石材店の選び方を解説!信頼できる業者の5つの特徴
お墓を建てる際に最も重要なのは「石材店選び」です。
石材店はただ墓石を建てる業者というだけでなく、その後のお墓のメンテナンスや納骨作業を任せるパートナーでもあります。
信頼できない石材店でお墓を建ててしまうと、後の代にも迷惑をかけてしまうことになりかねません。
この記事では、安心してお墓を任せられる石材店の特徴や石材店選びの基礎知識について解説します。
目次
信頼できる石材店 5つの特徴
信頼できる石材店の特徴には、以下の5つがあります。
- 1.親身になって話を聞いてくれる
- 2.わかりやすく丁寧な説明してくれる
- 3.大幅な値引きをしない
- 4.見積もりや契約内容を書面に残してくれる
- 5.アフターサービスや保証がしっかりしている
1.親身になって話を聞いてくれる
お墓は一生に一度の大きな買い物であり、故人と家族を繋ぐ大切な場所です。
通常は、担当者は希望に合ったお墓を提案できるよう丁寧なヒアリングをしてくれます。
もし、担当者が一方的な提案をしてきたり、こちらの気持ちを無視して契約を急がせるような言動をとってきたなら注意しましょう。
担当者の対応は、その会社の様子を写す鏡です。
その会社自体が、顧客に寄り添うことよりも、利益を重視する体質なのかもしれません。
2.わかりやすく丁寧な説明してくれる
お墓や石材のことをよく理解したうえで、お墓を建てる人はほとんどいません。
だからこそ、担当者は顧客に納得してもらえるようわかりやすく丁寧な説明をします。
優良な石材店なら、イメージがつきやすいように、霊園や展示場で実際にその石材店で建てたお墓を見せてくれるでしょう。
逆に、担当者の説明がわかりにくかったり、実際に建てたお墓を見せてくれない場合は、その石材店には依頼しない方が良いです。
3.大幅な値引きをしない
他社でとった見積もり金額を伝えた際に、最初に出した見積もり金額から大幅な値引きをしてくる石材店も中にはいます。
購入する側からするとお得に感じてしまいますが、本当にお得なのでしょうか?
適正な価格を最初から提示しているなら、後から大幅な値引きをすることはできないはずです。
優良な石材店でも値引きをしてくれることはありますが、30%以上の値引きはそうできるものではありません。
大幅な値引きには、何か裏があるのが常です。
最初の見積もりの段階で大幅な余裕を残していたか、または石材や工事の質を落とした場合の見積もりを提示されている可能性があります。
価格の安さだけでなく、どうしてこの価格なのか誠実に説明してくれるところに工事を依頼しましょう。
4.見積もり金額や契約内容を書面に残してくれる
見積もり金額や契約内容を書面に残すことは、当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実際に契約書を取り交わさないまま工事が進み、事前に説明された金額とは異なる費用を請求されたというケースもあります。
まともな石材店であれば、見積書、契約書、お墓の完成図面を渡してくれます。
もし、見積もりを依頼した石材店が口頭だけで金額を伝えてくるようなら警戒した方がよいでしょう。
5.アフターサービスや保証がしっかりしている
通常契約前に、アフターサービスや保証についての説明を行います。
そして、完成したお墓を引き渡す際に、一緒にお墓の保証書が渡されます。
保証期間は石材店によってまちまちですが、10~20年のところが多いようです。
保証やアフターサービスの内容をしっかり説明してくれるところに建墓を依頼しましょう。
石材店の種類とそれぞれのメリット・デメリット
石材店はどこも同じと思っていませんか?
実は、石材店にも種類があって、それぞれにメリットやデメリットがあるのです。
石材店は大きく分けて以下の3つに分けられます。
大手石材店
大手石材店とは、従業員数が多く、複数の店舗を有する石材店です。
関東エリア全域など、1社で広範囲に対応していることが多く、多くの霊園から顧客に合ったものを提案してくれます。
- 比較的経営が安定している
- 多くの霊園に対応している
- 経営理念や社員への教育がしっかりしている
- 広告に力を入れていて知名度が高く、問い合わせしやすい
- 特定の石材や霊園に特化しているわけではない
- 社内ルールがしっかりしているのでマニュアル対応に感じることも
経営が安定していることは、長く付き合っていくうえで非常に大切なことです。
保証書を出した石材店が倒産してしまっては、アフターサービスも保証も意味がなくなります。
対応できる範囲が広いということは、1つに特化しているわけではないということでもあります。
石の加工やデザインにこだわってお墓を建てたい場合には、あまり向かないかもしれません。
家族経営の小さな石材店
家族経営の小さな石材店も数多くあります。
地域に根差して営業しており、地域の市営墓地やお寺の墓地に対応していることが多いです。
- 特定の石材や霊園に特化している
- 1人1人に親身に対応してくれる
- 地元での知名度が高い
- 臨機応変な対応をしてもらえる
- 大手に比べると倒産の心配が残る
- なじみがなく問い合わせにハードルを感じる
特定の石材や霊園に特化しているところも多く、安心して任せることができます。
また、顧客数が大手ほど多くないため、1人1人に親身に対応してくれるでしょう。
メリットは多いものの、倒産の心配は残ります。
家族経営だと、大手に比べて後継者不足の問題も大きいです。
ネット専門の石材店
近年では、ネット専門の石材店というものも出てきました。
ネットで墓石のカタログを注文し、好みのデザインや石種、お墓を建てる区画の大きさを業者に伝えると、お墓を建ててもらえるという新しいサービスです。
料金が明瞭で、そのうえ安いのが特徴です。
- 安くお墓を購入できる
- カタログに載っている豊富なデザインから選べる
- 価格が明瞭
- カタログに載っていないデザインでお墓を建てられない
- 実際の墓石を見てデザインを決められない
- 抵抗を感じる方も多い
カタログに載っているお墓のデザインや石の種類が豊富で、どんなお墓を建てたらよいかわからない方にとってはデザインを決めやすいシステムです。
カタログの中からデザインや石種、彫刻などを組み合わせるため、オリジナリティのあるデザインのお墓を建てたい方には向きません。
また、かなり新しい発想のサービスなので、抵抗を感じる方もいるかもしれません。
石材店選びの3つの注意点
石材店選びでは以下の3点に注意してください。
見積もりの安さだけで石材店を決めない
安さには理由があります。
どうして安い価格で提供できるのかを具体的に説明してくれるところなら良いですが、「今日契約してくれるならこの価格で大丈夫です」などと具体的な理由を述べずに安い価格を提示してくるところは信用できません。
価格だけでなく、石材店は信頼できるか、お参りに行きやすい場所にあるか、霊園による管理やサービスは十分かなど、様々な要素を踏まえて判断しましょう。
アポなしで霊園見学に行かない
霊園見学に行く際は、必ず事前予約をとるようにしてください。
理由は、予約をとらずに霊園に直接行ってしまうと石材店が自動で決まることがあるためです。
墓地には運営形態ごとに、法人が運営する民営霊園、お寺が運営する寺院墓地、自治体が運営する公営墓地に分けられます。
このうち、民営霊園と寺院墓地では、墓地内で工事ができる指定石材店があらかじめ決められていることがあります。
特に民営霊園には99%この指定石材店がいます。
指定石材店が1社しかない場合は、この1社以外に見積もりや工事を依頼することはできません。
指定石材店が複数いる場合は、霊園を訪れた時点で自動的に工事を担当する石材店が決まります。
自動的に決まった石材店以外の指定石材店に見積もりを依頼することはできません。
民営霊園にお墓を建てる場合は、事前に霊園について調べや指定石材店を調べておき、予約をとってから現地へ行きましょう。
今ご覧いただいているお墓さがしでは、霊園の事前予約をとることができます。
実績のある石材店をご案内させていただいていますので、よろしければご利用ください。
可能なら相見積もりをとる
業者を選べる墓地にお墓を建てる方は、最低2社から見積もりをとりましょう。
自治体が運営する公営墓地には、100%指定石材店がいないため、相見積もりがとれます。
霊園・墓地によっては価格差が出ない場合もありますが、担当営業との相性であったり、会社の姿勢などを確かめる事が必要です。
こらからも長く付き合っていく会社だからこそ、一社だけの話を鵜呑みにせず、違う石材店の話も参考にしてみてください。
石材店選びで失敗した実例
石材店選びで、実際に失敗した事例についてご紹介します。
国民生活センターに寄せられる相談
お金が動くところには少なからずトラブルが発生します。勿論、お墓も例外ではなく苦情やトラブル報告が国民生活センターに届いているのも事実です。
それでは実際に寄せられる苦情やクレームを紹介していきます。
- 亡くなった父が契約をしていた霊園で指定業者以外に墓石建立等を依頼すると追加費用がかかると言われ納得いかない。
- 20数年前に建てた墓の囲いの基礎が不十分で墓が倒れそうだ。石材店は倒産して霊園の管理会社は対応しない。どうしたらよいか。
- 墓地の管理をしている石材店が地震で倒れた記名塔を勝手に作り直して請求書を送ってきた。支払わなければならないか。
これでも、一部の内容となっておりますが他にも様々な内容が寄せられているようです。
こういったトラブルに巻き込まれないようにご自身で知識を身に着け、正しい選択を行う事が必要です。
墓石に適しない石を使われた例
墓石には、常に雨風に晒される石はなるべく密度の高い石や、劣化しづらい石を使います。
しかし、悪質な石材店が利益を高める為に質の悪い石を勝手に選んだり、良い石と言って使う業者も中にはいます。
そうすると、数年も立たずにお墓全体が茶色に変色(鉄分が多い石は錆びが出てくる)したり、黒くて美しい石だと思ったら色抜けしたり、割れてしまったり、様々なトラブルが発生します。
そういったトラブルに見舞われない為にも、石を選ぶ際にもきちんと説明・対応してもらえるかを確認しなくてはいけません。
相場の倍以上の金額を請求された例
石材店に提示された見積もりが高いと思い、後日他の石屋さんに見てもらうと「うちの倍だね」と言われた方もいらっしゃるようです。
石の価格や工事代金などはなかなか調べづらいものです。
しかし、他の石材店と比べたりお墓を建てられた方々に話を聞く事で情報防衛を行うこともできます。
知っているか知らないかで大金を失わないためにも相見積もりをとり、良い石材店を選ぶことがポイントとなります。
まとめ
石材店選びでまずチェックすべきなのは、担当者の対応です。
しっかりこちらの気持ちに寄り添い、誠実な説明をしてくれているのか見極めましょう。
見積もりの時点で、見積もり金額の理由や建墓後の保証についてきちんとした説明があったでしょうか。
指定石材店がいる霊園では他に相見積もりをとることはできないので注意しましょう。
指定石材店が複数いる場合は、事前に調べ、工事をお願いしたい石材店で予約をとることをおすすめします。
業者を自分で選べる墓地にお墓を建てる場合、他社での見積もり金額を伝えた後に大幅な値引きはされませんでしたか。
話を詰めていきこの石材店にお願いしようと決めたとき、契約書やお墓の完成図面はきちんと渡されましたか。
値段だけで判断せず、納得のいく石材店を選びましょう。
石材店をお探しですか?
お墓さがしでは、複数の石材店から見積もりを取ることができる、一括見積もりサービスをご提供しています。
お見積もり・ご相談を完全無料で承ります。
ぜひ一度、ご相談ください。
石材店の選び方を解説!信頼できる業者の5つの特徴に関する記事
-
失敗しない墓石の選び方!ポイントやおすすめの石種について解説
現在、日本で墓石として使われている石の種類は約300種類といわれています。中国産・インド産など海外から輸入された石材が多くを占…
2024年6月3日
-
よく使われる墓石の種類30種を画像つきで解説!
墓石に使われる石材にはたくさんの種類があり、いざ選ぶとなると迷ってしまいます。どんな石が人気で、どんな基準で選んだらいいかわ…
2024年6月3日
-
墓石の値段はいくら?価格の相場や費用を抑える方法を解説!
お墓は一生に一度の大きな買い物です。そのため、先にだいたいの金額を知っておきたいと慎重になる方は多くいらっしゃいます。そこ…
2024年6月3日