複数のお墓を1つにまとめるには?具体的な方法とポイント

  • 投稿日:2019/02/18
  • 更新日:2021/11/26
複数のお墓を1つにまとめるには?具体的な方法とポイント

先祖伝来のお墓がいくつかに分かれていて、それがまたいろいろな場所に分散している場合、お参りだけでも大変ですよね。そういう場合は、お墓を1つにまとめてしまうことを考えましょう。ただし1つにまとめるためには注意すべきポイントがあります。そこでここでは、お墓を1つにまとめる上での具体的な手順とまとめる上で注意するポイントを解説します。

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複数のお墓を1つにまとめることは可能?

まずそもそも複数のお墓を1つにまとめるということなどしてもよいのでしょうか。

複数の古いお墓をまとめるのはOK?

結論から言って、複数のお墓に眠っている遺骨を1つのお墓に改葬し、残りのお墓は墓じまいをして、最終的に管理するお墓は1つにする、というようなことは十分実行可能です。

と言っても、可能だと言っても、以下のような状況の場合、本当にできるかどうか心配になることも多いでしょう。

1つのお墓にお骨は入りきる?

1つはお墓に眠っている遺骨がそれぞ非常に多いため、1つお墓に納まりきれるかという心配です。この場合は2つの方法があります。

最初の方法は、顔も見たことのないような、何代も前の先祖の遺骨は、骨壺から出して改葬先のお墓の納骨室の地面に埋めて、遺骨を土に還すというものです。

2番目の方法は散骨の時にするように、遺骨を細かい粒に粉骨することです。その上で大きな骨壺にまとめて入れれば、場所を取りません。

宗派が違うお墓をまとめることはできる?

2つ目の不安は、お墓それぞれが違う宗派で、改葬先のお墓の宗派と合わない場合、1つのお墓の納骨できるかという点でしょう。民営や公営の霊園の場合はどの宗派でも基本的に受け入れてくれますが、寺院墓地の場合はその寺院の宗派の人の遺骨しか受け入れてくれない場合がほとんどです。

しかしこのようなケースは意外にあるため、現在の祭祀継承者の宗派はお寺の宗派と一致している必要があっても、過去の先祖の宗派は不問にする、というお寺も多いです。ですから違う宗派の遺骨を埋葬したい場合は、率直にお寺に相談してみましょう。

寄せ墓とは

1つの墓域に複数の古いお墓がある場合、「寄せ墓」という方法もあります。

夫婦墓や両家の墓をまとめるのが寄せ墓

寄せ墓とは、1つの墓域に夫婦墓や先祖代々の墓、複数の家の墓などが林立している場合に、そのお墓をいったん撤去して1つの納骨室にそれぞれの遺骨を納め、その上に供養塔や五輪塔など建てるものです。

墓じまいが必要

寄せ墓をするということは、古いお墓をいったん撤去することなので、その際には古いお墓の「墓じまい」が必要になります。

一般的な墓じまいは、埋葬されている遺骨を取り出し、墓石を撤去し、墓域を更地に戻すことです。
その際にはお寺の檀家からも離れるケースが多いので、離檀料を納めなければならない場合も出てきます。

しかし寄せ墓の場合は基本的にお寺の檀家は抜けないので、離檀料は不要です。
しかし古いお墓を撤去することには変わりはないので、離檀以外の手続き、法要、作業はしなければなりません。特にお墓には先祖の魂が宿っていると考えられているため、その魂を抜く閉眼法要というものは必要になります。

お墓を一緒に統合する仕方

では具体的にお墓を1つのまとめる方法とその仕方を解説しましょう。

市区町村の役所での手続きが必要な場合もある

まとめる元のお墓が1つの墓地の中にあり、その墓地にまとめる先のお墓もある場合は、市区町村の役所での手続きは不要です。
しかし、まとめる先の墓地とは別の墓地のお墓から遺骨を改葬してくる場合は、役所での手続きが必要になります。

お墓をまとめる手続きの流れ・手順

具体的なお墓をまとめる手続きは以下のようなものです。

お寺や霊園に許可を受ける

お墓をまとめる際には、元のお墓の管理者、つまり寺院墓地であればお寺の僧侶、霊園であれば霊園管理者などの許可が必要ですし、同時にまとめる先の墓地の管理者の許可も必要です。

特に墓じまいをしたり、墓石を据え替えたりする場合は、先ほど書いた閉眼法要を行ったり、工事の重機を入れる必要が出て来るので、必ず霊園管理者の許可を取りましょう。無断で行うと大きなトラブルになるので、要注意です。

石材店に見積もりをとる

寺院や霊園の管理者の許可を取ったら、工事を行う石材店を探して見積もりを出してもらいます。
石材店は墓地によっては指定のところもありますが、ない場合は複数の石材店の相見積もりをとったほうが、適正な価格で頼むことができます。

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受け入れ許可証の発行

改葬許可申請をする際に必要な書類で、同じ墓地内でまとめるときは不要です。
石材店が決まったら、まとめる先の墓地、霊園の受け入れ許可証を発行してもらいます。
この許可証は、同じ墓地内での改葬の場合は必要ありません。

埋葬証明書の発行

改葬許可申請をする際に必要な書類で、同じ墓地内でまとめるときは不要です。
別の場所にある墓地から遺骨を改葬する場合は、元の墓地の管理者に埋葬証明書を発行してもらいます。
その際には、改葬する故人の個々の名前を明らかにしておく必要があります。

改葬許可証の申請

同じ墓地内でまとめるときは不要です。
受け入れ許可証と埋葬証明書がそろった段階で、改葬先のお墓のある市区町村の役所に行き、改葬許可証を申請します。改葬許可証は、改葬する遺骨の人数分必要なので、先ほど書いたように、改葬する故人の名前を1人1人明らかにしておきましょう。

閉眼供養を行う

墓じまいをする場合はもとより、今ある墓石を撤去して同じ場所に新しい墓石を建てる場合でも、一旦はその墓石に宿っている先祖の魂を抜く必要があるので、閉眼供養を行います。

したがって、もしも複数のお墓から改葬してくる場合は、それぞれのお墓の閉眼供養を行わなければなりません。

工事後の納骨では開眼供養を行う

新しいお墓の工事が終了し、遺骨を納骨する場合にも、今度はその墓石に先祖の魂を宿らせる必要があるので、開眼供養を行います。
開眼供養をしたら納骨をして、完了です。

お墓をまとめるときの費用

お墓をまとめる基本的な手順は以上の通りですが、費用に関してはどのように考えたらよいのでしょうか。

お寺に支払う費用

寺院墓地のお墓をまとめる場合、1番大きな金額になるのはそのお寺に対するお布施です。
具体的には以下のようなものです。

離檀料

お寺のお墓からよその墓地に遺骨を移す場合に必要です。
離檀料とは墓じまいをして檀家を離れる場合に、お寺に納めるお布施です。お寺によって離檀料の相場は大きく違いますが、平均すると10万円前後です。ただし事前に十分にお寺側と墓じまいの相談をしていない場合、高額な離檀料を請求されてトラブルになるケースもあるので注意しましょう。

閉眼供養のお布施

閉眼供養をするのはお寺の僧侶なので、その読経に対するお礼のお布施も必要です。
相場はだいたい3万~5万円程度です。このほかにお車代やお食事代も必要です。

石材店に支払う費用

墓石を撤去したり、納骨室から遺骨を取り出したり、新しいお墓を整備し、遺骨を納めたりするのは、全て石材店に頼まなければなりません。したがって、石材店に支払う費用も発生します。

墓石の撤去費用

墓石を撤去する費用は、墓域の広さや墓石の大きさ、あるいは作業のしやすさなどによって大きく変わります。平均的な相場は墓域1平方メートルあたり10万円前後です。

工事のほかに古い墓石を処分する必要もあります。処分する費用は工事とは別料金になるので、1tにつき3000~5000円程度だと考えておきましょう。

以上のように、墓石を撤去するために払う金額の合計の相場は、だいたい15万~20万円程度です。

整地費用

墓石を撤去したら、墓じまいの場合はその墓域を更地に戻す必要があります。
ただし墓域に大きな木が植わっている場合や、墓石を撤去した部分に土を他から持ってきて埋めなければならないなどいう場合は費用が高くなります。

見積もりを取る場合は、必ず石材店に現地を検分してもらうか、写真などで現地の状態を撮影して見せるようにしましょう。

お墓をまとめた後の費用

以上はお墓を撤去する場合の費用でしたが、新しいお墓に遺骨を納めるための費用も発生します。

新しい墓石の購入費用

新たに墓石を発注する場合は、平均して100万~150万円の費用が必要です。しかしこの金額は一般的な四角い墓石の場合なので、供養塔や五輪塔にするという場合は、さらに費用がアップします。

開眼供養

新しいお墓ができて、別のお墓ら改葬してきた遺骨を納骨する際にも開眼法要という法要が必要です。この際にも僧侶に読経してもらうので、お布施として3万~5万円必要です。

お墓をまとめると不幸になる?

お墓をまとめることは縁起が悪いとか、まとめると家族に不幸が起こる、などという言い伝えを聞いて、お墓をまとめること自体を躊躇している場合もあるかもしれません。

しかし、お墓をまとめるのは遠隔地に散在していてなかなかお墓参りや法要ができない遺骨を、お参りに便利なお墓に一括で納骨し、それ以降は定期的にしっかり供養をすることが目的なので、基本的には先祖にとっては良いことです。したがって、お墓をまとめることによって、不幸になったりすることなどは考えられません。

まとめ

お墓をまとめて供養をしっかりするようになることは非常に良いことですが、しかしそれを実行するのは以上ので解説したように、大きな手間と費用がかかります。
ですから、早急に実行せず、手間と費用をよく考えて、時間をかけて行いましょう。

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