離檀料の相場はいくら?支払い義務はある?檀家をやめるには

  • 投稿日:2019/06/20
  • 更新日:2021/11/29
離檀料の相場はいくら?支払い義務はある?檀家をやめるには

寺院墓地にお墓がある家は、そのお寺の檀家になっているでしょう。
檀家は、お寺にお葬式やお墓、法事の面倒を見てもらう代わりに、お寺を経済的に支える役割があります。

しかし、近年では、お墓を引き継ぐ人がいない、お墓から遠く離れて暮らしているなどの理由から、墓じまいをして離檀するという方が増えてきている一方で、離檀料を巡ってお寺と離檀トラブルになったという人も少なからずいらっしゃいます。

はじめてお寺にあるお墓の墓じまいを考えている人にとっては、そもそも離檀料って何?と思われる方も多くいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、離檀料とは、離檀する理由、離檀料の支払い義務、離檀の手続きや離檀料の相場、離断のトラブルなど、離檀と離檀料について詳しく解説しています。

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離檀料とは

お寺が管理する墓地からお墓を撤去、移設して、そのお寺との付き合いをやめることを離檀といい、やめるときにお寺に渡すお布施を離檀料と言います。

離檀料は、お寺との付き合いをやめるまで、お世話になったことへの感謝の気持ちを表した”お礼”として包むものになります。

本来、離檀料はこれまでの感謝の気持ちを表すもので、離檀料は必ず包まなければならないということはなく、お寺によっては受け取らないというところもありますが、中には、お寺が高額な金額を請求してくるということもあります。

離檀する理由

古く、江戸時代から始まった檀家制度ですが、近年では檀家ということを意識していない人が多くいますが、お寺が管理する寺院墓地にお墓がある場合は、そのお寺の檀家になっていることになります。

お寺との付き合いである檀家をやめることを離檀と言いますが、離檀する理由はさまざまです。

・高齢になってお墓参り、お墓掃除などが出来なくなった
・お墓を継いでくれる人がいない
・お墓がある場所から遠くに引っ越しをした

など、少子高齢化により、お墓の維持や管理ができなくなってしまったということが多いようです。

離檀料の支払い義務

寺院墓地にお墓を建てるときの契約書に離檀料についての取り決めがない限り、支払い義務はないとする見方が有力です。
加えて、離檀料はお布施の一つなので、その性質上契約書で規定されていることはほとんどないでしょう。
したがって、もし裁判で離檀料の支払いについて争った場合は、檀家側がおおむね有利になると考えられます。

このような曖昧な言い方になってしまうのは、法律で離檀料などお布施に関する規定がないためです。
また、これまで判例も明らかになっていないため、必ずしも支払い義務がないとは言い切れません。

ただし、一般的にはお寺の側も裁判まで発展させてくないと考えるため、その前の段階で決着するでしょう。

離檀料は、お寺との付き合いをやめるまで、お世話になったことへの感謝の気持ちを表したお布施になるので、極端に言うと、感謝の気持ちが無ければ支払う必要もありません。

とはいえ、先祖代々長きに渡ってお世話になったということになるので、離檀料としてではなく、感謝の気持ちを表すお布施として渡してもいいのではないでしょうか。

墓じまい・離檀の手続き

離檀とは、お寺との付き合いをやめることで、離檀の手続きは、お寺が管理する墓地からお墓を引っ越したり、お墓を撤去するのに必要な手続きになります。

お墓には故人の遺骨が収められているのですが、取り出した遺骨は好き勝手に持ち出したり、散骨したりすることができません。

離檀の手続きは、以下の順番になります。

【墓じまい・離檀の手続き】

1.お寺から、「埋蔵証明書」を発行してもらいます
2.他の墓地に移すために必要な「改葬許可申請書」を埋蔵証明書と併せて市区町村に提出する
3.市区町村から「改葬許可証」を発行してもらいます
※市区町村によっては、次のお墓の「受入証明書」が必要な場合があります
4.お墓の魂抜き(閉眼供養)を行い、遺骨を取り出す
※お寺に保管されている過去帳には、収められている遺骨の数や名前、命日や納骨日などの情報が記載されているので、それらの情報を控えておくようにしてください

離檀料の相場

離檀料は、お寺との付き合いをやめるまで、お世話になったことへの感謝の気持ちを表したお布施になるので、相場はあるようでないようなものになります。

離檀料は、これまでのお寺との付き合いの深さなど、お寺との関係性の度合いによって変わりますが、3万円から20万円くらいが相場になります。

離檀料についてはお寺によって違いがあり、離檀料そのものを受け取らないというお寺があれば、高額な離檀料を請求するお寺もあります。

離檀のトラブル

離檀のトラブルで最も多いのは、高額な離檀料を請求されることで、中には、数百万円から数千万円を請求されたという事例もあります。

そもそも離檀料は、お寺との付き合いをやめるまで、お世話になったことへの感謝の気持ちを表したお布施になるので、お寺側から金額を指定されること自体がおかしいのです。

近年は檀家離れが進んでいて、檀家の数が減ることでお寺に入るお金が減っていき、お寺側の経済状況が悪くなっていることも影響していると考えられます。

また、離檀料を払わなければならないという法律はなく、憲法20条では信教の自由が認められていて、離檀料を支払わなければ離檀を認めないという権利もお寺側にはありません。

高額な離檀料を請求されたときは、まず、支払えないことをはっきりと伝えて、毅然とした態度で交渉に臨むようにしましょう。
しかし、お寺の中には、高額な離檀料を請求して交渉に応じてもらえない、離檀料を支払うまで埋蔵証明書を発行しないなどの不当な対応をされることがあります。

そのようなときは、一人で悩まずにお墓の引っ越しやお墓の撤去を依頼する石材店、法律の専門家などに相談するようにしてください。

お墓がある自治体の役所に相談する

遺骨を改葬は、結局のところ「改葬許可証」があればできます。
通常、改葬許可証を発行してもらうためには墓地管理者、つまりお寺から埋蔵証明書をもらって、役所に提出する必要があります。

もしお寺が埋蔵証明書を発行してくれない場合は、役所に相談してみましょう。
場合によっては、埋蔵証明書なしで改葬許可証を発行してくれることがあります。

石材店に相談する

寺院墓地には、石材店が指定されていることが多く、その石材店に相談してみてはいかがでしょうか。

指定されている石材店は、お寺の住職と長きに渡って付き合いをしていることが多いので、関係性が強く、つながりも深いと考えられます。

さらに、指定されている石材店は、これまでにお墓の引越しやお墓の撤去などにも携わっているので、何か良い対処法を教えてくれることもあります。

また、お寺の住職とつながりが深い石材店に仲裁に入ってもらうことで、感情的にならずに話し合いが進むこともあります。

本山に相談する

お寺から高額な離檀料を請求されたときは、本山に相談してみてはいかがでしょうか。

お寺はいずれかの宗派に属していて、各宗派には末寺を統括する本山というお寺が必ずあり、各宗派の本山では離檀料を請求することを認めてはいません。

ですので、高額な離檀料を請求され、話し合いなどでまとまらないときは、その宗派の本山に相談してみてください。

本山からそのお寺に指導してくれることがほとんどですので、それ以上に話がこじれずに、話を進めていくことができるようになります。

法律などに詳しい専門家に相談する

お寺から高額な離檀料を請求され、話し合いによる解決が難しい場合は、法律などに詳しい専門家に相談するようにしてみてください。

離檀料は払わなければならないという法律による規制はなく、感謝の気持ちを表すお布施にあたり、任意で支払うものになります。

憲法20条でも信教の自由が認められていて、離檀料を支払わなければ離檀を認めないという権利もお寺側にはありません。

もし、お寺から高額な離檀料を請求されたときは、その場での争いはさけるようにして、行政書士や司法書士、弁護士などの法律に詳しい専門家に相談するようにしてみてください。

また、お寺から埋蔵証明書がなかなか発行してくれないときは、市区町村役場に相談するようにしてみてください。

離檀をするときの注意点

離檀をするときの注意点は、親族に相談することとお寺とじっくり話し合うということになります。

離檀は、これまで付き合ってきたお寺との縁がなくなることになるので、お寺に話す前に、親族に相談することをおすすめします。

親族の中には、離檀することを良く思わないと考えているので、離檀する理由などをキチンと伝えて、じっくりと時間をかけて親族の同意を得るようにしてください。

親族の同意が得られたらお寺に離檀の意思を伝えることになるのですが、電話をかけて事務的に離檀の意思を伝えないようにしてください。

お寺の住職とはいえ、相手も感情を持つ人間です。

これまでのお付き合いなどを考えると、電話ではなく、直接会って離檀する理由などを話して、コミュニケーションを取りながら進めていくようにしてください。

時間をかけてコミュニケーションを取りながら進めれば、高額な離檀料を請求されるというトラブルも防ぐことができます。

墓じまいとは

墓じまいとは、お墓から遺骨を取り出し、お墓を撤去して、更地に戻すことで、「檀家の経済的負担が大きい」、「お墓を継いでくれる人がいない」、「お墓がある場所から遠くに引っ越した」などの理由から、近年は増えてきています。

墓じまいをするときは、親族への相談も忘れないようにしてください。

連絡をせずに一方的に墓じまいを行ってしまうと、後々、親族とトラブルになることがあるので注意が必要になります。

寺院墓地の墓じまい

墓じまいは、公営、民営に関わらず、墓地や墓園の管理者に申し出をして、書類などの不備が無ければスムーズに墓じまいをすることができます。

ただ、寺院墓地にあるお墓の墓じまいは少し事情が変わり、寺院墓地にあるお墓=檀家ということになるので、離檀をする必要があり、公営、民営の墓地、霊園とは違う部分があります。

寺院墓地の墓じまいでお寺に相談するときに気をつけたいことは以下の5点になります。

・電話ではなく、できるだけ直接会って相談する
・お寺に相談に行くときは、お供えのお菓子を持っていく
・これまでの感謝と、お墓のことについてすごく悩んでいることを伝える
・お金が無い場合は、そのこともキチンと伝える
・法外な離檀料を要求されても応じず、話し合う

墓じまいの相場

墓じまいにかかる費用は、お墓を引き継いだ人になり、費用全額を負担することができないときは、親族や兄弟で分担することになります。

墓じまいの費用の内訳は、お墓の解体と撤去、お布施、手続きに必要な書類の発行などになります。

お墓の解体、撤去費用は、おおよそ10万円から30万円くらいで、お墓の魂射抜き(閉眼供養とも言われる)で渡すお布施は1万円から5万円くらいで、改葬許可証などの書類の発行に数百円くらいかかります。

また、墓じまい以外にかかる費用に、取り出した遺骨を新たに収めるところの費用があります。

新しくお墓を建てた場合は、100万円から200万円くらい、永代供養墓の場合は、10万円から100万円くらい、樹木葬や散骨をする場合は、5万円から100万円くらいの費用が必要になります。

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まとめ

ここまで、離檀料とは、離檀する理由、離檀料の支払い義務、離檀の手続きや離檀料の相場、離断のトラブルなど、離檀と離檀料についてみてきました。

お墓の引っ越しや墓じまいに伴う離檀は、寺院墓地にお墓がある以上、避けることはできず、お墓の後継者がいない、お墓から遠方に住んでいるなど、さまざまな理由により、離檀しなければならいことがあります。

離檀しなければならいようになったときは、こちらの記事を参考にして頂き、親族、寺院に対して、焦らず慌てずにじっくりと時間をかけながら、話を進めていくようにしてくださいね。

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