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納骨堂のお供え物は?お参り時のルールやマナーまとめ

お参りの際、お供え物を持っていく人も多いことでしょう。
近年、納骨堂のニーズが急上昇しています。納骨堂は一般のお墓と比べて、どんな違いがあるのか疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
ここでは納骨堂のお供え物やお参り時のルールやマナーを紹介します。

納骨堂とは


納骨堂はお墓の種類の一つです。
個人・夫婦といったさまざまな単位でご遺骨を収蔵できるスペースとなっています。

主に屋内に設けられているケースが多く、いつでも快適にお参りができる点や管理しやすいことから納骨堂のニーズが高まっています。
また「駅チカ」や「完全バリアフリー」など様々なニーズに適応した納骨堂も多く、高齢者や都心部の若年層など、広く受け入れられています。

従来の「ロッカー式納骨堂」に加え、近年では「自動搬送式(マンション型)納骨堂」が急増しています。
この要因として生活や価値観の多様化により、先祖代々のお墓を継承するような従来の概念にとらわれることなく、自身のライフスタイルに合わせたお墓を求める人が増えてきたことが挙げられます。

納骨堂でのお供え物


お参りのお供えは「五供(ごくう)」が基本です。
五供とは以下の物を指します。

「飲食(おんじき)」:食べ物や飲み物
「花」 :お花
「水」 :お水
「香」 :お線香
「灯明」:ローソク

お供え物はどんなものを用意すれば良いのか、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは納骨堂でのお供え物はどんなものを揃えるべきなのか、受け取る人にはどんなものが喜ばれているか、基本的な一覧で解説します。

お供え物一覧

お供え物といっても多種多様です。
ぜひ、お供え物選びの際に参考にしてみてください。

「飮食(おんじき)」:食べ物や飲み物

食べ物はお供え物の定番です。
故人の好物だったものを選ぶと良いでしょう。

その中でも日持ちするお菓子やゼリー・缶詰、季節の果物が多く選ばれています。
最近ではスイーツ系の洋菓子を持参するケースも増えてきています。

飲み物も故人の好きだったものが良いでしょう。
選ぶときのポイントとして、「缶」や「ビン」に入ったものがおすすめです。

お酒やタバコなど、故人の好きだったものをお供えする方も多くいます。
これらを食べ物とともに添えてあげれば故人も喜ぶでしょう。

飲み物をお供えする際に注意することは、2点です。
1点目は、納骨堂によってアルコール類の持ち込みを禁止している場合があること。
2点目は、開栓してコップに注いでお供えするときは、こぼしてしまう危険があるということです。
事前にお参りをする納骨堂の管理事務所やホームページでルールの確認して持ち込みの可否を調べておくと良いでしょう。
また、飲み物を開栓してお供えする場合は、タオルなどを持っていくと、万が一の際にとても役立ちます。

「花」:お花

お花の種類は特に決まりはありません。
自宅に咲いている花や、故人の好きだった花など、基本的にはどんな花でもお供え物になります。
しかし、バラやアザミなどの「トゲ」のあるものや「香り」のきついものは避けると良いでしょう。

ご自身でご準備したい方向けに、基本的な仏花の作り方を解説します。

仏花の基本は、同じ花束を2束(1対)用意して花筒にお供えします。
1束の本数は奇数が一般的で3、5、7本が良いとされています。
また、一般的に明るい色を使います。3本の場合は「白、黄、紫」、5本は「白、赤、黄、紫、ピンク」をメインにします。

よく用いられる花の種類は白菊(大輪)、小菊、カーネーションです。

花の組み方は、白菊(大輪)を中央に配置し、他の花でその周りを彩ります。ポイントとして、白菊を中心にひし形になるように配置しましょう。
その後、不要な葉は切り落として、茎を切ります。茎の長さは拳2~3個分が目安です。
水の吸い込みを良くするために、切り口を斜めにしましょう。茎を切ったら、茎を輪ゴムでまとめて留めて完成です。

また、最近では仏花にプリザーブドフラワーを用いる方も増えています。
プリザーブドフラワーは生花の水分を抜いて特殊加工することで、美しい状態で保存し、長期間楽しめるようになっています。
造花と比べてみずみずしさがあり、ドライフラワーよりも耐久性や色の鮮やかさがあります。
また花粉の心配もないことから、幅広い方の支持を集めています。

お花屋さんやスーパーに「仏花(ぶっか)」などと表示された、お供え用の花が販売されているので、これを利用するのも一つです。

納骨堂によってお花のお供えに関するルールが異なります。
参拝スペースには生花はお供えできず、造花のみお供えできることや、参拝スペースとは別に生花をお供えできる専用スペース設けているケースなどがあります。
事前にお参りをする納骨堂の管理事務所やホームページで確認しておくと良いでしょう。

「香」:お線香、「灯明」:ローソク

お線香とローソクはお参りに欠かせないものです。
納骨堂は室内のお墓であることから、「火気厳禁」とする場合が多く、お線香やローソクはお供えできないことがあります。
また、お線香やローソクが納骨堂に備え付けてあったり、お線香をお供えする専用スペースを設けている場合があります。
納骨堂によって取り扱いのルールが異なるため、事前にお参りをする納骨堂の管理事務所やホームページで確認しましょう。

人気のお供え物

圧倒的人気のお供え物はお菓子です。
特に人気なのは焼き菓子で、保管に手間が掛からない点と、日持ちする点が人気の理由です。

お菓子を選ぶ際のポイントとして、賞味期限の短いものや要冷蔵のものは避けましょう。お参り後に持ち帰ってから長い期間仏壇にお供えする場合があり、お供え物を下げたときに賞味期限が切れていると美味しくいただくことができません。
また、要冷蔵の場合だと保管が手間になるので、なるべく避けたほうが良いでしょう。

お菓子以外では、お煎餅・ジュース詰め合わせ・コーヒーまたは紅茶セットがとても人気です。
多くの方がお供え物としてお菓子を選ぶため、お参りに同行してご遺族にお供え物をお渡しする場合は、お菓子以外のものを検討してみると、受け取る方に喜ばれると思いますので、参考にしてみてください。

また最近では、食べ物や飲み物に模した本物そっくりなローソクが売られています。
これを利用すれば食品ロスを防げますし、持ち運びや保管も便利です。

お供え物を選ぶ際は故人の好きだったものや保管が簡単で日持ちするものが人気です。
これはご家族のお参りにも、遺族のお参りに同行したり参列したりする場合も共通することです。

自動搬送式(マンション型)納骨堂の場合

自動搬送式(マンション型)納骨堂とは、1つの施設に多数の遺骨があり、それぞれを専用のICカードなどで管理しています。そのICカードを受付で読み込むと、遺骨が参拝スペースまで自動的に運ばれてくる納骨堂のことです。
都市部などのアクセスの良い場所にあるケースが多く、屋内にあり、手ぶらで気軽にお参りできることが特徴です。

自動搬送式(マンション型)納骨堂の場合、基本的にお花とお線香は常備されています。また、お供えスペースも十分にあることが多く、カード1枚あればいつでも気軽に、一般のお墓と変わりないお参りができます。

自動搬送式(マンション式)納骨堂で飲食物やお花、お線香・ローソクをお供えしたい場合は注意が必要です。
納骨堂によってルールが異なっていて、例えばアルコール類の持ち込みや火気の持ち込みを禁止している場合があります。
また、造花は持ち込みできるけど、生花はできないということもあります。
事前に管理事務所やホームページで確認をしてから、お参りに行きましょう。

お盆やお彼岸のお供え物

お参りに行く期間として、お盆とお彼岸が広く認識されています。
お盆とお彼岸のお供え物には、それぞれの定番があります。

お盆のお供え物

お盆は夏の期間です。
夏に旬を迎えるフルーツが定番で、桃やスイカ、ぶどうといった「丸い」果物が良いとされています。
これは日本では古くから丸いものは「円」「縁」を連想させることから縁起物とされているからです。
ただしフルーツバスケットのように盛り合わせる場合は、果物の数に注意が必要です。
偶数は、割り切れるという意味で故人との縁が切れてしまうことを連想するため、奇数の盛り合わせにしましょう。

お彼岸のお供え物

お彼岸のお供え物の定番は、「小豆」を使ったものです。
和菓子やぼたもち、おはぎなどが古くから親しまれています。

古来より「赤色」には魔除けの効果があると信じられていて、邪気を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきました。
また、おはぎやぼたもちは「もち米」と「あんこ」の2つのものを「合わせる」ので、ご先祖様の心と自分たちの心を「合わせる」という意味合いでもお供えされます。

近年では、ぼたもちやおはぎは鮮度が落ちやすく、日持ちしないため、小豆を使った和菓子やスイーツを選ぶ方も少なくありません。

納骨堂でのお参り・お供え物のルールとマナー


納骨堂でのお参りとお供え物のポイントを紹介します。
施設ごとでルールが決められている場合や納骨堂ならではのマナーを事前に知ることで、快適なお参りをしましょう。

納骨堂でお参りする前に知っておきたいこと

納骨堂のお参りでよくある疑問をもとに、お参りに行く前に知っておくと便利なことを紹介します。

お参りの事前予約

納骨堂のお参りは予約不要です。
また、一般的に夜間は施錠されているため、事前に受付時間を確認しておきましょう。

繁忙期の確認

お盆やお彼岸の時期は混み合う可能性が高いことから、ゆっくりとお参りをしたい場合は、事前に管理事務所に問い合わせましょう。
その際に、混雑しそうな時間帯や日にちを確認し、避けると良いでしょう。

納骨堂は週末や連休などは、納骨式や法事法要が入っている可能性が高く、平日に比べてお参りを終えるまでの時間がかかる場合があります。スムーズにお参りをしたい方は、事前に管理事務所に混雑状況や法事法要の有無を確認しておきましょう。

持ち物と服装

持参しなければならない物は決まっていません。
手ぶらでも、故人が好きだった食べ物や飲み物を持っていくのでも良いでしょう。
一般的なお参りでは、数珠・線香・ローソク・花・飲食物を用意する方が多いです。

また、服装は基本的に自由です。
会社帰りや買い物ついでに気軽にお参りに行ける場なので、普段着で問題ありません。
ただし、肌の露出が多い服装と華美な服装は避けましょう。

自動搬送式(マンション型)など屋内にある納骨堂は、持ち込みが制限されているものや予め備え付けられているものがあるので、事前に管理事務所やホームページで確認しておくと、準備するものが明確になります。

お花のルール・マナー 生花と造花はどちらが良い?

生花と造花のどちらをお供えすれば良いかは、納骨堂によって変わります。
例えば、造花はお供えできるけど、生花はできないであったり、参拝スペースは造花で、それとは別に生花をお供えする専用スペースが設けられているケースがあります。
また、お参りをする間はお供えができるけど、すべて持ち帰らなければならないというところもあります。
実際に生花を持って行ったが、お供えができなかったということもありますので、事前にお参りをする納骨堂のルールを管理事務所に確認しましょう。

お参りの流れ

納骨堂にご本尊が祀られている場合は、ご本尊にお参りをしてから、納骨堂の故人へお参りに行きましょう。
寺院の納骨堂は本堂があり、そこにご本尊が祀られています。

ご本尊へのお参りが終わったら、故人のお参りにいきます。お供え物があればお供えしましょう。
納骨堂によって様々ですが、参拝スペースとは別に、生花やお線香をお供えする専用スペースが設けられている場合があります。
これは、納骨堂は屋内のため持ち込みを制限しているためです。納骨堂のルールに沿ったお参りをしましょう。

近年急増している自動搬送式(マンション型)納骨堂の場合は、ICカードなどで遺骨を管理していることが多く、専用のICカードを読み込みすることで、遺骨が参拝ブースまで自動的に運ばれてきます。
納骨堂にもよりますが、参拝ブースでは焼香ができたり、タッチパネルを操作して、故人の写真を見たり音声を聞いたりということもできます。

納骨堂のお参りの流れは、普段のお墓参りと変わりありません。
はじめに本堂へ行き、ご本尊に手を合わせてから故人へお参りをすることがマナーとなっています。

お寺へのお布施やお供え物

お寺へのお布施やお供え物は法事の際に準備することがほとんどです。
僧侶にお経をあげていただく際にお渡しする「お布施」、ご本尊様(お寺の本堂の仏様)に対する「お供え物」と覚えておくと良いでしょう。

お寺へのお布施

お布施とは僧侶への謝礼として金銭を渡すことです。
普段のお墓参りの際、お布施は不要ですが、1周忌や3回忌などの回忌法要、初盆など、お墓の前で僧侶に読経をしてもらったら、お布施は必要になります。

相場は法事法要の内容で異なります。
・納骨式のみの場合は2~5万円
・四十九日など法要と合わせた場合は6~10万円

どうしても決められない場合は、葬儀などをお手伝いしてもらった、葬儀社に相談しても良いかもしれません。

お寺へのお供え物

お寺へのお供え物はご本尊様(お寺の本堂の仏様)に対するものです。こちらもお布施と同様で、普段のお墓参りでは不要ですが、1周忌や3回忌などの回忌法要などの際にお供えしましょう。

お寺へのお供え物として多く用いられるのは、お菓子や酒類、米や野菜・果物(盛籠)です。こちらは普段のお供え物とあまり変わりありません。
また、生花をお供えする場合は一般のお墓の生花と異なり、丈が長くボリュームもあります。お花屋さんなどでは、ご本尊様用の生花として注文しましょう。

永代供養墓なのにお供え物は必要?

永代供養とは、故人の遺族や子孫に代わってお墓の供養や管理を霊園や寺院がしてくれることです。
このことから、永代供養のお墓は一般のお墓のようにそんなにお供えをしなくても良いように思えます。
しかし、永代供養墓にもお供えのできるスペースがあります。
先述したように、永代供養墓への供養や管理はそれらを管理する寺院や霊園が引き受けてくれます。
そのため、必ずしもお供えをする必要はありません。
言い換えれば、自分の好きなタイミングでお供えをし、故人に感謝や敬意を込めてお供えをすればいいのです。

ペット納骨堂のお参りとお供え物


人の納骨堂のニーズが高まっているのと同時に、ペットの納骨堂もニーズが高まっています。
ペットを飼っている方やペットのご葬儀をご検討される際に、ぜひ参考にしてみてください。

ペットの納骨堂とは

納骨堂の種類も多様化し、近年ではペット専用やペットも一緒に入れる納骨堂が増えています。
家族のような存在で一緒の時間を過ごしたペットも安らかに眠ってほしいという思いから、このような形態の納骨堂が誕生しました。

ペット納骨堂へのお参りとお供え物

人へのお参りと同様に、ペット納骨堂のお参りもすることをおすすめします。
ペットがいた時代や時間を思い、感謝の気持ちを伝えましょう。

頻度としては、年3~4回で行く人が多いです。
納骨堂の場合は気軽にいつでもお参りができることから、毎日お参りする人もいます。

お供え物は、食べ物・お花をお供えができる納骨堂もあります。
人へのお参りと変わらないお参りができるため、ニーズが急増しています。

お供え物のその後


近年では納骨堂と一般のお墓を問わず、お供え物の処理方法も変化しています。
また、納骨堂によってルールがあるので、事前に確認をした上で、気持ちよくお参りをしましょう。

お供え物は必ず持ち帰る

基本的に持っていったものはすべて持ち帰りましょう。

お供え物の扱いは、納骨堂によってルールが異なりますが、納骨堂は屋内にある施設です。
食べ物を長く置くと傷んだり、悪臭や虫などが湧く原因になります。

納骨堂は多くの方が利用します。
周囲の方のことも考えて、迷惑にならないように配慮しましょう。

持ち帰ったお供え物

持ち帰ったお供え物はそのまま仏壇にお供えしてからいただいても、お参りが済んだらみんなでいただいても問題ありません。
故人と一緒に美味しくいただくのが一番の供養とされているので、お参りが済んだら消費期限を確認して、美味しくいただきましょう。

納骨堂のお参り時、お供え物やマナーまとめ

納骨堂によってお参りやお供え物のルールが異なるため、事前に管理事務所に問い合わせたり、ホームページで確認しておくと、スムーズなお参りができます。また、お供え物は必ず持ち帰り、仏壇にお供えしてからでも、すぐにでも、みんなで美味しくいただきましょう。