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納骨式の服装やマナーを解説!お墓に納骨する費用も紹介

納骨式の服装の画像1

日本の葬儀は家族葬や直葬などの浸透に見えるように、かなり簡便化して来ている傾向ですが、しかしそれでも避けられない葬送儀式はあります。

その中の1つが納骨という儀式で、これはどのような葬儀形式を採ろうとほぼ避けられない葬送儀礼です。
ですからその際にどのような態度、服装などで臨めばよいのか、というのはかなり悩む問題でしょう。

今回の記事では、納骨とはどういうものか、そして納骨の際にはどのような服装で臨み、親類縁者の納骨の場合はお香典などをどのように考えればよいのか、という納骨全般のハウツーをご紹介します。

目次

1.納骨とはどのような意味合いの儀式?
1-1.納骨とは何か?
1-2.納骨の時期は決まっていない
1-3.宗教によって違う!納骨の仕方とは
1-4.お墓だけが納骨先ではない

2.喪主として納骨に臨む場合の服装は?
2-1.服装は喪服?平服?家族のみならカジュアルな私服でもOK?
2-2.寒い場合でも読経と納骨の時だけはコートを脱ごう
2-3.子供の服装はどうしたらいい?

3.そのほか知っておきたい納骨の際のマナー
3-1.葬式のようにお礼の挨拶が必要?
3-2.お香典は出すもの?香典返しは?

4.納骨にはいくらかかる?一般的な費用は?
4-1.石材店への費用
4-2.墓石彫刻料
4-3.お布施、謝礼
4-4.その他の費用

5.まとめ

1.納骨とはどのような意味合いの儀式?

まずそもそも「納骨」とはどのような意味合いを持ち、どのタイミング行われる葬送儀礼なのでしょうか。

1-1.納骨とは何か?

まず納骨には2つの意味があります。
1つは一般的なお葬式の場合に、まず火葬をし、いただいた遺骨を骨壺に納めます。
その骨壺に遺骨を納めることを納骨と言います。

そしてもう1つはその骨壺をお墓に納めることを言います。

葬送儀礼としての「納骨」という用語はこの2つが用いられますが、しかし一般的に、私たちにいろいろと悩ませる問題を与えるのは、後者の場合の納骨です。

1-2.納骨の時期は決まっていない

ではその納骨は葬送儀礼の中で、どのタイミング行われるものなのでしょうか。

お墓については「墓地、埋葬等に関する法律」という法律で定められています。
ですが、埋葬場所として墓地以外の区域を禁止しているだけで、いつ埋葬しなければならないのか、つまりいつ納骨しなければならないのか、という点については規定されていません。

ただ一般的な仏式のお葬式後の納骨の場合は、まず火葬後の遺骨は自宅やお寺に持ち帰り安置したのち、四十九日の忌明けまで自宅またはお寺で供養します。
そして四十九日の法要時に、併せて納骨式を行うことが普通です。

ただ四十九日というのは、あくまで一般的な仏教での信仰様式であって、地方や宗派によっては四十九日よりも前に納骨を済ます場合もあります。
神道の場合は、火葬をしたらすぐにそこから納骨に向かう、という場合さえあります。
ですから、もしも初めてそのような葬送儀礼に立ち会うのであれば、詳しい人か葬儀会社、または僧侶にそのあたりの段取りは確認したほうがよいでしょう。

しかし四十九日を迎えても、まだお墓の準備ができていない、という場合は、一周忌三回忌などの法事、あるいはお彼岸やお盆などの法事などの節目に納骨を行うこともあります。

さらに最近は手元供養も増えてきており、これは自分が亡くなってお墓に入るまで故人の遺骨を手元にずっと置いて供養する、というものです。
そうすると納骨はずっと先の話になります。

このように納骨は、故人の考え、遺族の考え、墓地などの物理的な問題、宗派の習俗の問題、地域の風習の問題などによって、かなり変わります。

1-3.宗教によって違う!納骨の仕方とは

今の話はまず「仏教」での納骨についてでした。
しかし四十九日などの考え方は仏教独特のものなので、これがキリスト教やほかの宗教、あるいは無宗教の場合はまた、考え方や行うタイミングが違ってきます。それについて概要を解説しましょう。

・仏教の場合
一般的には四十九日の忌明け法要と一緒に納骨式を行うことが多いです。
式次第としては、納骨の前後に、僧侶が墓前で読経をし、納骨後に、納骨した墓前や納骨堂で遺族や親族、知人などが、故人に近い順番に焼香します。

・キリスト教の場合
キリスト教の場合も火葬後すぐには納骨しないのが一般的です。
まずカトリックの場合は、亡くなってから30日目の「追悼ミサ」後に納骨します。
プロテスタントの場合は1か月目の「召天記念日」に合わせて納骨式を行います。
それまでは遺骨は基本的に自宅の祭壇に安置し、毎日お祈りを捧げます。

納骨当日は、カトリックの場合は神父、プロテスタントの場合は牧師が立ち合って、ミサを行います。
すなわち、神父または牧師が聖書を読み、説教を行い、参列者が讃美歌を歌い、墓前に献花し、お祈りを捧げるという流れです。
ただしその時にまだお墓の準備ができていない場合は、ミサはこの日程で行い、納骨は後日に家族だけで行う、ということもあります。

・神道の場合
神道の場合は、火葬後すぐの納骨の場合と、仏教の四十九日にあたる五十日祭に「埋葬祭」という儀式を行ってから納骨するのが一般的です。
ただし、神道では神社には敷地内に墓地がありませんから、納骨式は霊園などで神職が立ち会って行います。
式次第は、まずお祓いをしてから納骨し、そのあと神職が祭詞(さいし)をあげ、仏教でいう焼香に当たる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を、神職、遺族、親類、知人の順番で行います。

・無宗教の場合
無宗教の場合は、決まったルールがありませんから、完全に故人または遺族の考え方に則って納骨は行われます。
日取りも、納骨の仕方も、すべて決まっていません。
ただそうなると、故人の遺言で無宗教でお葬式を行っても納骨までは遺言していない場合、残された家族はどうしてよいか困るでしょう。
その場合には仏教のルールを踏襲して、四十九日の頃に納骨をするのが一般的です。
ただし無宗教ですから、僧侶の読経もミサもお祓いもなく、遺族が立ち合って、石材店に墓石を開けてもらい、納めて帰る、というのが普通です。

ただそれではあまりにあっけない、という印象がある場合は、献花などを行えば形は整うでしょう。
葬儀も納骨も基本は故人の意向で行うとしても、残された遺族の気持ちや、親族などの目もありますから、それが気がかりな人はそのように形式をとるのも1つの方法です。

1-4.お墓だけが納骨先ではない

また以上は基本はお墓に納骨する前提で話を進めてきましたが、納骨先は墓石を建てるお墓とは限りません。
その代表的な例が納骨堂に納骨する、というものです。

よく納骨堂が勘違いされるのは、遺骨を骨壺から出して、他人と一緒に土に還す合同墓ではないということです。
あくまで、他人とは区別をして、骨壺に入れた遺骨をお墓ではない場所に納めるのが納骨堂なのです。

運営形態も様々で、寺院が管理するもの、公営、民営の霊園に付随した納骨堂などもあります。

納骨堂の形式としては、ロッカー式、棚式、仏壇式、お墓式などがあります。中にはマンション形式で多数の納骨壇を設けた屋内霊園と呼ばれるものもあります。
これは仏教に限った施設ではなく、神道でも、キリスト教でも同じような施設を持っている教会や神社があります。

納骨堂の他、樹木葬永代供養塔などに納骨する場合もあります。
あるいは、お墓を作らずに散骨するという選択肢もあり得るでしょう。

2.喪主として納骨に臨む場合の服装は?

納骨式に臨む側のTPOについて触れていきます。
これは遺族として参列する場合と、親族、知人として参列する場合で、少し違いがあります。

2-1.服装は喪服?平服?家族のみならカジュアルな私服でもOK?

まず1番気になるのは当日の服装でしょう。
ただし、納骨式の服装も、上で書いた納骨のタイミングによってかなり変わります。

まず四十九日などの法要と一緒に行う納骨の場合、遺族や親族は喪服の着用が必須です。
一般の参列者も喪服または、略式喪服が一般的です。

四十九日の法要後に納骨する場合は、それよりもすこしカジュアルな服装になります。
すなわち、遺族や親族は略式喪服、一般の参列者は、略式喪服、または平服でも黒やグレーなどダークスーツやワンピースなどが適切でしょう。

法要や法事とは関係なく、近しい人だけで納骨を行う、という場合は平服でよいでしょう。
といってもTシャツ、ジーンズは論外で、男性であればスラックス、シャツにジャケットを合わせる程度のカジュアルさが限度です。

喪服の基本は、男性の場合は黒いスーツに白いシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下と靴です。
女性の場合は黒のスーツまたはワンピース、黒のストッキングです。
バックなどは光沢のないものを選び、アクセサリーもデザインされたものは避けます。OKなのは結婚指輪やパールの小物などです。

略式喪服の基本は、男性の場合は黒、紺、グレーのダークスーツに白いシャツで、ネクタイと靴下は黒になります。
女性の場合は、黒、紺、ブラウンのスーツまたはワンピースです。
略式であってもノースリーブや丈の短いスカードは避けるべきでしょう。

2-2.寒い場合でも読経と納骨の時だけはコートを脱ごう

また納骨式の最中は、それが仮に真冬であっても、それまで着ていたコートなどは脱ぐ必要があります。
基本は、読経から納骨、焼香まではその服装で我慢しましょう。

2-3.子供の服装はどうしたらいい?

子供の場合、喪服も略式喪服も持っていないということが多いでしょう。
しかし、とは言え祖母や祖父が亡くなった場合には、遺族として納骨式には出なければならない、ということがよくあるケースです。この場合服装はどうしたらよいのでしょうか。

就学している子供に学校や幼稚園指定の制服がある場合は、その制服にしておけば問題ありません。
制服がない場合は、その時には男の子なら白いシャツに黒やグレーのセーターなどの単色系でまとめます。

女の子の場合も黒や紺などの暗い色の単色系のワンピースやスカートでよいでしょう。
間違ってもキャラクターものなどは着せないように注意してください。

未就学児の子供が納骨式に参列する場合でも、服がないからといっていつも着ているキャラクターものなどを着せると親の常識を疑われる可能性があります。
他の場面にも使えますから、、黒やグレーの無地の服は1着は用意しておいたほうがよいでしょう。

3.そのほか知っておきたい納骨の際のマナー

服装以外にもお香典など納骨時に気になることがいくつかあります。

3-1.葬式のようにお礼の挨拶が必要?

まず納骨式で、遺族が参列者に式の中でお礼の挨拶を行うべきか、という点です。

これは特には決まりはありませんが、しかし遺族、親族、知人が集まって納骨するのであれば、全体で一言お礼を言っておいたほうが、1人1人にお礼を言う手間が省け、参列者にも失礼になりません。
ですから、全員の焼香や献花が終わった段階で、一言施主がお礼の挨拶をしたほうがよいでしょう。

3-2.お香典は出すもの?香典返しは?

お香典は、お通夜や葬儀、主だった法事の際には用意するもの、ということはだいたい分かっていますが、納骨式の時までそれは必要なのでしょうか。
これも納骨がどのタイミング行われるかによって変わってきます。

まず四十九日の法要と一緒に行う場合は、以下の相場でお香典を用意するのが一般的です。

・親: 1万~10万円
・兄弟姉妹: 1万~5万円
・祖父母 :5,000円~3万円
・おじおば :5,000円~3万円
・その他の親戚: 5,000円~1万円

四十九日で行わず、一周忌、三回忌などの法要等と一緒に行う場合も同様です。

このように何らかの法事、法要と併せて行うのではなく、納骨式だけ行う場合は、非常に難しい部分がありますが、リスクを避けるのであれば用意しておいたほうがよいでしょう。
特に納骨だけといっても、僧侶が読経をしたり、神職がお祓いをする葬送儀礼の一種であることは間違いありませんし、中には納骨式後に遺族が会食の場を用意していることもあります。

お香典は故人への供養の気持ちというのが建前ですが、しかし施主の費用負担の支援という現実的な意味もありますので、そのように費用が掛かっている納骨式の場合は、やはり何らかのお香典は必要でしょう。

ただし、相場はそれほど高くはなく、だいたい1人5,000円~1万円で、そこに会食が入るなら、プラス5,000円程度の合計1万〜2万円を用意すれば、儀礼にはかなうでしょう。

遺族側としては、お香典をいただく以上、香典返しは必ず必要です。
ですから、四十九日などの法事に出席する参列者の人数が分かった段階で、3,000円~5,000円程度の品物を用意しましょう。

商品として以前は多かったのが、お茶、海苔、うどん、そうめん、調味料、椎茸などの「腐らない食品」から、 タオル、洗剤、寝具などの日用品でしたが、最近はいただいた側が扱いに困らないように、受け取った側でカタログから品物を選べる「カタログギフト」にすることが多くなっています。

4.納骨にはいくらかかる?一般的な費用は?

最後に、場合によっては最も気になる納骨の費用について解説します。納骨に伴う一般的な費用は以下の通りです。

4-1.石材店への費用

墓石の地下のカロートという、遺骨を納める納骨室を、墓石を取り除いて開閉したり、墓に祭壇を設けるのは石材店の仕事です、そのために費用がかかります。
これは自分で石材店に頼んでもよいですが、お寺の墓地の場合だいたい出入りの石材店があるので、法事の打ち合わせの際にそれもあわせてお願いしたほうが無難です。

費用的には1万5千円から3万円程度です。

4-2.墓石彫刻料

納骨した場合は、墓石または墓誌にに故人の没年と戒名を彫刻します。
これも事前に石材店に依頼して作業してもらいましょう。
費用は3万円から5万円程度です。

4-3.お布施、謝礼

僧侶に読経していただく場合はお布施が必要です。
四十九日法要や一周忌、三回忌法要などと一緒に行うのであれば、その分も含めてお布施を包みます。
相場は3万円から5万程度です。

キリスト教の神父などの場合は断られることもありますが、お車代程度は必要でしょう。
その場合は後日教会に同額程度を献金する、という方法がよいでしょう。

納骨式に霊園などの法要室を利用した場合は、それに加えて場所代がかかります。
霊園などの法要室であれば、1回2時間程度の使用で、1万円から3万円程度です。

お寺を利用する場合は、お布施に入っていたり、別途寺院会館などを利用すると使用料が必要だったりと、お寺によって異なるので、打ち合わせ時に確認しましょう。

4-4.その他の費用

お墓に塔婆を建てる場合は、塔婆料が1本あたり2千円から5千円程度必要です。
また納骨の際のお供え物やお花、ろうそくや線香などの用意も留意します。

また法要後に会食をする場合は、これも相場はさまざまですが、だいたい1人3,000~5,000円程度の松花堂弁当あたりにしておけば無難です。

5.まとめ

このような葬送儀礼はどんどん簡略化されていく傾向にありますが、しかしまだ完全になくなるわけではありません。
特に納骨はほぼ絶対に行うことですから、儀礼規模の大小はあってお、その際のTPOやマナーは知っておいたほうが安心です。
ぜひとも、服装やマナーに気を付けて、故人や参列者に失礼の無いようにしてください。