ペットの手元供養の方法ついて解説!おすすめのグッズも紹介

ひと昔前までは亡くなったペットを自宅の敷地に土葬するのが主流でしたが、今ではペットも火葬することが多くなっています。
火葬したペットの遺骨は、ペットとの共葬に対応した霊園にお墓を建てて納骨するか、ペット専用霊園に納骨するのが一般的です。
しかし、納骨してペットの遺骨と離れてしまうのは寂しいと感じる方も多くいらっしゃいます。
そんな方におすすめなのがペットの手元供養です。
※自宅供養全般については、、『自宅供養の方法を解説!』で解説しています。
目次
ペットの手元供養とは
手元供養とは、遺骨の一部またはすべてを自宅や手元で保管する供養方法の1つです。
遺骨のほとんどはお墓に納骨して、一部だけ手元に持っておく場合もあります。
このように、遺骨を分けることを分骨といいます。
人間の遺骨を分ける場合は、火葬場や霊園に分骨証明書を発行してもらい、分骨した遺骨をどこかへ納骨する際に提示しなければなりませんが、ペットの遺骨を分ける場合については法律で定められていません。
分骨する際に法的な証明書類がないという点において、人間の手元供養とは異なります。
ペットの手元供養方法と費用相場
ペットの手元供養ニーズの拡大に伴い、手元供養の方法や商品も多様化しています。
主なペットの供養方法と費用相場は以下の通りです。
遺骨アクセサリー | 1千~20万円程度 |
遺骨を加工する | 10~100万円程度 |
骨壺に入れて保管する | 2千~5万円程度 |
ペット用の仏壇 | 5千~5万円程度 |
1.遺骨をアクセサリーに入れて身に着ける
遺骨や毛をアクセサリーに入れて身に着けられる商品があります。
ペンダントが一番多く見られますが、リングやブレスレットも販売されています。
普通のアクセサリーと変わらないようなデザインのものが多く、日常的に身に着けることが可能です。
費用相場は、1千~50万円程度です。
合金製であれば数千円程度ですが、金(K18)やプラチナを使用したものだと40万円を超えることもあります。
金属アレルギーの方でも身に着けられるチタン製のものは、3~5万円程度のものが多いようです。
2.遺骨を加工してもらう
遺骨そのものを宝石やオブジェに加工するという方法もあります。
遺骨から作ることができる宝石には、ダイヤモンド、真珠、サファイヤなどがあります。
遺骨を加工する業者の多くが、加工した遺骨を使用したネックレスやリングなどのアクセサリーの販売も行っています。
加工した遺骨を使用したアクセサリーに関しても、常に身に着けてペットを身近に感じることができます。
また、遺骨をオブジェやプレートに加工し、自宅に置くという方法もあります。
焼骨のまま遺骨を自宅に保管する場合、置き場所や湿度に気をつけないと遺骨にカビが生えてしまうことがあります。
しかし、遺骨を別のものに加工してしまえば、カビが生える心配はありません。
費用相場は、10~100万円程度です。
遺骨をダイヤモンドに加工する場合は、カラット数にもよりますが、100万円を超えることもあります。
3.遺骨を骨壺に入れて保管する
遺骨を骨壺に入れて自宅に保管するという方法もあります。
ペット用の骨壺は、仏具店やネット通販などで購入できます。
犬小屋などペットを連想させる形をしているものも多くあり、
猫のぬいぐるみのような骨壺カバーを販売している仏具店もあります。
費用相場は、2千円~5万円程度です。
よく見られる円柱状の骨壺であれば数千円程度ですが、猫や犬の形をしたものなど凝ったデザインのものは2~5万円程で販売されています。
4.ペットの仏壇を用意する
ペット用の仏壇を家に置くという方法もあります。
ペット仏具の専門店などで、ペット用の仏壇が販売されています。
複数の骨壺を納めることができる仏壇もあり、ペットを複数飼っている場合にも対応しています。
費用相場は、5千~5万円程度です。
おすすめのペットの手元供養グッズ
おすすめのペットの手元供養グッズをご紹介します。
メモリアルクレイ 麗姿
こちらは、株式会社レイセキが販売している「メモリアルクレイ 麗姿」です。
メモリアルクレイ 麗姿は、ペットの遺骨を体内に収蔵することができるフィギュア型のお墓です。
専門の陶芸作家が、ペットの写真やエピソードをもとにひとつひとつ手作りします。

フィギュアの中に納めた遺骨は 粉末にしてゆるく固めてあり 取り出すこともできるので、後からお墓に納骨する可能性がある方も安心です。

費用はフィギュアの大きさやポーズによって変動します。
ぜひお問い合わせください。
お守り麗石 たなごころ

こちらは、株式会社レイセキが販売している「お守り麗石 たなごころ」です。
たなごころは、遺骨を片手で握れるサイズの石に加工した商品です。
色は、12色からお選びいただけます。
どれも心が落ち着くような、やさしい色合いです。
やさしい肌触りの巾着がついてくるので、お守りのように持ち歩けます。
ペットの手元供養のメリットとデメリット
ペットの手元供養のメリットとデメリットについて解説します。
ペットの手元供養のメリット
亡くなったペットをペット霊園やペット対応の霊園に納骨してしまうと、手元にペットを偲ぶことができるものがないために寂しさを感じてしまうことがあります。
遺骨を身に着けたり、自宅で保管することによって、霊園まで行かなくてもペットと一緒の時間を過ごすことができます。
また、骨壺や遺骨を入れるペンダントは数千円から購入できるため、費用を抑えることもできます。
ペットの手元供養のデメリット
気温の変化による結露や遺骨に素手で触れてしまい菌が繁殖することによって、遺骨にカビが発生してしまう恐れがあります。
骨壺に入れて遺骨を置いておく場合は、保管の仕方に気を付けましょう。
さらに、自分が亡くなった場合にペットの遺骨や手元供養品をどうするのか考えておく必要もあります。
遺族になにも伝えずにいると、ペットの遺骨や遺骨加工品がゴミとして処分されてしまう可能性もあります。
遺骨を加工した宝石や遺骨アクセサリーをお墓の一緒に入れてもらいたい場合は、家族や親せきに伝えておくことをおすすめします。
ただし、霊園によっては人間以外の遺骨を納骨できないところもあるため、事前の確認が必要です。
承継しているお墓がない場合は、ペットと一緒に入れる霊園の区画を生前予約をしておくのもよいでしょう。
ペットの遺骨を手元に置いておくのは良くない?
ペットの遺骨を手元に置いておくのは、法律上問題ありません。
お墓や遺骨については「墓地、埋葬などに関する法律」で定められていますが、ペットについての記載はない上、お墓に納骨しなけらばならないという規定もありません。
宗教的に、遺骨をお墓に納骨しないと成仏できないのではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ペットについては、お寺によって大きく考え方が違います。
ペットを納骨したほうがよいと考えるお寺もあれば、そう考えないお寺もいます。
結局は、個人の考え方によるでしょう。
手元供養以外のペットの供養方法
手元供養以外のペットの供養方法について解説します。
お墓に埋葬する

ペットと同じお墓で眠ることができるため、人気が高まっています。
ペットも納骨できる樹木葬や納骨堂もあります。
散骨する

ただし、誰にも迷惑がかからない土地や海域で行わなければならない上、自治体が散骨を禁じている地域もあります。
このため個人で行うのは難しく、散骨の専門業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
ペットの手元供養には、主に4つの方法があります。
- 遺骨をアクセサリーに入れて身に着ける
- 業者に遺骨を加工してもらい、身に着けたり自宅に保管する
- 遺骨を骨壺に入れて保管する
- ペットの仏壇を用意する
手元供養グッズや遺骨加工の費用は、数千円のものから百万を超えるものまでものによって幅があります。
予算に合ったものを選びましょう。
ペットを身近に感じられる手元供養ですが、自宅で遺骨を保管する場合は、遺骨にカビが生えないように湿度や衛生管理に気を付けましょう。
また、自分が亡くなったあと遺骨加工品や遺骨アクセサリーが捨てられないように、自分の死後どうするのか考えておきましょう。

HP:https://www.reiseki.net/
住所:大阪府堺市堺区中向陽町1-6-1
加盟団体:日本海洋散骨協会
ご遺骨を加工してアクセサリーやオブジェを作成します。
海洋散骨も承ります。
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経歴
石材店勤務を経験後、現在はお墓さがしのライターとして、皆様のお墓に対する不安や疑問を解消できるコンテンツ作りを心掛けています。
保有資格
お墓ディレクター(認定番号 21-200042-00)