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お墓にペットと一緒に入るのはだめ?同じお墓に入るには

ペットと一緒のイメージ1

統計によると日本で飼われているペットの数は、犬と猫に限定しても2000万頭を超え、さらに毎年増え続けています。
そしてそのほとんどが、室内飼いです。つまりペットは人間とほぼ同様の生活を送り、同じように扱われているのです。
その影響を受けてペット同伴が可能なレストランや旅館なども増え、それぞれ繁盛しているようです。

ペットを飼っている人にとって、ペットは自分の子供と同じだという感覚を持っているということも多いでしょう。
もはやペットは家族の一員なのです。
ですから、ペットが死に、自分も亡くなった時には一緒のお墓に入りたいという願いを持つ人がいるのも当然でしょう。

ではペットを「何々家之墓」に一緒に埋葬することは可能なのでしょうか。
仮にそれが無理な場合、一緒に埋葬できる方法はないのでしょうか。
今回の記事では、ペット愛好家のためにペットと一緒にお墓に入るのはいいのかどうかを紹介していきます。

1.人間の墓にペットを入れていいのか

まず一般的に人間のお墓にペットを埋葬していいのか、ということについてです。

1-1.犬の骨などを人間の墓に入るのがダメと言われる理由

ペットを人間と同じお墓に埋葬することはNGだという意見の人は意外に多いようです。
一族の墓の場合、親せきにそのような考えの人が1人でもいれば、自分のお墓のペットを埋葬することは難しいでしょう。

なぜペットを一緒に埋葬することがNGなのかというと、明確な理由はなく、何となく倫理的にNGだという場合も多いようです。

この「何となく」は実は深堀りすると根拠があります。
日本人の多くは仏教徒で、日ごろお経などを唱えていなくても、深層心理的に仏教の持つ倫理に従って暮らしていることがほとんどです。

仏教において、人間以外の動物は「畜生」と言って、人間よりも卑しい存在だとされています。
そして仏教では輪廻転生が信じられ、現世での行いが悪いと、次に生まれ変わるときには畜生になってしまうと考えられています。

以上のような理由から、人間よりも卑しい存在である動物、すなわちペットと一緒に埋葬されることを拒む心理が生まれているのです。

1-2.実際ペットとの共葬は法的に禁止されているのか

法律では人間とペットが一緒のお墓に埋葬することを禁止していません。
人間の葬儀、埋葬はすべて「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)で規定されています。
お寺に墓地を運営することを許可するのも、人が亡くなった時に役所に届け出をしなければならないのも、すべて墓埋法の規定があるからです。

実はこの墓埋法の中には、人間のお墓に動物を葬ってはいけないという規定はありません。
これは海などに遺骨を撒く散骨が墓埋法で禁止されていないこと同じです。
ということは、散骨が墓地埋葬法で禁止されていないため実施されているのと同様に、墓埋法で禁止されていないことを理由に、ペットを人間と同じお墓に埋葬しても法的にはOKということです。

ほかのペットの埋葬の記事などを読んでいると、ペットの遺骨は廃棄物扱いだとしているものもありますが、それも違います。

ペットの遺骨が廃棄物だとすると、遺骨は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で規制され、自治体が認めた場所にしか廃棄できません。
お墓は「廃棄物処理場」ではありませんから、もしもペットのお墓が廃棄物であるなら、やはり法的にペットの遺骨は人間のお墓に埋葬できないことになります。

しかし平成16年10月29日の国会での答弁では、ペットの遺骨は「廃棄物」には当たらず、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では規制されないと明確にされています。

つまり墓地埋葬法でも廃棄物の処理及び清掃に関する法律でも、ペットの遺骨と人間を一緒に埋葬することに関しては、まったく禁止事項がないのです。

1-3.霊園の規約で禁止されていることも

しかし法的にはOKでも、墓地や霊園の規約の中で、お墓にペットの遺骨を埋葬してはいけないと規定されている場合もあります。
この場合は、規約を守らなければなりませんから、いくら法的にOKでもペットと一緒にお墓に埋葬されることはできません。
もしも黙って一緒に埋葬してそのことが後でわかってしまうと、契約に違反したとして永代使用契約を解除され、その霊園から出ていかなければならないこともあり得ます。

2.ペットと同じ墓に入るにはどうしたらいいか

ではペットとどうしても同じお墓に埋葬されたいという場合はどうしたらよいのでしょうか。

2-1.霊園の規約でOKになっているところを探す

先ほど墓地や霊園の規約でペットと一緒に埋葬することを禁止されているケースがあると紹介しましたが、逆に言えば、霊園や墓地の規約でOKなところもあります。
ですから規定でペットと一緒に埋葬されることをOKにしている霊園を探すというのが1番良い方法です。

特に冒頭で書いたように、昨今はペットを家族と同じだと感がている人が増えてきているので、そのトレンドを踏まえて、飼い主とペットを同じお墓に埋葬してもよい、という規約にしている墓地や霊園も増えてきました。

2-3.ペットと一緒に入れるお墓にはなにがある

では具体的に、ペットと一緒に入れるお墓にはなにがあるのでしょうか。

2-3-1.民営霊園

ペットと一緒に入れるお墓を探すのであれば、まずは民営霊園が良いでしょう。
現状、公営霊園ではペットとの共葬ができません。
寺院墓地の場合は宗教的な考えからペットと人間を一緒に埋葬することを拒んでいるところが多い傾向にあります。

しかし、宗教色のない民営霊園であればペットとの共葬ができるところも探しやすくなります。
霊園全体がペットOKの場合と、一部区画をペットOKとする場合があります。
普通の墓石を建てる家墓に人間とペットを一緒に埋葬されます。

なお、ごく一部のお寺でもペットとの共に受付けていることもあります。
東京都港区の魚籃寺などはペットの納骨を受け付けていることで有名です。
また、一般のお墓よりも樹木葬や納骨堂の場合はペットとの共葬がOKな傾向にあります。

2-3-2.ペットと一緒に埋葬可能な永代供養墓

1つは一般のお墓ではなく、法要を霊園にすべて委託できる「永代供養墓」にペットも一緒に埋葬できるようにしているケースです。
「一族墓」の場合、親族に1人でもペットと一緒に埋葬されることをを拒否する人がいれば、ペットと一緒に埋葬されることは不可能です。
しかし一般的な永代供養墓は、個人、夫婦、家族だけを埋葬するものなので、埋葬される人の同意が得やすいのです。

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2-3-3.樹木葬

永代供養墓の一種類に樹木葬があります。
樹木葬であれば、よりペットと一緒に埋葬されることは可能になるでしょう。

樹木葬とは、墓石を建てずに、墓標としてシンボルツリーを植え、その根元に遺骨を埋葬する方法です。
樹木葬であれば、ほぼ100%個人墓なので、ペットを一緒に埋葬されることに対し、誰も拒否する人がいません。

樹木葬霊園の中には、人間とペットを一緒に埋葬するとことが禁じではいるものの、人間用の樹木葬墓地とペット用の樹木葬墓地を隣接させているところもあります。
自分がペットと一緒に埋葬されることを望んでも、それを拒否する家族がいた場合、このような樹木葬霊園を選択する方法もよいでしょう。

【ペット対応の樹木葬を見てみる

2-4.一緒に埋葬しない場合のペットの供養方法

しかしどうしても諸般の事情でペットと自分を一緒のお墓に埋葬できない場合は、以下のような方法もあります。

2-4-1.ペット専用霊園、納骨堂

1番多い方法はペット専用の霊園や納骨堂を利用することです。自分と一緒に埋葬することはできなくても、このようなペット専用の霊園や納骨堂は、ペットを人間と同様に扱って、火葬、納骨、供養を行ってくれるので、自分のペットを思う気持ちに寄り添ってくれます。

自分と一緒には埋葬できなくても、ペットを自分と同じように供養してくれるお墓であれば、自分の思いも半分は実現できるでしょう。

2-4-2.散骨

散骨という方法もあります。
散骨とは遺骨をパウダー状にして、海や山などに撒いて、自然の中に還す埋葬方法で、人間の中でもこの埋葬方法を選択する人が増えています。

自分が亡くなった場合に散骨を選択する前提で、ペットも散骨すれば、広い意味で同じ自然の中に一緒に埋葬されたということになります。

散骨は自分で遺骨を砕いて、自然の中に撒くということも可能ですが、しかし砕き方が不完全だったり、撒く場所の管理者に了解を取っていなかったり、撒くことによって迷惑を受ける人がいたりする場合などには、トラブルの原因になります。

トラブルを防いでペットの遺骨を散骨するには、散骨の専門業者に頼むことが1番です。
散骨専門業者は、通常は人間の遺骨を散骨していますが、中にはペットの散骨も受け入れているところがあるので探してみましょう。

2-4-3.手元供養

遺骨を埋葬しないで自宅や自分の部屋にそのまま置いて供養する方法もあります。これを手元供養と言います。

手元供養は遺骨を骨壺の中に入れてそのまま自分の家の棚に安置するというのが1番シンプルな方法ですが、もう少し供養の気持ちを出したいという場合は、簡単な仏壇を作ってそこに遺骨を安置したり、棚においても違和感がないようなおしゃれなペット用骨壺を利用したりする方法があります。

また遺骨をアクセサリーに加工して常に身に着けたり、オブジェにして遺骨とわからない形で自室に置いたりすることも可能です。

2-4-4.土葬

ペットの埋葬方法として最も一般的なものが土葬です。
人間の遺骨は、樹木層や散骨といった方法を除いて、墓地埋葬法で許可された墓地にしか埋葬できませんが、ペットの遺骨は墓地埋葬法の規制対象外なので、自宅の庭に土葬することが可能です。

ただし、自宅の庭以外の公共地や他人の私有地に埋葬することは法律違反なのでやめましょう。

また自宅の庭に埋葬する場合でも、浅い土中に埋めてしまうと雨などで土が流れて遺骨が露出したりするケースがあります。
それを避けるには、しっかりと深く穴を掘って埋葬し、なおかつ埋めた場所には土をこんもりと盛るようにしましょう。

3.まとめ

ペットは自分の子供と一緒だと考える人は非常に増えています。
そのような人にとって、ペットが死んだら、自分の家族として一緒に埋葬したり、ねんごろに葬ったりしたいという場合も多いでしょう。
そういう場合は以上で解説した方法を参考に、自分の気持ちにも沿い、家族間で問題にならない方法でペットの遺骨を埋葬するようにしましょう。

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