遺骨は納骨までどうやって保管する?自宅安置と一時預かり

  • 投稿日:2019/01/17
  • 更新日:2019/01/17
遺骨は納骨までどうやって保管する?自宅安置と一時預かり

お葬式が終った後に納骨までの時間があります。
その期間、遺骨はどのように保管しておけばいいのでしょうか。

今回の記事では、納骨までの遺骨の扱いについて解説します。

1.遺骨は納骨までどこに安置すればよいのか

遺骨は四十九日までは自宅の後飾り祭壇で祀られます。
それ以降は、そのまま自宅に安置し続けるか、納骨堂などの一時預かりを利用して遺骨を管理します。

2.自宅で安置する方法

まず、自宅で遺骨安置をするときのポイントを解説します。

2-1.自宅のどこで安置する?

自宅で遺骨を置いておく場合は、基本的には「仏間」に置きます。
仏壇などもあり、自宅安置の場合は最もなじむ場所でしょう。

しかし現代の家は小型化しており、その様な仏間を設けない家というのも少なくありません。
現代ではリビングや寝室の一角に遺骨を安置したり、本棚の一カ所を改造してそこを遺骨専用スペースとして利用する場合もあるようです。

2-2.遺骨を置く台は必要?

遺骨を四十九日の間安置するには、「後飾り祭壇」に飾ります。
白い布に覆われた台の上に遺骨と蝋燭などのお供えと一緒に安置して供養します。

後飾り祭壇は、基本的には葬儀屋さんがそれらの準備、組み立てを行ってくれるのですが、自分でやる場合もあります。
最近ではマンションなどが多くなってきていて仏間も少ないのが現状です。
そのような場合では、小さな机などを利用して、その上に白い布を被せて作ります。
このときも、安置場所の説明同様に、直射日光や湿気に気を付けた場所を選ぶようにしましょう。

四十九日を過ぎても納骨しない場合は、そのまま後飾り祭壇に遺骨を置いておくケースもあるようです。
台を設けるかは、住宅事情によります。必ずしも必要なものではありません。

なお、遺骨を仏壇の中に飾ってしまうのは、良くないとされています。
それは、仏壇は本来信仰の中心である本尊を祀るためのものであり、故人の供養は位牌でされるとしているためです。
したがって、遺骨を仏間に安置する場合は、仏壇の隣に台を設けて、そこにお祀りする場合もあります。
このほか、リビングなどにもなじむオシャレな骨壺やそれを置く台も手元供養のお店やネットショップで販売されているので、検討してもいいかもしれません。

2-3.納骨までの仏壇・祭壇の飾り

では、実際に後飾り祭壇を設けた場合の飾りの方法について解説していきましょう。
後飾り祭壇は通常2段か3段で構成されているのが普通です。
この上段と下段、中央かその他によって置く物が変わってきます。
以下のように飾って見るとよいでしょう。

・遺影:上段の左側
・位牌:2段の場合は上段真ん中、3段の場合は中段真ん中
・遺骨:上段右側
・お供え物:2段の場合は下段の空いている場所、3段の場合は中段か下段の空いているところ
・香炉:下段の中央
・燭台:香炉の両脇
・線香立て:香炉の両脇空いているところ

これが基本的な飾り型になっています。
しかし明確にこのとおりにしなければいけないという分けでもなく、各家庭の思考にもよるようです。
もし、迷った場合は菩提寺に相談してみるとよいでしょう。

お供え物は基本的にご飯、お水、お花、お膳、お菓子、お茶といったものになります。
これらを毎朝一度お供えし、その後下げて一緒に頂くようになりますが、それぞれの宗派や風習によって微細に違うこともあるのでしっかりと確認をしましょう。

例えば浄土宗の場合、故人への追善の必要は無いとされていたりします。
また、お菓子は仏式にならって和菓子を選ぶことがおおいイメージですがこれも決まりはないので、故人の好きだったものを選ぶようにしましょう。

2-4.カビに注意

遺骨は基本的には湿気や寒暖差に弱く、湿気の強い場所などで保管をすると場合によってはカビが生えてきたりします。

基本的には火葬が行われ、骨壺に入っている状態では無菌状態の遺骨ですので余程のことがなければそのようなことにはならないですが、なんらかの影響でカビの生える条件が揃うと発生してしまいます。
カビは繁殖力が強く、条件が揃えばどこでも繁殖することが出来るといわれています。

そのように遺骨にカビが生えるという自体を防ぐために今回は遺骨を真空パックで保存したり、粉骨するという方法を紹介していきましょう。

2-4-1.真空パックでの対策

遺骨を真空パックするという手法をご存じでしょうか。
その単語の意味のまま、遺骨を真空パックをする手法です。

遺骨の大敵であるカビの繁殖には水分と酸素が必要だと言われています。
洗浄、殺菌処理を施し、その後真空パックにすることでそれらのリスクを減らすことが出来るとされています。

もしご自宅での保存に不安がある場合はこのようなサービスの利用をしてみるのもひとつの手ではないでしょうか。

2-4-2.枌骨するという手段

また、同じように真空パックをするにしても単純に遺骨を真空パックするだけで無く粉骨するという方法もあります。
粉骨とは、遺骨を砕いて粉状にすることです。

これによるメリットは限りなく空気を真空に近い状態に持って行けることで酸素との接触を減らせることにあります。

粉骨してしまうことに抵抗のあるひとも少なくないかもしれませんが、遺骨はご先祖様のいなくなった部屋とも考えられています。

すでに故人は新たな生を受けるため歩き出しているとも言われているので、粉骨すること自体に問題は無いと解釈されています。

3.一時預かりを利用する方法

自宅でのご遺骨の安置ということに未だ抵抗のある人が多いのも事実です。
実際にそれが親戚の物であってもなかなか、死というのは日常にあるものでは無いので当然かもしれません。

ですので自宅での安置をする場合にはある程度の見た目の配慮も必要でしょう。
さらに、最近では独り身の人などが多く、亡き後自宅にだれもいないということもあり困る場合も多いようです。

3-1.一時預かりサービスの利用

一時預かりは、お寺に相談すると対応してくれることがります。
多くの場合は相談すれば対応してくれるようです。
ただし、一時預かりをしてもらう際にはお布施が必要になります。

お布施の額は、期間などによって変動します。
地域に詳しい親戚に聞いたり、お寺さんに直接聞いてみましょう。
また、もしそのお寺にお墓を建てるまでの預かりであれば、お布施はいらない場合があります。

また最近では納骨堂などが一時預かりのサービスを行っています。
お寺に限らず、民営や公営でも受け付けている場合があります。
あくまで一時的に預けるサービスで年間数千円と料金も手頃なのが魅力です。
もし、どうしても預ける場所、安置する場所が無い場合は利用してみるとよいでしょう。

4.納骨までの期間はどれくらい?

それでは、納骨はいつまでにしなければならないのでしょうか。
納骨の期限について解説します。

4-1.法的な期間の制限はない

法律上、遺骨をずっと納骨しないでおいても問題はありません。
遺骨や墓地の取り扱いについては、「墓地・埋葬に関する法律」(墓埋法)で規定されています。
墓埋法や他の法律においても遺骨の納骨期限については定めていません。
したがって、法律上は遺骨を納骨せずにずっと自宅に置いていても問題ありません。

ただし、自宅の敷地内に遺骨を埋葬すると違法になります。
遺骨の埋葬は、墓地として行政の許可を受けた土地でなければなりません。

墓埋法では下記のように定められています。

第2条 この法律で「埋葬」とは、死体(妊娠四箇月以上の死胎を含む。以下同じ。)を土中に葬ることをいう。
5 この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域をいう。

第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

自宅で遺骨を管理するときは、あくまでも埋葬せずに管理しましょう。

4-2.納骨のタイミングは四十九日か一周忌が多い

遺骨は、一般的には四十九日法要に合わせて納骨されます。
新しくお墓を建てる場合は四十九日に間に合わないことがほとんどのため、一周忌に合わせて納骨することが多いようです。

ですが、先述の通りお墓に納骨する期限に決まりはありません。
お墓を用意できない、寂しさから遺骨を側に置いておきたいということもあるでしょう。

一般的にどれくらいの期間かはあまりこだわる必要がなく、自分が納得されるタイミングで納骨することをおすすめします。
ただし、仏式で納骨する際は納骨のための法要を営むので、年忌法要などとまとめて行った方が手間は省けます。

5.埋葬許可証の紛失に注意

埋葬許可証は、納骨の際に墓地管理者に提出する書類です。
この書類がないと、墓地の管理者は遺骨を埋葬することができません。

埋葬許可証とは、火葬許可証に火葬場のハンコや火葬日などが記載されたものです。
火葬許可証は、役所に火葬許可申請書と死亡届が受理されたタイミングで発行されます。

火葬許可証をもって火葬場に行くと、遺体を火葬することができます。
埋葬許可証は火葬が終わると火葬場から発行されます。

埋葬許可証はお葬式などであわただしい時に入手することになるので、特に納骨まで期間が空く場合は注意しましょう。
納骨するタイミングになって、埋葬許可証をどこにしまったか忘れてしまったということはよくあることです。

埋葬許可証は紛失しないよう、骨壺と一緒に骨箱に入れておくと安心です。
多くの場合は、火葬場で骨壺を箱に納める際、埋葬許可証も一緒に入れてくれるはずです。

基本的に、「墓地、埋葬等に関する法律」では埋葬することを禁止しているので、そのまま自宅で保管するのに必要な書類というのは必要ありません。

6.まとめ

今回は納骨まで、遺骨を保管する方法について紹介をしてきました。今一度ポイントをまとめていきましょう。

・納骨までの期間、遺骨は自宅安置か一時預かりサービスを利用して管理する
・自宅で保管する場合は、風通しがよく直射日光に当たらない場所に保管し、カビに注意する
・一時預かりはお寺や、公営や民営も含む納骨堂などで対応してもらえる
・納骨のタイミングは四十九日か一周忌が多いが、特にこれといった決まりはない
・遺骨を長期間保存する場合は、埋葬許可証の紛失に注意する

以上の様なことが今回のポイントになります。
納骨までの保管は、基本的には難しい事はないですが、さまざまなサービスを利用することもひとつの手です。
ぜひ利用してみてください。