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お墓の保険について解説!地震で墓石が倒れた場合は対象?

お墓の保険イメージ1

ご存知のとおり、日本は地震大国です。

日本やその周辺では、マグニチュード5以上の地震は平均で1年間に140回以上発生しています。
つまり3日のうちに1回以上は地震が発生しているという計算になります。
(参考:気象庁 地震について

地震のニュースなどでお墓が倒壊している映像をご覧になったことがある人は多いと思います。
とても他人事では済まされない気持ちになりますよね。

地震の規模によっては、墓地そのものが大打撃を受け、復旧するまでにはかなりの時間と費用が必要になる場合もあります。
自然災害は突然にやってくるもの。そのためにお金を用意しておくというのはなかなか難しいものです。

そんな万が一の時のために、家屋と同じようにお墓に掛ける保険というものがあることをご存知でしたか。
昨今、自然災害などによって墓地が傷つく場合に備えてお墓に保険をかける人が増えています。
ここでは、万が一の時の備えになるお墓の保険についてご紹介していきましょう。

目次

1.お墓の保険にはどんなものがある?
1-1.すでにあるお墓にかける保険
1-2.お墓の施工・購入時に入る保険

2.新しく保険に入る場合のチェックポイント

3.保険の対象になる損害
3-1.墓石が破損した時に適用
3-2.もらい事故でも適用
3-3.適用条件以外は保険が適用されない
3-4.適用条件をリストアップして確認

4.保険の掛け金や補償金額
4-1.すでにあるお墓に掛ける保険の場合
4-2.購入時に補償サービスを受ける場合

5.お墓を自費で直した場合の費用

6.お墓の保険と石材店の保証との違い
6-1.墓石の保証は自然劣化や施工の際に起こった損傷が対象
6-2.保証やアフターケアで足りない部分を補うのがお墓の保険

7.通常の地震保険でお墓は補償されるのか
7-1.普通の地震保険ではお墓は補償されない
7-2.動産総合保険は個人で加入することができない
7-3.保険会社の窓口で相談するのが良い

8.まとめ

1.お墓の保険にはどんなものがある?

まずは、お墓の保険にはどんなものがあるのかをご紹介しましょう。
ここでは、すでにあるお墓の場合と新しくお墓を施工・購入する場合に分けてご紹介します。

1-1.すでにあるお墓にかける保険

お墓に対する保険と聞いて一番最初に思いつくのは、家屋などの被害を補償する損害保険ではないでしょうか。

損害保険とは、予測不能な事故や火災などによって受ける損害に対して一定の保険金を支払う保障をしている保険のことをいいます。
自動車保険や火災保険、地震保険などが損害保険の代表です。

その損害保険を扱っている会社が損害保険会社になります。

お墓の保険というのはあまり耳にしたことがないと思いますが、実は、お墓専用の保険を取り扱っている保険会社もあるのです。
すでにあるお墓に保険をかける場合は、この損害保険会社に相談することになります。

1-2.お墓の施工・購入時に入る保険

お墓をまだ持っていない場合は、施工・購入の際に補償をサービスの保証を受けることができます。
お墓を建てる時に、最初から免震施工をして貰い、その免震構造という商品に補償サービスがつく形で保険を掛けるという考え方です。
家電を購入した際に品質保証がついているというイメージです。
この場合は、保険の加盟店となっている石材店に相談してお墓の施工・購入時に保証をつけるという流れになります。

2.新しく保険に入る場合のチェックポイント

どんなお墓でも保険に入ることができるのかというとそうではありません。
すでにあるお墓を保険に加入させるためには、必ずクリアしなければならない条件があります。

それは、免振施工の有無です。
まずはお墓の状態について下記の項目をチェックしてみてください。

・お墓自体が古く免震構造になっているかどうかがわからない
・お墓はあるが免震加工はしていない
・免震構造だとは聞いていたがどの程度の震度に耐えられるのかは知らない

これらのうち、どれか一つでも当てはまった場合は保険会社で耐震チェックをしてもらう必要があります。
保険の加入の際に必ずチェックされるのは、一定基準の免震施工をしてあるかどうかという点です。

基準を満たしている場合にはそのまま加入できますが、施工をしていないまたは基準に足りていない場合は一定基準に達するように施工をした上で加入できるようになるのです。

3.保険の対象になる損害

お墓の保険はどのような場合に補償されるのか確認してみましょう。

なお、ここで紹介するケースはあくまでも例です。
コースの内容などによって対象が異なりますので、詳細は保険会社に確認しましょう。

3-1.墓石が破損した時に適用

お墓の保険については、震災などで墓石が破損した時に適用されます。
一番多く扱われている例だと、

・火山の噴火
・地震や噴火が原因で起こった津波
・台風や暴風雨が原因で起こった洪水・高潮・土砂崩れ

により、墓石が破損した時に保険が適用されています。

3-2.もらい事故でも適用

震災によって、自分のお墓は倒壊しなかったが隣接する他家のお墓の倒壊に巻き込まれたといったいわゆる「もらい事故」の場合は適用されるのでしょうか。

お墓の保険では、このような「もらい事故」の場合も保険は適用されることが多いです。

3-3.適用条件以外は保険が適用されない

ここで注意しなければいけないことがあります。
それは、契約時に適用条件として示されている原因以外では保険は適用されないという点です。

例えばイタズラなどで墓石に損壊が出たとしても、適用条件が災害を原因とした損壊となっている場合には保険は適用されないということになります。

3-4.適用条件をリストアップして確認

もし、あらゆる点において保険を適用して貰いたいとお考えでであれば、思いつく限りの適用条件を一度リストアップしてみることをお勧めします。

そのリストを元に保険の取扱店に相談すれば、より分かりやすく後悔のない保険を選ぶことができるでしょう。

4.保険の掛け金や補償金額

気になる保険の掛け金や補償金額はどうなっているのでしょう。
お墓の保険の掛け金や補償金額は、保険の加入方法で変わってきます。
ここでは、相場についてご紹介しましょう。

4-1.すでにあるお墓に掛ける保険の場合

すでにあるお墓を地震保険に加入させる場合は、月額1,500円前後が掛け金としては一番多いケースです。
また、最大補償金額は50万円が相場のようです。

当然、保険の内容によって掛け金も補償金額も変動します。
石材店と提携している保険会社も多いので、まずはお墓を建ててもらった石材店に相談してみるのが良いでしょう。

4-2.購入時に補償サービスを受ける場合

お墓を新しく購入する時に補償サービスをつける場合は、お墓の購入金額で補償内容と掛け金が変わってきます。
50万円のお墓を購入した場合を例にすれば、月額3,000円前後の掛け金が相場となっていて、その補償金額は購入した時の代金分というのが主流です。
保険に加入できるのは、最低購入金額が50万円からといったように値段を定めているところもありますので、お墓を購入する際には合わせて保険もチェックしてみるのも良いでしょう。

5.お墓を自費で直した場合の費用

保険に加入していないお墓が倒壊してしまった場合、いったいどの程度の修復費用がかかるのでしょう。

一般的にお墓が倒壊した時の被害額は、新規で購入した時と同等かそれ以上の費用が掛かると言われています。
それは、墓石の被害だけではなくお墓の基礎まで壊れたりすると、整地から全てやり直す必要があるからです。

このような不意の大きな金額の出費に備えておきたいのであれば、お墓の保険に加入しておくのが安心でしょう。

6.お墓の保険と石材店の保証との違い

すでにお持ちのお墓に新しく保険を掛ける場合には、はっきりと「お墓の保険」という意識を持つことが出来るのですが、お墓の購入時に保険を掛ける場合には少し注意が必要です。
ここでは、保険の補償とお墓を建てた時の保証の違いについてご紹介します。

6-1.墓石の保証は自然劣化や施工の際に起こった損傷が対象

墓石を購入する時には、墓石に対して品質保証とアフターケアがついていることがあります。
この説明を受ける時に「破損した場合には補償します」と説明され、それを保険と勘違いしてしまう場合もあります。

お墓を購入する際に墓石店から「どんな破損でも対応することが出来ます」と言われて予算よりも高い墓石を購入してみたら、震災でお墓が倒壊したのに補償対象外だと言われ、結局自費で立て直さなければいけなくなったということもあり得ます。

墓石に対してついてくる保証やアフターケアは、あくまでも「自然劣化や施工の際に起こった損傷に対して行われる補償」のことをいい、地震などによる自然災害で受けた損傷には対応していないということを知っておきましょう。

6-2.保証やアフターケアで足りない部分を補うのがお墓の保険

墓石を購入した時についてくる保証やアフターケアでは足りない部分を補う為に加入するのがお墓の保険ということになります。

保証やアフターケアと混同しないように、お墓の購入・施工の時に保険加入を検討する場合は、必ずお墓の地震保険に入りたいということをはっきり申し出るようにしましょう。

7.通常の地震保険でお墓は補償されるのか

損害保険といえば、家屋に掛けている火災保険や地震保険がすぐに思い浮かぶと思います。
また、多くの人が保険を掛けているでしょう。

これらの保険は不動産・動産共に補償の対象になっていますよね。
そうであれば、お墓も動産なのだから普通の地震保険に加入さえしていれば補償してもらえるのではないでしょうか。

7-1.普通の地震保険ではお墓は補償されない

普通の火災保険や地震保険でお墓を守ることはできるのでしょうか?
実は、残念ながら普通の火災保険や地震保険ではお墓は補償されないのです。
それは、保険会社の多くは各種災害の保険の補償対象を建物や家財としており、生活圏から離れて存在する墓地のお墓は保証の対象物とはみなされないからです。

7-2.動産総合保険は個人で加入することができない

それでは、動産の全てをカバーする動産総合保険ではどうでしょうか。
実は、動産総合保険はあくまで法人向けの保険のため個人で加入することはできないのです。

7-3.保険会社の窓口で相談するのが良い

ここ数年の間に起きている大地震の現状を踏まえ、今後墓石も含めた新しいタイプの地震保険を検討している損害保険会社もあるようです。
しかし、墓地・墓石というのはある意味特殊な対象となるのでなかなか実現するまでには時間がかかりそうです。
保険の内容も毎年少しずつ変わっていますので、気になる場合は、一度、現在加入されている保険会社の窓口でお墓の保険について問い合わせてみるのも良いかもしれません。

8.まとめ

お墓の保険とその補償内容などを中心にご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
地震や津波、豪雨などの自然災害が全国各地で起こっている現代において、お墓の保険はこれからお墓を継承していく人にとってはとても重要なものになっていくのではないでしょうか。
この記事がお墓の保険を考える、あるいは選ぶ人の参考になれば幸いです。