合祀墓の費用相場はいくら?メリット・デメリットも解説

  • 投稿日:2019/06/17
  • 更新日:2020/10/06
合祀墓の費用相場はいくら?メリット・デメリットも解説

近年の日本は大企業は利益を出していますが、しかし一般庶民の生活レベルで見ると給与は据え置きのままで物価が上がり、実質的な所得は減ってきています。

そのためお墓を建てるためにかかる150万~300万円と言う費用を捻出できる人はどんどん減っています。
あるいはお金自体はあっても、死生観が変化することで、それだけのお金をお墓に投じることに違和感を持つ人も増えています。

そのような場合に選択される埋葬方法が合祀墓です。

では合祀墓にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
そしてそのメリットとデメリットに何があるのでしょうか。

今回の記事では、合祀墓のあれこれについて徹底解説します。

合祀墓とは

そもそも合祀墓とはどのようなお墓を指すのでしょうか。

合祀墓とは共同墓地とは違う

合祀墓とは1つの大きいお墓を建て、その下に複数の他人の遺骨を一緒に埋葬するお墓です。

そもそも「合祀(ごうし)」というは、神道の中の言葉で、複数の神や霊を合わせて祀る意味です。
しかしそこから広がって、近年では仏教式のお墓でも複数の遺骨を合同で埋葬する、いわゆる「合葬(がっそう)」のお墓も合祀墓と呼ぶようになってきているのです。

あるいは、同じように他人を一緒のお墓に埋葬したものを、永代供養墓、合同墓などと呼ぶこともあります。
しかし、永代供養墓とはお寺などの墓地管理者が家族などに代わって供養してくれるお墓のことを指すため、樹木葬や納骨堂など、合祀墓でないものも永代供養墓に含まれます。

また共同の墓域に個々のお墓を建てる共同墓地とも合祀墓は異なりますが、最近は合祀墓と混同されることが多くなりました。

最近は埋葬方法や埋葬サービスが非常に多様化して来ているので一口に合祀墓と言っても、実際にその内容を聞かないとどのようなものであるわからない場合も多々あります。
ですから気になる霊園や施設がある場合には、遺骨が最初から合祀されるのか、それとも一定期間は個別に埋葬するのか、あるいはほかの方法なのか、ということを確認するのがおすすめです。

合祀墓とはどんな人が利用する?

合祀墓は従来のお墓や埋葬の価値観からすると、非常に違和感のある埋葬方法です。
しかしながら、合祀墓を利用する人は近年増加傾向にあります。

では、合祀墓を利用するのはどのような人が多いのでしょうか。

具体的には以下のようなケースが当てはまります。

墓守をしてくれる祭祀継承者がいない人

祭祀継承者のいないお墓、管理費を支払う人とがいないお墓は、一定期間が過ぎると埋葬されていた遺骨が無縁仏として処分され、墓石も撤去されて更地に戻されてしまいます。

しかし少子化や未婚化、あるいは子供を持たない夫婦の増加などの影響によって、実際に祭祀継承者がいないお墓も増え、無縁仏になりかねない遺骨はどんどん増加しています。

自分ないし自分の家族が無縁仏になってしまわないためには、誰かにお墓を管理してもらう必要があります。
そのような場合に、霊園管理者が全体を管理してくれる合祀墓を利用するのです。

経済的な理由で個人のお墓を持てない人

最近ではお墓に多額の費用をかけたくないという人が増えています。

またやはり冒頭に書いたように、個人でお墓を建てる場合には150万~300万円の費用がかかります。
毎年支払う管理費や、お墓の維持管理にかかわる費用もばかにできません。
したがってどんどん個人でお墓を持つことは困難になっているのです。

そのような時に合祀墓を選んでしまえば、あとで解説するように埋葬費用も安いですし、毎年の管理費もかからないため、経済的に楽なのです。

お墓御維持することに価値を感じない人

日本人の死生観は近年大きく変化しています。
かつてであれば、先祖代々のお墓を維持し、先祖や両親をお墓に埋葬して、定期的に供養することは当たり前のことでしたが、そういう宗教行為自体、意味を感じない人が増えているのです。

意味を感じない行為をするのは非常に苦痛です。
しかし、かといってしないと先祖は無縁仏になってしまい、それはそれで気が咎めます。
そのような場合に、先祖や両親を合祀墓に埋葬してしまえば、自分の意に沿わない供養などをしなくて済むのです。

子供にお墓を管理する負担をかけたくない人

また自分の代まではお墓を管理しても、その費用も手間もかかることを子供の代に引き継がせたくないというケースもあります。

そのような場合には、自分の代で先祖や両親を合祀墓に改葬し、自分も合祀墓に入る手続きをとる、という人が増えているのです。

合祀墓の種類

合祀墓にはどどのような種類があるのでしょうか。

墓地管理者による種類

まず合祀墓を誰が管理、運営しているのかによって種類は分かれます。

具体的には寺院が運営している寺院墓地と、一般企業が運営している民営墓地、そして地方自治体が運営している公営墓地があります。

埋葬方法方法による種類

また埋葬方法によっても合祀墓は分類できます。具体的には、納骨の際に骨壺から出した遺骨だけをほかの人と最初から一緒にして埋葬するという方法と、個々の遺骨を木綿の袋などに入れて同じ土の中に埋葬する方法です。

墓地の形式による種類

墓地の形式によっても合祀墓は分類できます。

1つは永代供養塔です。これは1つの大きな五輪塔などの供養塔を建て、その下に遺骨を合祀する方法です。

もう1つは樹木葬です。樹木葬には1本の木に対して1柱の遺骨を埋葬する方法もありますが、一方で1本の木の周囲に複数の人の遺骨を埋葬する方法もあるのです。

合祀墓の費用相場

合祀墓にはどのような費用がかかるのでしょうか。

合祀墓に関わる費用とその相場は

具体的には以下のような費用です。

永代供養料

最も大きな費用は、合祀墓に埋葬してその後に霊園管理者による供養を委託する永代供養料です。
合祀墓の場合でも、埋葬後は霊園管理者によってお盆やお彼岸などの年忌法要は行ってもらえますから、そのための費用です。

その場合の費用の相場は平均で3万~50万円と幅があります。この幅は、その合祀墓の立地や、運営する寺院の格式などによる差です。
しかし個人でお墓を購入する永代供養料が100万円以上することを考えると、合祀墓の永代供養料はかなり安いと言えるでしょう。

納骨料、彫刻料、お布施

遺骨を合祀墓に埋葬する費用も別途かかります。中には永代供養料に含まれている場合もありますから、合祀墓を契約する際にはこの点をしっかり確認したほうが良いでしょう。

具体的な費用の内訳は、合祀墓に遺骨を埋葬する納骨料と、合祀墓の墓誌などに故人の戒名を彫刻する彫刻料で1万~5万円です。
さらに納骨の際に僧侶に読経してもらった場合、お布施を渡す場合もあります。
お布施の額は地域や、その寺院の格式によって異なりますが、一般的な相場は1万円程度だと考えておけば良いでしょう。

戒名料

寺院墓地の合祀墓に埋葬される場合、その寺院の宗派の檀信徒になる必要があること多いです。
そうなると埋葬される際には、その寺院によって戒名を授けてもらわなければなりません。

戒名の費用こそ大きな幅のあるもので、安ければ10万円程度ですが、高い場合は100万円に近い額になることもあります。
ですから合祀墓を選択する場合は、その際に入檀義務があるかどうかをしっかり確認しましょう。

管理料

合祀墓は永代供養料を支払ってしまえば、その後は全く費用が発生しないことも多いのですが、しかし中には、お彼岸やお盆には合同供養の費用や、日々の供花、供物、掃除などの管理費用を請求される場合もあります。

費用の相場としては3000~1万円程度ですが、しかし何十年も支払えば結構な額になります。ですから、この点も契約前にしっかり確認しましょう。

墓じまいに関わる費用

以上は合祀墓に埋葬するための費用でしたが、同時に今所有している個人のお墓を墓じまいしてしまうという場合には、そちらはそちらで費用がかかります。具体的には以下のようなものです。

お墓の撤去費用

まず墓石を撤去して更地に戻す費用がかかります。これは墓域の広さに比例してかかる費用で、1平方メートルあたり10万円が相場です。
一般的なお墓は1.5~2平方メートルの広さなので、15万~20万円を見込んでおきましょう。

閉眼供養のお布施

墓じまいをするためには、故人の霊があの世から降りて来る時に依り代となっているお墓の機能を取り消す必要があります。

そのための手続きが閉眼供養です。閉眼供養は僧侶に読経をしてもらう必要があるので、その際にはお布施が必要です。
この相場は3万~5万円です。

離檀料

墓じまいをするということは、その寺院の檀家からも離れるということです。
檀家をやめることを離檀と言い、離檀を了解してもらうためのお金を離檀料として寺院に納める必要があります。
この費用の相場は、寺院の格にもよりますが、数万~数十万円です。

手続きの費用

墓じまいをする場合には役所や墓地の管理者から数種類の書類を交付してもらう必要があり、そのための費用がかかります。
具体的には以下のようなものです。

・改葬許可申請書:自治体が発行する。
・埋葬証明書または納骨証明書:今あるお墓の霊園管理者が発行する。
・受入証明書または永代供養許可証:合祀墓の霊園管理者が発行する。

費用は自治体や管理者によって異なりますが、1通数百円から1000円程度だと考えておけば良いでしょう。

また自分で手続きできないときは行政書士などに依頼することになります。そうなると行政書士への報酬が必要です。

3万円で永代供養するには

以上が合祀墓に関わる費用ですが、1番費用を安くするにはどうしたらよいのでしょうか。
たとえば3万円以内で合祀墓に埋葬するためにはどのような方法があるのでしょう。

可能性としては、自治体が運営する永代供養料が非常に安い合祀墓を利用するか、あるいは「送骨」を利用するのが最適です。
送骨とは遺骨を宅配便で霊園管理者に送り、供養から合祀墓への埋葬までを一任するという方法で、これが最も安い埋葬方法です。

合祀墓のメリット、デメリット

では合祀墓のメリットとデメリットには何があるのでしょうか。

メリット

合祀墓のメリットは以下のような点が挙げられます

・費用が安い
・後々の供養の手間がかからない
・継承問題がクリアできる
・無宗派でも申し込みできるところが多い
・散骨などとは違いお墓参りができる

デメリット

一方で合祀墓のデメリットは以下のようなものです。

・赤の他人の遺骨と一緒に埋葬されてしまう
・他人と一緒に埋葬されていると思うと、お参り時に故人を偲ぶ気持ちが損なわれる
・あとで分骨、改葬ができない

合祀墓を選ぶ際には以上のメリットとデメリットをよく考えて決めましょう。

まとめ

合祀墓のあれこれが良くおわかりいただけたのではないでしょうか。

合祀墓は今後増えていく埋葬方法です。ぜひ以上の記事で挙げた費用相場とメリット、デメリットを参考に有益な判断をしてください。

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