行いません。

また、水子供養を行う宗派であっても、水子供養を行なっていないお寺もあります。
ですが、水子供養を行なっていないお寺でも、頼めば水子供養を行なってくれるところもあります。
代々お世話になっているお寺があれば、お願いしてみるのもひとつの方法です。

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水子供養の方法と費用相場

水子供養という言葉は知っていても、実際にどのような方法があるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、水子供養にはどのようなものがあるのか、またその費用の相場についてご紹介します。
また、水子供養のお金は全てお布施として支払います。

僧侶の読経による供養

非常に丁寧な水子供養になります。
ご先祖さまの供養と同様、生を受けることのできなかった水子の霊に対し、僧侶が読経して供養する方法です。
費用の相場としては、1万円から3万円ほどになります。

戒名・位牌での供養

水子霊に戒名を授け、位牌を造仏して永代供養する方法です。
費用の相場としては、3万円~5万円ほどになります。

写経による供養

昔から水子供養に関わらず、写経による供養は行われてきました。
自宅でできる写経ですから、毎日写経供養をしている人もいます。
この場合、最後に為○○水子供養と書くため(為書き)、出来れば菩提寺にて戒名を授かられると良いでしょう。
費用の相場としては、1千円~2千円ほどになります。

石仏地蔵尊造仏での供養

水子供養のために、石仏をお寺の境内に奉安し供養してもらう方法です。
費用の相場としては、8万円~30万円ほどになります。

地蔵尊参拝での供養

それぞれのお寺の境内に、地蔵尊の石仏・金仏が祀られていて、水子供養を願う方がこのお地蔵様をお参りし、その水子の成仏を願う方法です。
費用の相場としては、3万円~5万円ほどになります。

写仏による水子供養

先ほどご紹介した写経と同じで、自宅で出来る供養の方法です。
水子供養の場合は、お地蔵様を写仏するのが良いでしょう。
費用の相場としては、3万円~5万円ほどになります。

つちぼとけによる供養

石仏と同じように地蔵尊を陶芸で造仏する水子供養方法です。
費用の相場としては、3千円ほどになります。

水子供養の流れとマナー

ここでは、水子供養の当日の流れと服装のマナーについてご紹介します。

法要当日の流れ

水子供養はシンプルな流れになります。
水子供養の法要をする時には、受付で水子供養の希望を伝え、申し込み用紙などがあれば必要事項を記載し提出します。
合同供養の場合は、そのまま法要が行われて供養は終了です。

単独の法要を希望する時には、予約が必要なこともあるので注意が必要です。
水子供養では、法要と法話を聞きます。合同法要の場合は約40分が目安です。
永代供養や戒名法要をした時には、戒名と位牌が後日できあがります。できあがりの目安は、戒名は約1週間、永代供養の位牌は約1ヶ月から2ヶ月といったところです。

服装のマナー

水子供養をする時の服装は、喪服でなくても問題はありません。
女性はブラウスとスカート・ワンピース、男性はワイシャツやジャケット、スーツなどが良いでしょう。
また、お参りするだけであれば、スーツなどを着用しなくても構いません。
しかし、場をわきまえた服装にすることが大切です。

水子供養は自宅でもできる?

自宅でも、水子供養をすることができます。
ここでは、自宅でできる水子供養について紹介していきます。

実はお寺で水子供養をしていない人は多い

流産をした人のうち、しっかりと水子供養をしている人は多くありません。
それは、水子供養ができない状況に悩んでいるのかもしれません。
では、その理由とはどういったものでしょう。

金銭的に厳しい

金銭的に厳しいといった理由で、水子供養ができない場合もあります。
水子供養をする際、費用はお布施として包みますすが、少なくても数千円は包むようになるでしょう。
そのため金銭的に厳しく水子供養ができないといった場合もあります。

交際者との関係

交際者との関係から、水子供養できないといった理由もあるでしょう。

人に知られたくない

流産してしまうということは悲しいことですし、それを周りの人に知られてしまうと、悲しい言葉をかけられたり、もしかすると責められるかもしれません。
水子供養をしない一番多い理由が、人には知られたくないということです。

お仏壇を供える

小さなものでかまわないので仏壇を用意します。

お仏壇の方角

自宅に仏壇を置く場合、仏壇が直射日光に当たらないようにしましょう。
そして、仏壇を置く方角は宗教によって異なります。
曹洞宗・臨済宗の場合は南向き、浄土真宗・浄土宗・天台宗は東向きとなっています。
一般的に南や東に置くといったケースが多いようです。

思い出のものを供える

思い出のものを供えるようにすると良いでしょう。
もし、赤ちゃんのエコー写真があればその写真などを添えると良いです。
母子手帳を貰っていたのであれば母子手帳を添えても良いでしょう。
思い出の品がない場合には、ミルクや赤ちゃんのおもちゃなどをお供えすると良いですね。

お供え物は年齢で変えてみる

生きていたら今何歳、といったように、その時の年齢に合わせてお供え物を変えるもの良いでしょう。

仏壇が置けない場合

仏壇が用意できない場合は、無理に仏壇を用意する必要はありません。

まとめ

以上、水子供養についてご紹介してきました。
水子供養は、必ずしなければいけないというものではありません。「供養してあげたい」と思う気持ちが一番大切なのです。
この記事が、水子供養を考えている方の参考になれば幸いです。