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公園墓地とはどんなもの?特徴やメリット・デメリット

公園墓地のイメージ1

日本の一般的な墓地は、隣のお墓と近接していて狭い中に苦しそうに墓石が置かれている印象がありませんか。

そのような墓地があまり好きでないなら、公園墓地はいかがでしょうか。
公園墓地ならゆったりとした空間にお墓を作ることができます。

今回の記事では、公園墓地とはどういうものなのかという点について解説して行きます。

1.公園墓地とは?

まず公園墓地とはどのようなものなのでしょうか。

1-1.公園のような雰囲気の墓地

公園墓地とは、その名の多り公園のように開放的で明るい環境の中に開発された墓地空間のことです。
別名を「庭園墓地」と言い、一般的には「霊園」とも呼ばれます。

公園墓地はどの墓地でも名乗ってよいものではなく、都市計画法に基づいて、全体面積の3分の2以上が墓地ではない自然な空間になっている墓地を、都道府県知事が公園墓地あるいは霊園として認可したものに限られます。

ですからすべての公園墓地は自然の中に設けらているので、単にお墓詣りだけではなく、墓参ついでに緑の中で森林浴をしたり、休息したりできます。
多くの公園墓地は墓域以外の区域をレクリエーションエリアにしていますから、行楽の目的地としても楽しむことが可能です。

公園墓地の中には、火葬場や葬祭施設も併設されていて、葬送儀礼に関してはワンストップで行えるところもあります。

日本で初めての公園墓地は、大正12年4月1日に開園した都立多磨霊園です。
また、大都市の人口が爆発的に増加し始めた昭年30年代からは、都市の中に墓地を作ることが難しくなったため、郊外に設置されるようになりました。

1-2.国土交通省の定める「特殊公園」の1つ

先ほど少し書きましたが、公園墓地あるいは霊園はどの墓地でも勝手に名乗ってよいものではありません。
それは国土交通省が管轄する法律に沿った基準を満たしている必要があります。それを特殊公園と呼びます。

1-2-1.特殊公園とは

特殊公園とは国土交通省が都市計画法に基づいて定める「都市公園」というジャンルの1つです。
つまり主体は墓地ではなく、公園の方にあるわけです。
公園墓地は都市公園の中でも、動物公園、植物公園、歴史公園などと一緒に特殊公園というカテゴリーの中に分類されます。

1-2-2.都市公園の機能は

都市公園の機能は、大きく分けて以下の4つがあります。

・自然保護
都市公園は地球温暖化を抑制したり、ヒートアイランド現象を解消したり、自然を保護することを目的に設置されていることです。
ですから公園墓地も墓地は設けながら、地球全体の役割としては自然を守り、 緑化を促進する機能を持っているのです。

・都市の安全性の向上
地震などの大規模災害が発生した場合に、怖いのは火災です。
特に大都市の場合は住宅が密集しているので、ひとたび火災が発生すれば、それは大規模に延焼する危険性があります。
その時に公園墓地を含む都市公園が設けられていれば、広い空間があることによって火災の延焼を防いでくれます。
さらに被災した人たちの避難地や避難路としても活用できます。

・市民の憩いの場
公園墓地を含む都市公園には自然やオープンスペースが設けられているので、年齢、性別を問わず多くの人たちが自然を楽しみ、レクリエーションや健康のための運動を行い、設備によってはコンサートなどの文化活動も行えます。

・地域の活性化
公園墓地を含む都市公園があることによって、その地域そのものが活性化します。
特に市街地の中に都市公園が設けられていれば、そこにはレクリエーションのために人が集まり、観光の拠点にもなります。

2.公園墓地の特徴

では公園墓地にはどのような特徴があるのでしょうか

2-1.宗教を選ばない

1つは、ほとんどの公園墓地は宗教不問であるという点です。

寺院が経営する墓地の場合は、ほとんどの場合でその寺院の宗派に帰依している人しか埋葬できません。
対して、公園墓地は利用者の宗教を限定していない場合が多いため、どのような宗教を持っている人でも埋葬することが可能です。
もちろん無宗教の人でも利用できます。

2-2.明るい場所で自然にに恵まれている

公園墓地は、区域全体の3分の2が自然区域でなければなりませんから、敷地内には自然がたくさんあります。

多くの公園墓地には植木、並木道、腰掛けて休める東屋やベンチなどが設置され、緑地には季節の花があふれています。
ですからそのような自然を求めて多くの人が墓参以外の目的でも訪れます。

中にはお墓参がてらお弁当を持ってきてハイキングをする人たちもいますし、春になればお花見をする人も、墓参ではなく散歩する人も、あるいは自然を求めて写生をする人もいます。

さらには多くの公園墓地には広場が設けられいますので、そこでフットサル大会や幼稚園の運動会が催されることもあります。

2-3.敷地が広い

公園墓地には以上のように多くの緑地が設けられていますので、全体の面積も当然広くなります。
敷地内には自動車道路も設置され、中には路線バスが走っている公園墓地さえあります。

2-4.民営霊園と公営墓地がある

公園墓地の運営主体は主に都道府県などの自治体ですが、そのような公営墓地だけではなく、一般の企業が認可を受けて運営する民間墓地もあります。

民営の公園墓地には「~ガーデニング霊園」といった名称がついている場合が多いです。
民営の場合は、施設に対する投資も積極的なので、庭や建物をヨーロッパ風にしたり、あるいはバラ園などのように整備しているところもあります。

3.公園墓地のメリット・デメリット

公園墓地は以上のような特徴を持っていますが、そこにはメリットもあると同時にやはりデメリットもあります。
そのメリットとデメリットを整理して解説します。

3-1.公園墓地のメリット

まず公園墓地のメリットは以下の通りです。

3-1-1.明るく楽しい雰囲気でお参りできる

一般的な墓地のイメージは暗くてじめじめしていることがあります。
しかし公園墓地は上でも挙げたように開放的な空間で、自然も多く、レクリエーション施設も併設されていますから、お墓参り自体に非常に明るいイメージを与えてくれます。

お墓参りと併せてハイキングなどを行えば、お子さんでもお墓参りを楽しいものだとして歓迎するでしょう。

3-1-2.1区画がゆったりしている

公園墓地は全体の敷地が広いので、墓域の1区画自体もゆったりと設けられています。

都心部ににある墓地の場合は隣の墓地と近接しているため、狭苦しい印象がありますが、公園墓地ではそのような印象を持つことはありません。

墓域が広いので、墓石だけではなく、墓碑や故人を偲ぶようなモニュメント設けることも可能です。

3-1-3.誰でも埋葬できる

公園墓地は無宗教の場合が多く、どのような宗派の人であろうと、どこの国籍を持っている人であろうと、一緒に埋葬できます。

寺院墓地や宗派が限定されている墓地では、家族のうち1人が自分の家の宗教とは別の宗教に帰依してしまった場合、一緒に埋葬することはできません。
しかし公園墓地であれば、違う宗教を信じてる家族も一緒に埋葬することが可能です。

3-1-4.多くの公園墓地はバリアフリー

公園墓地の多くはバリアフリー設計になっています。
ですからお年寄りや車いすの人でも安心してお墓参りができます。

3-1-5.レクリエーション施設が充実している

公園墓地には運動公園や植物園などのレクリエーション施設が併設されているところも多いです。
ですから、お墓参りをする時にはお墓参りだけを目的とするのではなく、週末のレジャーとしても楽しむことが可能です。

3-2.公園墓地のデメリット

このようにメリットが多い公園墓地ですが、やはり以下のようにデメリットも存在します。

3-2-1.園内が広すぎて歩くのに疲れる

公園墓地が広いことは開放的だというメリットがある反面、敷地内の移動距離が長いため、入り口や駐車場からお墓までが遠く、歩くのに疲れてしまうデメリットもあります。

特に足腰に難がある人の場合は、長く歩かなければならないという点が大きな障害になるでしょう。

3-2-2.お参りではなく「公園」として利用している人がいる

公園墓地はお墓詣りだけではなく、レジャーとしても楽しめるということは、お墓参りをしないでレジャーだけを目的に訪れる人もいるということです。

自分たちが敬虔な気持ちでお墓参りをする時に、明らかに遊び気分で園内を歩いたり、広場で遊んだりしている人を見るのは、場合によってはあまり気持ちの良いことではないかもしれません。

特に広場で幼稚園の運動会などが催されていると、その歓声やスピーカーから流れる音楽などがお墓参りの邪魔になるでしょう。

3-2-3.郊外にあることが多く交通アクセスが悪い

公園墓地は園内の移動距離も長いですが、そもそも都心部から離れている場所に設置されることが多いので、交通アクセスが悪い場合もよくあります。

自家用車を気軽に利用できる環境にあれば移動距離が長いことはそれほどのデメリットにはなりませんが、そういう手段がない場合は、電車やバスを長い時間乗り継いでいかなければならないので、お墓参り自体が億劫になることあり得ます。

4.公園墓地には一般のお墓以外もある?

一般的な墓地というと、墓石が整然と並んでいる印象がありますが、公園墓地にはそうでないお墓が用意されていることもあります。

樹木葬や、永代供養墓などのお墓が用意されていれば、墓石を建てられない人でも公園墓地を利用できます。

4-1.樹木葬

1つは樹木葬墓地です。
樹木葬とは墓石も設けず、1本の樹木の下に遺骨を納める埋葬方法です。
公園墓地は自然が豊かなので、一般の墓石が並ぶ区画とは別に樹木葬専用の区画が設けられているところもあります。

4-2.永代供養墓

永代供養墓とは、墓地の管理者が承継者が絶えた後も供養を続けていくお墓のことです。
一般的には遺骨はほかの人と一緒に埋葬され、その上に共通の供養塔などが建てられます。
公園墓地の中には、一般の個人墓、一族墓のほかに、このような永代供養を行うお墓も存在します。

ただし、公営の公園墓地には永代供養墓はありません。
これは、自治体が供養のために特定の宗派を選ぶことが出来ないためです。
公営の場合は、立体埋蔵施設などの施設があり、期限後は無縁塚に埋葬されます。

5.公園墓地はどんな人に向いている?

公園墓地は以上のような特徴やメリット、デメリットがありますので、すべての人に向いているわけではありません。
公園墓地を選定するのに向いているのは、以下のよう人たちです。

・自前の交通手段を持っている人
・自分が亡くなったら自然の中に葬ってもらいたいと思う人
・狭い墓域ではなく、ゆったりとした空間に墓地を作りたい人
・比較的、資金に余裕がある人
・明るい気分でお墓参りをしたい人
・子供も楽しめるようなお墓参りがしたいと思っている人

6.まとめ

お墓にはいろいろな種類がありますが、その中の選択肢の1つが公園墓地です。
自然に包まれた明るい所で眠りたいという方は、ぜひご検討されてはいかがでしょうか。