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墓石にお花のイラストを彫刻するなら?デザイン例とポイント

花の彫刻イメージ1

昔ながらのお墓と言えば、「南無阿弥陀仏」「○○家代々之墓」などと刻まれた和型の墓石のイメージがあります。
しかし、最近では従来のイメージに、お墓の形状もはじめ、デザインも自由になってきました。

文字の他に絵柄も彫刻されることが多く、その中でもお花の彫刻は人気です。

今回の記事では、墓石にお花の彫刻をデザインする時のポイントを紹介します。

墓石にお花を彫刻するためのお墓選びのポイント

お墓にお花を彫刻したい人は、どのようにお墓を探せばいいのでしょうか。
墓地や墓石工事を契約した後に、希望通りのデザインのお墓が作れないことが分かったということにならないよう、お墓選びのポイントをチェックしましょう。

墓地はどこがいい?

希望通りのデザインを施すためには、まず墓地選びから注意しましょう。

お墓に絵柄の彫刻を規制する墓所はほとんどありませんが、お墓の形や石種の規制がある墓所はよくあります。
お花の彫刻をどこにどのくらいの面積で入れたいかを考えた時に、おのずと必要なお墓の形や石の色も決まってくるでしょう。
希望の彫刻ができなさそうなお墓しか建てられない所は除外します。

まず、「規格墓所」しかない墓地や霊園は要注意です。
規格墓所とは、その区画内全てのお墓の形状、場合によっては石種まで統一されている墓所です。
例えば、和型のお墓は、絵柄の彫刻にはあまり向きません。和型の規格墓所は候補から外します。
また、洋型の企画墓所でも極端に小さな区画のものだと、竿石に文字と絵柄を彫刻した時にぎゅうぎゅうになってしまうかもしれません。
墓石に関しては、絵柄が映える色合いのものが良いでしょう。彫刻の方法によっては黒みかげの方が映えるなどと言うこともあります。
また、彫刻に色を入れたい場合は、墓石の色との兼ね合いもあります。
もちろん規格墓所でもお花の彫刻を入れることはできますが、全体のデザインのバランスを考えて、希望を叶えられるかを検討しましょう。

最も確実なのは「自由墓所」を契約することです。
自由墓所とは、形状や石種の規制がなく、自由なデザインでお墓を建てられる墓所です。

いずれにしても、どんなお墓を建てても良いかは墓地の管理規則次第です。
墓地の見学に行った時に、形状や彫刻の相談はしておいた方が無難です。

石材店はどう選ぶ?

石材店によって、扱っている石種や抱えている職人の技術に差があります。

民営霊園の場合は墓地の見学に行った時点で販売担当の石材店が案内するので、その場で希望のデザインができるかを確認しましょう。
公営霊園の場合は自分で石材店を探します。
まずはネットで調べた石材店や、霊園近くの石材店に相談してみましょう。
その時に、扱っている石種や、お花の彫刻をするならどんなデザインでできるかを聞いてみます。
こちらのデザインイメージが固まっていれば固まっているほど、相談しやすいでしょう。

お墓の形は何が良い?

お花などの絵柄を彫刻するなら、洋型墓石がおすすめです。
お墓のメインの文字を彫刻する「竿石」に彫刻したい場合、和型墓石では彫刻できる面積が細長く、デザインが難しくなります。
洋型墓石であれば、和型墓石に比べて正方形に近いため、お花を彫刻する面積も確保しやすいし、空白も丁度良く作れます。
もちろん、条件が許せばご自分で形を自由に決めることができるデザイン墓石もおすすめです。
彫刻とのバランスを考えて、石材店と相談してみましょう。

文字の彫刻はどうする?

お花の彫刻をする場合は多くの場合で洋型墓石またはデザイン墓石を選ぶことになります。
蓮華を除き、お花の彫刻をするなら文字は仏教色の無い文言の方がなじみます。
また、洋型墓石のは横方向にも縦方向にも長くないので、文言は短めにされることが多いです。

例えば「心」「想」「花」「永遠」「静寂」「やすらかに」「ありがとう」などです。
もちろん、「○○家」と彫刻される方も多いです。

そのほか、文字を2段にして、「来てくれてありがとう」「Always with you」あるいは聖書の一説を入れることもあります。
余白感も大事に、お花の彫刻は文字彫刻も込みにして考えましょう。

墓石に彫刻するお花の種類

墓石に彫刻するお花の種類は、石材店が対応できる限り何でも構いません。
お墓を建てる人や故人の趣向、今後使い続けることなどを念頭に、好きなお花を彫刻しましょう。
ここでは、彫刻に選ばれやすいお花を紹介しますので、参考にしてください。

さくら

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桜の花を彫刻した可憐なデザイン

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枝にこぼれるように咲く桜の彫刻

彫刻されるお花の中でも非常に人気が高いのはさくらです。
筆者の体感ですが、洋型墓石が並ぶ民営霊園に行くと少なくとも1つは発見できるイメージです。
お花だけを切り取ったかわいらしい桜、枝に咲きこぼれる優美なさくらなど、バリエーションも豊かです。

日本では広く親しまれている花なので、代が下って行った時に誰がお墓を使っても、違和感なく使い続けられるデザインにできます。

また、そもそも桜は人気の高い花なので、テンプレートを用意している石材店が多いということも考えられます。

蓮華

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丘カロートに施された蓮の花

蓮華は仏教のシンボルのような花として親しまれており、宗教的な神秘を演出できます。
お墓の形状でも、台座が蓮華の形になっている「蓮華台」が使われることもあります。
蓮華の彫刻は、竿石に彫刻されることがありますが、丘カロートの蓋など下側の石材に彫刻されることもままあります。

ユリ

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お参りや供養の場にぴったりなユリの花

ユリは供花としても多く用いられ、お参りや供養の際にはよく目にします。
仏事に限らずキリスト教式の追悼儀式などでも見られ、日本では追悼の場と大変よく馴染むお花です。
ユリ本体の優美で清純なイメージも相まって、美しく慎ましやかなお参りの場を演出できるでしょう。

バラ

花の彫刻イメージ5

バラを彫刻して洋風なイメージ

バラは、洋風なガーデニング霊園などと雰囲気が合います。
お参りの場を暗く寂しいものではなく、華やかで明るいものに演出します。

実は、お供えする花として、バラはあまり推奨されません。トゲのある花全般が供花にはふさわしくないと言われているからです。
ですが、故人がバラが好きだったら、お供えできなくても彫刻しておくことで故人を追悼することができます。

その他のお花

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牡丹の花。好きな花を彫刻してもいい。

その他彫刻されるお花としては、藤、すみれ、ボタン、ひまわり、あやめ、小菊、モミジなどがあります。
要は、石材店が対応できるものであれば何でも構いません。
石材店がテンプレートとして持っているお花の彫刻は、どちらかと言えば和花が多いでしょう。
もしテンプレート以外のデザインを希望する場合は、対応してくれる石材店を探しましょう。

墓石にお花を彫刻する場所

お花の彫刻といえばやはりメインの彫刻をする竿石にするかと思いますが、他の部分にポイントとして入れるのもおしゃれです。
他の、お花の彫刻を入れられる部分についても紹介します。

竿石

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竿石にお花が彫刻されるとお墓前全体は華やかになる

竿石は、お墓の一番大きな文字を彫刻するメインの石材です。
一番目立ち、一番彫刻できる面積が広い部分です。
彫刻のメインをお花にしたい場合、メインの文字彫刻を華やかに彩りたい場合はここに彫刻しましょう。

絵をメインにして下方に○○家といれるパターンや、文字をメインにして隅にワンポイントでお花の彫刻を入れたりします。
竿石はお墓の顔になるので、納得できるまでじっくり考えましょう。

花立

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ワンポイントで花立の石材に彫刻してもおしゃれ

お墓では、竿石の手前に、花立用に石材が設置されることがあります。
この前面にお花の彫刻を入れる方法もあります。
本来なら家紋を入れることが多い場所ですが、特に家紋はない、こだわらないという場合は好きなお花を入れても良いでしょう。
竿石は文字をメインに、ワンポイントとしてお花をそえるのもおしゃれです。

丘カロートのフタ

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丘カロートの前板も比較的大きく彫刻できる

洋型墓石のお墓では特に、納骨室(カロート)を地下ではなく地上に設けることがあります。
地上に設けられた納骨室のことを丘カロートと言います。

丘カロートでは、前面の石材か、上面の石材がフタになっています。
前面がフタになっている丘カロートはでは、ここに好きな絵柄を彫刻することもあります。

丘カロートに彫刻する場合は、お墓の下側に絵柄が来るので、茎を長く書かない蓮華などは座りよくデザインできます。
丘カロートのフタは墓誌として使用することもあるので、隅の方にワンポイントとして置くのも良いでしょう。

墓石にお花を彫刻する手法の種類

一口に彫刻と言っても、墓石に彫刻する方法は様々で、それぞれ出来上がりの風合いも変わります。
お墓のデザインにこだわりたい方は、彫刻の種類と仕上がりも知っておくと、理想のお墓がより明確にイメージできるようになります。

線彫り

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シンプルで素朴な印象の線彫り

線彫りは、一本線で輪郭線を書くように彫刻する方法です。
立体感を出すよりも、平面に線画でイラストを描くようなイメージになります。

二度彫り

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石の風合いを残した二度掘り

二度掘りは、線彫りで輪郭を掘った内側を浅く掘ってサンドブラストします。
サンドブラストとは、研磨剤を墓石に吹き付けて削る方法です。

石の風合いを残したまま、平面的なイラストをデザインすることができます。
ブラストした部分は白っぽくなるので、黒など色の濃い墓石に施すとより目立ちます。

立体彫り

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立体彫りにするとお花の質感も出る

立体彫りは、立体的に彫刻する方法です。
花びらのふっくらした様子や重なっている様子などを再現することができ、お墓を華やかに装飾できます。

手彫りで立体的に彫刻する方法と、サンドブラストで彫りの深さを調整しながら墓石を削る方法があります。
手彫りの方がより深く掘れます。サンドブラストではより精緻なイラストも再現できます。

サンドブラスト

掘らずにサンドブラストだけでイラストを彫刻することもできます。
石の風合いを残したまま、精緻なイラストを再現するのに向いています。

象嵌(ぞうがん)

象嵌は、墓石に異なる色の石をはめ込む方法です。
色鮮やかな絵をかいたような仕上がりになり、石本来の色を活かすので、経年劣化で色落ちすることもありません。
手作業が基本で、高い技術力が求められるため、費用は高くなります。

陶磁板

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インパクトが強い陶磁版

イラストが描かれた陶磁板を墓石にはめ込む方法です。
従来のお墓のイメージと異なる分、ワンポイントとしての印象は強くなります。

ステンドグラス

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きらびやかで洋風なステンドグラス

彫刻ではなく、お墓にガラスを取り入れてお花のデザインをする方法もあります。
規格墓所のお墓ではガラスを取り入れることはできないので、ガラスを取り入れたい場合は自由墓所でお墓を建てましょう。
きらびやかで洋風な雰囲気を演出できます。

墓石にお花がデザインされた例

お花の彫刻が施されたお墓を画像でいくつか紹介します。

 

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ガラスに花柄が施されたお墓と立体彫りのバラがデザインされたお墓

 

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竿石と花立の彫刻をハイビスカスで揃えた統一感のあるお墓

 

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彫りに色を入れてもかわいらしい

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墓石の形状と彫刻デザインをマッチさせたお墓

まとめ

お墓にお花の彫刻をデザインする時のポイントやデザイン例を紹介しました。
お墓の形状も含めて、自由にデザインしたい場合は自由墓所だとまず間違いありません。
規格墓所の場合は、お墓のサイズと彫刻の余白感、墓石の色などの条件が希望を満たせるかを確認しましょう。

規制のない墓地ではデザインは自由です。
どんなお花をどのように刻むかはお墓を建てる人の自由です。

いずれにしても、完成イメージが具体的になっているほど、霊園や石材店は絞りやすいでしょう。
彫刻の他、全体のデザインもどんなものが良いか、想像を膨らませてみましょう。

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