お墓の名前入れを解説します!墓石に彫る時期や料金は?

お墓の名前入れを解説します!墓石に彫る時期や料金は?

この記事では、墓石への名入れをいつするのか、また、相場はどれぐらいなのかについてご紹介します。

なお、墓石の正面に彫刻する文字については、『墓石に彫刻する文字や模様は自由!』をご参照ください。

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お墓に名前を彫るタイミング

お墓に名前を彫るタイミングのポイント

  • 一般的には納骨式までに終えておく
  • 石材店には納骨式の1か月前くらいまでに相談しておくと安心
  • 厳密な決まりはないので、彫刻はいつしてもいい

彫刻するタイミングについて解説します。

納骨式までに名入れをするのが一般的

墓石への名前の彫刻は、納骨式までに行うのが一般的です。
納骨式は、遺骨をお墓に納める儀式です。
納骨式は四十九日法要に合わせることが一般的ですが、決まりがあるわけではないので、いつ行っても構いません。
お墓を新しく建てる場合は一周忌や三回忌に合わせることもありますし、気持ちの整理が付かないなどの事情で、十年以上自宅で供養される方もいます。

石材店に名入れを依頼するタイミング

石材店には、納骨式の1か月前くらいまでに相談しておくことをおすすめします。
実際に彫刻するには、彫刻原稿や書体などの確認をして、下書きとなるゴム版を作成する必要があります。
彫刻を依頼をしてから完了するまでにはいくつかの段取りがあり、早くても2週間程度必要になります。
特に、お盆やお彼岸などは石材店の繁忙期なので、スケジュールが空いていないことがあります。
余裕をもって、1か月前には相談しておきましょう。

彫刻のタイミングに決まりはない

一般的に彫刻は納骨式の前までに終えますが、必ずしもそこに合わせなくても構いません。
彫刻の依頼から完了までに1か月かかるとすると、彫刻は葬儀後まもなく石材店に依頼しなければなりません。
納骨に合わせようと思ったら間に合わない、ということもあります。決まりがあるわけではないので、都合のいいタイミングで彫刻しましょう。

名前の彫刻はどこに頼む?

墓石の名入れはどこに頼めばいいかを解説します。

追加彫刻の場合

すでに墓石がある場合は、霊園やお寺の指定の石材店に依頼します。
指定の石材店がない公営墓地共同墓地の場合は、自由に選ぶことができます。

お墓さがしでも、彫刻と納骨に対応できる優良な石材店をご紹介しています。
彫刻を依頼する石材店をお探しの方は、お気軽にご連絡ください。

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新しく建てた墓石の場合

新しく墓石を建てた場合は、その墓石を建てた石材店に依頼します。
通常は、墓石を建立する時と併せて名前も彫刻します。

墓石に名前を彫る費用

お墓に名前を彫る費用のポイント

  • 彫刻の費用相場は、5万円/1人程度が相場
  • 石塔や墓誌を取り外して彫刻する場合は費用が上乗せになる
  • 納骨式をする場合は、別途1万~9万円程度がかかる

彫刻と、その周辺の費用について解説します。

彫刻にかかる費用は5万円/1人程度が相場

墓石に名前を彫るための費用は、1人あたり5万円程度が相場です。
ただし、地域や墓地によっては石材の取り外しや持ち帰りなどが必要になり、これよりも費用が高くなることもあります。
依頼する場合は、事前にいくらでお願いできるのかを確認しておきましょう。

納骨式では納骨作業料とお布施も必要

納骨式でかかる費用

  • 納骨作業料:2~3万円程度
  • お布施:1~5万円程度
  • お車代:5千~1万円程度

彫刻をした後日に納骨式をする場合は、納骨作業料とお布施も必要です。
納骨作業料は、石材店に遺骨をお墓に納めてもらうための費用です。
納骨作業料の相場は、2~3万円が相場です。
ただし、納骨室を簡単に開閉できるタイプの墓石であれば自分で納骨できるので、石材店に頼む必要はありません。

次に、納骨式で読経してもらう僧侶へのお布施です。
納骨式のお布施の相場は、1~5万程度です。また、お寺の外の墓地まで僧侶に来てもらう場合は、お車代として5千~1万円を包みます。

名前はお墓のどこに彫る?

名前を彫る場所について解説します。

和型墓石は棹石の側面が多い

「○○家之墓」などと刻む墓石を、「棹石」と言います。
和型墓石の場合は、納骨されている方の名前は、棹石の側面に彫刻することが一般的です。
左右あわせて、8名分程度を彫刻できます。
なお、建立者の名前は、背面に彫刻します。
棹石に彫刻された名前
棹石の側面に納骨されている人が彫刻されているお墓(左)と、背面に建立者が彫刻されているお墓(右)。

洋型墓石は棹石の背面またはカロートの蓋が多い

洋型墓石の場合、納骨されている方の名前は棹石の背面に彫刻し、建立者の名前を側面に彫刻することもしばしばあります。
最近は、カロートの蓋にあたる部分を墓誌として、名前を彫刻するお墓も増えてきました。
棹石に彫刻された名前(洋型墓石)
棹石の側面に建立者が彫刻されているお墓(左)と、側面に建立者が彫刻されているお墓(右)。

人数が多い場合は墓誌を設ける

墓誌(霊標)とは、石塔の横に建てる石板のようなもので、そこに戒名や俗名、没年月日、年齢などを彫刻できます。
片面に10人前後、両面で20人前後の名前を彫刻できます。
人数が多い場合は石塔に全員の名前を彫刻することが難しくなるので、墓誌を建てることをおすすめします。
もともと広いお墓であれば、最初から墓誌を設置しても良いでしょう。
墓誌のあるお墓
墓誌のあるお墓

お墓に彫刻する文字の色

お墓に刻む文字の色は、一般的にはこれまでに彫刻されている文字の色に合わせます。
一番最初に彫刻する場合は好きな色にして構いませんが、スタンダードな文字色はある程度決まっています。

白、黒、無色、金が一般的

墓石に彫刻する文字は、白か黒を入れるか、色を入れずに石目を残すことが一般的です。
また、九州地方のお墓では、金色の文字を入れることも多くあります。
文字は自由な色にして構いませんが、代々引き継いでいくなら、一般的な色にしておくのが無難です。

白文字の墓誌
白文字の墓誌
文字に色を入れていない墓誌
文字に色を入れていない墓誌

生前に彫刻する人の名前は朱色

生前に戒名をもらってお墓に彫刻する場合は、名前を朱色に塗ります。
また、お墓を建てたときに彫刻する建立者の名前も、生前での彫刻になるので朱色に塗ります。
彫刻されている方が亡くなった場合は、朱色を抜いて亡くなった方の文字色に合わせることが一般的です。

お墓に彫刻する名前の順番

お墓に名前を彫刻する順番について解説します。

亡くなった順に彫刻していく

もっともシンプルでわかりやすいのが、亡くなった順に彫刻していくことです。
順番に彫刻をしていくので、彫刻の間に隙間ができず見た目がきれいな印象になります。
ただし、単純に亡くなった人の順に並べると、他の人との関係性がわからなくなってしまいます。

夫婦で彫刻する

彫刻する際に、夫婦が横並びになるように彫刻する方法です。
まず祖父母が並んだらその横に息子夫婦が彫刻されるよう、あらかじめ文字を彫る場所をある程度決めておきます。
こうすることで、名前や年齢だけでも誰が家族の中でどんな人だったのかわかりやすくなります。
例えば、先に妻が亡くなった場合は、夫の名前を彫刻するスペースを一行分空けて戒名を彫ることになり、不幸にも先に子どもが亡くなったときは、ご夫婦の2行分空けて子どもの名前を彫刻するというものです。

しかし、あらかじめ彫刻するスペースを設けているのは死を待っているようで縁起が悪いと感じる人もいます。
彫刻する順番は家族と相談した上で決めるようにしましょう。

お墓に名前を彫らないのはダメ?

墓石に必ず名前を掘らなければいけないという決まりは特にありません。
今まで名前を彫ってこなかった場合は彫刻しない、また、先代の名前が彫ってある場合は同じように彫刻するということが多いようです。

まとめ

墓石に名前を彫刻する費用は、5万円/1人程度です。立地や墓地によっては墓石の取り外しや持ち帰りがありますが、この場合は費用も高くなります。
また、納骨式をする場合は、別途、納骨作業料や僧侶に渡すお布施として、1~9万円程度の費用が掛かります。
石材店に彫刻を依頼してから完了するまでは、1か月程度の期間を見ておきましょう。
名前は、「○○家之墓」などと刻んである棹石の側面(洋型墓石なら背面)か、墓誌に彫刻することが一般的です。

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