墓石修理の方法は?お墓が壊れたときの依頼先と費用相場

  • 投稿日:2019/06/17
  • 更新日:2021/11/26
墓石修理の方法は?お墓が壊れたときの依頼先と費用相場

お墓にある墓石は、長年の雨や風、台風や地震の影響を受けて、傷んでいます。
お墓参りにいったときに、墓石にひび割れや欠けを見つけることがありますが、そのようなときに、

「墓石の継ぎ目がボロボロになってきたけど、修理したほうがいい?」

「墓石が右側にズレているけど、このままでも大丈夫?」

「墓石が欠けていて直したいけど、どうすればいいの?」

など、墓石の修理についてこのような疑問があるのではないでしょうか。
そこで今回は、墓石の修理が必要な症状や修理にかかる費用、修理の流れや石材店の選び方、自分で墓石の修理をする方法など、墓石の修理についてみていきます。

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墓石の修理が必要になる場合

お墓は亡くなった故人の遺骨や先祖代々の遺骨が納められていて、故人やご先祖様を偲び供養を行うところになります。

お墓は長年受け続ける雨や台風による強風、あるいは地震などの揺れにより、ヒビ亀裂ズレ傾きなどの影響を受けます。
はじめは小さな亀裂だとしても、何もせずにそのまま放置していると、雨による浸食、地震などの揺れによって大きな亀裂になり、やがて崩れることも考えられます。
お墓参りをしたときには、墓石に亀裂やヒビなどの問題が起きていないか確認するようにしてください。

小さな亀裂や少し欠けた状態で、墓石の修理をせずに放置しておくこと、やがて大きな亀裂や大きな欠けになり、墓石が傾き倒れてしまうなど、修理ができなくなり、建て替えをするのに高額な費用が必要になってしまいます。

お墓の修理には、目地の割れなどの小さな修理から、倒れた墓石の修理まで多岐に渡り、かかる費用の幅も数万円から数百万円までと広くなります。ここからは、修理しなければならない、墓石の症状についてみていくことにします。

目地が割れた

まずは、目地の割れですが、目地の割れは墓石の修理の中でも多い症状の一つになります。

最も多い日本の墓石の形は、和形墓石と呼ばれる形で、下から下台、中台、上台、竿石と石を積み重ねて、一つの墓石になっています。

積み重ねられた墓石と墓石の間のつなぎ目部分の目地は、経年劣化による収縮などにより出来た隙間から、雨水が侵入してカビやシミなどが発生して、徐々に墓石を風化させていきます。

欠け、ひび割れ

お墓の修理で最も多いのが、墓石の欠けやひび割れになります。

墓石には目に見えないような小さな穴が無数に空いています。
墓石の欠けは、雨水の浸食から小さな穴に亀裂ができることで起こります。

この小さな亀裂から、さらに雨水は浸食していくので、そのまま放置しておくと、さらに大きな欠けになることがあります。

墓石のひび割れも欠けと同様に、墓石にある小さな穴を雨水が浸食して、ひび割れが発生してしまいます。

墓石の欠けやひび割れは、放置しておくとことで、墓石の劣化を加速させてしまうだけではなく、墓石を修理する費用も高額になってしまいます。

墓石がずれた

東日本大震災以降、地盤活動が活発化しているのか、地震が多く発生するようになり、墓石がずれるという症状が日本の各地で見られるようになりました。

墓石は一つ一つの墓石を積み重ねて、つなぎ目の目地があることで一つの墓石になっているとお伝えしましたが、この目地の部分が地震の揺れによって切れてしまい、墓石がずれてしまうのです。

また、墓石が建っている地盤が、長年の雨などの浸食により、沈下を起こし墓石がずれることもあります。

墓石が傾いた

墓石のずれよりも厄介なのが墓石の傾きになります。

墓石の傾きは、墓石の基礎にあたる土台の傾きが原因と考えられるので、修理にかかる費用も高額になってしまいます。

土台が傾いてしまうのは、地盤が雨水の浸食によって緩んでしまい、結果地盤を沈下させたり、土砂崩れで墓石の土台を傾かせてしまうこともあります。

また、墓地や霊園に植えてある植栽の木の根が影響していることもあります。

地中の木の根は、どれくらいの広さで根を張っているかがわかりにくく、地上では何も起こっていないのに、地下にある遺骨を納めるカロートの中に木の根が侵入しているということもあります。

墓石が倒れた

墓石の修理をする症状として、最後は墓石の倒れがあります。

日本に多い和形墓石は、墓石の一つ一つ積み重ねているので、縦長の形になり、地震の揺れや台風により強風の影響を受けやすくなり、墓石が倒れるということが起こってしまいます。

倒れた墓石は、大きく割れてしまったり、大きく欠けてしまい、そのまま元の位置に戻すということが難しくなり、新たな墓石を作らなければならいこともあります。

また、倒れた墓石がお隣の墓石に当り、お隣の墓石まで倒してしまうこともあり、その場合は墓石の修理にはとても高額なお金がかかることになり、費用の負担は大きくなってしまいます。

墓石修理の流れと依頼先

ここまで、墓石を修理する症状についてみてきましたが、ここからは墓石を修理するときの流れと依頼先についてみていきます。

墓石の修理は、破損の度合いによって修理方法は変わり、修理の流れや修理の依頼先も変わってしまいます。

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墓石修理の依頼先

墓石修理の依頼先は、基本的には石材店になります。

石材店に依頼するメリットは、時間をかけずに失敗することなく修理ができるということです。
石材店に依頼するデメリットはというと、それなりに費用がかかり、自分で修理するより高くなってしまうということです。

修理を依頼する石材店を選ぶときのポイントは、依頼する前に複数の石材店から見積もりを取って、石材店の口コミや評判を確認してから依頼するようにしましょう。

ただ、修理する内容や状況によっては自分でも修理ができることもありますので、腕に自信がある場合や少しくらい失敗しても大丈夫な場合は、自分で修理してみてはいかがでしょうか。

墓石修理の流れ

次に墓石修理の流れですが、破損の度合いや状況によって変わるのですが、今回は、破損の度合いや状況に関わらず、修理は石材店に依頼する時の流れになります。

【墓石の修理の流れ】
1.墓石が壊れていることをみつけたら、まずは、石材店に連絡してください。

2.墓石が壊れている状況や壊れている部分などを説明して、修理方法や修理にかかる金額を確認して、そのうえで修理をするかどうかを判断してください。

3.お墓を建ててくれた石材店がわかっている場合は、まずその石材店に連絡をするようにしてください。お墓を建てた石材店だと、お墓の構造や墓石の材質などを把握しているので、破損の状況に応じた適切な修理を行ってくれます。

ただし、代々続くお墓の場合は、どこの石材店に建ててもらったのかがわからないことありますが、そのような場合は、お墓の事情や墓石の状況などを説明して、近隣の石材店に修理を依頼するようにしてください。

あと、代々続くお墓は、長年受け続けている雨風などにより、目に見えないところで経年劣化が進んでいることもあるので、修理を依頼する場合は、破損しているところだけではなく、墓石全体について墓石の状況を見てもらうようにしてくださいね。

墓石修理の費用

墓石の修理にかかる費用は、破損の度合いや状況によって変わります。

ここからは、先ほど解説しました修理が必要な症状ごとにかかる費用についてみていきます。

目地の割れを修理する費用

まずは、目地の割れを修理する費用ですが、3万円から5万円くらいが相場になります。

ひと昔前の目地割れの修理は、モルタルを使った修理が多かったのですが、モルタルはどうしても経年劣化を起こしやすく、雨水による浸食の影響を受けやすく、耐久性という面においてはかなり劣っていました。

近年では、防水性や耐久性、耐震性や耐衝撃性が高い、シリコン系のコーキング剤と呼ばれる接着剤を使うことがほとんどです。

修理方法ですが、最初に劣化した目地材を壊しながら取り除いていき、取り除いた目地部分に新しいシリコン系コーキング剤を充填していきます。

ひび割れを修理する費用

ひび割れを修理する費用ですが、おおよそ3万円から5万円くらいが相場になります。

ひび割れの修理も、目地の補修と同様に、シリコン系コーキング剤と呼ばれる接着剤を使うことが一般的です。

ひび割れの隙間から雨水が侵入しないように、隙間をキッチリ塞ぐように修理を行います。

墓石のずれを修理する費用

墓石のずれを修理する費用ですが、ずれの状況にもよりますが、3万円から10万円くらいが相場になります。
墓石のずれを修理する場合は、墓石のずれを直すだけでは、ずれによって切れてしまった目地の補修も必要になってきます。

大きく墓石がずれてしまうと、一人で戻すというのは難しくなるうえ、ずれを戻すのではなく、墓石の積み直しが必要になることもあります。
この場合は、さらに費用がかかることが予想され、30万円くらいが相場になってしまいます。

傾いた墓石を修理する費用

傾いた墓石を修理する費用は、新しくお墓を建てるくらいの100万円から200万円くらいが相場になります。

墓石が傾くということは、お墓の基礎の部分が地盤沈下や植栽の木の根などによって傾いていると考えられます。

ですので、傾いた墓石を修理する方法は、既存の墓石とお墓の基礎部分を一時撤去してから、地盤沈下した部分の地盤改良工事、影響する植栽の木の根を撤去してから、新たにお墓の基礎を行い、その後一時撤去した墓石を戻していきます。

倒れた墓石を修理する費用

最後に倒れた墓石を修理する費用ですが、おおよそ30万円から100万円くらいが相場になります。

倒れた墓石を修理するには、倒れて出来た墓石の欠け、ひび割れを修理だけではなく、墓石の積み直しに必要な重機、工場で修理する場合は、工場までの往復の運搬費など、破損の度合いと破損状況によりかかる費用は大きく変わってしまいます。

墓石の修理以外にかかる費用

墓石の修理以外にかかる費用には、墓石を工場などに移動するときにかかる、僧侶の読経料などのお布施です。

現地で墓石を修理する場合は、僧侶などの読経は必要ないのですが、石材店の工場でしか修理することができない場合は、お墓の墓石を工場まで移動させる必要があるのです。

その場合には、墓石を撤去するときに、魂抜き閉眼供養と呼ばれる法要を行い、僧侶に読経をお願いし、修理が出来たときに工場からお墓に運搬して、お墓を建てるときに、魂入れや開眼供養と呼ばれる法要を行い、僧侶に読経をお願いすることになります。

このように2回の法要を行うので、それぞれにお布施と、場合によってはお車代のお金を用意する必要があるのです。

お布施とお車代の相場は、お布施が1万円から5万円くらいになり、お車代は5,000円から1万くらいになります。

墓石の修理は自分でできる?

墓石の修理ですが、小さくて少しの修理なら自分でもできます。

ただ、修理をするのに必要なシリコン系のコーキング、コーキングガン、マスキングテープ、ヘラ、コーキングを拭き取る布もしくは紙などの道具が必要になります。

シリコン系のコーキングですが、墓石用があるのであればそれを使うようにしてください。

墓石を自分で修理するのに必要な道具は、5,000円もあればそろえることはできるので、腕に自信がある方は、自分で墓石を修理してみてください。

自分で墓石を修理する場合の手順は以下のようになります。

【修理手順】

1.墓石の古い目地をタガネなどを使って、全て除去してください。
2.目地の間にはゴミが無いようにキレイにして、水分がある場合は水分を取ってください。
3.次にマスキングテープをコーキングを充填する箇所の周辺に貼ります。
4.コーキング材をコーキングガンにセットして充填していき、ヘラで伸ばします。
5.コーキングの充填を終えたら、マスキングテープを剥がして、余分なコーキングを布もしくは紙できれいにふき取ります。

ここまで、墓石の修理が必要な症状や修理にかかる費用、修理の流れや石材店の選び方、自分で墓石の修理をする方法など、墓石の修理についてみてきました。

割れた目地やひび割れによって傷んだ墓石を見ていると、故人やご先祖様が傷ついているよな気分になり、胸が痛むことがあるかもしれません。

しかし、それ以上に、傷んだ墓石を修理せずに放置しておくと、墓石が大きく欠けてしまったたり、ずれて倒れてしまい、お隣のお墓を壊してしまうことがあるなどのリスクがあります。

ですので、お墓参りに行ったときは、念入りに墓石の状況を確認しながら、不具合がありそうなところを見つけたら、早めに自分で修理をするか、石材店に相談するようにしてください。

墓石は修理した方がいい?

お墓の修繕をしないで問題になるのは、他のお墓や居合わせた人に被害を与えた場合です。
たとえば阪神淡路大震災や東日本大震災のような大きな地震の場合は、
これは避けられなかったこととして責任を問われることはありません。

しかし、そこまで大きな地震ではないのにお墓が崩れてしまった場合、
つまり補修をしなかったために他者に被害を与えたと認定されてしまった場合は、
その損害はすべて賠償する責任が発生しますし、原状回復も行わなければなりません。

このような状態を避けるためにも、お墓には手入れを欠かさず、
またお参りをして様子は見ておかなければいけません。
遠隔地にお墓があって頻繁なお守りやお参りが難しい場合は、改葬することも考えておきましょう。

まとめ

ここまでお話してきたのは、住宅で言えばリフォームにあたること。
もしお墓があまりにも古かったり、痛みが激しかったりした場合には、
新たに建てなおす必要も出てきます。この場合、かかる費用や手続きなどはお墓を新たに入手する場合と同じです。
また、古いお墓に納められているお骨を新しいお墓に納め直すわけですから、
改葬と同様の手続きも必要になります。通常のお墓の新規建立と改葬、
それにまつわる手続き・費用・法要、さらに古いお墓の撤去費用も発生します。
お墓も一種の不動産といえますが、
やはり長い時間が経つと維持するための費用はどうしてもかかってしまうものですね。

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